堕天使と天使外伝
『貸し切りのプール?』
「そうだ。京楽がどこかのマダムから奪い取ってきた金で、レンジャー施設のプールを貸し切りにしたらしい」
フェンリルの浮竹は、尻尾をばっさばっさと振って、天使の浮竹は、堕天使の京楽に金を貢がされたマダムがかわいそうだと思っていた。
「奪い取ったなんて人聞きの悪い。ちゃんと依頼を達成してもらった報酬金だよ」
「額が多すぎる」
「それは依頼人が決めることで、浮竹たちは心配しなくていいよ。ということで、プールに行こう!いいよね、ヴァンパイアの僕!」
『構わないけど、フェンリルの浮竹には耳と尻尾があるから、尻尾の穴のあいた水着を作らないと』
「そんなこともあろうかと、ちゃんと準備しておきました!」
堕天使の京楽は、浮竹サイズの水着に尻尾用の穴があいたものを取り出した。
『なんでそんなの用意周到なのさ』
「だって、ないと行かないっていいだしそうだから」
「まぁ、せっかく貸し切りにしてもらったんだ。遊びにいこう、フェンリルの俺にヴァンパイアの京楽」
天使の浮竹は、フェンリルの浮竹の尻尾の振り具合に苦笑していた。
『施設のプールって、ウォータースライダーなるものがついているんだろう!?』
「ああ、ついてるぞ」
フェンリルの浮竹は、施設のプールのパンフレットに目を通していた。
『行こう!滑ってみたいし、泳ぎたい!』
「貸し切りだから、フェンリル姿で泳いでも大丈夫だぞ」
『それは助かる!』
黒猫になった堕天使の京楽と違って、フェンリルの浮竹はフェンリルの狼姿になって人型に戻っても、ちゃんと衣服は着ていた。
こうして、4人は施設のプールに出かけるのであった。
『ひゃっほおおおお』
もう何度目かになるか分からない、ウォータースライダーを滑り落りて、フェンリルの浮竹は次には狼姿になって犬かきで泳いでいた。
『僕は、泳ぐのはあまり得意じゃないから、ここでまったりしてるよ』
施設は外にあるので、さんさんと降り注ぐ太陽の光にやられそうで、ヴァンパイアの京楽はビーチパラソルの下で、冷たいオレンジジュースに氷をいっぱいいれて、魔法で自分のいる空間だけを冷やして涼んでいた。
『京楽も滑ればいいのに』
『僕はああいうの苦手』
『じゃあ、一緒に滑ろう、天使の俺!』
「ああ、いいぞ」
浮竹たちは、手を繋いで歩き出す。
それに、堕天使の京楽が何か言いたそうにしていたが、我慢していたが、何度も一緒に滑り落ちる姿に言葉を出す。
「ちょっと仲良すぎじゃない?もうちょっと離れてくれないかなぁ」
『なんだ、堕天使のラフレシアの臭い京楽。洗ってないパンツの分際で、文句があるのか!』
「洗ってないパンツの分際ってなにそれ!ちゃんとパンツは毎日洗濯してますぅ!僕の浮竹を取り上げないでよ」
『別に取り上げてなんか・・・・天使の俺、俺と一緒に居るのは嫌か?』
「全然そんなことないぞ。楽しい。京楽はほっといて、かき氷を作ろう!」
『あ、俺メロンシロップがいい!あといちごも!』
「楽しそうだねぇ」
ヴァンパイアの京楽が、かき氷を作り始めた天使の浮竹からかき氷を受け取って、悩んだ末にブルーハワイのシロップをかけた。
『この、なんとも健康に悪そうな色がいいね』
『あ、京楽、半分くれ。俺のも半分やるから』
『はいはい。じゃあ、半分こずつ食べようか』
そんな仲睦まじげな様子を見て、堕天使の京楽も自分が食べていた練乳のかき氷を見て、天使の浮竹のいちごのかき氷を見た。
「やらんぞ。半分個しなくても、また作ればいいだけだ」
「くすん」
いちゃつきたかっただけなので、京楽は練乳のかき氷を一気に食べてしまった。
堕天使の京楽は、何度もかき氷を食べた。
そして、案の定腹痛に襲われた。
「あんなにかき氷を食うからだ」
『ラフレシアの京楽は、腹を壊したのか。かき氷の食いすぎだ」
堕天使の京楽が苦しんでいる姿に、ふりふり振っていた尻尾はぺたんとなっていた。
ツンデレな言葉とは裏腹に、尻尾は正直で、心配しているようだった。
『腹をくだすラフレシアの京楽は、飯を作れないだろう。天使の俺、今日は俺と京楽の館に泊まらないか?』
「いいが、いいのか?」
『浮竹がそう言ってるんだよ。問題ないなら、泊まっていってよ』
「ぬおおおおおおおお、トイレえええぇぇぇぇ」
「アホは放置するか」
「アホじゃないトイレ・・・ぬおおお、掃除中!こうなったら、黒猫姿でしてやる!」
