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小説掲載プログ
03 2024/04 29 30 05

始祖なる者、ヴァンパイアマスター46

女神オリガは、藍染の子を孕まされた。
オリガは暴れて子を流そうとするので、女神アルテナが子を藍染の寵姫に移して、1カ月で臨月を迎え、出産した寵姫は神の子である赤子の存在に耐え切れず、死んでしまった。
「オリガは、上位神イクシードとの間に子をもうけたことがあって、神の力が濃いの。その神の子なら、あの憎い神喰らいの魔神京楽と、始祖の浮竹をどうにかできるはず」
「酷い、酷いわ姉様。こんな始祖魔族との間に子供を産ませるなんて!」
「オリガ。このことを、イクシードが知ったら、なんていうでしょうね?」
「やめて姉様!イクシードにだけは、イクシードにだけは教えないで!!」
女神オリガはさめざめと泣いた。
まさか、自分の姉がこんなに醜いことをするとは思っていなかったのだ。自分には創造神イクシードの愛がある。手出しなんてできないはずと、傲慢だった。
それが仇となった。
「いい、オリガ。イクシードにこの子供のことをばらさえれたくなければ、大人言うことを聞くのよ?」
「・・・・・分かったわ、姉様」
生まれ落ちた子は、成長促進の禁断の秘術を施されて、9歳くらいになった。
女の子で、女神アリアと名付けられた。
女神アルテナが藍染との間に設けた子は魂に神格はなかったが、アリアには神格があった。
「女神アリア。何をすればいいか、分かっているわね?」
女神アルテナの言葉に、女神アリアは頷いた。
「神喰らいの魔神京楽と、その始祖浮竹を、苦しめる」
「そうよ。いってらっしゃい、かわいい私の姪」
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「また失敗だあああ!!」
古城で、浮竹はエリクサーを作っていた。
ボンと音がして、館で爆発が起きる。京楽が念のためシールドの結界を張ってくれたおかげで、浮竹は無事だったが、京楽は自分を守ることを忘れて、髪がアフロになっていた。
「はははは、京楽、その頭!!」
手鏡を渡されて、アフロになった髪を見て。
「なんじゃこりゃああああ」
と叫ぶ京楽であった。
「もう一度チャレンジだ」
「浮竹、いい加減諦めたら?もう20回も失敗してるよ」
「確率でいうと、そろそろ成功するはずなんだ」
大金貨20万枚を費やして買ってきたエリクサーの材料は、ストックが底を尽きそうだった。
「最後は神頼みだ!」
エリクサーを調合して、見事に成功した。
「やった、成功だ!」
虹色に光輝く液体を小瓶に詰めて、浮竹は満足そうだった。
「ほら、いつまでもアフロでいるつもりか?俺の血を飲め」
「うん。いただきます」
かぷりと、首筋に噛みついて、血を飲んでいく。
「んあっ」
「浮竹、誘ってる?」
「バカ、飲みすぎだ。後で人工血液口にしないと・・・・」
今度は、浮竹は錬金術の釜に生きたマンドレイクをぶちこんで、そこにドラゴンの血、レッドスライムの粉、黄金の林檎をぶちこんで、ぐつぐつ煮ていく。
すごい匂いが漂ってきて、京楽は換気のために窓を開けた。
「ああ、この匂い長く吸っていると、髪が中毒になってモヒカンになるから気をつけろ」

