桜のあやかしと共に52
「おーい、いるか?」
スーパーで特売していたサイダーをたくさん買いこんだ浮竹は、2リットルサイダーを3つ鞄に入れて、山の王の京楽の洞窟に来ていた。
京楽も、少し遅れてやってくる予定だった。
洞窟の奥から、声がするので二人はいるようだったが、様子がおかしかった。
「山の王の京楽に彼岸花の精霊の俺?」
洞窟の中に踏み込むと、二人は睦みあっている最中だった。
『ひああああ、春水、もっと奥ううう』
『ボクの子種、たくさん注いであげるからね?』
『ああああ、もっと、もっと奥を抉ってえええ』
浮竹は、真っ赤になり動かなくなった。
ぷしゅーーー。
音をたてて、固まる。
キャパオーバーを起こした浮竹。それに気づいた二人が、睦みあうのを止めて服を着て浮竹に話しかける。
『桜の王?見ちゃったの?しっかりしてよ』
『ふふ、京楽、もっと見せつけてやるか?』
彼岸花の精霊の浮竹は、妖艶だった。乱れた着物と白い髪と翡翠色の瞳が、怪しく輝いているように見えた。
「なななななな、なにも見ていないし、聞いてない」
浮竹は、サイダーの入った鞄を山の王の京楽に押し付ける。
『お、新しいしゅわしゅわか?』
浮竹は茹蛸(ゆでだこ)のように真っ赤になったまま、ぷしゅーと音を立ててなかなか動かない。
そこに、遅れて京楽が現れる。
「十四郎、しっかりして、十四郎!」
「京楽、俺はもうだめだ」
「ちょっと、二人とも十四郎に何したのさ」
京楽が、腕の中に倒れてきた浮竹を支える。
『何もしていないぞ。しいていえば、桜の王が勝手に見てしまっただけだな』
そう言って、彼岸花の精霊の浮竹は怪しく微笑む。
「え、それって‥‥‥」
『ボクと浮竹が睦みあってるの、見ちゃったみたい』
山の王の京楽は、頭を抱えた。
「あちゃー。十四郎、しっかりして。傷は浅いよ!」
「俺はもうだめだ‥‥」
がくり。
でも、浮竹はちゃんと意識があった。冗談の芝居であった。
そんなやりとりをするものだから、彼岸花の精霊の浮竹と山の王の京楽は苦笑する。
『まさかやってる最中のに人がくるなんて思ってなかったからね』
『こんな山の中に普通、人はこないからな』
「そうだね。普通はそうだね。今回ばかりは、十四郎のタイミングが悪かったね」
「むう、こんな真昼間からやっているなんて、普通は思わないだろう」
浮竹がむくれる。
そんな浮竹に、彼岸花の精霊の浮竹が綺麗な顔でクスクスと笑う。
そして。
『あ。京楽の精液が、もれてきた‥‥‥』
そういって、足を伝う白い液体を見て、浮竹だけでなく京楽も赤くなる。
『浮竹の中に出したものかき出すために、天然温泉いってくるね。すぐに戻るから』
山の王の京楽は、そう言って彼岸花の精霊の浮竹をお姫様抱きにして、消えていった。
「浮竹、大丈夫?」
「白哉の気持ちが、少しだけ分かった気がする」
たまに結界を張り忘れて、やっている場面を同居人である白哉に見られたり聞かれたりしたことがあった。
白哉はその度に、気まずい思いをして少し赤くなる。
「あの二人には、今後結界を張ってもらうことにする」
「うん、そうだね」
待てども、二人は帰ってこない。
きっと、天然温泉でまた睦みあっているのだろうと思い、サイダーを置いて浮竹と京楽は帰ることにした。
『あ、桜の王が、待ってる、からぁ』
『わかってるけど、あおってきたのは君でしょ?』
『ああん、そこだめぇええ』
『ここ、ぐりぐりされるの好きだよね?』
『あ、いっちゃう!』
山の王の京楽に最奥を抉られて、彼岸花の精霊の浮竹はびくんと体を痙攣させる。
『ああああ、いくの、とまらないいい』
山の王の京楽は、子種を彼岸花の精霊の浮竹の胎の奥にぶちまけた。
『いあああ、いってるから、動いちゃダメえええ』
『孕むくらい、出してあげるからね?』
『だめええ、またいっちゃうううう』
浮竹と京楽が来ていたことなど、すっかり忘れて、二人は出すものがなくなるまで交じりあうのであった。
家に戻ると、浮竹は。
「彼岸花の精霊の俺が、山の王の京楽あおって、絶対やってる。そして、俺たちが来ていることを忘れているに違いない」
「まぁ、あれから1時間待ったけど帰ってこなかったもんね」
「置き手紙で、今度からは結界を張ってくれと書いておいたので、今後は多分大丈夫だろう」
「そうだと、いいんだけどね?」
「そうじゃなきゃ困る。彼岸花の精霊の俺は、乱れていると誰もが虜になりそうだ」
彼岸花の精霊の浮竹は妖艶で、見る者をぞくりとさせるミステリアスな雰囲気があったが、乱れているときはまた違った怪しさを出す。
浮竹はそれを見てしまったことに、ため息をつくのであった。
