堕天使と天使外伝
天使の浮竹と堕天使の京楽は、ヴァンパイアの京楽とフェンリルの浮竹と一緒に海に行った。
泳いで遊ぶ中、ヴァンパイアの京楽は暑さに弱いらしく、ビーチパラソルの下で、暑い日光を遮って、飲み物を飲んでなんとか涼もうとしていた。
『みんなで競争だ!お城を作ろう!』
『ボクはパス。この暑さの下だと倒れそう』
「じゃあ、僕もパース」
堕天使の京楽がそういうと、フェンリルの浮竹が唸り声をあげた。
『参加しないと尻を噛むぞ』
「なんで僕だけそんな扱い!?」
「まぁまぁ、俺も参加するから」
天使の浮竹が、場を和ませようとする。
『じゃあ、競争だ。誰が一番立派な城を作るか!勝った者は、一番下だった者の言うことを1つ聞くこと!』
「なんだって!それは勝たないと!君の僕への態度を改めてもらうよ!」
『そう簡単にいくと思うなよ』
3人は、それぞれ制限時間を2時間として砂の城を作り始めた。
フェンリルの浮竹は、何処で覚えてきたのか、西洋の本当にありそうな立派な砂の城を作った。
天使の浮竹もそこそこ城に見れる形にものを作った。
しかし、堕天使の京楽が作った城は、城というよりただの砂の山だった。
『審査するのはヴァンパイアの京楽だ!』
『はい。何も言わなくても優勝はフェンリルの浮竹だね』
「それ、私情入ってない?」
『はいってないよ。見事なものでしょ、このお城。精緻過ぎて真似できる人いなさそう』
「確かに、すごいな。俺もそれなりのものを作ったつもりだが、なんだか恥ずかしい」
「ふん、僕の城はダイナミックだよ!」
みんな、ただの砂の山を城という堕天使の京楽をアホだと思った。
『じゃあ、ドベは堕天使の京楽だな。黒猫の姿で水かきして泳げ!』
「何その命令!なんで黒猫姿になって泳がないといけないの!海にさらわれちゃう!」
『なんなら、そのまま溺れ死んでもいいんだぞ』
堕天使の京楽は、溜息をついて黒猫姿になった。
海水パンツが地面に落ちる。
「僕の猫かきを甘く見ないでもらおうか!」
マッハで海に向かって駆け出す。
そして、波に乗って泳ぎ始めた。
「ふふん、人魚の子とデートした頃を思い出すなぁ」
『天使の俺を傷つける言葉だ!サンダーボルト!』
「ぎにゃあああああああああ!!でも僕はこれくらいで、猫かきをやめて溺れるわけにはいかない!」
半ば意味不明の使命感に燃えて、堕天使の京楽は波の間をひたすら猫かきして泳いだ。
「ああ、いい運動になった」
黒猫姿の京楽は、浜辺に戻るとぷるぷると体を震わせて水分を飛ばして、大好きな天使の浮竹の腕の中。
『いいなぁ。なぁ、京楽、お前もあれ俺にやってくれ』
『ええ!キミの場合、サイズがでかいから無理だよ。逆ならできるかもしれないけど』
『ん、逆ってことは、フェンリル姿の俺がお前を抱き上げるのか?』
『抱き上げることはできないだろうから、乗せてもらうかくわえられるかだね』
『むー』
「フェンリルの俺、そんな残念がるな。京楽は黒猫姿だから抱き上げられるだけで、まぁ見かけは綺麗な黒猫だけど中身は色魔の堕天使だからな」
『臭いしな』
フェンリルの浮竹の言葉に、天使の浮竹が黒猫姿の京楽を落っことす。
「臭くない!余計なこと言わないでよ!」
「ああ、言われたらなんか潮の香りが・・・帰ったら、猫用シャンプーで洗ってやるか」
『ずるいぞ、堕天使の京楽!天使の俺に洗ってもらうなんて!俺も洗ってほしい!』
「それは、まぁまた今度な」
天使の浮竹は笑って、フェンリルの浮竹の頭を撫でた。
フェンリルの浮竹は、尻尾をばっさばっさと振って、喜んでいた。
『んー、かわいいねぇ』
ヴァンパイアの京楽が、悦に浸る中、同じように黒猫の京楽も。
「かわいいなぁ。フェンリルの浮竹も黙っていればかわいい」
『あげないよ』
「いらない!絶対ほしくない!」
『だそうだよ、浮竹』
『俺もお前なんていらない!そこらの石より価値がない!』
「酷い!僕は天使の浮竹さえいればいいから、君なんていらない!」
フェンリルの浮竹は、狼の耳をぺたんとさせた。
『浮竹を傷つけないでね。サンダーボルト』
「ぎにゃああああああああああ」
ヴァンパイアの京楽は、堕天使の京楽に大分威力を落としたサンダーボルトの魔法をかけた。
「仕方ないやつだなぁ。ヒーリング」
天使の浮竹が、まだ黒猫姿の京楽(服がないので)に、回復魔法をかけてやった。
「浮竹は優しいねぇ。ああ、やっぱり僕には天使の君が一番大好きだよ」
黒猫姿で、ぴょんと天使の浮竹の肩に乗り、顔をこすりつける。
『ラブシーンなのかな、これ』
『さぁ。まぁどうでもいいから、帰ろうか』
『天使の俺、帰るぞ!そんなドブネズミみたいな黒猫は捨てていけ!』
「いや、これでも一応、伴侶だしな。一緒に帰るさ」
海での一日は、それなりに楽しい日であった。
