一護とルキア 番外編
「私、チカさんと結婚したい!」
愛娘の言葉に、一護は食卓を囲んでいて味噌汁を飲んでいたのだが、その味噌汁をぶーーーと吹き出していた。
「やだー父様きたないー」
「チカさんって・・・弓親さんのことだよな?」
「そうだよー。私の師匠の一角さんといつもつるんでる、とってもとっても美形で、優しいチカさんのお嫁さんに、来月いくの!」
ブーーーーー。
同じように、味噌汁を飲んでいたルキアが、味噌汁を吹き出した。
「やだー母様まで」
「苺花、貴様はまだ8歳なのだぞ?結婚などできるわけがなかろう!」
「そうだぞ、苺花!大きくなるまで待て。それに、弓親さん以外にもいい男はいっぱいいるんだぞ!」
「父様、じゃあ俺は母様の夫になるー」
ブーーーーー。
苺花の弟である一勇が、そう言いだして、今度は一護がお茶を吹きだした。
「近親相姦かよ!一勇、ルキアは俺の妻だ。お前は、他からお嫁をもらいなさい!」
「えー、だめなの?」
「だめに決まってる!なぁ、ルキア。俺たちの教育が間違っていたんだろうか」
「問うな、一護。普通に教育してきたつもりだ!」
二人はこそこそと相談しあった。
そして、一度二人を白哉に預けて、貴族としての教育を受けさせようということで一致した。
「苺花、お前は明日から、1週間白哉のとこで過ごせ」
「白夜叔父様の?」
苺花は、首を傾げた。
「一勇もだぞ!」
「えー。母様の傍を離れたない」
5歳の一勇は、ルキアにべったりだった。
「文句は言わないこと!」
「「えーー」」
愛しい愛娘と愛息子は、はたして白哉の厳しい教えに耐えれるだろうか。
そう思いながらも、苺花と一勇は朽木家にある者として、いずれ4大貴族の中で育っていく子供たちなのだ。
なるべく自由にのびのびと育ててきたつもりだが、自由すぎた。のびのびすぎた。
そもそも、8歳ですでに一角と打ち合いをできるまで成長している苺花は、きっと将来護廷13隊の席官になるだろう。
今は死神の初等部に通わせている。
ある程度年をとったら、真央霊術院に通わせる予定だが、15までは普通に死神の娘として育てるつもりだった。
一角に教えを受けるようにさせたのが間違いなのだろうか。一角は、自由本舗なところがあるから。
それに、弓親は基本自分のことが好きなので、妻帯するつもりもないようだし、苺花が何をいっても、年頃になっても結婚はしないだろうと思えた。
こうして、苺花と一勇は、白哉の下で貴族であるのが、4大貴族であるのがどういうことかというのを、マナーも交えて1週間みっちりと叩きこまれた。
「おはようございます、お母様」
「苺花?」
「おはようございます、お父様」
「一勇?」
一護と、ルキアは、顔を見合わせあった。
白哉に貴族であるのがなんなんかを叩きこませて、正解だったと思った。
しかし、それも束の間のことだった。
「白哉叔父様、堅苦しい。もっと自由に生きなきゃ、人生損だよね」
「白哉叔父様、お父様よりかっこいい」
そんな言葉をだす二人に、一護もルキアも、溜息を零すのだった。
結局、二人には貴族がなんであるかを叩きこんだが、性根がもう座っていて、性格の修正には無理だということだった。
「兄様・・・お疲れですね」
「ルキアか・・・・一勇はまだましだ。これからの教育次第では、次期朽木家当主として、育つだろう。だが、苺花は・・・・・あれは、私の手に負えぬ」
「兄様がそこまで苦労なさるとは・・・・苺花、教育の仕方間違えたのでしょうか」
「分からぬ。普通に教育してきたのであろう?」
「はい・・・・ただ、本人が望むので、班目副隊長に剣の指導を受けさせていたら、いつも近くにいる綾瀬川3席に懸想したらしく・・・・・」
「まだ、8歳であろう」
「はい」
「綾瀬川3席も分かっておるだろう。朽木家の者であるということを」
「それでも、苺花は結婚したいとか言い出す始末で・・・・・」
「頭が痛いな」
「はい」
また、何気ない毎日が始まる。
苺花は結局、弓親のお嫁さんになるという夢を抱いたままで。一勇は、いつもはおどおどしているが、白哉の鍛錬のせいか、最近顔つきが男らしくなってきた。
苺花と一勇を死神初等部に送り出して、ルキアと一護久しぶりに夫婦として二人きりの時間をすごしていた。
「ああ、こういうのもいいな。貴様の体温が暖かい」
「あの二人がいると、おちおちいちゃつくことこもできないからなぁ」
二人は互いを抱擁しあい、キスを繰り返した。
「なぁ、流石に3人目はいらないか」
「もう、2人で手一杯だ。3人目はさすがにいらぬ」
「そうだな」
「んっ・・・・・・・」
舌が絡みあうキスをして、久しぶりに体を重ねた。無論、避妊して。
「ああっ!」
乱れるルキアは、子供を二人も生んだとは思えぬ細さだった。
「ん・・・・ルキア、愛してる」
「私もだ、一護・・・・・」
体を重ねあいながら、今まで歩んできた道のりを思い出す。
死神と人間。
歴然とした差があった。結ばれるはずはないと思っていた。
だが、二人は結ばれ、二人も子をもうけた。
ルキアを、恋次は慕っていたが、一護との結婚を自分のことのように喜んでくれた。
家族の一員であるように、たまに恋次も加ええて食卓を囲む。
白哉もいる。
そんな食卓は賑やか過ぎて。
でも、悪くないのだ。
一護とルキアが結ばれて、もう実に15年以上が経過しようとしていた。
