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始祖なる者、ヴァンパイアマスター外伝

西洋の京楽は、猫の魔女乱菊にお願いして、こっそり猫耳と猫の尻尾がはえるという薬を作ってもらった。

それを、西洋の浮竹の紅茶にまぜて、飲ませた。

ポット自体に薬を入れていた。

(元気にしてるか、西洋の俺)

(遊びにきたよ)

「いいところにきたな。紅茶、飲むだろう?」

(うん、たただく)

「あ・・・・・」

西洋の京楽の狼狽ぶりに、東洋の京楽は瞳を金色にして西洋の自分を睨んだ。

小声でやりとりする。

(何か入ってるの?)

「猫耳と猫尻尾がはえる薬が入っている。君は飲まないでね」

(十四郎に猫耳と猫の尻尾!)

想像しただけでかわいくて、東洋の京楽はけしからんという顔をしていた。

「ん、体が熱い・・・」

(俺もだ・・・)

ぼふん。

音たてて、西洋と東洋の浮竹には猫耳と猫の尻尾が生えていた。

「なんだこれは!おい京楽、どういうことだ」

西洋の京楽はにへらと笑って、西洋の浮竹の頭を撫でた。

猫耳をさわると、西洋の浮竹は声を漏らす。

「あっ」

「浮竹、もしかして猫耳性感帯になってるの?じゃあ尻尾は?」

猫の尻尾を握られて、浮竹は身を捩った。

「やあああ」

(西洋の俺!)

「やあ、京楽のバカ!」

東洋の自分の前で少し乱れてしまって、西洋の浮竹は真っ赤になっていた。

「んっ」

ディープキスをされている西洋の浮竹を真っ赤になりながら見つめていると、背後から熱のこもった声をかけられた。

(十四郎・・・)

(くるな、春水!)

西洋の浮竹の二の舞になりたくなくて拒絶するが、東洋の京楽は腕に東洋の浮竹を抱きしめていた。

(やあっ)

猫耳と猫の尻尾を触る、東洋の浮竹も甘い声を出した。

(これは・・・食べるしかないね)

「そうだね。食べるしかないね」

どういう意味での食べるかが分かって、西洋と東洋の浮竹は逃げようとする。

「よいしょっと」

「こら、京楽!」

西洋の浮竹を捕まえた西洋の京楽は、その体を抱き上げて、じゃあと言って、西洋の浮竹を連れていこうとする。

「東洋の俺、お前だけでも逃げ切ってくれ!」

(無理だ。春水が本気になってる)

(十四郎、大人しくボクに食べられて?ゲストルーム使わせてもらうけど、いいよね?

「ああ、好きなだけ使うといい。ローションはいるか?」

露骨なやりとりに、西洋と東洋の浮竹の顔が真っ赤になる。

「これ、新しいの。あげるよ」

(もらっておくよ)

こうして、西洋の浮竹は西洋の京楽に寝室に連れて行かれて、性感帯だという猫耳と猫のしっぽを散々いじくられて、抱かれた。

東洋の浮竹も、東洋の京楽に猫耳と猫の尻尾をいじくられまくって、抱かれてしまった。

------------------------------------------------------


「はぁ。散々な目にあった」

(俺もだ)

猫耳と猫の尻尾は消えていた。効果時間は3時間くらいだった。

西洋の京楽が、西洋の浮竹を抱くために盛った薬だった。

体にいっぱいキスマークをつけられた二人は、ため息を零しながらも、悪くはなかったと思っていた。

伴侶と体を重ねなうのは当たり前な西洋の浮竹と違って、東洋の浮竹はそういう行為をすること自体頻繁ではない。

(春水ってば、かわいいかわいいってうるさかった)

「俺のところもだ。かわいいとかいって、抜かずの四発だ」

(よ、四発・・・・君のところの春水って、性欲すごくない?)

「ヴァパイアロードで魔神だからな。体力は凄まじい。付き合わされるこっちの身にもなってほしい」

二人は、それぞれの伴侶に風呂にいれてもらって、身を清めていた。

「夕飯できたよ。あれ浮竹どうしたの。もしかして、抱いたの不満だった?」

西洋の浮竹は、ハリセンで西洋の京楽の頭をはたいた。

「そういうことを口にするな!」

(十四郎、無理させすぎちゃった?)

東洋の浮竹は、真っ赤になって東洋の京楽に抱かれていた。

(いや、ちょっと疲れただけだ)

(ならいいんだけど)

「疲労回復のポーションあるけど、飲む?」

「よこせ。ほら、東洋の俺も飲め。腰の痛みとかがなくなる」

西洋の浮竹は疲労回復のポーションを飲んだ。

恐る恐る、東洋の浮竹も中身を口にする。

「あ、意外とおいしい。フルーツの味がする」

「林檎をベースに作っているからな。しょっちゅう使うポーションだから、味が悪いと飲みたくなくなるだろう?」

(そうだな)

二人は疲労回復のポーションを飲んで、一息ついた。

「さぁ、今夜のメニューは海鮮パスタとボロネーゼ、肉団子のスープに野菜サラダだよ。東洋の僕と一緒に作ったんだ」

(さぁ、めしあがれ)

体力を使ったせいか、両方の浮竹はお腹がぺこぺこだった。

(あ、この海鮮パスタおいしい)

「こっちのボロネーゼもうまいぞ」

食べていく二人を見ながら、西洋と東洋の京楽も食べて、にまにましていた。

「猫耳と猫の尻尾の浮竹は、悪くなかったでしょ」

(うん。すごくかわいかった)

小声でやりとりする。

「そこ、聞こえているからな」

西洋の浮竹は、ハリセンで二人の京楽の頭をはたいた。

(なんでボクまで・・・・)

「東洋の俺を抱いたんだ。成敗されて当たり前だろう。まぁ、今日のところはこの美味しい夕飯を作ったということで許してやるが、京楽!」

「なんだい?」

「今度同じ薬を盛ったら、お前の息子がしばらく立ち直れないようにするからな」

「ひえええ」

西洋の浮竹なら本当にやりそうで、西洋の京楽は萎縮した。

「今後は、変な薬を飲ませるなよ」

「それはどうかなぁ」

スパーン。

西洋の京楽は、西洋の浮竹にハリセンではたかれながらも嬉しそうにしていた。

(あれで、魔神なんだよな・・・・)

(そうだね。ただのエロい変態に見えてきた・・・)

そんなことを言われていると知らずに、今度は兎の耳でもはえる薬でも盛ろうとか考えてている、西洋の京楽であった。

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