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始祖なる者、ヴァンパイアマスター55

メイドの少女には、女神アルテナが宿っていた。

藍染はその少女に毒を盛られた。普通の毒なら不老不死である始祖には効かないが、モレ草という強烈な下剤効果のある薬だった。

モレ草だけに、本当にもれそうで、藍染は黄金の便器に座り続けた。

玉座に戻ろうとすると、もれた。

なので、ずっと黄金の便器に座っていた。

寝る時も黄金の便器の上だった。食事と風呂は自室でとるが、いつでてもいいようにおまるを用意していた。

恐るべしモレ草と、藍染の手の者や女神オリガは、藍染を心配した。

1週間が過ぎて、やっとモレ草の効果がなくなり、かなりやつれた藍染は、モレ草をメイドに少女に盛った。

やられたらやり返せ。

メイドの少女に女神アルテナが宿っているのを知っての行動だった。

少女はモレ草の強烈な効果で、命を落とした。

女神アルテナの魂は彷徨う。

今度は、近衛騎士に憑依して、また藍染の料理にモレ草を盛った。

藍染は何か分からない宇宙語をしゃべりながら、黄金の便器の住人となった。

城の間では、モレ藍染とあだ名がついていた。

「モレ藍染様・・・・じゃなかった、藍染様」

「今、モレといったな?」

「いえ、気のせいであります!」

「禁固1カ月の刑だ」

「そんな、あんまりだー。このモレモレ藍染め!」

「禁固2か月だ!」

そう言い争っている間にも、腹がぐるるるるとなって、藍染は漏らしていた。

「着替えの下着と服をもってこい!」

急いで風呂場で体を洗い、けれど風呂場でも漏らした。

「くおおお、モレ草め!ああああもれそうだあああ!!」

こうやって、藍染が地獄の苦しみを味わっている間、女神アルテナは人の体を彷徨いながら、遠く魔女の里まできていた。

そこで、凍結封印されていた始祖の魔女、ローデン・ファルストルと邂逅する。

浮竹が生きている限り解けないはずの封印は、女神アルテナの魂によって溶け始めた。

魂は、やがて融合した。

「きゃはははは!あたしは>ローデン・ファルストルであり、女神アルテナよ」

魔女の里が騒がしくなる。

始祖魔女であり、女神アルテナであるローゼンは逃げた。

そして竜帝の子シアンと巡り合う。

二人は、螺旋にからみあいながら、始祖浮竹と神喰らいの魔神京楽を討ち取るべく、動き始めるのだった。


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「藍染がイデア王国を落としたそうだ」

真剣な表情で、浮竹は悩んでいた。

魔国アルカンシェルに放った、血の帝国の工作員の話では、魔国アルカンシェルの隣にあるイデア王国の王族を皆殺しにして、王位を簒奪したらしい。

国民は藍染に支配されていた。

歯向かう貴族や大臣たちを処刑して、残った貴族や家臣の者たちは、藍染に服従を誓った。

「実質、2つの国をもっていることになるねぇ」

「工作員が、この薬を盛った者がいると、薬の見本をもってきたんだが・・・・・」

「うわ、それモレ草の薬じゃない。飲んだが最後、1週間はトイレにこもって過ごすことになるよ」

「モレそうだけにモレ草か・・・・・」

冗談を言ったつもりだった。

「そうだよ。モレそうだから、モレ草って名前がついたんだ。妊婦とかが服用すると、流産するくらいに効果があるから気をつけてね」

「この薬を、藍染は連続して2回も盛られたんだそうだ」

「いい気味だね」

「全くだ」

二人は笑った。

イデア王国では、藍染は黄金の便器の上に座って、次の波が来るのを待っていた。

「あ、きたきた~~~」

ピーゴロゴロゴロ。

ブリリリリリ。

「あーすっきりした。ああ、でもまたもれそうだ。くそ、モレ草だと!?私をばかにして、あの始祖と血族も、今頃このことを聞いて笑っているんだろう!絶対にゆるさん!」

立ち上がったとろこで、次の波が襲ってきて、藍染は黄金の便器の上に座り直した。

「何々・・・・イデア王国の便器は純金でできてる・・・見た目は派手だが、黄金の便器で用をすませるとなると、笑ってしまいそうだ」

「今頃、ピーゴロゴロとかいって、うなってるんじゃないの?」

その通り、藍染は黄金の便器の上でピーゴロゴロになり、唸っていた。

「まぁ、藍染のことは放置で。今日は何をしよう?」

もはや暇人でしかない京楽と浮竹は、その日することもないで、午後は仮眠をとることにした。最近は深夜までS級ダンジョンにこもったりしていたので、睡眠のリズムが不規則になっていた。

