奴隷竜とSランク冒険者29
浮竹と京楽は、ハイエルフの浮竹とダークネスドラゴンの京楽と一緒にSランクダンジョンに行くことになったのだが、ハイエルフの浮竹に朽木ルキアが会いたがっていて、一緒にSランクダンジョンに行くことになった。
何故か、ルキアの他にルキアの夫である恋次、一護、義兄である白哉までついてきた。
『こんなに人間がくるなんて聞いてない・・・』
ダークネスドラゴンの京楽は、嫌そうにハイエルフの浮竹の背に隠れて、殺気を漏らしていた。
「人が嫌いだからと、誰かれ構わず殺気を垂れ流すなど、兄はまだまだだな」
「ちょ、白哉君その辺にしといて!」
白哉の言葉に、けれどダークネスドラゴンの京楽は揺り動かない。ただ、顔をしかめてうるさいハエがいるような、そんな表情をしていた。
『おい、京楽、こんなダンジョンで殺気を振りまくな』
『だって・・・・一人の人間と会うというから我慢してついてきたのに、他に3人もいるなんて聞いてないよ』
「俺はルキアの夫だ。ルキアに何かあったらいけないから、守るためにいるぜ」
「俺もルキアの夫だぞ。ルキアに何かしたら、承知しねーからな」
一護と恋次は、空気を読まない。
ダークネスドラゴンの京楽は、虚無をまとって殺気を隠した。
「まぁ、ダンジョン攻略もたまには人数が多くてもいいだろう」
浮竹の思考は明るい。
「そ、その、ハイエルフの浮竹殿は、魔法書を書いた初めての方とお聞きしました」
『うん、そうだよ』
ルキアはかわいい。
ハイエルフの浮竹も、ルキアをかわいいと思って、話をする。
「禁忌の魔法も、ハイエルフの浮竹殿が編み出したのですか?」
『そう。俺が全ての魔法を編み出した・・・と言いたいけど、人は進化する。自分たちで魔法を作り出すこともする。まぁ、世界に広まっている魔法の80%は俺が編み出したものだな』
「80%も!すごいです!」
「兄は、このダークネスドラゴンはどうにかならぬのか。虚無を纏っているが、殺気が漏れて、モンスターが近寄ってこない」
ダークネスドラゴンの京楽は、虚無を纏っているが、漏れ出る殺気で、ダンジョンの入ったばかりのところなので、比較的雑魚しかいないので、モンスターは怖がって出てこなかった。
「ああ、殺気に怯えているなら、炙りだせばいいんだ。ヘルファイア」
浮竹が炎の魔法を放つ。
「ぎゃあああああ」
「きしゃああああああ」
比較的雑魚なモンスターが、火で炙られて姿を現す。
「けっ、こんなもん、デス!」
恋次は、広範囲の即死魔法で、炙りだされてでてきたモンスターを全て殺してしまった。
「恋次君、いきなりデスの魔法はないだろう。雑魚でも、戦えば経験の糧になる」
「あ、浮竹さんすんません」
恋次は、浮竹と京楽と白哉には素直に謝る。
一護とは喧嘩みたいなことしか言わず、ルキアは守り通す覚悟で言動をとる。
「恋次のデスの魔法は、凄いのです。魔力少ないから数回しか唱えれませんが、自分より弱い相手なら即死です」
『うん、そうだね。僕ももってるけどね、デスの魔法。君たちにかけたら、どうなるんだろうね?』
『おい、京楽!!!』
『冗談だよ。嫌いな人間とはいえ、いくならんでもパーティーメンバーを殺したり、危害を加えたりしないよ』
その言葉を聞いて、ずっと緊張しっぱなしだった一護と恋次は、肩の力を抜いた。
「兄は、人間が憎いのだな」
『そうだよ。人間は大嫌いだよ』
「では、精霊族もか?」
『うーん、精霊族は嫌いじゃないかな。位置的には、ドラゴンに近い存在だし』
「ここにいる一護は、精霊族ということになっている。だが、その実態はサンシャインレイドラゴンだ」
『『ええええええええ!!』』
「「まじで!?」」
ハイエルフの浮竹とダークネスドラゴンの京楽と、浮竹と京楽は驚いた。
「あ、すんません。俺、サンシャインレイドラゴンなんすけど、精霊族のふりして、冒険者稼業してます。前のマスターがドラゴン使いが荒くて、ルキアが今のマスターっす」
