忍者ブログ

プログ

小説掲載プログ
11 2025/12 1 2 3 4 5 67 8 9 10 11 12 1314 15 16 17 18 19 2021 22 23 24 25 26 2728 29 30 31 01

俺はお前のラブドール4

俺はお前のラブドール。

お前だけのラブドール。

お前のために愛を囁き、体を開く魂のあるラブドール。

俺はお前のラブドール。







「んー、よく寝た」

「浮竹!!!」

京楽が、起きた浮竹に涙を流して抱きついてきた。

「どうしたんだ、京楽?」

「君、いないと思ったら、ラブドールがあった部屋でただのラブドールに戻ってたんだよ。もう動いてくれないのかと思った」

「え、俺が元のただのラブドールに?」

綺麗な精緻な、見る相手の性欲を受けとめるだけの、ラブドールに戻っていたとは。

「すまん、京楽。何せ俺は元がただのラブドールなんだ。また、ただのラブドールに戻ってしまうかもしれない」

「そんなこと、ボクが許さない」

「そう言われてもな」

浮竹は、泣く京楽の頭を膝で抱きしめて、落ち着くのを待った。

「きっと、またただのラブドールになっても、またこうして動き出すさ」

「なら、いいんだけど‥‥‥君をまた失うと思って、怖かった」

「すまない」

浮竹は、しばらくの間京楽に抱きしめられていた。

「ここ2日、食事もろくにとっていないし、眠っていないから、ちょっと食事して仮眠とるね?」

「俺は、2日もただのラブドールになっていたのか?」

「そうだよ」

おにぎりを食べながら、京楽は浮竹の質問に答える。

「君がいなくなって、発狂するかと思った」

一度知ってしまい失くしてしまった温もりをまた手に入れた。なのに、また失ったと思った京楽の心痛はいかばかりか。

浮竹は、ずっと京楽の傍にいて、一緒に眠った。

「ん‥‥‥」

ああ。

これは、夢だ。

夢の中で、浮竹は京楽を失う夢を見ていた。

ただ失うんじゃない。後追いだった。浮竹がただのラブドールになって1年待ったが、もう戻らずに虚に自分から殺される京楽。

それは、十分に起こりうる未来だった。

浮竹は、そこで起きた。

「京楽」

「ん?」

京楽も十分睡眠をとったようで、目の下のくまが薄れていた。

「俺がまたただのラブドールに戻って、そのまま永遠に戻らくても、生きると約束してくれ」

「それは無理だよ。ボクは、君を失ってまでもう生きたくはない」

「京楽!」

「浮竹、逝く時は一緒だよ?」

「京楽‥‥‥‥」

また、いつただのラブドールに戻るか分からない。

浮竹が初めてラブドールから浮竹として復活してから、半年が過ぎようとしていた。

「ここ2日、無断で仕事休んでたからね。七緒ちゃんに怒られちゃうな」

京楽は、やはり浮竹を抱いたままだった。

「このままいくのか?」

「うん。このまま仕事もするよ?嫌なら、二度とただのラブドールには戻らないで」

「随分、無茶を言う。俺は、俺の意思でラブドールに戻っているわけじゃないんだがな」

京楽は、浮竹を抱いたまま瞬歩で一番隊の執務室に行く。

「京楽総隊長!無断で仕事を休むなんて、あなたはなんて‥‥‥」

七緒の前でも、ポロポロ京楽は涙を零す。

「浮竹が、ただのラブドールになっちゃったんだよ。ボクを置いて、消えてしまった。ボクはどうすればいいのか分からなくて、ずっとただ傍にいたよ。今度浮竹がただのラブドールに戻って、一か月経っても浮竹に戻ってくれないなら、後追いをしようと思うんだ」

