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好き。7

年末も過ぎ、年明けになった。

「あけましておめでとうございます」

ルキアは、一護の家族の前では猫を被っている。一心からお年玉をもらい、嬉しそうにしていた。だが、ルキアは朽木家の者だ。白哉から、現世に滞在するおりに、1千万とかもう桁が常識とは違う額をもらっている。それでも、微々たる額であるが、一心からお年玉をもらうのは嬉しいようであった。

「あけましておめでとう、一護」

「ああ、おめでとうルキア」

「今月は‥‥‥‥‥」

「ああ。14日だろ。1月14日。お前の誕生日」

「覚えておったか」

「そりゃな。恋人の誕生日くらい、知ってて当たり前だ」

「1月は大学受験が控えているな。初詣にでもいくか?」

ルキアが、一護を見る。

「ああ、そうだな。合格の祈願しとくか」

ルキアは、一度尸魂界に戻って、すぐに帰ってきた。

帰ってきたルキアは、振袖を着ていた。

「兄様が、準備してくださっていたのだ。初詣が終わったら、貴様も兄様と会え。お年玉をくれるらしい」

「白哉が俺にお年玉‥‥‥なんか裏がありそうでこえぇ」

「失礼な奴だな。兄様のありがたい行為に裏などあるものか」


ルキアと一護は、初詣にいき、ルキアも一護の大学合格の祈願をしてくれた。

「蒲原のところにいき、尸魂界に行くぞ」

「お、おう」

蒲原のところに行くと、ちょうど夜一がいた。

「おや、黒崎さんあけおめです」

「一護ではないか。久しぶりじゃのう」

「蒲原さんも夜一さんも、あけましておめでとうございます」

「なんじゃ、白哉坊のところに行くのか?」

「はい」

ルキアは、自分の兄のことを白哉坊と呼ぶ夜一を不思議そうに見ていた。

「どうした、ルキア」

「いえ、夜一殿は兄様とその、長い間のお知り合いなのだなと思いまして」

「うむ。わしが白哉坊と出会ったのは100年以上前だからのう」

ルキアはすでに生まれていたが、まだ流魂街で恋次たちと他の孤児たちと、すりやら窃盗をして苦しく生きていた年月の頃だった。

「今はすっかり大人しくなってしまったが、白哉坊はわしのことを目の敵にして、からかうとよく怒っておったのう。鬼事のようになるのは日常茶飯事だったわい」

「兄様が‥‥‥」

「おっと、白哉坊には内緒じゃぞ?」

ルキアはこくこくと頷いて、自分の知らない白哉を想像した。

「では、一護、行くぞ」

穿界門が開かれ、ルキアと一護は尸魂界に到着する。

「来たか」

「兄様!あけましておめでとうございます。振袖、ありがとうございました」

「よい。黒崎一護、渡したいものがある」

「お、おう」

ルキアを中庭で待たせて、白哉はまずお年玉を一護に与えると、アメジストをあしらった髪飾りを一護に渡した。

「これは?」

「かつて、私が妻の緋真に渡した髪飾りだ。兄の手から、ルキアに渡してやってくれ」

「緋真さんの‥‥‥大切な形見じゃねぇのか?」

「大切なものだ。だが、形見は他にもたくさんある。それは私がいつかルキアに贈ろうと思っていた品だ。兄の手からもらったほうが、ルキアも喜ぶであろう」

「ありがとう、白哉」

「ふ‥‥‥」

白哉は遠い目をする。

緋真と過ごしていた日々を思い出していた。

「年々、ルキアは緋真に似てくる。まぁ、実の姉妹なので当たり前であろうが。ルキアの成長は、私にとってとても大事なことだ。婚姻となると、信頼した相手としか許さぬ。本当は恋次では思っていたのだが、ルキアが選んだのは兄であった」

「ああ‥‥恋次のやつ、ルキアのこと好きだったみたいだもんな」

すでに、恋次はルキアが一護と出会って、藍染の事件が終結した頃にルキアに告白して、ふられてしまっていたらしい。

「恋次ならばと思っていたのだが、ユーハバッハの侵攻を阻止した兄の功績は大きい。兄であれば、ルキアを任せてもよいと思ったのだ」

「兄様、一護?」

中庭から、いつまで待てばいいのだろうと、ルキアの声がした。

「行くがよい」

「ああ」

一護は、ルキアを朽木家のルキアの部屋に通してもらい、ルキアに白哉からだと、アメジストの髪飾りを渡した。

「兄様が‥‥‥‥緋真姉さまの形見を私に?」

「ああ。いつか、自分の手で渡したかったみたいだが、俺の手からもらったほうが嬉しいだろうって」

「兄様‥‥‥」

ルキアは涙を拭って、一護と一緒に朽木家で新年を過ごした。

「お、ルキアに一護、帰ってのたのか」

「恋次!」

ルキアの顔が明るくなる。

恋次は、クリスマスの時、仕事で忙しくルキアと出会えていなかったのだ。

会うのは、実に1か月ぶり以上になる。

「一護とうまくいっているか?」

「うむ」

「俺が恋しくなったら、いつでも俺の元に来いよ」

「おい恋次。ルキアに何吹き込んでやがる」

「一護、てめぇとはルキアに関しては敵だ」

「恋次、やめぬか」

恋次は、ルキアの言葉に素直に従う。

「隊長はいるか?」

「兄様なら、屋敷の奥の自分の部屋におられる」

「ちょっと、会ってくる」

「兄様に失礼のないようにな」

「おう」

ルキアと一護は、そのまま現世に戻る。

「恋次のやつ、まだルキアのこと諦めてねぇのな」

「恋次のことは好きだが、家族としてしか見れぬ」

「恋次のやつ、ちょっとかわいそうだな。恋してるのに、相手から家族としてしか見てもらえないなんて」

「ならば、貴様は私と恋次ができていたほうがよかったのか?」

「そんな分けねぇだろ。ルキア、お前は俺のものだ」

「ふふ、一護、貴様も私のものだ」

二人は、寄り添いあって歩きだす。

一護の受験の時間が近づいてきていた。

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