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最近。

2月1日冬。2時半。

母をなくす。享年65歳。

寒いという理由で部屋をしめきっていた私。

気づいたときは冷たく、死後硬直が始まっていた。

死因は、窒息。食べた寿司をのどに詰まらせ、トイレにかけこむもそこで自力ではきもどせず、急逝。

トイレにかけこんだ音には気づいた。その時私は隣の部屋でのんきに、ブリーチのアニメをこのパソコンで見ていた。


同じ家にいたのに。

きづいてあげれなかった私。

あと15分はやければきっと母は助かったかもしれない。

父の泣く姿が、日々続く。

その二日前は姉と姪がきてかになべをして元気そうだったのに。

私が。

父から。

母を奪った。

もっと、もっと、もっと。

もうあの人は戻ってこない。

もう母はこの世にいない。


父の泣く姿が毎日続く。

ああ、あんなにけんかしてたのに、愛妻家だったんだ遠巻きに見る。


父と二人、散歩がてらいろいろ登録もあり市役所に出かける。

「ここの食堂はうまいからよく散歩のとき母さんと食べに行った」

そう語る父は、また涙を流した。


パソコンに向かう今。涙がとまらない。

いい加減、更新をと思うがそんな気分にならない。

ネットゲーム「アイオン」をプレイして、一日が終わる。

最近は寝てばかりだ。


過ぎ去りし日々よ。

父と母の子に生まれて幸せであった。今もそれは変わらない。

今は父と二人暮らし。

仕事をやめるといっていた父は、やはり母のことを思い出すからと仕事をまたはじめた。


母のいなくなった家。

もうあの人はいない。

いないのです。

病院に一緒に搬送されて、私はなきまくり、「私のせいだあ」と泣き叫ぶ私を抱きしめて「お前のせいじゃない」といってくれた父。

涙が止まらない。

ああ、ごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさい、きづいてあげられず、助けてあげられずごめんない。


死後の世界も輪廻転生も信じていない。

だから、成仏してくれという父を見て、ただ呆然とああ、なくなったのだなぁと思うしかない。

毎日お経をあげる父と、昼夜が完全に逆転して、一時は薬の過剰のみもとまっていたがそれもまたおおくなって、ああ、なんだろう。



サチさんへ。


ご心配をおかけしております。ネットにはいますが、絵をかいたりとか創作はまだまだできそうにありません。


3月、太平洋沖の、東北大震災。


ニュースを見て、「葬式だけでもしてあげれれよかった」そう呟く父がいる。



もういなくなったあなたへ。

あなたが好きではありませんでした。親孝行もろくにしてあげれませんでした。

でも、あなたがいたから私はここにいる。

もういなくなったあなたへ。

この涙が、あなたに届かんことを祈り。



南無阿弥陀仏。そう唱える、父の声が刻まれたままだ。

85までは生きるといっていたあなたの笑顔、忘れない。


最後はきっととても苦しかったでしょう。

愛されていました。多分、愛していました。家族として。娘として。


だって、涙が出るのは愛してた証なのでしょう。


さようなら。



永遠に。




さようなら。




さようなら。


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