「一護は、ドラゴンでいるのがいやらしく、秘術で精霊族に化けています。サンシャインレイドラゴンと知れたら、その体の欠片でも手に入れようとする厄介な輩がいますから」
「サンシャインレイドラゴンは、ムーンホワイトドラゴンの浮竹以上に珍しいからね。なるほど、確かにそのオレンジの髪は、太陽の色だね」
「すんません、京楽さん、浮竹さん。今まで騙してて」
「いや、いい。一護君がサンシャインレイドラゴンだと分かって、俺は嬉しいぞ。自分と同じくらい希少なドラゴンと会えて」
『君の秘術凄いね。全然、ドラゴンって分からなかった』
「俺がサンシャインレイドラゴンっていうの、内密にしてください。正体がばれたら、俺をのマスターであるルキアを殺して、俺を手に入れようとするやつがでてくるから」
「俺は秘密を守る」
浮竹は、一護を安心させる。
「僕も秘密は守るよ。ということは、ルキアちゃんの他に恋次君、白哉君も一護君がサンシャインレイドラゴンであるってことを、知っていたんだね」
「すんません・・・・・」
一護は謝った。
「こやつは悪くないのです!こやつを使役していた前のマスターが、あまりにも一護を大切にせず、血ばかり抜いて売って、金のこやしにしていたから、私が奪ったのです」
「愛されてるねぇ、一護君」
京楽の言葉に、一護は赤くなる。
「ル、ルキアは俺の嫁だから」
『サンシャインレイドラゴンか。一度じっくり話しあいたいけど、君は頭を使うようなことは苦手そうだね』
ダークネスドラゴンの京楽が、一護を見る。
「でも、凄いな。ここに、サンシャインレイドラゴン、ムーンホワイトドラゴン、ダークネスドラゴンと、世界でも3つの指に入る希少種のドラゴンが集まったことになる」
浮竹が、なんだかわくわくしていそうだった。
「あ、ダンジョン攻略も精霊族として攻略していくんで。ブレスとか吐けないし、ドラゴン化もできないっす」
「それでも、サンシャインレイドラゴンであるってだけで凄い」
「そういう浮竹さんこそ、ムーンホワイトドラゴンじゃないっすか」
「はは、お互い希少種同士だし、仲良くしよう」
『それなら、僕も入ろうかな。僕もダークネスドラゴンだし』
ドラゴンの3人は、最初は仲があまりよろしくないように見えたが、ドラゴン語を使って何かを話しあっていた。
一護が、ルキアがかわいいとかルキア最高だとか、そんなことばかり言っているのを、リカイルスモノを生まれながらにもっているルキアは、真っ赤になって聞いていた。
ちなみに、京楽の金で得たリカイスルモノのユニークスキルは、ハイエルフの京楽の手で剥奪済みで、京楽には3人が何を言っているのかさっぱり分からなかった。
一護は、自分の今までについて説明する。
『ふーん。じゃあ、君は違うドラゴンの中で育ったの。だから、人間と適応能力が高いんだね。人型になれるドラゴンのほとんどは、人と交じりあって暮らすから』
「でも、前のマスターは最悪だった。俺のこと、金としてしか見てなくて、契約を無理に強いてきて、錬金術の素材で高値で売れる希少種のドラゴンの血を俺から抜いて、高値で売りつけてた」
「俺も、奴隷時代はよく血を抜かれて売られた」
『僕は・・・役立たずって思われてたからね。ブラックドラゴンと思われてたみたいで、血はぬかれなかったなぁ』
「兄ら、先に進むぞ」
「あ、白哉にルキアに恋次、待ってくれ」
「京楽、置いていくぞ」
「待ってよ浮竹!」
『お前もおいていくぞ、京楽』
『ちょっと、それは酷いんじゃない?』
結局、80階層まであるSランクダンジョンは、3人の希少種のドラゴンの力と、Sランク冒険者たちの手で、1日でクリアされるのであった。
ちなみに、前までAランクだったルキアと一護は、Sランクになっていた。
一護のドラゴン化した姿を、皆みたいとひっそりと思うのだった。