愛娘の言葉に、一護は食卓を囲んでいて味噌汁を飲んでいたのだが、その味噌汁をぶーーーと吹き出していた。
「やだー父様きたないー」
「チカさんって・・・弓親さんのことだよな?」
「そうだよー。私の師匠の一角さんといつもつるんでる、とってもとっても美形で、優しいチカさんのお嫁さんに、来月いくの!」
ブーーーーー。
同じように、味噌汁を飲んでいたルキアが、味噌汁を吹き出した。
「やだー母様まで」
「苺花、貴様はまだ8歳なのだぞ?結婚などできるわけがなかろう!」
「そうだぞ、苺花!大きくなるまで待て。それに、弓親さん以外にもいい男はいっぱいいるんだぞ!」
「父様、じゃあ俺は母様の夫になるー」
ブーーーーー。
苺花の弟である一勇が、そう言いだして、今度は一護がお茶を吹きだした。
「近親相姦かよ!一勇、ルキアは俺の妻だ。お前は、他からお嫁をもらいなさい!」
「えー、だめなの?」
「だめに決まってる!なぁ、ルキア。俺たちの教育が間違っていたんだろうか」
「問うな、一護。普通に教育してきたつもりだ!」
二人はこそこそと相談しあった。
そして、一度二人を白哉に預けて、貴族としての教育を受けさせようということで一致した。
「苺花、お前は明日から、1週間白哉のとこで過ごせ」
「白夜叔父様の?」
苺花は、首を傾げた。
「一勇もだぞ!」
「えー。母様の傍を離れたない」
5歳の一勇は、ルキアにべったりだった。
「文句は言わないこと!」
「「えーー」」
愛しい愛娘と愛息子は、はたして白哉の厳しい教えに耐えれるだろうか。
そう思いながらも、苺花と一勇は朽木家にある者として、いずれ4大貴族の中で育っていく子供たちなのだ。
なるべく自由にのびのびと育ててきたつもりだが、自由すぎた。のびのびすぎた。
そもそも、8歳ですでに一角と打ち合いをできるまで成長している苺花は、きっと将来護廷13隊の席官になるだろう。
今は死神の初等部に通わせている。
ある程度年をとったら、真央霊術院に通わせる予定だが、15までは普通に死神の娘として育てるつもりだった。
一角に教えを受けるようにさせたのが間違いなのだろうか。一角は、自由本舗なところがあるから。
それに、弓親は基本自分のことが好きなので、妻帯するつもりもないようだし、苺花が何をいっても、年頃になっても結婚はしないだろうと思えた。
こうして、苺花と一勇は、白哉の下で貴族であるのが、4大貴族であるのがどういうことかというのを、マナーも交えて1週間みっちりと叩きこまれた。
「おはようございます、お母様」
「苺花?」
「おはようございます、お父様」
「一勇?」
一護と、ルキアは、顔を見合わせあった。
白哉に貴族であるのがなんなんかを叩きこませて、正解だったと思った。
しかし、それも束の間のことだった。
「白哉叔父様、堅苦しい。もっと自由に生きなきゃ、人生損だよね」
「白哉叔父様、お父様よりかっこいい」
そんな言葉をだす二人に、一護もルキアも、溜息を零すのだった。
結局、二人には貴族がなんであるかを叩きこんだが、性根がもう座っていて、性格の修正には無理だということだった。
「兄様・・・お疲れですね」
「ルキアか・・・・一勇はまだましだ。これからの教育次第では、次期朽木家当主として、育つだろう。だが、苺花は・・・・・あれは、私の手に負えぬ」
「兄様がそこまで苦労なさるとは・・・・苺花、教育の仕方間違えたのでしょうか」
「分からぬ。普通に教育してきたのであろう?」
「はい・・・・ただ、本人が望むので、班目副隊長に剣の指導を受けさせていたら、いつも近くにいる綾瀬川3席に懸想したらしく・・・・・」
「まだ、8歳であろう」
「はい」
「綾瀬川3席も分かっておるだろう。朽木家の者であるということを」
「それでも、苺花は結婚したいとか言い出す始末で・・・・・」
「頭が痛いな」
「はい」
また、何気ない毎日が始まる。
苺花は結局、弓親のお嫁さんになるという夢を抱いたままで。一勇は、いつもはおどおどしているが、白哉の鍛錬のせいか、最近顔つきが男らしくなってきた。
苺花と一勇を死神初等部に送り出して、ルキアと一護久しぶりに夫婦として二人きりの時間をすごしていた。
「ああ、こういうのもいいな。貴様の体温が暖かい」
「あの二人がいると、おちおちいちゃつくことこもできないからなぁ」
二人は互いを抱擁しあい、キスを繰り返した。
「なぁ、流石に3人目はいらないか」
「もう、2人で手一杯だ。3人目はさすがにいらぬ」
「そうだな」
「んっ・・・・・・・」
舌が絡みあうキスをして、久しぶりに体を重ねた。無論、避妊して。
「ああっ!」
乱れるルキアは、子供を二人も生んだとは思えぬ細さだった。
「ん・・・・ルキア、愛してる」
「私もだ、一護・・・・・」
体を重ねあいながら、今まで歩んできた道のりを思い出す。
死神と人間。
歴然とした差があった。結ばれるはずはないと思っていた。
だが、二人は結ばれ、二人も子をもうけた。
ルキアを、恋次は慕っていたが、一護との結婚を自分のことのように喜んでくれた。
家族の一員であるように、たまに恋次も加ええて食卓を囲む。
白哉もいる。
そんな食卓は賑やか過ぎて。
でも、悪くないのだ。
一護とルキアが結ばれて、もう実に15年以上が経過しようとしていた。
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