浮竹は、常に自分の周りの空気を浄化する魔法を使っていた。

「それを早くいってよ・・・・」

京楽の髪は、モヒカンになっていた。

「あははははは!!!!!」

釜の中身を木の棒でかき混ぜながら、浮竹はツボにはまったのか、涙を流しながら笑っていた。

「浮竹、そこまで笑わなくても・・・・」

「あーっはっはっはっは」

「もう!」

京楽は、モヒカンになった頭のまま、釜をかき混ぜる浮竹のうなじに後ろから噛みつき、血を飲んでいく。

「あっ」

浮竹は、木の棒を手から離した。

「んっ」

京楽に血を飲まれすぎて、軽い貧血を起こす。

「お前の血を、よこせ・・・・」

今度は逆に、浮竹が京楽の血を啜った。

「甘い・・・癖になるな」

「もっと吸っていいよ。僕の血液は、全部浮竹のためにあるんだから」

「お前がしおしおになる。このくらいで止めておく」

気づけば、釜の中のものは沸騰しすぎていた。

それでも失敗ではないのが、浮竹の凄いところだった。

さすがにミスリルランクの錬金術士だった。

「浮竹、なんの薬作ってるの」

「媚薬だ」

できた液体をとろとろと小瓶にいれて、浮竹は少し恥ずかしそうにしていた。

「ブラッディ・ネイから注文された」

「へぇ・・・・」

京楽は、その小瓶を浮竹から取り上げた。

「あ、何をする!」

「君の想像通りのこと」

京楽はその小瓶の中身を口にすると、自分も少し飲み、残りを口移しで浮竹に飲ませた。

「このばかっ!」

すぐに体が熱く火照ってきて、浮竹はもじもじしだす。

「京楽・・・・・・」

唇を舐める浮竹に、京楽のほうが限界になって、その場で浮竹を押し倒していた。

「あ、や、だめ・・・」

「待てない。君を、今すぐ僕のものにする」

衣服の上からいじられて、それだけで浮竹は精を弾けさせていた。

「やああああああ!!」

「ん、敏感だね。こっちはどうかな?」

服の上から胸の先端をつまみあげられて、浮竹はびくんと体を反応させた。

「やっ」

「君の体は正直だよ?」

すにでまた勃ちあがっていたものに、衣服の下に入ってきた手で直接愛撫された。

「やあああ」

「ああ、もうこんなに濡らして」

「京楽のアホ・・・・・」

「はいはい。かわいいよ、十四郎」

浮竹の小さな抵抗を抱きとめて、京楽はローションの代わりに、ぬるついた液体の入った小瓶の中身を、手にした。

「あ、それは!!」

「どうしたの?」

「それも、媚薬だ、バカ・・・・・・」

「へえ。じゃあ、2重に乱れてくれる?」

「やあああ」

衣服を脱がしていき、完全に勃ちあがった浮竹のものに舌をはわせた。

「あ、や!」

「君のここは、嫌なんていってないけどね?」

浮竹のものを舐めあげて、先端を口に含んで亀裂に念入りに舌を這わすと、浮竹は京楽の口の中に精液を放っていた。

「あ・・・・」

それを舌で味わってから、嚥下した。

「あ・・・・」

浮竹の蕾に、ぬるついた媚薬が塗り込められていく。

「ひあっ」

その媚薬の効果なのか、浮竹はまだ指を入れたばかりなのに、オーガズムでいっていた。

「ん、いくのいつもより早くない?」

「やあああ、京楽が、それを塗り込むから・・・・あああ、京楽が欲しい。もっともっと、刺激をちょうだい」

浮竹にねだられるままに、京楽は蕾を指で解していく。

「あ、や、早く、早く春水をちょうだい!」

「今、あげるね」

貫くと、中はうねって絡みついてきた。

「あああああ!!!」

引き裂かれることに、生理的な涙を零しながら、浮竹は精を吐き出していた。

「やああ、いったのに、またいってる、やだあああ」

「十四郎、かわいいよ」

右足を肩まで担がれて、京楽は律動を開始する。

「あ、あ、あ、や!」

そのリズムに合わせて、浮竹は啼いていた。

「あ、あ、ひ、ひ、あ」

強弱をつけて、浮竹の中をぐちゃぐちゃにかき混ぜていく。

「やああ、いきたくない、いきたくない」