スーパーで特売していたサイダーをたくさん買いこんだ浮竹は、2リットルサイダーを3つ鞄に入れて、山の王の京楽の洞窟に来ていた。
京楽も、少し遅れてやってくる予定だった。
洞窟の奥から、声がするので二人はいるようだったが、様子がおかしかった。
「山の王の京楽に彼岸花の精霊の俺?」
洞窟の中に踏み込むと、二人は睦みあっている最中だった。
『ひああああ、春水、もっと奥ううう』
『ボクの子種、たくさん注いであげるからね?』
『ああああ、もっと、もっと奥を抉ってえええ』
浮竹は、真っ赤になり動かなくなった。
ぷしゅーーー。
音をたてて、固まる。
キャパオーバーを起こした浮竹。それに気づいた二人が、睦みあうのを止めて服を着て浮竹に話しかける。
『桜の王?見ちゃったの?しっかりしてよ』
『ふふ、京楽、もっと見せつけてやるか?』
彼岸花の精霊の浮竹は、妖艶だった。乱れた着物と白い髪と翡翠色の瞳が、怪しく輝いているように見えた。
「なななななな、なにも見ていないし、聞いてない」
浮竹は、サイダーの入った鞄を山の王の京楽に押し付ける。
『お、新しいしゅわしゅわか?』
浮竹は茹蛸(ゆでだこ)のように真っ赤になったまま、ぷしゅーと音を立ててなかなか動かない。
そこに、遅れて京楽が現れる。
「十四郎、しっかりして、十四郎!」
「京楽、俺はもうだめだ」
「ちょっと、二人とも十四郎に何したのさ」
京楽が、腕の中に倒れてきた浮竹を支える。
『何もしていないぞ。しいていえば、桜の王が勝手に見てしまっただけだな』
そう言って、彼岸花の精霊の浮竹は怪しく微笑む。
「え、それって‥‥‥」
『ボクと浮竹が睦みあってるの、見ちゃったみたい』
山の王の京楽は、頭を抱えた。
「あちゃー。十四郎、しっかりして。傷は浅いよ!」
「俺はもうだめだ‥‥」
がくり。
でも、浮竹はちゃんと意識があった。冗談の芝居であった。
そんなやりとりをするものだから、彼岸花の精霊の浮竹と山の王の京楽は苦笑する。
『まさかやってる最中のに人がくるなんて思ってなかったからね』
『こんな山の中に普通、人はこないからな』
「そうだね。普通はそうだね。今回ばかりは、十四郎のタイミングが悪かったね」
「むう、こんな真昼間からやっているなんて、普通は思わないだろう」
浮竹がむくれる。
そんな浮竹に、彼岸花の精霊の浮竹が綺麗な顔でクスクスと笑う。
そして。
『あ。京楽の精液が、もれてきた‥‥‥』
そういって、足を伝う白い液体を見て、浮竹だけでなく京楽も赤くなる。
『浮竹の中に出したものかき出すために、天然温泉いってくるね。すぐに戻るから』
山の王の京楽は、そう言って彼岸花の精霊の浮竹をお姫様抱きにして、消えていった。
「浮竹、大丈夫?」
「白哉の気持ちが、少しだけ分かった気がする」
たまに結界を張り忘れて、やっている場面を同居人である白哉に見られたり聞かれたりしたことがあった。
白哉はその度に、気まずい思いをして少し赤くなる。
「あの二人には、今後結界を張ってもらうことにする」
「うん、そうだね」
待てども、二人は帰ってこない。
きっと、天然温泉でまた睦みあっているのだろうと思い、サイダーを置いて浮竹と京楽は帰ることにした。
『あ、桜の王が、待ってる、からぁ』
『わかってるけど、あおってきたのは君でしょ?』
『ああん、そこだめぇええ』
『ここ、ぐりぐりされるの好きだよね?』
『あ、いっちゃう!』
山の王の京楽に最奥を抉られて、彼岸花の精霊の浮竹はびくんと体を痙攣させる。
『ああああ、いくの、とまらないいい』
山の王の京楽は、子種を彼岸花の精霊の浮竹の胎の奥にぶちまけた。
『いあああ、いってるから、動いちゃダメえええ』
『孕むくらい、出してあげるからね?』
『だめええ、またいっちゃうううう』
浮竹と京楽が来ていたことなど、すっかり忘れて、二人は出すものがなくなるまで交じりあうのであった。
家に戻ると、浮竹は。
「彼岸花の精霊の俺が、山の王の京楽あおって、絶対やってる。そして、俺たちが来ていることを忘れているに違いない」
「まぁ、あれから1時間待ったけど帰ってこなかったもんね」
「置き手紙で、今度からは結界を張ってくれと書いておいたので、今後は多分大丈夫だろう」
「そうだと、いいんだけどね?」
「そうじゃなきゃ困る。彼岸花の精霊の俺は、乱れていると誰もが虜になりそうだ」
彼岸花の精霊の浮竹は妖艶で、見る者をぞくりとさせるミステリアスな雰囲気があったが、乱れているときはまた違った怪しさを出す。
浮竹はそれを見てしまったことに、ため息をつくのであった。
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