「ホウホウ」

「ん?・・・冒険者ギルドからの式か」

昼なのに、梟が窓を開けると入ってきた。

梟の足には手紙が添えられてあった。

「何々・・・火急、依頼内容ができた。できれば今日中に、冒険者ギルドにきてほしい。ギルドマスターより。おい、京楽」

「うふふふ、十四郎のエッチ。そんなことしたら・・・・」

「変な夢を見るな!」

浮竹は、アイテムポケットから取り出したハリセンで、思い切り京楽の顔を殴った。

「うひゃあああ!!!」

変な叫び声をあげて、京楽が飛び起きる。

「なんの夢を見ていたんだ。冒険者ギルドからの呼び出しだ。至急に依頼したい内容があるらしい」

「いや、僕と浮竹がムフフフする夢を見てたよ」

浮竹は、ハリセンで京楽の頭を殴った。

「冒険者ギルドに行くぞ」

「せっかくいい夢を見てたのに・・・・・」

「その夢なら、今晩にでも俺が叶えてやる」

京楽の肩に噛みついて、吸血した。

「浮竹・・・」

つい体を抱きしめそうになったが、浮竹はそれをかわして、ギルドにいくために服を着替えた。

なるべく目立たない黒い服を着て、フードを被った。

「京楽も行く準備をしろ」

「はーい」

京楽も地味目な衣服に着替えて、黒いマントを羽織り、フードで顔を隠した。

最近、S級ダンジョンを踏破しすぎて、有名になりすぎていた。

浮竹が錬金術士であるこということもばれているし、ギルドマスターに至っては、浮竹が始祖ヴァンパイアであり、京楽もまたその血族のヴァンパイアであることがばれていた。

認識阻害の魔法はかけてあるが、鑑定スキルもちには素性はばれてしまう。

エルフとハーフエルフとして冒険者登録しているのも偽の情報になるので、最悪Sランクハンター試験をやり直す必要があった。

冒険者ギルドにやってくると、疫病で閑散としていた時とは大違いで賑わっていた。

「ああ、浮竹と京楽か。2階にきてくれ」

そのままギルドマスターに2階に通されて、依頼内容を聞く。

「北の崖のトエイに、ドラゴンが出没する。始祖の魔女と一緒に。旅人を殺して荷を奪い、襲われたくなければ浮竹と京楽を連れてこいと言ってる」

「ドラゴン・・・竜帝か?」

「そうだ。竜帝の証である燃える炎の鱗をもっていた。始祖魔女のほうは、よくわからんが自分は始祖魔女のローデン・ファルストルで同時に女神アルテナだと言っていた」

「女神アルテナ・・・よりにもよって、封印していた始祖魔女の体を手に入れたのか」

「報酬金は大金貨2百万枚。頼まれてくれるか?」

報酬の金額としては破格だった。

それくらい積まねば、このSランク冒険者を動かせないとギルドマスターは思っていた。

実際は、情報だけで討伐にいくのだが。

報酬金は前払いだった。

白金貨20枚にしてもらい、それをアイテムポケットの中に放り込む。

「依頼は必ず達成する。それまで、トエイの崖には誰も近づけさせないでくれ。王都までの道の中にあるが、迂回するように徹底してくれ」

「分かった。そのように取り計らっておく」

ずっと黙っていた京楽が、二人きりになって口を開く。

「竜帝の証の燃え盛る鱗をもっていたってことは、この前仕留めそこねたシアンとかいう、恋次クンの子だね」

「ああ。始祖魔女は5年ほど前に封印した、ローデン・ファルストルで間違いないだろう。どうやって氷の封印を解いたかは分からないが、ローデンと名乗り、同時に女神アルテナと名乗っているということは、きっと魂が融合したんだ」