さっきから、ずっと浮竹はいきっぱなしだった。

少しの刺激で、精液を零しながら、オーガズムでもいっていた。

「あ、春水、もっと、もっとちょうだい」

「君の奥にあげるからね・・・・んっ」

京楽は、浮竹の胎の奥で熱を弾けさせていた。

「ああん、もっと、もっと」

淫らに足を京楽の腰に絡ませてくる浮竹に、京楽は唾をごくりと飲みこんだ。

「あ、キスして・・・・」

「僕の大切なお姫様・・・・・」

濃厚な口づけを交わしあう。

「やあ!いくの、いくのとまんない、やだあっ」

京楽が動く度に、浮竹はいっていた。

「あ、もっと・・・・・」

それでも、貪欲に京楽を求める。

「いっぱい注いであげるからね?」

「ひあう!」

ごりっと結腸の中に入ってきた京楽のものを締め付けながら、浮竹はいきまくっていた。

「やああ、ああ、頭、変になる・・・あああああ」

「僕がいるから、大丈夫だよ。愛してるよ、浮竹」

「あ、もっと、もっとお前をくれ・・・ひああああ!!」

浮竹の中に子種を注いでやる。

その瞬間も、浮竹はいっていた。

「あ、あ、やあああ、もう、いきたくない、やだ、やだあああ」

オーガズムの波に襲われて、浮竹は意識を飛ばしそうになるが、京楽の刻んでくる律動で我に返る。

「あ、あ・・・・・・」

壊れた人形のように、啼くことしかできない。

「ああ・・・んあっ」

京楽は、何度目になるかも分からない熱を、浮竹の中に注いでいた。

「あああ、もっと・・・」

もっとと欲しがる浮竹のために、疲労回復のポーションを口にした。

「もっともっと、いっぱい愛してあげるからね?」

「ん・・・・」

京楽は、休むことなく浮竹を犯した。

気づけば、太陽は沈んでいた。

「ひあう・・・・・あああ・・・・」

媚薬のせいか、まだ体の火照りが治らず、浮竹は自分の体を抱きしめた。

「さすがの僕も、もうこれ以上は相手できないよ」

10回以上は浮竹の中に精液を注ぎこんだだろうか。

床には、白い精液の水たまりができていた。

「あ、春水・・・・青い小瓶を、取ってくれ・・・・」

「はい」

青い小瓶を渡すと、かたかたと手を震わせながら、浮竹は中見を飲んだ。

「お前も飲んでおけ。媚薬が収まる・・・」

「ああ、君に吸血してあげてなかったね」

「いや!いまは、だめええええ」

浮竹の肩に噛みついて吸血した。

そのものすごい快感に支配されて、浮竹は意識を失った。

「浮竹、浮竹?」

「あ、ばかぁ!」

キスマークだらけの体を隠すように、浮竹は身を捩り、衣服を手にする。

トロトロと太ももを流れ落ちてくる京楽の精液を、衣服で拭った。

「風呂に入りたい。ベトベトだ」

「分かったよ」

京楽は浮竹を抱き上げて、館に設置されてあった小さめの風呂に入った。

「ん・・・・・」

奥に出されたものをかき出されて、浮竹はまたいきかけていた。

「や・・・この媚薬、しつこいな・・・・・」

「君が作ったんでしょ?」

「ここまでしつこいとは、思わなかった・・・・・」

京楽に髪と体を洗われて、疲労感からか、浮竹は風呂からあがると寝てしまった。

その体に寝間着を着せて、ベッドにまで運んでやり、その日は京楽も夕飯をとることもなく、就寝した。

------------------------------------------------------
次の日も、浮竹は何やら怪しげな薬を作っていた。

生きたマンドレイクをぶちこみ、ドラゴンの血に、とかげ、毒蜘蛛、蝙蝠の羽をいれて、更にいくつかのものを混ぜて煮込んでいく。

「今日は、何を作っているの?」

「飲んだ者を、子猫にする薬」

「へぇ。持続時間は?」

「3日だ」

「僕が飲んでみてもいい?」

「かわいくないと思うからやめとけ」

「じゃあ、一緒に飲もう!」

「あ、こら、京楽!」

京楽は、薬の入った小瓶を口にすると、浮竹にも飲ませた。

