ルキアを忘れた一護 ルキアとの生活
北海道へ新婚旅行へ出かけた。
牧場にいったり、札幌でラーメンを堪能したり、本場のカニを味わったりした。
ちょうど冬だったので、雪像祭りがあった。
きらきら光る明かりに照らされた、いろんな雪像が綺麗だった。
「まるで・・・日番谷隊長の作る氷像のようだ」
「あーそういえば、冬獅郎は、瀞霊廷通信でなんか、氷像を紹介するページもってたな
「私も、真似て氷像を作ろうとしたのだ。だが、うまくいかなかった。細かい部分にどうしても罅がはいって、そこから壊れてしまう」
「どうせお前のことだ。チャッピーの氷像でも作ろうとしんだろう?」
「何故わかるのだ!」
ルキアは驚いていた。
「さては、どこかで盗み見しておったな?」
「あのなぁ。多分それ俺がまだ人間の頃の話だろう。俺はもう尸魂界に行ってなかったから、盗み見なんてできねーよ」
死神代行とはいえ、用もなく尸魂界へと毎回遊びにくるわけにはいかない。
まぁ、何度か直接ルキアに会いに、尸魂界と赴いたことはあるが、いつもはルキアのほうから会いにきてくれた。
これって新婚旅行だよな?と思いつつも、なぜかお土産を買い漁る一護とルキア。
「白い恋人は絶対だ。夕張メロンのキャンディもいる。新巻鮭にカニも、札幌ラーメンのインスタントパックに・・・・・」
二人は、抱えきれぬほどの荷物を手にしていた。仕方ないので、持てない荷物は浦原商店にまで配達してもらい、そこで受け取ることに決めた。
ちゃんと、その旨を浦原に伝えておいた。そうでもしないと、浦原が自分で食べてしまうからだ。
一護が人間として死んだ後も、まだ浦原商店があるのに驚きだった。だが、古くなりすぎて、一度、建て直したのだという。
相変わらず駄菓子を売りながら、裏では尸魂界に電化製品を流しているらしい。
浦原にも、新巻鮭とカニを送っておいた。
ホテルで体を何度か重ねあっていたが、それ以外は新婚旅行だが、ただ現世に遊びに来た形となってしまたったが、ルキアがとても楽しそうだったので、一護はルキアの隣でルキアの喜んだり驚いたりする顔を見つめて、ああ、幸せだなぁと思った。
一護が尸魂界にきてから、1年が過ぎた。
ルキアとの新婚生活は甘く、順風満帆だった。
井上も、一護のことを諦めて、4番隊の席官の男性と結婚した。式にはでなかったが、二人で花束を贈った。
「ルキア、これ何処に置けばいい?」
「あ、それはこっちだ」
あれから一護に記憶の障害が起こることはなく、ルキアのことを思い出したまま、日常をすごしていた。
「ふう、年末の大掃除も大変だな」
「これが終わって年が明けたら、朽木家と合同で、他の貴族の家へ、挨拶回りだ」
「まじかよ。勘弁してくれよ」
「お兄様の嘆願もあるが、黒崎家を新しい貴族として認めてくれたのだ。礼を言わねば」
「そりゃ、礼にをいいにいくしかないな」
黒崎家が貴族であるということで、ルキアは朽木家で過ごしてきた日常とあまり代わりない毎日を過ごせていた。
ルキア専用の使用人にでもあるちよは、黒崎家で寝泊まりをして、ルキアのちょっとした世話を焼いてくれた。
例えば、髪の長くなったルキアの髪を結い上げたり。
「あ、その髪飾り・・・・ぼろぼろじゃないか。お前にあげたやつだろ。新しいの買ってやるから、捨てろ」
「だめだ!これは、貴様から初めてもらった誕生日プレゼントなのだ!捨てないぞ!」
そんなところが可愛くて、つい手を出してしまいそうになった。
「大掃除がまだだ!」
つっぱねられて、一護もまた大掃除に戻った。
それなりにでかい屋敷で、家人総出で、隅々まで掃除した。