「女神の魂・・・あれはうまい」

魔神としての顔を見せる京楽に、浮竹が呆れかえる。

「あの女神アルテナだぞ。よくうまそうなんて言えるな」

「だって僕は、魂を食らう魔神だし。今まで口にしてきた魂の中で一番おいしかたのは、女神だね。食べられるなら、今からわくわくするよ」

「食当たりを起こすなよ」

「分かっているよ、大丈夫さ」

二人は、戦闘の準備を整えて、トエイの崖にきた。

トエイの崖は、王都エザリエに通じる道があるので、商人などがよく行き来していた。そこを占領している、竜帝と始祖魔女の名を、浮竹は呼んだ。

「賊の竜帝の息子シアン、大罪人の始祖魔女ローデン。連れてこいと言われてやった通り、こっちからきてやったぞ」

「キャハハハ!ほんとに来るなんて、命知らずなバカねぇ!」

「俺のドラゴンブレスを食らえ!」

始祖魔女の攻撃も、ドラゴンブレスも、京楽が放った闇の魔法ブラックホールに吸い込まれた。

ブラックホールの口を閉じる。魔力をもっていかれたが、小規模のブラックホールだったので、思ったほどの魔力を失わずに済んだ。

「ばかなのか君たちのほうでしょ。僕と浮竹を敵に回して、生きて帰れるとは思わないでね?あとローデンだっけ。すごくいい匂いのする魂だ・・・やっぱり、女神アルテナの魂と融合してるんだね」

