好きなものは好き17
「一護、たのもう!」
いきなり玄関前で、ルキアの大声がして、びっくりして一護は扉をあけた。
「なんだよルキア。いつもみたいに、堂々と入ってくればいいだろう?」
「そのだな、今日は、ホワイトバレンタインなるものの日と聞いて・・・・」
「ああ、ちゃんと用意してあるぜ。とりあえず、あがれよ」
大学生である一護は、アパートを借りて、そこで一人暮らしをしていた。
そこに、土日になると、現世にくるルキアが転がり込んでくる。
金曜の夜にやってきて、土日を一緒に過ごして、月曜の朝に尸魂界に戻った。
ルキアは、がちがちに固まっていた。
そんなルキアが可愛くて、一護はルキアを抱きしめていた。
「ああ、もう、お前まじで可愛すぎ」
「一護?」
「夕食作るから、ちょっと待ってろ」
「あ、私も手伝う!」
夕食は、親子丼だった。
ルキアは電子レンジに卵をいれて、爆発させていたが。
「電子レンジ、買い直さないと」
「すまぬ・・・弁償はする」
「ルキア、卵を入れたら電子レンジが爆発するって、知らなかったのか?」
「初耳だ。すまぬ、その、余計な手間をかけてしまって」
「いいぜ、別に。知らなかったなら、仕方ないだろ?誰にだって失敗はある」
「貴様はなぜ、そんなに私に甘いのだ?」
「そんなの、好きで愛してるからに、決まってるだろ?」
「一護・・・・・」
一護は、ルキアにキスをした。
「親子丼、冷める前に食っちまおうぜ」
「う、うむ・・・・・」
次の日の朝に、一護はルキアにホワイトバレンタインのプレゼントをあげた。
新しい、麦わら帽子だった。
いつもの白いワンピースに似合い、ルキアはすぐに気に入った。
高いものではないだろうか、気を使わせてしまっていないだろうかと、悶々とした一夜を過ごしたのだ。
「嬉しいぞ、一護!」
ルキアは、ワンピース姿に麦わら帽子をかぶって、クスクスと笑っていた。
「似合ってる、ルキア。写真、とろうぜ」
スマホで、並んで写真を撮った。
麦わら帽子には、ルキアの瞳の色と同じ、紫のリボンがついていた。
「この紫のリボンが、愛らしいな」
「店でこれ見かけて、もう暑くなってきたし、これだと思ってそっこう買った」
昼からは、ルキアが壊した電子レンジを買いにいくことになっていた。
「一護、私は幸せだ。貴様の隣にいれて」
「それは、俺もだぜ」
外を並んで歩く。
手を繋いだまま、家電製品の店にやってくると、これでもないあれでもないと、電子レンジを吟味した。
「これがいい!」
ルキアが選んだのは、壊れた電子レンジと同じものだった。
値段も比較的安いので、一護もそれに決めた。
配達を日曜に頼んで、家電製品の店を出て、町をあてもなくぶらついた。
一護は、コンビニに入って、パピコを買った。
「なんだそれは?」
「パピコっていうアイス。2つで1つなんだ。今の俺たちみたいだろ?」
ぱきっとパピコを割って、片方をルキアに渡した。
「マスカットの味がする・・・おいしい」
「レストランで、軽く昼食でも食うか。パフェ、たのんでもいいぜ。白玉餡蜜は、夜に作ってやるから」
「すまぬ、一護。私は与えられてばかりだ。どうすればいい?」
「いいんだよ、ルキア。ルキアがいるだけで、俺は満たされるから」
「だが」
「じゃあ、キスしてくれ」
「わ、私からか?」
「ああ」
「し、仕方のない奴め!」
外だったので、ちゅっとリップ音を立てて、ルキアは真っ赤になりながら一護の唇にキスをした。
以前なら、照れて頬にキスをするのが手一杯か、殴られた。
にまにまする一護の脛を、ルキアが蹴った。
「いつまでにやけておるのだ!」
「いやぁ、俺、愛されてるなぁと思って」
「たわけ!」
ぽかりと殴ってくるその腕にには、あまり力は入っていなかった。
「じゃあ、レストランにでも行くか」
「あ、ああ・・・」
ルキアは、一護からもらった麦わら帽子を、現世にいれない間尸魂界にも持って帰って、一護のようにニマニマして眺めるのであった。