一護が大戦を経験した後から、浦原の手で家電製品があふれ出して、今では尸魂界では掃除機もエアコンも冷蔵庫も洗濯機も・・・・何から何まで、現世の生活を思い出せる品ばかりだった。
流石に車やバイクはないが、自転車は普及していた。
もっとも、死神は自転車より瞬歩を使った方が早いので、瞬歩を使えない死神の家族とか貴族とかの間で、自転車が流行っていた。
「はぁ。終わった・・・テレビでも見るか」
現世の番組が映し出された。
もう、夜になっていた。
「ああ懐かしい。紅白歌合戦か・・・・まだ、やってるのか」
「そんなに懐かしい番組なのか?」
「ああ。俺の子供の頃から、いつも年末の一番最後の夜にやってる、歌番組だ」
「大分、長寿だな。貴様、今いくつだ?」
「死神する前も数えると87かな」
「87か。まだまだ若い。私は200歳をこえてしまった」
確かに、一護が少年時代に記憶していた、あどけなさの残る少女の顔立ちではなかったが、まだまだ20代の若さを保った見た目だった。
「白哉もそういえば若いままだな。恋次もだし。死神って、どうなってるんだ?」
「一護も、その姿のまま100年以上は生きるのだぞ」
「先が長すぎて、眩暈おこしそうだぜ」
100年後も、こうやってルキアと共にありたいと話すと、ルキアは赤くなりながら頷いた。
「その、子供がそろそろほしいのだ・・・・・」
「ああ・・・今まで、ほとんど避妊してやってたからなぁ」
「よいであろう?二人ほど、欲しいのだ」
「よし、今日から子作りだ。ルキア、覚悟しろよ」
「貴様、今日からだと!もう日付が変わってしまっているではないか!」
「まぁまぁ・・・・」
寝室に戻り、ルキアを押し倒す。
まだまだルキアも一護も若い。何度かして、すっきりして湯浴みをしてから寝た。
「一護、起きろ、一護」
「んー。あと1時間寝かせてくれーー」
「たわけ、起きろ!今日から、貴族の挨拶回りだと言っておいただろう!」
「ああ、そうだった」
一護は、眠い目をこすりながら起きた。
顔を洗って食事をして黒崎家として新しく作られた家紋の入った正装をして、出かけた。
白夜とも一緒になって、主に4大貴族の家を訪問した。
四楓院家を訪れると、夜一もいた。
「ほう、一護、ルキアとの記憶を失っておったと聞いたのじゃが、元に戻ったのじゃな」
「ああ、夜一さん久しぶりだな」
「本当に。何十年ぶりであろうな?」
褐色の肌の夜一はまだまだ若々しく、背後に砕蜂を連れていた。
「貴族風情が、夜一様に馴れ馴れしくするな!」
ガルルルルと威嚇する砕蜂も、昔と全然変わっていなかった。
「こら、やめよ砕蜂」
「はい、夜一様!」
夜一に頭を撫でられると、気持ちよさそうにしていた。
その他、かつて朽木家と縁続きになっていた貴族の館を訪れる。
その度に出される茶や茶菓子で、おなかはたぷんたぷん状態になっていく。
「う、年末早々これはきつい・・・今夜は夕飯はなしにしよう」
「俺、厠いってくる・・・・」
「待て、私も行く!」
厠も、水洗のウォシュレットになっていたりで、吃驚だった。
帰る頃には、くたくたになっていた。
「よし、今日も子作りだ」
「ちょっと待て、一護。くたくたなのだ・・・・・」
「子供が欲しいんだろ?半分寝てていいから・・・・」
「たわけ!」
ルキアは、まずは風呂に入った。一護も一緒だった。
「風呂場でするか?」
「たわけ!あがってからだ!」
布団を挟みあって、お互い正座をする。
「今夜もよろしく」
「おう」
お互いをお辞儀をしあってから、睦みあった。
ルキアと一護の甘い夜は、更けていくのだった。