舐めるような視線で見られて、ローデンは身震いした。

「ソニックブレード!」

真空のカマイタチを、ローデンは放つ。それは大規模な魔法で、仲間であるはずのシアンも巻き込み、トエイの崖も崩れ落ち、森の木々が倒れていく。

「浮竹!」

カマイタチにやられて、浮竹は両手と両足に深い傷を負っていた。

「大丈夫だ、それより気をつけろ。あの女神アルテナ、もとい始祖魔女、かなりの魔力だ」

「俺を忘れるなああ!!!ハウリングボイス!」

キィィィンと、耳が嫌な音で塞がれる。

「ゴッドフェニックス!」

浮竹は、傷を再生させながら、魔法を放つ。

その不死鳥は、ローデンの魔法で相殺されてしまった。

「ローデン、俺の邪魔をするな!」

「キャハハハハ!この敵はあたしものよ!始祖浮竹ぇ、血族の京楽ぅ、あたしのカマイタチでばらばらにしてあげる。ソニックブレード!」

「エアリアルエッジ!!」

浮竹の作り出した真空の刃が、ソニックブレードを吹き飛ばす。

「な、なにぃ!?あたしのカマイタチを!ええい、ワールドエンド!!」

闇の終末の魔法を、浮竹が上書きする。

「ワールドエンド!ブラックホール!」

ワールドエンドは全てを無に還す魔法なので、上書きした後にブラックホールに飲みこませた。

ブラックホールは、ローゼンの魔力も吸い上げていく。

「アシッドブレス!!」

「サンダーボルテックス!」

「ファイアブレス!」

「ウォーターレイン!」

隣では、京楽とシアンが魔法とドラゴンブレスの戦いを始めていた。

「こっちもいくか。閉じろ、ブラックホール!」

ブラックホールを閉じたことで、ごっそりと魔力をもっていかれたが、魔力は十分にあるので、浮竹は気にしない。

「相手チェンジだ。女神の魂を、喰らいたいんだろう?」

「え、いいの?」

「くれてやる。とかげの相手は俺だ」

「誰がとかげだと!俺は竜帝!始祖のドラゴンだ」

浮竹は笑った。

「始祖のドラゴンは別にいる。お前よりももっと強い」

「ふざけるああああああ!!俺はドラゴンの中の最強種だ!カイザーブレス!!!」

火、風、土、水、闇、光、雷、氷。

全ての属性を重ねあわせた、最強のブレス攻撃だった。

「ゴッドシールド×5」

それを、浮竹は5重に重ねたシールドしのいだ。

シールドの外の空間は、何も可も吹き飛んでいた。

「俺の、最強のブレスが・・・・・・・」

「エアリアルエッジ!」

失意の底にいるシアンの首を、真空の刃で斬り裂いて首を落とした。

でも、シアンはまだ生きていた。

首だけになった状態で、カイザーブレスを吐きだした。

さっきより威力大きく、ゴッドシールドをとっさのことで3枚はったが、貫かれてしまった。

「ぐ・・・・・」

胸に、巨大な穴があいた。

「浮竹!」

「いいから、お前はそっちをやれ!俺はこいつを叩く」

「ふん、そんな大けがで大きいことほざいても」

「セイントヒール」

浮竹は、苦手な聖属性の魔法で瞬く間に怪我を癒してしまった。

「何だと・・・・回復魔法だと!?闇の眷属のヴァンパイアが、聖属性の魔法だと!?」

「首だけの分際で、ごちゃごちゃうるさい。死ね。ワールドエンド」

「うわああああ!!!」

全てを無に還す魔法に飲みこまれて、竜帝を名乗るシアンは吹き飛んでいく。

「あ、魂!」

京楽が、さっと現れて、魔神の咢でシアンの魂を噛み砕いた。

「ぎゃああああああああああああ」

魂の悲鳴が、響き渡る。

「次は、君だよ?浮竹に最初に怪我をさせたのも、君だしねぇ?」

ニタリと、不気味に京楽は微笑んだ。

「あたしの魂なんて、食べてもおいしくないんだからね!」

「カラミティファイアトルネード」

「きゃあああああああ!!」

災害クラスの炎の竜巻に、浮竹はシールドを張った。

「俺を巻き込むな、バカ!」

「ごめんごめん」

その炎は、ローデンを焼いていく。

「いやあああ、せっかく手にいれた、新しい肉体があああ!!!」

じわりと、女神アルテナの魂が滲みだして、肉体からの分離をしようとしていた。

「そうはいかないよ。いただきます」

魔神の咢が開かれる。

「いやああああああ!魔神に食われたら、終わってしまう!いやよ、いやよおお!!!」

ばりっ、ごりっ、ガリガリッ。

音をたてて、魔神の咢はローデンの魂ごと、女神アルテナの魂を噛み砕いた。

「うん、すごくおいしい。女神の魂って、いいね」

ニタァと笑って、京楽満足気だった。

「その体は灰にしろ」

「うん。それより、さっきの大けがは大丈夫?」

「ああ、魔法で癒した。お前にしては上出来だ。俺が怪我をしても、自我を失わなかった」

「その分、ご褒美くれるんでしょう?」

「仕方ない・・・・・」

浮竹は、夜の誘いに乗った。

「ファイオブファイア!」

京楽は、魂を失い、ただの肉塊になったローデンの体を灰にした。

「終わったね」

「血が足りない。お前の血を、今すぐ吸わせろ」

「やだ、積極的」

「ばか」

京楽の首筋に噛みつき、じゅるじゅると血を啜り、満足して浮竹は京楽から離れた。

「続きは、古城の夜で」


----------------------------------------------


「んっ」

何度もディープキスを受けて、浮竹は身をくねらせた。