「にゃああ」

「ふしゃああああああ!!」

浮竹は子猫になって、怒って毛を逆立てていた。

「にゃああん(元に戻る方法は?)」

「にゃあ(あの赤い小瓶の中だ」

「にゃああ(この体じゃ、届きそうにないね」

浮竹と京楽は、館を飛び出して古城を抜け出すと、アラルの町の隅にある、猫の魔女乱菊のところにきていた。

「にゃああああああ」

「にゃあああああん」

「あら、可愛い子たちって・・・・・浮竹さんに京楽さん?」

「にゃああ」

「にゃおん」

「そう、元に戻りたいのね。少し待っていて、薬とってくるから」

浮竹と京楽は、しばしの間子猫の体で遊びあった。乱菊は猫の魔女なので、庭に猫用の遊びグッズが追いてあり、二人は子猫姿のまま、はしゃいだ。

「ほら、これが薬の効果を中和する薬よ。それにしても・・・・かわいい~~~~~」

もっふもふにされて、浮竹と京楽は、浅い更に入れられた中和剤を飲んだ。

「これで元に戻って・・・・・って、猫耳と尻尾がそのままだな」

「しばらくしたら、消えるわよ?」

「乱菊ちゃん、カメラない、カメラ!」

「あるわよ」

京楽はなぜか普通に戻っていた。

「写真とろう、浮竹」

「いやだ」

「そう言わずに」

「仕方ない。1枚だけだぞ?」

「愛してるよ、浮竹!」

乱菊も一緒になって、3人でカメラに映った。

「ああ、これ僕の宝物にする」

「大袈裟なやつだな」

「昨日が昨日だからね。その君の姿を抱けない僕の心を察してやって」

「あら、昨日お盛んだったの。道理で、キスマークがいっぱいつてるわけね」

「わあああ!!!」

浮竹は慌てて首元を隠すが、後の祭りだった。

「京楽、後で覚えてろ・・・・・・・」

------------------------------------------------

「ここが、始祖浮竹と神喰らいの魔神京楽の古城・・・・・・」

侵入者である女神アリアは、古城の中に誰もいないので、古城に火をつけた。

「アハハハハ、全て燃えてしまえ!」

「何をしている!」

そこに戻ってきた浮竹と京楽が、つけられて燃え盛る部屋に水の魔法で鎮火させていく。

「お前が、神喰らいの魔神京楽・・・・・私は女神アリア。私が生きるために、傷ついてボロボロになって?」

「まだ子供じゃないか!女神アリアだと!女神アルテナの子供か!」

「違う。私の母様は、女神オリガ」

「どのみち、藍染の子供だろうが!」

「そう。父様に認められるために、あなたたちを、苦しめるの」

アリアは女神だけあって、膨大な魔力を有していたが、そんなこと京楽の知ったことじゃなかった。

「そっちが始祖浮竹ね・・・猫耳と猫尻尾はやせて、油断を誘うつもりでしょうが、そうはいかないわ!」

「いや、これはただの薬の副作用・・・・ええい、どうでもいい。ゴッドフェニックス!」

「ゴッドフェンリル!」

浮竹が放った炎の不死鳥は、氷の魔狼に相殺されてしまった。

「カイザーフェニックス!」

「ゴッドフェンリル!」

「エターナルフェニックス!」

「ゴッドフェンリル・・・・きゃああああああ!!」

火力を増していく浮竹の炎を相殺できなくなって、女神アリアは悲鳴をあげた。

「雷の精霊王アレキサンダーよ。来たれ、サンダータイガー、ライデン、ボルト、ステラ!交じりあいて神の裁きとせよ!エターナルサンダーフォース!!」

京楽は、この前契約した雷の精霊王の名を呼び、外に4種の雷の精霊を呼び出して、合体させた魔法を放った。

「きゃああああああああ!!!」

女神アリアを、凄まじい雷の力が引き裂いていく。

「いやあああ、カウンターマジックシールド!!」

雷を反射されて、それは京楽の体を貫いた。

「はぁはぁ。どうよ、見たかしら、これぞ神の力よ!」

「この程度が、神の力だって?」

京楽の傍には、雷の精霊王がいて、反射された魔法は全て雷の精霊王が吸収してしまった。