堕天使の京楽は黒猫姿になると、茂みの中に消えてしまった。
『黒猫姿だからいいけど、人型だったらノグソだね』
『うわ、エンガチョ』
「じゃあ、京楽はほうっておいて、館にいこうか」
『うん、おいで』
『歓迎するぞ!』
その日、天使の浮竹はヴァンパイアの京楽とフェンリルの浮竹が作ったサンドイッチとカルボナーラを食べた。
夜は、浮竹たちは二人で同じベッドで眠った。
『うーんラフレシア・・・・洗ってないパンツ・・・・・』
「どんな夢を見ているんだか」
天使の浮竹は苦笑して、同じように夢の中に滑り落ちていった。
「にゃあああああああ!!」
朝起きると、黒猫の京楽がかりかりとベッドをひっかいていた。
フェンリルの浮竹に抱き着かれて、天使の浮竹は起きるとフェンリルの浮竹を起こした。
「朝だぞ」
「にゃああああ!浮気にゃあああ!!!」
「どこぞのマダムに、手でも出したんだろう?」
「偽りの言葉だけだよ!」
フェンリルの浮竹は起きると、黒猫の京楽を見て、尻尾をばっさばっさと振った。
『追いかけっこするか!』
「しない!ただ浮竹を迎えにきただけだよ!」
『鬼は俺だ!天使の浮竹も、一緒に追いかけっこしよう』
「朝からハイテンションだな」
『昨日いっぱい遊んだけど、今日も遊びたい!』
フェンリルの浮竹はばっさばっさと尻尾をふって、寝ぼけ眼で黒猫の京楽をおいかけてくわえて戻ってきた。
『くさい。洗ってないパンツの味がする』
「じゃあくわえなきゃいいじゃない!」
『くわえないと、お前逃げそうだったから』
「ああもう、僕は逃げるよ!帰るよ、浮竹!」
「あ、ああ。フェンリルの俺、それにヴァンパイアの京楽、またな」
京楽は、浮竹をおいて先に逃げるように自分の世界に戻っていった。
『まぁ、うちの浮竹はこんなんだけど、そっちのボクのこと、それなりに気に入っているようだから』
「ああ、分かっている」
『またなぁ、天使の俺!また近いうちに遊ぼう!』
「ああ、またな」
フェンリルの浮竹は、尻尾をばっさばっさと振っていた。
尻尾の振り過ぎじゃないかってくらい振ってるので、天使の浮竹は苦笑しながら帰るのであった。
「そうだ。京楽がどこかのマダムから奪い取ってきた金で、レンジャー施設のプールを貸し切りにしたらしい」
フェンリルの浮竹は、尻尾をばっさばっさと振って、天使の浮竹は、堕天使の京楽に金を貢がされたマダムがかわいそうだと思っていた。
「奪い取ったなんて人聞きの悪い。ちゃんと依頼を達成してもらった報酬金だよ」
「額が多すぎる」
「それは依頼人が決めることで、浮竹たちは心配しなくていいよ。ということで、プールに行こう!いいよね、ヴァンパイアの僕!」
『構わないけど、フェンリルの浮竹には耳と尻尾があるから、尻尾の穴のあいた水着を作らないと』
「そんなこともあろうかと、ちゃんと準備しておきました!」
堕天使の京楽は、浮竹サイズの水着に尻尾用の穴があいたものを取り出した。
『なんでそんなの用意周到なのさ』
「だって、ないと行かないっていいだしそうだから」
「まぁ、せっかく貸し切りにしてもらったんだ。遊びにいこう、フェンリルの俺にヴァンパイアの京楽」
天使の浮竹は、フェンリルの浮竹の尻尾の振り具合に苦笑していた。
『施設のプールって、ウォータースライダーなるものがついているんだろう!?』
「ああ、ついてるぞ」
フェンリルの浮竹は、施設のプールのパンフレットに目を通していた。
『行こう!滑ってみたいし、泳ぎたい!』
「貸し切りだから、フェンリル姿で泳いでも大丈夫だぞ」
『それは助かる!』
黒猫になった堕天使の京楽と違って、フェンリルの浮竹はフェンリルの狼姿になって人型に戻っても、ちゃんと衣服は着ていた。
こうして、4人は施設のプールに出かけるのであった。
『ひゃっほおおおお』
もう何度目かになるか分からない、ウォータースライダーを滑り落りて、フェンリルの浮竹は次には狼姿になって犬かきで泳いでいた。
『僕は、泳ぐのはあまり得意じゃないから、ここでまったりしてるよ』
施設は外にあるので、さんさんと降り注ぐ太陽の光にやられそうで、ヴァンパイアの京楽はビーチパラソルの下で、冷たいオレンジジュースに氷をいっぱいいれて、魔法で自分のいる空間だけを冷やして涼んでいた。
『京楽も滑ればいいのに』
『僕はああいうの苦手』
『じゃあ、一緒に滑ろう、天使の俺!』