胸の先端を舐めたり、噛みつかれたり、引っかかれたり、つまみあげられたり。

耳を甘噛みしてきたり、舐められたり、息をふきかけられたり。

弱いところばかりを攻められて、浮竹のものは硬くなっていた。

「さわってもいないのに、トロトロだね?感じてる?」

「あ、やっ」

自分のものに指をはわされて、浮竹は触られただけで精を弾けさせていた。

「ああああっ」

「早いね」

「ここ最近、お前と睦み合っていなかったから・・・・たまってる。胎いっぱいに、京楽のもの、ちょうだい」

情欲に濡れた瞳で見つめられて、それだけで京楽はいってしまいそうになって、慌てた。

「本当に、君はサキュバスかインキュバスのようだね」

「早く、こい。胎を満たしてくれ」

さぁと手を広げられて、京楽はローションを手に、蕾を性急に解して、自身にもぬりこんで、浮竹を引き裂いた。

「あああああ!!!」

「んっ、浮竹、そんなに締め付けないで」

「やああああああああ!!」

奥をすりあげてくる衝撃に、浮竹はオーガズムでいっていた。

「ああああ!」

奥をごりごりされて、それが好きで浮竹はせがむ。

「もっと、奥ごりごりってして?お前の子種で、俺の胎を満たして?」

「君って子は・・・でも、これは僕へのご褒美だから、遠慮しなくてもいいよね?」

スタミナポーションを、途中で京楽は口にした。

「ああ、ずるい、お前だけ・・・・・・」

「ふふふ。抱きつぶしてあげる」

「んああああ!!」

奥をごりごりされて、浮竹の胎はきゅんきゅんとなっていた。

「あ、もっと奥にいっぱいちょうだい!!」

乱れる浮竹を犯しながら、京楽は求められるままに浮竹の胎の奥に子種を注いだ。

「あ、もっと、もっと!」

せがんでくる浮竹を黙らせるために、唇を奪う。

そのまま、舌に噛みついてやった。

「はあぁぁん、んんんあああ」

吸血による快楽にも見舞われて、浮竹は突き上げてくる京楽の動きに精液を自分の腹に放ちながら、いっていた。

「んんんん!!!」

あふれ出した血液が、ベッドにまで滴り落ちる。

浮竹は、わざと再生を遅らせていた。

「君の血が・・・もったいない」

血の混ざった唾液をすする京楽に満足して、浮竹は自分の舌の傷を癒した。

「春水・・・愛してる」

「僕も愛してるよ、十四郎」

「ああああ!」

最後に最奥をゴリゴリと音を立てて侵入してくる京楽の動きに、浮竹はオーガズムでいっていた。

「ひああああああ!たくさんくるう。春水の子種♡」

「満足したかい?」

こくりと、浮竹は頷いた。

京楽が引き抜くと、大量の子種が逆流してきた。

「ああ、勿体ない・・・・」

「浮竹、意識がしっかりしているなら、お風呂にいこう」

「分かった」

京楽にお姫様抱っこされて、浮竹は風呂の湯船の中におろされる。

「浮竹の中のもの、かき出さないとね」

「やああ、お湯が入ってくるうう」

浮竹はお湯の中に入れられて、不満そうだった。

「こうしたほうが、かき出しやすいから」

「やあああ、胎がお湯で・・・京楽の子種が・・・」

「また、たっぷり注いであげるから」

「約束だぞ?」

「はぁ、素面の君までどんどんエロく・・・・まぁ、僕の主はエロい」

「俺はエロくなんかない」

ツーンととんがった浮竹の頭を撫でながら、京楽はご機嫌をとる。

「寝る前に、アイス作ってあげる」

「アイス!バニラ味がいい!」

「はいはい」

湯浴みを終えて、京楽は急いでアイスを作る。浮竹はそれを心待ちにして、できあがったばかりの冷たいアイスを口にして、幸せそうだった。


----------------------------------------------------------------------


「竜帝の子は、私の血を与えても、破れたか」

式で全てを見ていた藍染は、けれど黄金の便器の上にいた。

かっこつけているが、現在進行形で腹を下していた。

ぶりりりりーーーーーーーー。。

「ふう。波もようやく収まったようだ」

藍染は黄金の便器から立ちあがり、下着とズボンをはいて、玉座に座った。

「女神アルテナは、神喰らいの魔神京楽に食われたらしい」

「あら、アルテナ姉さま、今度こそ本当に消滅してしまったの。残念だわ」

「肉便器は、神の力を宿したまま残っている。問題はない」

ぷ~~ん。

玉座に座る藍染から異臭がした。

「あら、藍染様、また漏らして・・・・」

「ええい、替えの下着と服をもってこい!」

メイドに命じて、藍染は風呂場へと消えていく。

「女神オリガ。次の手はないか?」

「魔女たちを大量に生贄にして、一人の魔女を作りあげましょう?始祖のローデンなんかよりも、もっともっと強い魔力をもつ魔女を一人」

「魔女一人一人の魔力もなかなかあるが、複合体か。おもしろい」

藍染は、かっこつけているが、玉座の部屋に置かれた黄金のおまるに跨っていた。

「始祖のローデンよりも優れた魔女を作ろう。すぐに魔女の里にいき、若い力のある魔女を捕まえてこい!」

「はい、モレ藍染様!」

「モレは余計だ!あ、きたきた~~~」

次の波がきて、モレ草の効き目が終わるまで、藍染は違う意味で苦しむのであった。






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