いきなり玄関前で、ルキアの大声がして、びっくりして一護は扉をあけた。
「なんだよルキア。いつもみたいに、堂々と入ってくればいいだろう?」
「そのだな、今日は、ホワイトバレンタインなるものの日と聞いて・・・・」
「ああ、ちゃんと用意してあるぜ。とりあえず、あがれよ」
大学生である一護は、アパートを借りて、そこで一人暮らしをしていた。
そこに、土日になると、現世にくるルキアが転がり込んでくる。
金曜の夜にやってきて、土日を一緒に過ごして、月曜の朝に尸魂界に戻った。
ルキアは、がちがちに固まっていた。
そんなルキアが可愛くて、一護はルキアを抱きしめていた。
「ああ、もう、お前まじで可愛すぎ」
「一護?」
「夕食作るから、ちょっと待ってろ」
「あ、私も手伝う!」
夕食は、親子丼だった。
ルキアは電子レンジに卵をいれて、爆発させていたが。
「電子レンジ、買い直さないと」
「すまぬ・・・弁償はする」
「ルキア、卵を入れたら電子レンジが爆発するって、知らなかったのか?」
「初耳だ。すまぬ、その、余計な手間をかけてしまって」
「いいぜ、別に。知らなかったなら、仕方ないだろ?誰にだって失敗はある」
「貴様はなぜ、そんなに私に甘いのだ?」
「そんなの、好きで愛してるからに、決まってるだろ?」
「一護・・・・・」
一護は、ルキアにキスをした。
「親子丼、冷める前に食っちまおうぜ」
「う、うむ・・・・・」
次の日の朝に、一護はルキアにホワイトバレンタインのプレゼントをあげた。
新しい、麦わら帽子だった。
いつもの白いワンピースに似合い、ルキアはすぐに気に入った。
高いものではないだろうか、気を使わせてしまっていないだろうかと、悶々とした一夜を過ごしたのだ。
「嬉しいぞ、一護!」
ルキアは、ワンピース姿に麦わら帽子をかぶって、クスクスと笑っていた。
「似合ってる、ルキア。写真、とろうぜ」
スマホで、並んで写真を撮った。
麦わら帽子には、ルキアの瞳の色と同じ、紫のリボンがついていた。
「この紫のリボンが、愛らしいな」
「店でこれ見かけて、もう暑くなってきたし、これだと思ってそっこう買った」
昼からは、ルキアが壊した電子レンジを買いにいくことになっていた。
「一護、私は幸せだ。貴様の隣にいれて」
「それは、俺もだぜ」
外を並んで歩く。
手を繋いだまま、家電製品の店にやってくると、これでもないあれでもないと、電子レンジを吟味した。
「これがいい!」
ルキアが選んだのは、壊れた電子レンジと同じものだった。
値段も比較的安いので、一護もそれに決めた。
配達を日曜に頼んで、家電製品の店を出て、町をあてもなくぶらついた。
一護は、コンビニに入って、パピコを買った。
「なんだそれは?」
「パピコっていうアイス。2つで1つなんだ。今の俺たちみたいだろ?」
ぱきっとパピコを割って、片方をルキアに渡した。
「マスカットの味がする・・・おいしい」
「レストランで、軽く昼食でも食うか。パフェ、たのんでもいいぜ。白玉餡蜜は、夜に作ってやるから」
「すまぬ、一護。私は与えられてばかりだ。どうすればいい?」
「いいんだよ、ルキア。ルキアがいるだけで、俺は満たされるから」
「だが」
「じゃあ、キスしてくれ」
「わ、私からか?」
「ああ」
「し、仕方のない奴め!」
外だったので、ちゅっとリップ音を立てて、ルキアは真っ赤になりながら一護の唇にキスをした。
以前なら、照れて頬にキスをするのが手一杯か、殴られた。
にまにまする一護の脛を、ルキアが蹴った。
「いつまでにやけておるのだ!」
「いやぁ、俺、愛されてるなぁと思って」
「たわけ!」
ぽかりと殴ってくるその腕にには、あまり力は入っていなかった。
「じゃあ、レストランにでも行くか」
「あ、ああ・・・」
ルキアは、一護からもらった麦わら帽子を、現世にいれない間尸魂界にも持って帰って、一護のようにニマニマして眺めるのであった。
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