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教師と式19

鬼神の京楽が術者にやられて一時行方不明になり、鬼の浮竹はショックで3歳児くらいまで縮んでしまった。

鬼神の京楽は帰ってきたのだが、浮竹を庇って威嚇しまくる。鬼神の京樂も5歳児くらいまで縮んでいた。

そんなんじゃ、日常生活にも支障が出るだろうと、浮竹と京楽は二人をしばらくの間屋敷に住まわせることにした。

『春水、あそぼ』

『‥‥‥うん』

それぞれ言葉遣いが変わって、鬼の浮竹は子供っぽく、鬼神の京楽は少ししか話さない。

それを、浮竹も京楽も、心配しながら見守っていた。

「同じ部屋にしたのは正解だったな」

「そうだね。鬼の浮竹が鬼神のボクがいないと泣き出しちゃうからね」

「鬼神の京楽は、鬼の俺がいないと殺気を出すからな」

「二人とも、いい子っすよ?」

世話を任された一護は、鬼の浮竹を抱き上げていた。

『十四郎‥‥‥‥』

鬼神の京楽は、鬼の京楽をとられた気がして少し不服そうだった。

『一護兄ちゃん、かくれんぼしよ』

『かくれんぼ‥‥ボクもする』

「仕方ないっすねぇ。じゃあ、京楽さんも浮竹さんも混じってください」

「え、ボクらもするの、かくれんぼ」

「数が多いほうが楽しいじゃないっすか」

「仕方ない。京楽、かくれんぼしよう」

こうして、大きな浮竹の屋敷で5人で隠れんぼすることになった。

白哉はこういうのは苦手なので、傍観だ。

「じゃあ、数数えますから逃げてくださいね。10,9,8‥‥」

『春水、キッチンに行こいう。あそこ、木箱とか樽があるからそこに隠れよう?』

『分かったよ』

鬼の浮竹と鬼神の京楽は、キッチンに隠れた。

京楽と浮竹は、京楽は屋根裏部屋に、浮竹は地下室に隠れた。

「じゃあ、探しますよ~」

『ここなら、ばれないよね』

『多分』

「はい、鬼の浮竹さんと鬼神の京楽さんみっけ」

一護にすぐ見つかった。

『な、なんで分かるんだ!?』

「霊力と妖力がだだもれです。隠さないと、分かっちゃいますよ」

『うーん、盲点だったね』

「その点京楽さんと浮竹さんは流石に妖力隠してますね。屋敷は広いし、一人で探すには骨が折れそうっす」

『じゃあ、俺たちも見つけるの手伝う!』

『うん。手伝う』

「じゃあ、二手に別れましょうか」

『うん。十四郎とは、ずっと一緒』

『春水と離れたくないから』

鬼の浮竹と鬼神の京楽は、手をつないで歩きだす。

1時間ほどして、屋根裏部屋の京楽と地下室の浮竹も見つかった。

見つけたのは鬼の浮竹であった。

なんとなく、居場所が分かるといって、捜索したら近くにいたのだ。

「はぁ、見つかった。まぁ、遊びはほどほどにして、昼食にしよう」

『俺、オムライスがいい!』

『ボクも浮竹と同じものでいいよ』

「オムライスくらいなら、俺でも作れますから作りましょうか?今日はルキアは外出中だし」

「すまない、一護くん。任せる」

「一護くんも何気に手料理おいしいからねぇ」

一護は、ささっとオムライスを4人分作ってしまった。

『はい、春水あーん』

『あーん』

『じゃあ、十四郎あーん』

『あーん』

鬼浮竹と鬼神の京楽は、互いに食べさせ合っている。

「浮竹‥‥‥‥」

「言っておくが、しないぞ」

「ガーン」

昼食を食べ終わると、3歳児に縮んでいる鬼の浮竹が眠気を訴えた。

一護が抱き上げて、鬼神の京楽を連れて二人に割り当てられた部屋に行き、ベッドに鬼の浮竹を寝かせる。

「鬼神の京楽さんも寝ます?」

『ううん。十四郎の寝顔見とく』

「じゃあ、俺は家事があるんで、起きたら声かけてください。一緒に夕飯作る約束してるんで」

『分かったよ』

鬼の浮竹は一護によく懐いて、家事の手伝いもしていた。

今日は一護が夕飯を作ると知って、鬼の浮竹は一緒に作りたいと言い出した。

『十四郎‥‥‥ボクが、守るからね』

鬼神の京楽は、眠っている幼子の浮竹の額にキスをするのだった。

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