久しぶりに
久しぶりにイラストかいてみた。
サチさんの影響で花をいれてみた。
わけが分からなくなった。
いつもの オチ
「夜を侍らせて」
「やぁ、また会いにきたよ」
その人は大輪の花を侍らせて空に佇むと、私が開け放った窓から断りもなく入ってきた。
「きてくれなんて、言ってないわ」
「ほら、見てごらん。月や星がこんなにも綺麗だよ」
「花しか見えないよ」
「そうかな?」
彼はいたずらぽっく笑う。
周囲に咲き誇る花が、サァァァと花弁の雨を散らせた。
「ねぇ」
私は一言区切った。
そして、またいつものように咳き込む。
ゴホゴホと、幾度がせきこんでから、すっと夜の匂いのする空気を肺にとりこんだ。
「ねぇ、夜の花の人さん」
私は、窓からするりと音もなく入ってきた彼に、手を伸ばした。
彼はその手をしっかりと握り返してくれた。
夜のような肌。しっとりした、色。褐色の浅黒い肌はとても健康的に見えた。
「名前、教えたでしょう?」
彼は、悪戯っぽく私の側、ベッドの傍らに座ると私の耳にかかる髪をそっとおしやった。
「ああ・・・カ・・・・・なんだっけ?」
少年は笑う。
尖った耳は、まるでダークエルフのようだ。
夜の月が光となって瞳を射抜く。
彼は、夜の花の人。
花をこれでもかというほど周囲に侍らす、ダークエルフの一種、ナイトフワラエルフ。
その存在は幻とさえ言われる。
夜にしか現れないともされる。
ダークエルフのように人の社会に混じり暮らす種族ではなく、存在はそう精霊に近いかもしれない。
見かけはダークエルフのような尖った耳に褐色の肌と、そしてどのエルフももたない金色のの瞳に、周囲に花を従え、夜を歩く。
彼らの一番の好物は・・・・人の、魂といわれているけれど、真実は分かっていない。種族として成り立っているのかも分からないほどに、存在が稀少なのだ。このどの世界を探しても10人にも満たないだろう。
死神ともいわれるナイトフラワエルフの少年は、私の部屋に音もなく花を咲かせていく。
「カシスだよ。カシス・エ・レテ・ナハトティアーゼ」
「長い名前・・・」
私はカシスという名の、綺麗な夜の花の人を見上げた。
まるで死神のように穏かで、でも聖者のように麗しく。
ナイトフラワエルフ。
魅了した人間の魂をさらっていくという話は、逸話かそれとも真実か。
でも、私は彼がそんな死神のような存在でもいいと思った。
だって、こうして話せるから。
「カシス」
「なんだい?」
「また、明日もあえる?」
「君がいい子にしてれば、ね」
一輪の百合の花を私に押し付けて、カシスは月のように笑うと、額に音もなく口付けて立ち上がり、そして窓の側に移動すると一言。
「また、会えるよ。僕の名前を覚えていれば、ね」
煌く星に向かって手を伸ばす。
そして、彼は漣のように、花を散らしてかき消えてしまった。
私は、手に入れた百合の花を目の前にもってくると、その甘い香りに酔いしれた。
夜の悪魔でも死神でもなんでもいいよ。
だから、またあいたいな。
だって、彼は「私」に気づいてくれた世界でただ一人の少年。
綺麗な金色の瞳に、緑の髪をした、ナイトフラワエルフ、夜の花の、人。
サチさんの影響で花をいれてみた。
わけが分からなくなった。
いつもの オチ
「夜を侍らせて」
「やぁ、また会いにきたよ」
その人は大輪の花を侍らせて空に佇むと、私が開け放った窓から断りもなく入ってきた。
「きてくれなんて、言ってないわ」
「ほら、見てごらん。月や星がこんなにも綺麗だよ」
「花しか見えないよ」
「そうかな?」
彼はいたずらぽっく笑う。
周囲に咲き誇る花が、サァァァと花弁の雨を散らせた。
「ねぇ」
私は一言区切った。
そして、またいつものように咳き込む。
ゴホゴホと、幾度がせきこんでから、すっと夜の匂いのする空気を肺にとりこんだ。
「ねぇ、夜の花の人さん」
私は、窓からするりと音もなく入ってきた彼に、手を伸ばした。
彼はその手をしっかりと握り返してくれた。
夜のような肌。しっとりした、色。褐色の浅黒い肌はとても健康的に見えた。
「名前、教えたでしょう?」
彼は、悪戯っぽく私の側、ベッドの傍らに座ると私の耳にかかる髪をそっとおしやった。
「ああ・・・カ・・・・・なんだっけ?」
少年は笑う。
尖った耳は、まるでダークエルフのようだ。
夜の月が光となって瞳を射抜く。
彼は、夜の花の人。
花をこれでもかというほど周囲に侍らす、ダークエルフの一種、ナイトフワラエルフ。
その存在は幻とさえ言われる。
夜にしか現れないともされる。
ダークエルフのように人の社会に混じり暮らす種族ではなく、存在はそう精霊に近いかもしれない。
見かけはダークエルフのような尖った耳に褐色の肌と、そしてどのエルフももたない金色のの瞳に、周囲に花を従え、夜を歩く。
彼らの一番の好物は・・・・人の、魂といわれているけれど、真実は分かっていない。種族として成り立っているのかも分からないほどに、存在が稀少なのだ。このどの世界を探しても10人にも満たないだろう。
死神ともいわれるナイトフラワエルフの少年は、私の部屋に音もなく花を咲かせていく。
「カシスだよ。カシス・エ・レテ・ナハトティアーゼ」
「長い名前・・・」
私はカシスという名の、綺麗な夜の花の人を見上げた。
まるで死神のように穏かで、でも聖者のように麗しく。
ナイトフラワエルフ。
魅了した人間の魂をさらっていくという話は、逸話かそれとも真実か。
でも、私は彼がそんな死神のような存在でもいいと思った。
だって、こうして話せるから。
「カシス」
「なんだい?」
「また、明日もあえる?」
「君がいい子にしてれば、ね」
一輪の百合の花を私に押し付けて、カシスは月のように笑うと、額に音もなく口付けて立ち上がり、そして窓の側に移動すると一言。
「また、会えるよ。僕の名前を覚えていれば、ね」
煌く星に向かって手を伸ばす。
そして、彼は漣のように、花を散らしてかき消えてしまった。
私は、手に入れた百合の花を目の前にもってくると、その甘い香りに酔いしれた。
夜の悪魔でも死神でもなんでもいいよ。
だから、またあいたいな。
だって、彼は「私」に気づいてくれた世界でただ一人の少年。
綺麗な金色の瞳に、緑の髪をした、ナイトフラワエルフ、夜の花の、人。
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