牧場にいったり、札幌でラーメンを堪能したり、本場のカニを味わったりした。
ちょうど冬だったので、雪像祭りがあった。
きらきら光る明かりに照らされた、いろんな雪像が綺麗だった。
「まるで・・・日番谷隊長の作る氷像のようだ」
「あーそういえば、冬獅郎は、瀞霊廷通信でなんか、氷像を紹介するページもってたな
「私も、真似て氷像を作ろうとしたのだ。だが、うまくいかなかった。細かい部分にどうしても罅がはいって、そこから壊れてしまう」
「どうせお前のことだ。チャッピーの氷像でも作ろうとしんだろう?」
「何故わかるのだ!」
ルキアは驚いていた。
「さては、どこかで盗み見しておったな?」
「あのなぁ。多分それ俺がまだ人間の頃の話だろう。俺はもう尸魂界に行ってなかったから、盗み見なんてできねーよ」
死神代行とはいえ、用もなく尸魂界へと毎回遊びにくるわけにはいかない。
まぁ、何度か直接ルキアに会いに、尸魂界と赴いたことはあるが、いつもはルキアのほうから会いにきてくれた。
これって新婚旅行だよな?と思いつつも、なぜかお土産を買い漁る一護とルキア。
「白い恋人は絶対だ。夕張メロンのキャンディもいる。新巻鮭にカニも、札幌ラーメンのインスタントパックに・・・・・」
二人は、抱えきれぬほどの荷物を手にしていた。仕方ないので、持てない荷物は浦原商店にまで配達してもらい、そこで受け取ることに決めた。
ちゃんと、その旨を浦原に伝えておいた。そうでもしないと、浦原が自分で食べてしまうからだ。
一護が人間として死んだ後も、まだ浦原商店があるのに驚きだった。だが、古くなりすぎて、一度、建て直したのだという。
相変わらず駄菓子を売りながら、裏では尸魂界に電化製品を流しているらしい。
浦原にも、新巻鮭とカニを送っておいた。
ホテルで体を何度か重ねあっていたが、それ以外は新婚旅行だが、ただ現世に遊びに来た形となってしまたったが、ルキアがとても楽しそうだったので、一護はルキアの隣でルキアの喜んだり驚いたりする顔を見つめて、ああ、幸せだなぁと思った。
一護が尸魂界にきてから、1年が過ぎた。
ルキアとの新婚生活は甘く、順風満帆だった。
井上も、一護のことを諦めて、4番隊の席官の男性と結婚した。式にはでなかったが、二人で花束を贈った。
「ルキア、これ何処に置けばいい?」
「あ、それはこっちだ」
あれから一護に記憶の障害が起こることはなく、ルキアのことを思い出したまま、日常をすごしていた。
「ふう、年末の大掃除も大変だな」
「これが終わって年が明けたら、朽木家と合同で、他の貴族の家へ、挨拶回りだ」
「まじかよ。勘弁してくれよ」
「お兄様の嘆願もあるが、黒崎家を新しい貴族として認めてくれたのだ。礼を言わねば」
「そりゃ、礼にをいいにいくしかないな」
黒崎家が貴族であるということで、ルキアは朽木家で過ごしてきた日常とあまり代わりない毎日を過ごせていた。
ルキア専用の使用人にでもあるちよは、黒崎家で寝泊まりをして、ルキアのちょっとした世話を焼いてくれた。
例えば、髪の長くなったルキアの髪を結い上げたり。
「あ、その髪飾り・・・・ぼろぼろじゃないか。お前にあげたやつだろ。新しいの買ってやるから、捨てろ」
「だめだ!これは、貴様から初めてもらった誕生日プレゼントなのだ!捨てないぞ!」
そんなところが可愛くて、つい手を出してしまいそうになった。
「大掃除がまだだ!」
つっぱねられて、一護もまた大掃除に戻った。
それなりにでかい屋敷で、家人総出で、隅々まで掃除した。
一護が大戦を経験した後から、浦原の手で家電製品があふれ出して、今では尸魂界では掃除機もエアコンも冷蔵庫も洗濯機も・・・・何から何まで、現世の生活を思い出せる品ばかりだった。