「ああ、いいぞ」
浮竹たちは、手を繋いで歩き出す。
それに、堕天使の京楽が何か言いたそうにしていたが、我慢していたが、何度も一緒に滑り落ちる姿に言葉を出す。
「ちょっと仲良すぎじゃない?もうちょっと離れてくれないかなぁ」
『なんだ、堕天使のラフレシアの臭い京楽。洗ってないパンツの分際で、文句があるのか!』
「洗ってないパンツの分際ってなにそれ!ちゃんとパンツは毎日洗濯してますぅ!僕の浮竹を取り上げないでよ」
『別に取り上げてなんか・・・・天使の俺、俺と一緒に居るのは嫌か?』
「全然そんなことないぞ。楽しい。京楽はほっといて、かき氷を作ろう!」
『あ、俺メロンシロップがいい!あといちごも!』
「楽しそうだねぇ」
ヴァンパイアの京楽が、かき氷を作り始めた天使の浮竹からかき氷を受け取って、悩んだ末にブルーハワイのシロップをかけた。
『この、なんとも健康に悪そうな色がいいね』
『あ、京楽、半分くれ。俺のも半分やるから』
『はいはい。じゃあ、半分こずつ食べようか』
そんな仲睦まじげな様子を見て、堕天使の京楽も自分が食べていた練乳のかき氷を見て、天使の浮竹のいちごのかき氷を見た。
「やらんぞ。半分個しなくても、また作ればいいだけだ」
「くすん」
いちゃつきたかっただけなので、京楽は練乳のかき氷を一気に食べてしまった。
堕天使の京楽は、何度もかき氷を食べた。
そして、案の定腹痛に襲われた。
「あんなにかき氷を食うからだ」
『ラフレシアの京楽は、腹を壊したのか。かき氷の食いすぎだ」
堕天使の京楽が苦しんでいる姿に、ふりふり振っていた尻尾はぺたんとなっていた。
ツンデレな言葉とは裏腹に、尻尾は正直で、心配しているようだった。
『腹をくだすラフレシアの京楽は、飯を作れないだろう。天使の俺、今日は俺と京楽の館に泊まらないか?』
「いいが、いいのか?」
『浮竹がそう言ってるんだよ。問題ないなら、泊まっていってよ』
「ぬおおおおおおおお、トイレえええぇぇぇぇ」
「アホは放置するか」
「アホじゃないトイレ・・・ぬおおお、掃除中!こうなったら、黒猫姿でしてやる!」
堕天使の京楽は黒猫姿になると、茂みの中に消えてしまった。
『黒猫姿だからいいけど、人型だったらノグソだね』
『うわ、エンガチョ』
「じゃあ、京楽はほうっておいて、館にいこうか」
『うん、おいで』
『歓迎するぞ!』
その日、天使の浮竹はヴァンパイアの京楽とフェンリルの浮竹が作ったサンドイッチとカルボナーラを食べた。
夜は、浮竹たちは二人で同じベッドで眠った。
『うーんラフレシア・・・・洗ってないパンツ・・・・・』
「どんな夢を見ているんだか」
天使の浮竹は苦笑して、同じように夢の中に滑り落ちていった。
「にゃあああああああ!!」
朝起きると、黒猫の京楽がかりかりとベッドをひっかいていた。
フェンリルの浮竹に抱き着かれて、天使の浮竹は起きるとフェンリルの浮竹を起こした。
「朝だぞ」
「にゃああああ!浮気にゃあああ!!!」
「どこぞのマダムに、手でも出したんだろう?」
「偽りの言葉だけだよ!」
フェンリルの浮竹は起きると、黒猫の京楽を見て、尻尾をばっさばっさと振った。
『追いかけっこするか!』
「しない!ただ浮竹を迎えにきただけだよ!」
『鬼は俺だ!天使の浮竹も、一緒に追いかけっこしよう』
「朝からハイテンションだな」
『昨日いっぱい遊んだけど、今日も遊びたい!』
フェンリルの浮竹はばっさばっさと尻尾をふって、寝ぼけ眼で黒猫の京楽をおいかけてくわえて戻ってきた。
『くさい。洗ってないパンツの味がする』
「じゃあくわえなきゃいいじゃない!」
『くわえないと、お前逃げそうだったから』
「ああもう、僕は逃げるよ!帰るよ、浮竹!」
「あ、ああ。フェンリルの俺、それにヴァンパイアの京楽、またな」
京楽は、浮竹をおいて先に逃げるように自分の世界に戻っていった。
『まぁ、うちの浮竹はこんなんだけど、そっちのボクのこと、それなりに気に入っているようだから』
「ああ、分かっている」
『またなぁ、天使の俺!また近いうちに遊ぼう!』
「ああ、またな」
フェンリルの浮竹は、尻尾をばっさばっさと振っていた。
尻尾の振り過ぎじゃないかってくらい振ってるので、天使の浮竹は苦笑しながら帰るのであった。
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