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奴隷竜とSランク冒険者27

浮竹は、ダークネスドラゴンの京楽とお留守番をして、ドラゴンについていろいろ教えてもらった。

その後、「慰めてあげなよ」と言われて、なぜか京楽にメリアナ王国にもどって、宿に帰ってからベッドに押し倒された。

「なに、するんだ!」

「なにって、むふふふなこと」

「な・・・・やん」

服の上から弱いところを刺激されて、浮竹は甘い声を出す。

「君の声は、いつ聞いてもそそるね」

「やっ、京楽・・・・・・」

結局、浮竹はそのまま京楽に抱かれた。



「やあああ、孕むから、やあああ」

「ふふ、卵産んでもいいんだよ?」

激しく突き上げられて、浮竹な涙を零した。

「やん、そこだめめええええ」

「ここ、いいんでしょ?ごりごりってされるの大好きだよね?中で子種注いだら、いつも中いきしてるもんね」

「やああ、や、やああ」

京楽にごりごりと奥を突きあげられて、結腸にまで侵入してきた熱は、濃い子種をビュルビュルと浮竹の胎の奥に注いだ。

浮竹は、中いきをしながら、精液をはきだしていた。

ビクンビクンと体がはねる。

「やああ、いっちゃう、いっちゃううう」

「いくらでもいっていいよ?」

「春水のばかああ」

「十四郎、愛してるよ」

奥で射精しながら、京楽は浮竹に深く口づけた。



「むう」

湯浴みをして、念のために回復魔法もかけたが、浮竹の機嫌は悪い。

いきなり押し倒されて、行為に至ったので、京楽はとりあず往復ビンタを10回はくらったのだが、機嫌がよかった。

「いきなりするなんて、「慰めてあげなよ」ってこういう意味だったのか。ダークネスドラゴンの京楽のやつ、今度会ったらチョップしてやる」

「えへへへ、僕は幸せだなあ」

「殴るぞ」

「言う前に殴ってる・・・・・・」

拳を鳩尾にめりこんで、浮竹はダークネスドラゴンの京楽からもらった、ドラゴン大百科事典を広げた。

「何、おみやげにもらったの?」

「ああ。どこにどのドラゴンが住んでいるのかとかも書いてるんだ」

「マザードラゴンも?」

「マザードラゴンは世界樹のある場所に住んでいる、そうだ。実際に姿を見た者はほとんどいない。存在しているんだろうが、神なので違う空間に住んでいるのかもしれない」

「ふーん。月竜は、太陽竜と並んで美しい存在である・・・・当たり前だね。浮竹は月竜じゃなくても綺麗だよ?」

「ばか」

浮竹は赤くなって、京楽の頭をはたいた。

「ふふふ、続きする?」

「まだしたりないのか!3回も出しただろう俺の中に!」

「うん。まだいけるよ」

「簡便してくれ。アフターピルまた飲むのは嫌だ」

浮竹という月竜は、オスでも妊娠できる。

異種族間でも可能で、浮竹は京楽とのセックスが終わると必ずアフターピルを飲んだ。

意識を飛ばした後でも、よくきくアフターピルを飲んでいるので、妊娠したことはなかった。

「最近部屋の中にばかりいて、体が鈍ってきたな。久しぶりに、Sランクダンジョンにでも挑むか」

「そうだね。それもいいね」




京楽が選んだSランクダンジョンは、氷のダンジョンだった。

「なんで、俺の属性にあうところを選んだ。アイシクルブレスが通用しないじゃないか」

「でも、氷の属性だから全体的に魔力も体力もUPしてるでしょ?」

「まぁ、それはそうだが」

でてきたアイスタイタンゴーレムを、浮竹が魔法で屠る。

「グラビティゼロ」

ハイエルフの浮竹の管理する、中央大図書館で覚えた、覚えたての魔法だった。

「浮竹、魔力が過剰だよ。魔石まで砕けちゃってる」

「うーむ、扱いがまだちょっと難しいな。禁忌系は、使うには慣れないと、いざという時に使えない」

今度は、アイスガーゴイルがでてきた。

「グラビティゼロ」

「きゅおーーん」

次はうまくいった。魔石は残り、アイスガーゴイルの冷たい石の体を砕くだけで終わった。

「この魔法は、素材系になるモンスターには向かないな」

「デス」

京楽は、即死魔法で周囲を取り囲んでいたモンスターを一掃し、浮竹を見る。

「この魔法、便利でしょ。消費魔力が多いのが欠点だけど、素材回収にはもってこいだと思わない?」

「この階層で素材になるモンスターはほとんどいない。いざというときにとっておけ」

「うん、そうだね」

5日かけて、深層の60Fまでたどり着き、氷のヒュドラがボスだった。

「Sランクダンジョンのボスって、ヒュドラが多いね」

「くるぞ!」

「エターナルアイシクルフィールド!」

ヒュドラが、氷の魔法を放ってくる。

浮竹はそれを吸収して、炎は無理なので雷の魔法を唱えた。

「ヘルボルテックス!」

「があああああああああ」

「さぁ、ドラゴンスレイヤー、ドラゴンじゃないけどそれに近いヒュドラだよ。その血をすすり、糧とせよ!」

京楽が魔剣を解放して、雷で感電して動けないでいる氷のヒュドラを、真っ二つに切った。

「きしゃあああああああ」

どおおおんと音をたてて、ヒュドラが倒れる。

「素材回収っと」

流れ出た血を集めて、小瓶にいれていく。

ヒュドラはドラゴンに近いので、肉や血も素材となった。

後は、爪、牙、鱗の皮、目、角など。

あますとことなく、素材となる。

アイテムポケットにヒュドラの体をしまいこんで、浮竹と京楽は帰還の転移スクロールを使って、外に戻った。

「邪神ザナドゥの呪いあれ」

「え?」

「へ?」

二人は、黒いフードをかぶった妖しい男に、術をかけられた。

寿命をけずっていく呪いだったが、浮竹のオボエルモノのユニークスキルで覚えたアンチカースの魔法で、解呪できるレベルだった。

「アンチカース」

「ありがと」

京楽は、呪いを解除してもらうと、自分にもアンチカースの魔法をかける浮竹を見ていた。

「邪神ザナドゥ。今勇者が攻略中だっていう、あの邪神か」

「そうみたいだね。それの配下の者かな。腕の高いSランク冒険者が呪われて、大地母神神殿で解呪を行ってもらっているという噂を聞いたよ。犯人はさっきのやつだろうね」

「魔力探知できるか?」

「当たり前だよ」

浮竹と京楽は、魔力探知で去って行った妖しい男の居場所をつきとめた。

なんと、大地母神の神殿の中だった。

「大神官・・・・・君、邪神ザナドゥの信者だね?」

「な、何を証拠にいきなり・・・・」

「メモリー」

浮竹が、大神官の記憶をのぞく魔法を使うと、大地母神の大神官でありながら、邪神ザナドゥの信徒であり、呪いをふりまいていた元凶と分かり、身柄を確保されて、王国騎士団に引き渡した。

「呪いを解く大神官が呪いをかけていたなんて。荒れるね」

「そうだな」

魔王藍染と同じほどに厄介な、邪神ザナドゥは、密やかに信者を増やし、メリアナ王国の中心部まで食い込んでいくのだった。

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