流石に車やバイクはないが、自転車は普及していた。
もっとも、死神は自転車より瞬歩を使った方が早いので、瞬歩を使えない死神の家族とか貴族とかの間で、自転車が流行っていた。
「はぁ。終わった・・・テレビでも見るか」
現世の番組が映し出された。
もう、夜になっていた。
「ああ懐かしい。紅白歌合戦か・・・・まだ、やってるのか」
「そんなに懐かしい番組なのか?」
「ああ。俺の子供の頃から、いつも年末の一番最後の夜にやってる、歌番組だ」
「大分、長寿だな。貴様、今いくつだ?」
「死神する前も数えると87かな」
「87か。まだまだ若い。私は200歳をこえてしまった」
確かに、一護が少年時代に記憶していた、あどけなさの残る少女の顔立ちではなかったが、まだまだ20代の若さを保った見た目だった。
「白哉もそういえば若いままだな。恋次もだし。死神って、どうなってるんだ?」
「一護も、その姿のまま100年以上は生きるのだぞ」
「先が長すぎて、眩暈おこしそうだぜ」
100年後も、こうやってルキアと共にありたいと話すと、ルキアは赤くなりながら頷いた。
「その、子供がそろそろほしいのだ・・・・・」
「ああ・・・今まで、ほとんど避妊してやってたからなぁ」
「よいであろう?二人ほど、欲しいのだ」
「よし、今日から子作りだ。ルキア、覚悟しろよ」
「貴様、今日からだと!もう日付が変わってしまっているではないか!」
「まぁまぁ・・・・」
寝室に戻り、ルキアを押し倒す。
まだまだルキアも一護も若い。何度かして、すっきりして湯浴みをしてから寝た。
「一護、起きろ、一護」
「んー。あと1時間寝かせてくれーー」
「たわけ、起きろ!今日から、貴族の挨拶回りだと言っておいただろう!」
「ああ、そうだった」
一護は、眠い目をこすりながら起きた。
顔を洗って食事をして黒崎家として新しく作られた家紋の入った正装をして、出かけた。
白夜とも一緒になって、主に4大貴族の家を訪問した。
四楓院家を訪れると、夜一もいた。
「ほう、一護、ルキアとの記憶を失っておったと聞いたのじゃが、元に戻ったのじゃな」
「ああ、夜一さん久しぶりだな」
「本当に。何十年ぶりであろうな?」
褐色の肌の夜一はまだまだ若々しく、背後に砕蜂を連れていた。
「貴族風情が、夜一様に馴れ馴れしくするな!」
ガルルルルと威嚇する砕蜂も、昔と全然変わっていなかった。
「こら、やめよ砕蜂」
「はい、夜一様!」
夜一に頭を撫でられると、気持ちよさそうにしていた。
その他、かつて朽木家と縁続きになっていた貴族の館を訪れる。
その度に出される茶や茶菓子で、おなかはたぷんたぷん状態になっていく。
「う、年末早々これはきつい・・・今夜は夕飯はなしにしよう」
「俺、厠いってくる・・・・」
「待て、私も行く!」
厠も、水洗のウォシュレットになっていたりで、吃驚だった。
帰る頃には、くたくたになっていた。
「よし、今日も子作りだ」
「ちょっと待て、一護。くたくたなのだ・・・・・」
「子供が欲しいんだろ?半分寝てていいから・・・・」
「たわけ!」
ルキアは、まずは風呂に入った。一護も一緒だった。
「風呂場でするか?」
「たわけ!あがってからだ!」
布団を挟みあって、お互い正座をする。
「今夜もよろしく」
「おう」
お互いをお辞儀をしあってから、睦みあった。
ルキアと一護の甘い夜は、更けていくのだった。
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