教師と式20
「夢を、食われるのだ」
白哉の言葉に、浮竹と京楽が首を傾げる。
「あやかしか?」
「そのようだ。本来ならば悪夢しか食べぬと言われる獏なのだが、普通の夢まで食われてしまう。おかげで、あまり眠れぬ」
白哉に元に、獏が現れて夢を食うのだという。
あやかしたちが住む浮竹の屋敷に、わざわざ式の白哉の夢を食べるとは、変わった獏のようであった。
「獏か。普通悪夢しか食わないが、白哉の夢を食って衰弱させているようだな。祓おう」
「うん、それがいいね」
「獏は毎夜毎夜現れる。主、すまぬが退治してほしい」
「分かった。じゃあ、今日は白哉の寝室で白哉が眠りについて、獏が現れるのを待とう」
そんなこんなで、浮竹と京楽は白哉の寝室で気配を殺して待機して、獏が現れるのを待った。
「夢を‥‥‥おいしい夢をいただこう。その命も一緒に」
現れた獏は、眠っている白哉の枕元にたつ。
「そこまでだ!」
「おとなしく退治されなよ」
浮竹と京楽が、獏を取り囲む。
「術者か。お前たちの夢も食ってやろう」
獏は、すさまじい眠気の音波をだして、浮竹と京楽を昏睡状態にしてしまう。
「ふふふ、これで皆の夢は我のもの」
『お兄ちゃんいじめるの許さない!』
『十四郎、無茶はだめだよ!』
館の離れで居候している鬼の浮竹と鬼神の京楽が、獏に体当たりをかませて浮竹と京楽を起こす。
「すまん、助かった。まさか眠らせる能力まであるとは」
「一本とられたね。お礼は、おやつでいいかな?」
『うん』
『ボクは十四郎が助けたいっていうから助けただけ』
「おのれえええ、夢を食わせろおおおお」
獏は、幼子の鬼の浮竹と鬼神の京楽も含めて眠りの音波を出すが、みんな耳をふさいで防いだ。
「夢をくらいまくり、我はあのお方に力を捧げるのだ」
「もう、夢は食えない。お前は死ぬのだから」
浮竹は、呪符をとりだして獏の動きを封じる。
「京楽!」
「あいよ!桜一閃」
京楽は、桜の花びらで刃を作り、獏を切り裂く。
「ぬおおおお」
「滅!」
「ぎゃあああああああああ」
獏は、断末魔の悲鳴をあげて灰となった。
『俺たち、役にたった?』
「ああ、おかげで助かった」
『十四郎のおかげだよ。もっと感謝するべきだよ』
「鬼神の京楽は、手厳しいな」
「う‥‥‥‥」
眠っていた白哉が起きる。
「白哉、獏は退治した。もう、夢を食われる心配はない」
「すまぬ、主。寝ている時にしか現れぬので、自分では対処のしようがなかったのだ」
『ふあ‥‥眠い。おやすみ』
『ボクも眠い。おやすみ』
鬼の浮竹と鬼神の京楽は、白哉のベッドで眠ってしまった。
「仕方ない、一護くんを呼んで、離れに移動させてもらおう」
白哉は獏を倒されて、衰弱していたのが大丈夫のようであった。
「主、私も手伝おう」
「そうか。じゃあ、一護くんと一緒に運んでやってくれ」
ほどなくしてやってきた一護は、寝ているとこを起こされたのでやや寝ぼけていたが、無事二人を離れの館まで送り届ける。
白哉は一護をまだ認めていない。
「兄は、ルキアのみを愛すると誓えるか」
「俺にはルキアしかいないっす」
「ふむ‥‥‥」
鬼の浮竹と鬼神の京楽をそれぞれ抱き上げて、一護と白哉は言葉少なめに離れの館まで移動する。
「ルキアを泣かせたら、斬る」
「こわっ。泣かしたりしないから安心してください」
二人を離れの館のベッドに寝かしつけて、白哉は浮竹の元に戻り、一護は寝るために自分の寝室に戻った。
「獏が、悪夢以外を食うとは‥‥‥あのお方というのが気になる」
「どうせ、どこぞのボクを式にしていたあいつでしょ。ボクらにちょっかいかけるのやめないんだから」
「獏はもともと無害なあやかしだからな。暴走させていたんだろう」
「呪符に戻って眠っていても現れるので、難儀していたのだ」
「白哉は、とりあえず休め。ろくに睡眠もとれていないんだろう。1週間は、休暇を与える」
「主、すまぬ」
「白哉くんがいないなら、浮竹といちゃこら‥‥‥」
「しないからな、京楽」
京楽は、がっくりとうなだれる。
その日は、皆そのまま就寝した。
離れの屋敷で、鬼の浮竹と鬼神の京楽が目覚める頃には昼になっていた。
『おなかすいた』
『ボクも』
「はいはい、今パンケーキ焼いてあげるんでちょっと待ってください」
「一護、パンケーキだけではだめだ。ちゃんと野菜も食させないと」
「わかってるよ、ルキア。サラダ作ってくれ」
「分かった」
鬼の浮竹と鬼神の京楽の世話は、一護だけでなくルキアも面倒を見てくれていた。
「白哉、大丈夫か?」
獏を倒したが、白哉はまだ元気がなかった。
「ルキアが‥‥‥‥‥」
ただのシスコンの問題だったようなので、浮竹も京楽も放置することにした。