サンシャインレイドラゴン。別名太陽竜。
きっと、太陽のように眩しいのだろう。
何故か、ルキアの他にルキアの夫である恋次、一護、義兄である白哉までついてきた。
『こんなに人間がくるなんて聞いてない・・・』
ダークネスドラゴンの京楽は、嫌そうにハイエルフの浮竹の背に隠れて、殺気を漏らしていた。
「人が嫌いだからと、誰かれ構わず殺気を垂れ流すなど、兄はまだまだだな」
「ちょ、白哉君その辺にしといて!」
白哉の言葉に、けれどダークネスドラゴンの京楽は揺り動かない。ただ、顔をしかめてうるさいハエがいるような、そんな表情をしていた。
『おい、京楽、こんなダンジョンで殺気を振りまくな』
『だって・・・・一人の人間と会うというから我慢してついてきたのに、他に3人もいるなんて聞いてないよ』
「俺はルキアの夫だ。ルキアに何かあったらいけないから、守るためにいるぜ」
「俺もルキアの夫だぞ。ルキアに何かしたら、承知しねーからな」
一護と恋次は、空気を読まない。
ダークネスドラゴンの京楽は、虚無をまとって殺気を隠した。
「まぁ、ダンジョン攻略もたまには人数が多くてもいいだろう」
浮竹の思考は明るい。
「そ、その、ハイエルフの浮竹殿は、魔法書を書いた初めての方とお聞きしました」
『うん、そうだよ』
ルキアはかわいい。
ハイエルフの浮竹も、ルキアをかわいいと思って、話をする。
「禁忌の魔法も、ハイエルフの浮竹殿が編み出したのですか?」
『そう。俺が全ての魔法を編み出した・・・と言いたいけど、人は進化する。自分たちで魔法を作り出すこともする。まぁ、世界に広まっている魔法の80%は俺が編み出したものだな』
「80%も!すごいです!」
「兄は、このダークネスドラゴンはどうにかならぬのか。虚無を纏っているが、殺気が漏れて、モンスターが近寄ってこない」
ダークネスドラゴンの京楽は、虚無を纏っているが、漏れ出る殺気で、ダンジョンの入ったばかりのところなので、比較的雑魚しかいないので、モンスターは怖がって出てこなかった。
「ああ、殺気に怯えているなら、炙りだせばいいんだ。ヘルファイア」
浮竹が炎の魔法を放つ。
「ぎゃあああああ」
「きしゃああああああ」
比較的雑魚なモンスターが、火で炙られて姿を現す。
「けっ、こんなもん、デス!」
恋次は、広範囲の即死魔法で、炙りだされてでてきたモンスターを全て殺してしまった。
「恋次君、いきなりデスの魔法はないだろう。雑魚でも、戦えば経験の糧になる」
「あ、浮竹さんすんません」
恋次は、浮竹と京楽と白哉には素直に謝る。
一護とは喧嘩みたいなことしか言わず、ルキアは守り通す覚悟で言動をとる。
「恋次のデスの魔法は、凄いのです。魔力少ないから数回しか唱えれませんが、自分より弱い相手なら即死です」
『うん、そうだね。僕ももってるけどね、デスの魔法。君たちにかけたら、どうなるんだろうね?』
『おい、京楽!!!』
『冗談だよ。嫌いな人間とはいえ、いくならんでもパーティーメンバーを殺したり、危害を加えたりしないよ』
その言葉を聞いて、ずっと緊張しっぱなしだった一護と恋次は、肩の力を抜いた。
「兄は、人間が憎いのだな」
『そうだよ。人間は大嫌いだよ』
「では、精霊族もか?」
『うーん、精霊族は嫌いじゃないかな。位置的には、ドラゴンに近い存在だし』
「ここにいる一護は、精霊族ということになっている。だが、その実態はサンシャインレイドラゴンだ」
『『ええええええええ!!』』
「「まじで!?」」
ハイエルフの浮竹とダークネスドラゴンの京楽と、浮竹と京楽は驚いた。
「あ、すんません。俺、サンシャインレイドラゴンなんすけど、精霊族のふりして、冒険者稼業してます。前のマスターがドラゴン使いが荒くて、ルキアが今のマスターっす」
「一護は、ドラゴンでいるのがいやらしく、秘術で精霊族に化けています。サンシャインレイドラゴンと知れたら、その体の欠片でも手に入れようとする厄介な輩がいますから」
