受難でない日番谷隊長
「日番谷隊長」
「二度と来るって言っただろうが!」
「そう言わないでくれ、日番谷隊長。真面目に相談したいことがあるんだ」
浮竹は、いつもより真剣な顔をしていた。
同じシロちゃん仲間であり、何かあるとお菓子を抱えて遊びにきたり、お菓子を与えて頭をなでらりするのが普通になってしまっていたので、日番谷はまた今回も浮竹が10番隊の執務室に入るのを許してしまった。
「松本副隊長はいないのか?」
きょろきょろ見回す浮竹に、お茶が出された。
「あたしはちゃんといますよ」
「ああ松本副隊長、君の意見も聞きたいんだ」
「どうしたんです?」
「もうすぐ京楽の誕生日なんだ」
「あ、そういえばそうですね」
日番谷が、茶をすする。
「誕生日プレゼントに悩んでいるのか?」
「その通りなんだ!」
浮竹が顔を輝かせた。
「お酒でいいんじゃないですかー?」
「ここ最近、ずっとお酒ばかりで・・・たまには、違うものをあげたいと思って」
「浮竹隊長かわいい!愛ですね!」
確かに、いじらしい浮竹は愛らしかった。長く白い髪を後ろで結いあげて、潤んだ翡翠の瞳で・・・・・。
ん?
なんでこんなに、瞳が潤んでいるのかと、日番谷は思った。
「お前・・・・まさか、熱あるんじゃねーのか?」
「え?」
松本が、慌てて浮竹の額に手を当てる。
「ちょ、浮竹隊長、京楽隊長呼びますから!」
地獄蝶を飛ばす松本。
日番谷も、浮竹の額に手をあてる。
「しゃれになんねーぞ!おい、松本氷もってこい!」
「氷輪丸で出した方が早いですよ、隊長!」
「それもそうか・・・・蒼天に座せ氷輪丸!」
氷の龍を呼び出して、一かけらの氷を作り出す。それを砕いて、ビニール袋にいれて、タオルでつつんで浮竹の額に置いた。
「日番谷隊長?」
「あんましゃべんな。こんな高熱で、よくうろうろできたもんだな」
「熱?そんなに、俺は熱があるのか?」
「それも分からないのか!?」
「ただちょっと・・・・いつもより、だるいかなと思って」
重症だ。、
「ああ・・・・視界がぼやけてきた」
「いいから、寝てろ」
長椅子に寝かせて、京楽が来るのを待った。
「地獄蝶から連絡うけて、きたよ」
やってきた京楽に、日番谷が非難の声をだす。
「お前、浮竹といつもいるんだろうが。恋人の体調管理くらいしてやれ。熱を出してうろついてたの、お前のせいでもあるんだぞ」
「僕のせいって?」
京楽が、浮竹を抱きかかえながら聞いてくる。
「お前の誕生日に、何がいいのかと聞いてきた」
「浮竹・・・・・君は・・・・本当に」
「きょら・・・く?」
「僕だよ。すぐに四番隊のところへいくから、少し我慢してね」
「プレゼント・・・・何も思い浮かばない。「俺」でいいか?」
「!」
思ってもいなかった言葉に、京楽は悦楽を感じた。
「それでいいよ。行こうか」
地獄蝶を4番隊のところに飛ばし、受け入れ準備は万全に整っている。
「京楽!」
「なんだい、日番谷隊長?」
「大事にしてやれよ。浮竹を」
「そんなこと、百も承知の上だよ」
瞬歩で去っていく二人を見送ってから、日番谷は思った。
「そういえば、初めて追うい払う目的以外で、氷輪丸を使ったな・・・・・・」
たまには、ためになる使い方もいいかと、思うのだった。
「二度と来るって言っただろうが!」
「そう言わないでくれ、日番谷隊長。真面目に相談したいことがあるんだ」
浮竹は、いつもより真剣な顔をしていた。
同じシロちゃん仲間であり、何かあるとお菓子を抱えて遊びにきたり、お菓子を与えて頭をなでらりするのが普通になってしまっていたので、日番谷はまた今回も浮竹が10番隊の執務室に入るのを許してしまった。
「松本副隊長はいないのか?」
きょろきょろ見回す浮竹に、お茶が出された。
「あたしはちゃんといますよ」
「ああ松本副隊長、君の意見も聞きたいんだ」
「どうしたんです?」
「もうすぐ京楽の誕生日なんだ」
「あ、そういえばそうですね」
日番谷が、茶をすする。
「誕生日プレゼントに悩んでいるのか?」
「その通りなんだ!」
浮竹が顔を輝かせた。
「お酒でいいんじゃないですかー?」
「ここ最近、ずっとお酒ばかりで・・・たまには、違うものをあげたいと思って」
「浮竹隊長かわいい!愛ですね!」
確かに、いじらしい浮竹は愛らしかった。長く白い髪を後ろで結いあげて、潤んだ翡翠の瞳で・・・・・。
ん?
なんでこんなに、瞳が潤んでいるのかと、日番谷は思った。
「お前・・・・まさか、熱あるんじゃねーのか?」
「え?」
松本が、慌てて浮竹の額に手を当てる。
「ちょ、浮竹隊長、京楽隊長呼びますから!」
地獄蝶を飛ばす松本。
日番谷も、浮竹の額に手をあてる。
「しゃれになんねーぞ!おい、松本氷もってこい!」
「氷輪丸で出した方が早いですよ、隊長!」
「それもそうか・・・・蒼天に座せ氷輪丸!」
氷の龍を呼び出して、一かけらの氷を作り出す。それを砕いて、ビニール袋にいれて、タオルでつつんで浮竹の額に置いた。
「日番谷隊長?」
「あんましゃべんな。こんな高熱で、よくうろうろできたもんだな」
「熱?そんなに、俺は熱があるのか?」
「それも分からないのか!?」
「ただちょっと・・・・いつもより、だるいかなと思って」
重症だ。、
「ああ・・・・視界がぼやけてきた」
「いいから、寝てろ」
長椅子に寝かせて、京楽が来るのを待った。
「地獄蝶から連絡うけて、きたよ」
やってきた京楽に、日番谷が非難の声をだす。
「お前、浮竹といつもいるんだろうが。恋人の体調管理くらいしてやれ。熱を出してうろついてたの、お前のせいでもあるんだぞ」
「僕のせいって?」
京楽が、浮竹を抱きかかえながら聞いてくる。
「お前の誕生日に、何がいいのかと聞いてきた」
「浮竹・・・・・君は・・・・本当に」
「きょら・・・く?」
「僕だよ。すぐに四番隊のところへいくから、少し我慢してね」
「プレゼント・・・・何も思い浮かばない。「俺」でいいか?」
「!」
思ってもいなかった言葉に、京楽は悦楽を感じた。
「それでいいよ。行こうか」
地獄蝶を4番隊のところに飛ばし、受け入れ準備は万全に整っている。
「京楽!」
「なんだい、日番谷隊長?」
「大事にしてやれよ。浮竹を」
「そんなこと、百も承知の上だよ」
瞬歩で去っていく二人を見送ってから、日番谷は思った。
「そういえば、初めて追うい払う目的以外で、氷輪丸を使ったな・・・・・・」
たまには、ためになる使い方もいいかと、思うのだった。
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