「返すよ、君に。エターナルサンダーフォース!」

「いやあああああ!!!!」

女神アリアは黒こげになった。

それでもなお動こうとする。

「私は女神・・・・女神アリアよ!キュアサークル!」

回復の魔法をかけようとして、その胸を貫く魔剣ラグナロクを見ていた。

「キュア…サークル・・・・」

ぽっ、ぽっ、ぽっ。

灯っていく命の火を、京楽の魔法が上書きしていく。

「フレアサークル」

ぽっ、ぽっ、ぽっ。

青白い炎を生み出しながら、キュアサークルの邪魔をした。

それでも体をなんとか動かせるようになった女神アリアは、ざっと京楽と距離をとった。

「俺を忘れてもらっては、困るな?エターナルアイシクルワールド!!」

氷の禁呪の魔法を受けて、女神アリアは封印されていく。

「その魂、もらうよ?」

「いやあああああああ!!!この神喰らいの魔神めええええ!!」

魔神の能力で、女神アリアの魂に食らいつき、残滓が残らないほどに食った。

「あああ・・・・・・」

「浮竹、それは魂のないただの肉の器だよ。もやしてしまおう」

「「エターナルフェニックス」」

それは氷の禁呪も溶かして、女神アリアの体を灰と変えていく。

「京楽、ぶっそうなあだ名がついたな。神喰らいの魔神だとさ」

「そんなにしょっちゅう、神の魂を食っているわけじゃあ、ないんだけどね」

「ふふ。神喰らいか。俺は気に入ったぞ?」

「じゃあ、僕も今度から敵にはそう名乗るようにするよ」

二人は、破壊してしまった古城を見た。

「恋次クンを呼んで、時間回帰の魔法、また使ってもらおうか」

「恋次君には、報酬をはずめば、喜んできてくれるだろう」

よくドラゴンブレスで白哉の着ている服をだめにする恋次には、棚から牡丹餅の話であるだろう。

こうして、女神アリアは滅んだ。

--------------------------------------------------------------

「女神アリアが滅んだようね?」

「あああ、私の子が・・・・」

女神オリガは、孕まされたとはいえ自分の子の死を嘆いた。

「女神オリガ。こうなったら、次の藍染様との子を合体させるわよ」

「いやあああ、私はもう藍染の子なんて孕みたくない!」

「言うことを聞かないと、創造神イクシードに全てをばらすわよ?」

「それもいやあああ」

そうして、藍染の子種を子宮に注がれて、女神オリガは妊娠した。同時に女神アルテナも妊娠した。

1カ月で臨月となり、二人は子を産んだ。

神格のある男の神と、神格のない男の子が生まれた。

女神アルテナは、二人の赤子を1つの試験官に入れて、合体させた。

上位神ではないが、そこそこのクラスの神が生まれ落ちた。試験官の中で、子供はすくすくと猛スピードで育っていく。

生まれ落ちて3カ月経つ頃には、15歳まで成長していた。

「あなたの名前は・・・何がいいかしら?」

「僕の名前はリン。リン・フォン・ハルザード。貴族だ」

「神の貴族。面白いわね」

「ああああ・・・許して、イクシード・・・・」

我が子のなれの葉てに、女神オリガは涙を零した。

「泣かないで、オリガ母様」

「リン・・・・・・」

「アルテナ母様。僕は神の貴族。希少なる存在」

「ええ、そうね。神の貴族は希少だもの」

藍染は、リンを忌々しそうに見ていた。

「神は、私だ・・・・・・・」

その言葉は、リンの笑い声にかき消された。

「父様。父様は始祖魔族だけど、神じゃないよ。あははははは!」

ぐしゃり。

リンの頭を、藍染は怒りのあまり潰していた。

「酷いなぁ、父様。僕は神だから、この程度じゃ死なないよ」

「素晴らしいわ、リン。始祖ヴァンパイア浮竹と、神喰らいの魔神京楽を滅ぼすのよ。ほほほほほほほほ!!」

女神アルテナの高笑いが、ずっと木霊すのであった。




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