「サンシャインレイドラゴンは、ムーンホワイトドラゴンの浮竹以上に珍しいからね。なるほど、確かにそのオレンジの髪は、太陽の色だね」
「すんません、京楽さん、浮竹さん。今まで騙してて」
「いや、いい。一護君がサンシャインレイドラゴンだと分かって、俺は嬉しいぞ。自分と同じくらい希少なドラゴンと会えて」
『君の秘術凄いね。全然、ドラゴンって分からなかった』
「俺がサンシャインレイドラゴンっていうの、内密にしてください。正体がばれたら、俺をのマスターであるルキアを殺して、俺を手に入れようとするやつがでてくるから」
「俺は秘密を守る」
浮竹は、一護を安心させる。
「僕も秘密は守るよ。ということは、ルキアちゃんの他に恋次君、白哉君も一護君がサンシャインレイドラゴンであるってことを、知っていたんだね」
「すんません・・・・・」
一護は謝った。
「こやつは悪くないのです!こやつを使役していた前のマスターが、あまりにも一護を大切にせず、血ばかり抜いて売って、金のこやしにしていたから、私が奪ったのです」
「愛されてるねぇ、一護君」
京楽の言葉に、一護は赤くなる。
「ル、ルキアは俺の嫁だから」
『サンシャインレイドラゴンか。一度じっくり話しあいたいけど、君は頭を使うようなことは苦手そうだね』
ダークネスドラゴンの京楽が、一護を見る。
「でも、凄いな。ここに、サンシャインレイドラゴン、ムーンホワイトドラゴン、ダークネスドラゴンと、世界でも3つの指に入る希少種のドラゴンが集まったことになる」
浮竹が、なんだかわくわくしていそうだった。
「あ、ダンジョン攻略も精霊族として攻略していくんで。ブレスとか吐けないし、ドラゴン化もできないっす」
「それでも、サンシャインレイドラゴンであるってだけで凄い」
「そういう浮竹さんこそ、ムーンホワイトドラゴンじゃないっすか」
「はは、お互い希少種同士だし、仲良くしよう」
『それなら、僕も入ろうかな。僕もダークネスドラゴンだし』
ドラゴンの3人は、最初は仲があまりよろしくないように見えたが、ドラゴン語を使って何かを話しあっていた。
一護が、ルキアがかわいいとかルキア最高だとか、そんなことばかり言っているのを、リカイルスモノを生まれながらにもっているルキアは、真っ赤になって聞いていた。
ちなみに、京楽の金で得たリカイスルモノのユニークスキルは、ハイエルフの京楽の手で剥奪済みで、京楽には3人が何を言っているのかさっぱり分からなかった。
一護は、自分の今までについて説明する。
『ふーん。じゃあ、君は違うドラゴンの中で育ったの。だから、人間と適応能力が高いんだね。人型になれるドラゴンのほとんどは、人と交じりあって暮らすから』
「でも、前のマスターは最悪だった。俺のこと、金としてしか見てなくて、契約を無理に強いてきて、錬金術の素材で高値で売れる希少種のドラゴンの血を俺から抜いて、高値で売りつけてた」
「俺も、奴隷時代はよく血を抜かれて売られた」
『僕は・・・役立たずって思われてたからね。ブラックドラゴンと思われてたみたいで、血はぬかれなかったなぁ』
「兄ら、先に進むぞ」
「あ、白哉にルキアに恋次、待ってくれ」
「京楽、置いていくぞ」
「待ってよ浮竹!」
『お前もおいていくぞ、京楽』
『ちょっと、それは酷いんじゃない?』
結局、80階層まであるSランクダンジョンは、3人の希少種のドラゴンの力と、Sランク冒険者たちの手で、1日でクリアされるのであった。
ちなみに、前までAランクだったルキアと一護は、Sランクになっていた。
一護のドラゴン化した姿を、皆みたいとひっそりと思うのだった。
サンシャインレイドラゴン。別名太陽竜。
きっと、太陽のように眩しいのだろう。
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