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好き。最終章

二人で、旅行にきていた。

ホテルはそれなりに高級なところを選んだ。

一泊二日の旅行だった。

まずは近くの遊園地で遊んだ。ジェットコースターやらの絶叫系のやつに挑んで、ルキアは喜んでいたが、一護はぐったりしていた。

そのぐったりを直すためにと、お化け屋敷に入ると、今度はルキアがぐったりしていた。

「お前、死神のクセにお化け怖いのな?」

「う、うるさい。妖怪とか、存在しないものは怖いのだ]

「本物の霊とかはいけるのにな?不思議だ・・・・・・・・・」

その日の2時頃まで遊園地アで遊んで、3時頃からホテルにチェックインして、水着に着替えて室内プールで遊んだ。

イカ焼きを一護が買ってくると、ルキアは焼きそばがいいと言って、一護の手を焼かす。

「ひゃほいいいいいい」

「うきゃあああああああああ」

ウォータースライダーを滑り落ちる。

ルキアが顔面蒼白になる。

「む、胸の水着が流された」

「お前の絶壁の胸‥‥‥あべし」

拳で殴られて、一護は周辺を捜索して、ルキアの胸の水着を見つけて、胸を隠しているルキアに渡す。

「絶壁で悪かったな」

「いや、俺貧乳派だから」

「貴様、何気に危ないやつだったのか」

「ルキアが好きなだけだ」

そのまま夜まで遊び、レストランで夕飯をとって、部屋に戻ると、ルキアが真っ赤になった。

つられて、一護まで真っ赤になる。

「その‥‥‥抱いて、いいか?」

「いちいち、聞くな」

ルキアを抱き寄せて、ベッドに押し倒す。

「俺、初めてだから、その、痛かったら言ってくれ」

「たわけ、私も初めてだ」

一護は、ルキアに口づけた。いつもの触れるだけのではなく、ディープキスだった。

「んあっ」

「声、もっと出してくれ」

一護は、ルキアの衣服を脱がしていく。

「あ、貴様も脱げ」

下着姿のルキアは、やや幼い下着を身に着けていて、一護は自分が犯罪者になるような気分をス少しだけ味わう。

「その、触るぞ?」

「いちいち、許可をとらんでいい」

「分かった」

一護は、ルキアの細い肢体を抱き寄せて、全身を愛撫する。

「ああっ」

とろとろになるまで、愛した。

「んあっ」

ルキアが甘い声をあげるたびに、一護は動く。

ルキアは処女膜を破られたせいで、太ももから血が伝い落ちる。

「痛いか?やめようか?」

「痛くない。もっと、貴様をくれ。私の中に刻み込め」

一護は、ルキアを時間をかけてゆっくりと抱いた。

ルキアが快感を得て、ぐずぐずになるまで抱いた。

「もう、無理‥‥」

「俺も、もう限界だ」

一護とルキアは、結ばれた。一つになって溶けた。

朝起きて、一護はルキアと一緒にシャワーを浴びる。

ルキアと一護の初めては、そうして終わった。



それから、4年の歳月が流れた。

ルキアは、尸魂界の朽木家で、白無垢姿で頭だけウェディぐヴェールを被って、白哉につきそわれて、和服で正装している一護の元にくる。

誓いの言葉を言い合い、結婚指輪を交換して、キスをした。

酒も飲みかわし合った。

西洋の結婚式も取り入れた、結婚式だった。

「ルキア。幸せか?」

「当り前だ」

ルキアは、ウェディングブーケを投げた。

それは、尸魂界まで見にきていた井上の手に落ちた。

「朽木さん、すごく綺麗だよ」

「ありがとう、井上」

恋次は大泣きしていた。

一護は、ルキアを伴って歩く。緋真の形見だったアメジストの髪飾りが、しゃらりと音を出す。

一護は、本当の死神になるために、12番隊に赴いた。

ルキアの元に帰ってきた時、一護はもう人間ではなく、死神であった。

「ルキア、幸せになろう」

「ああ」

二人は、触れ合うだけの口づけを交わす。

一歩一歩。

ここから、ルキアと一護の新しい人生が始まる。

それは、好き。という感情からきたもの。

ルキアが一護のことが好きで、一護がルキアのことを好きで。

付き合いだし、恋人同士になり、婚約し、共に同じ時間を過ごし、結婚して。

ちなみに、大学は結局、尸魂界の朽木家から通っていた。一護が、尸魂界にくることを選んだのだ。

二人は、新しい一歩を踏み出していく。

人生という名の、新しい門出を。





             好き。 fin


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