白哉の言葉に、浮竹と京楽が首を傾げる。
「あやかしか?」
「そのようだ。本来ならば悪夢しか食べぬと言われる獏なのだが、普通の夢まで食われてしまう。おかげで、あまり眠れぬ」
白哉に元に、獏が現れて夢を食うのだという。
あやかしたちが住む浮竹の屋敷に、わざわざ式の白哉の夢を食べるとは、変わった獏のようであった。
「獏か。普通悪夢しか食わないが、白哉の夢を食って衰弱させているようだな。祓おう」
「うん、それがいいね」
「獏は毎夜毎夜現れる。主、すまぬが退治してほしい」
「分かった。じゃあ、今日は白哉の寝室で白哉が眠りについて、獏が現れるのを待とう」
そんなこんなで、浮竹と京楽は白哉の寝室で気配を殺して待機して、獏が現れるのを待った。
「夢を‥‥‥おいしい夢をいただこう。その命も一緒に」
現れた獏は、眠っている白哉の枕元にたつ。
「そこまでだ!」
「おとなしく退治されなよ」
浮竹と京楽が、獏を取り囲む。
「術者か。お前たちの夢も食ってやろう」
獏は、すさまじい眠気の音波をだして、浮竹と京楽を昏睡状態にしてしまう。
「ふふふ、これで皆の夢は我のもの」
『お兄ちゃんいじめるの許さない!』
『十四郎、無茶はだめだよ!』
館の離れで居候している鬼の浮竹と鬼神の京楽が、獏に体当たりをかませて浮竹と京楽を起こす。
「すまん、助かった。まさか眠らせる能力まであるとは」
「一本とられたね。お礼は、おやつでいいかな?」
『うん』
『ボクは十四郎が助けたいっていうから助けただけ』
「おのれえええ、夢を食わせろおおおお」
獏は、幼子の鬼の浮竹と鬼神の京楽も含めて眠りの音波を出すが、みんな耳をふさいで防いだ。
「夢をくらいまくり、我はあのお方に力を捧げるのだ」
「もう、夢は食えない。お前は死ぬのだから」
浮竹は、呪符をとりだして獏の動きを封じる。
「京楽!」
「あいよ!桜一閃」
京楽は、桜の花びらで刃を作り、獏を切り裂く。
「ぬおおおお」
「滅!」
「ぎゃあああああああああ」
獏は、断末魔の悲鳴をあげて灰となった。
『俺たち、役にたった?』
「ああ、おかげで助かった」
『十四郎のおかげだよ。もっと感謝するべきだよ』
「鬼神の京楽は、手厳しいな」
「う‥‥‥‥」
眠っていた白哉が起きる。
「白哉、獏は退治した。もう、夢を食われる心配はない」
「すまぬ、主。寝ている時にしか現れぬので、自分では対処のしようがなかったのだ」
『ふあ‥‥眠い。おやすみ』
『ボクも眠い。おやすみ』
鬼の浮竹と鬼神の京楽は、白哉のベッドで眠ってしまった。
「仕方ない、一護くんを呼んで、離れに移動させてもらおう」
白哉は獏を倒されて、衰弱していたのが大丈夫のようであった。
「主、私も手伝おう」
「そうか。じゃあ、一護くんと一緒に運んでやってくれ」
ほどなくしてやってきた一護は、寝ているとこを起こされたのでやや寝ぼけていたが、無事二人を離れの館まで送り届ける。
白哉は一護をまだ認めていない。
「兄は、ルキアのみを愛すると誓えるか」
「俺にはルキアしかいないっす」
「ふむ‥‥‥」
鬼の浮竹と鬼神の京楽をそれぞれ抱き上げて、一護と白哉は言葉少なめに離れの館まで移動する。
「ルキアを泣かせたら、斬る」
「こわっ。泣かしたりしないから安心してください」
二人を離れの館のベッドに寝かしつけて、白哉は浮竹の元に戻り、一護は寝るために自分の寝室に戻った。
「獏が、悪夢以外を食うとは‥‥‥あのお方というのが気になる」
「どうせ、どこぞのボクを式にしていたあいつでしょ。ボクらにちょっかいかけるのやめないんだから」
「獏はもともと無害なあやかしだからな。暴走させていたんだろう」
「呪符に戻って眠っていても現れるので、難儀していたのだ」
「白哉は、とりあえず休め。ろくに睡眠もとれていないんだろう。1週間は、休暇を与える」
「主、すまぬ」
「白哉くんがいないなら、浮竹といちゃこら‥‥‥」
「しないからな、京楽」
京楽は、がっくりとうなだれる。
その日は、皆そのまま就寝した。
離れの屋敷で、鬼の浮竹と鬼神の京楽が目覚める頃には昼になっていた。
『おなかすいた』
『ボクも』
「はいはい、今パンケーキ焼いてあげるんでちょっと待ってください」
「一護、パンケーキだけではだめだ。ちゃんと野菜も食させないと」
「わかってるよ、ルキア。サラダ作ってくれ」
「分かった」
鬼の浮竹と鬼神の京楽の世話は、一護だけでなくルキアも面倒を見てくれていた。
「白哉、大丈夫か?」
獏を倒したが、白哉はまだ元気がなかった。
「ルキアが‥‥‥‥‥」
ただのシスコンの問題だったようなので、浮竹も京楽も放置することにした。
PR
- トラックバックURLはこちら