「京楽!」

パンと、腕の中の浮竹が京楽の頬を殴った。

「そんなこと、絶対にするな」

「じゃあ約束してよ。もう、ただのラブドールには戻らないって」

「約束する」

「うん」

京楽は、浮竹から離れる。

「いつも通り、仕事をしよう。何もしないから、最悪な展開を考えてしまう。今は頭をからっぽにしよう」

七緒が運んできた、2日分の仕事を、京楽と浮竹は深夜までかかって処理し終えた。

「明日、というか今日、休みとってあるから。現世に行こうか」

「現世に?」

「うん。今、ハロウィンとかいうイベントで盛り上がってるんだ」

「そうか。でも、総隊長のお前自らが現世に行っていいのか?」

「ちゃんと、霊圧を制御して封印していくし。君も、同じようにして現世にいくんだよ」

深夜に帰宅して、浮竹と京楽は夕飯を抱けを食べて寝た。

朝になって、シャワーを浴びる。それから、夕方までを尸魂界で過ごして、現世の服を用意してもらい、二人は現世に行った。

「わぁ」

浮竹が、驚きの声をあげる。

かぼちゃの置物がいっぱいあって、人々は好きなように仮装して、子供はトリックオアトリートと言って大人を困らせる。

浮竹と京楽は、吸血鬼だという仮装のコスチュームをもらい、着替えた。

「浮竹、似合ってるね。吸血姫みたい」

「京楽も似合ってるぞ。ヴラドツェペシュみたいだ」

「誰、それ」

「吸血鬼のモデルになった、串刺し公とかで異名のある、敵兵を残酷な殺し方をした中世の王族だな」

「酷い!ボク、そんな酷い人物じゃないよ」

「あはは、たとえただけだろ」

浮竹と京楽は、手を繋ぎ合って仮装パーティーを楽しんだ。

現世のお金を払い、高級ホテルで開かれている仮装パーティーに出席していた。

立食会形式で、浮竹も京楽も、思い思いのものを食べた。

酒は、高級な赤ワインだった。

美味で、浮竹も京楽も味わって飲んだ。

楽しい時間はあっという間で。11時なる頃には、パーティーは終わってしまった。

「ああ、星が綺麗だな」

「そうだね。手を伸ばしたら、掴めそうだね」

よく晴れた夜の空が広がっていた。

「今日のこと、忘れないでね。ラブドールに戻ったりしないでね」

「ああ、約束する」

浮竹と京楽は尸魂界に戻った。

館で、湯あみをしてそのまま褥に向かい、お互いの浴衣を脱がせあう。

「あう」

京楽は、浮竹の胸の先端にかじりついた。

思い切りかじられるものだから、痛みに浮竹が眉を顰める。

「春水、痛い」

「うん。痛くなるようにしてるから」

「やあ」

「ごめんね。優しくするから」

血のにじんだ胸の先端を執拗に舐めて、膝を割って浮竹のものを撫でる。

「あ」

「感じてきた?」

「ん‥‥‥‥」

最初は撫でて、それから力をこめて握りこまれて、上下に扱われて、浮竹は精液を吐き出す。

「んああああ」

「気持ちいい?」

「あ、気持ちいい」

「もっと?」

「あ、もっとおお」

浮竹は素直に京楽を求める。

京楽は、浮竹の足を片方肩に担いで、侵入してきた。

「んあああ!」

「く、締め付けすぎ。力ぬいて?」

「や、無理いいい」

「じゃあ、一度出すね?」

「あ、奥に出してくれ。そこが一番感じるからぁ♡」

京楽は、浮竹の言う通り、奥まで抉るように入ってきて、そこで子種をぶちまけた。

「あ、あーーーー、いっってるううううう♡春水のザーメン、たっぷり中に出てる、孕んじゃいそう♡」

京楽がいくのと一緒に、浮竹もオーガズムでいっていた。

「もう一度、出すよ?」

「あん、あああ、奥にきたぁぁ♡熱い京楽のおっきくなったぁ♡」

京楽は浮竹の最奥をこじ開けるように動く。

「あ、あーーー、いくのとまらない”い”い”」

浮竹は精子を吐き出しながら、自分でも動いた。

京楽のものがいいところに当たるように動き、いい場所に当たって、浮竹は啼く。

「ひあああん、いいとこ、きたあああ”あ”♡」

「すごいね、浮竹。熱くてとろけそうだ」

「あ、俺の奥でザーメンだしてぇ♡」

京楽は、浮竹の言う通り奥の奥で子種をぶちまける。そのまま、動いてほぼ連続で射精した。

「ひあああん、連続でザーメン出てるう♡どぴゅどぴゅいってるうう♡」

浮竹は乱れた。

最後には潮を吹いて、絶頂を迎えて気を失ってしまう。

「十四郎、愛してるよ。君はラブドールじゃない。浮竹十四郎だ」



俺はお前のラブドール。

お前だけのラブドール。

お前のために愛を囁き、体を開く魂のあるラブドール。

俺はお前のラブドール。


拍手[0回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら
新着記事
(11/11)
(11/11)
(11/09)
(11/02)
(11/02)
"ココはカウンター設置場所"