泳いで遊ぶ中、ヴァンパイアの京楽は暑さに弱いらしく、ビーチパラソルの下で、暑い日光を遮って、飲み物を飲んでなんとか涼もうとしていた。
『みんなで競争だ!お城を作ろう!』
『ボクはパス。この暑さの下だと倒れそう』
「じゃあ、僕もパース」
堕天使の京楽がそういうと、フェンリルの浮竹が唸り声をあげた。
『参加しないと尻を噛むぞ』
「なんで僕だけそんな扱い!?」
「まぁまぁ、俺も参加するから」
天使の浮竹が、場を和ませようとする。
『じゃあ、競争だ。誰が一番立派な城を作るか!勝った者は、一番下だった者の言うことを1つ聞くこと!』
「なんだって!それは勝たないと!君の僕への態度を改めてもらうよ!」
『そう簡単にいくと思うなよ』
3人は、それぞれ制限時間を2時間として砂の城を作り始めた。
フェンリルの浮竹は、何処で覚えてきたのか、西洋の本当にありそうな立派な砂の城を作った。
天使の浮竹もそこそこ城に見れる形にものを作った。
しかし、堕天使の京楽が作った城は、城というよりただの砂の山だった。
『審査するのはヴァンパイアの京楽だ!』
『はい。何も言わなくても優勝はフェンリルの浮竹だね』
「それ、私情入ってない?」
『はいってないよ。見事なものでしょ、このお城。精緻過ぎて真似できる人いなさそう』
「確かに、すごいな。俺もそれなりのものを作ったつもりだが、なんだか恥ずかしい」
「ふん、僕の城はダイナミックだよ!」
みんな、ただの砂の山を城という堕天使の京楽をアホだと思った。
『じゃあ、ドベは堕天使の京楽だな。黒猫の姿で水かきして泳げ!』
「何その命令!なんで黒猫姿になって泳がないといけないの!海にさらわれちゃう!」
『なんなら、そのまま溺れ死んでもいいんだぞ』
堕天使の京楽は、溜息をついて黒猫姿になった。
海水パンツが地面に落ちる。
「僕の猫かきを甘く見ないでもらおうか!」
マッハで海に向かって駆け出す。
そして、波に乗って泳ぎ始めた。
「ふふん、人魚の子とデートした頃を思い出すなぁ」
『天使の俺を傷つける言葉だ!サンダーボルト!』
「ぎにゃあああああああああ!!でも僕はこれくらいで、猫かきをやめて溺れるわけにはいかない!」
半ば意味不明の使命感に燃えて、堕天使の京楽は波の間をひたすら猫かきして泳いだ。
「ああ、いい運動になった」
黒猫姿の京楽は、浜辺に戻るとぷるぷると体を震わせて水分を飛ばして、大好きな天使の浮竹の腕の中。
『いいなぁ。なぁ、京楽、お前もあれ俺にやってくれ』
『ええ!キミの場合、サイズがでかいから無理だよ。逆ならできるかもしれないけど』
『ん、逆ってことは、フェンリル姿の俺がお前を抱き上げるのか?』
『抱き上げることはできないだろうから、乗せてもらうかくわえられるかだね』
『むー』
「フェンリルの俺、そんな残念がるな。京楽は黒猫姿だから抱き上げられるだけで、まぁ見かけは綺麗な黒猫だけど中身は色魔の堕天使だからな」
『臭いしな』
フェンリルの浮竹の言葉に、天使の浮竹が黒猫姿の京楽を落っことす。
「臭くない!余計なこと言わないでよ!」
「ああ、言われたらなんか潮の香りが・・・帰ったら、猫用シャンプーで洗ってやるか」
『ずるいぞ、堕天使の京楽!天使の俺に洗ってもらうなんて!俺も洗ってほしい!』
「それは、まぁまた今度な」
天使の浮竹は笑って、フェンリルの浮竹の頭を撫でた。
フェンリルの浮竹は、尻尾をばっさばっさと振って、喜んでいた。
『んー、かわいいねぇ』
ヴァンパイアの京楽が、悦に浸る中、同じように黒猫の京楽も。
「かわいいなぁ。フェンリルの浮竹も黙っていればかわいい」
『あげないよ』
「いらない!絶対ほしくない!」
『だそうだよ、浮竹』
『俺もお前なんていらない!そこらの石より価値がない!』
「酷い!僕は天使の浮竹さえいればいいから、君なんていらない!」
フェンリルの浮竹は、狼の耳をぺたんとさせた。
『浮竹を傷つけないでね。サンダーボルト』
「ぎにゃああああああああああ」
ヴァンパイアの京楽は、堕天使の京楽に大分威力を落としたサンダーボルトの魔法をかけた。
「仕方ないやつだなぁ。ヒーリング」
天使の浮竹が、まだ黒猫姿の京楽(服がないので)に、回復魔法をかけてやった。
「浮竹は優しいねぇ。ああ、やっぱり僕には天使の君が一番大好きだよ」
黒猫姿で、ぴょんと天使の浮竹の肩に乗り、顔をこすりつける。
『ラブシーンなのかな、これ』
『さぁ。まぁどうでもいいから、帰ろうか』
『天使の俺、帰るぞ!そんなドブネズミみたいな黒猫は捨てていけ!』
「いや、これでも一応、伴侶だしな。一緒に帰るさ」
海での一日は、それなりに楽しい日であった。
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