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桜のあやかしと共に55

「できた‥‥‥‥ぐふふふふ。これを京楽に飲ませてぎゃふんと言わせてやる」

浮竹は、畑で栽培していたマンドラゴラの他に西洋の魔女から手にいれたドラゴンの血やら、世界樹の雫やらを混ぜで、怪しい薬を作り出した。

「名付けて女体化作戦!京楽を春水から春子に変えていじってやるううう」

数日前の、浮気だといわれて激しくエロいことをされたのを、浮竹は根に持っていた。

京楽を女にしていまい、浮竹がいつもとは反対に抱いてしまえと思ったゆえの結果であった。

「これを、京楽の紅茶に混ぜて‥‥」

「あれ?十四郎が紅茶をいれてくれるなんて珍しいね」

何も知らない京楽は、浮竹のいれた紅茶を飲む。

けれど、いつまで経っても効果が表れない。

「失敗か?」

浮竹は、自分も薬いりの紅茶を飲んだ。

ぼふん。

音をたてて、浮竹は女になった。同時に、京楽も女になっていた。

「なんじゃこりゃあああああああ」

京楽の悲鳴に、浮竹が。

「俺まで女になってどうするううう!春子を抱けないじゃないか!」

「十四郎?これは十四郎のせいなのかな?」

にこにこ怖く微笑む京楽は、ボンキュッボンの美女になっていた。

一方の浮竹は、華聯な深窓の令嬢のようであったが、つるぺただった。

「十四郎?」

「もぎゃああああああああ」

京楽に押し倒されて、浮竹は慌てる。

「何をしているのだ、兄たちは。女体化したのか?」

妖力で、浮竹と京楽であると分かった白哉が、紅茶を飲もうとする。

「あ、だめだ、白哉、その紅茶には!」

「ん?」

ぼふんと音をたてて、白哉まで女体化した。

「私までなるとは‥‥‥‥‥これはこれでおもしろい。恋次のとろこに行ってこよう」

虎の前に肉を差し出すような行為だったが、白哉と恋次の問題なので、二人はあえてつっこまなかった。

「十四郎、なんでこんなことしたの」

「前のエッチが、不満だったから」

「え、もっとしてほしかったの?」

「逆だ逆!やりすぎだ。おまけに俺は、その、おもらしまでしてしまった」

「気にすることないのに」

「気にする!」

浮竹な長い白髪の華聯な美少女になっていた。

年齢まで変わるとは思っていかった。

「まるで、今の君は桜の王じゃなくて、桜姫のようだね」

「そういうお前は、ワイルド系の出てるとこ出てる美女だな。桜鬼姫だ」

お互い、顔を見合わせる。

「とりあえず、いつ元に戻るかも分からないから、下着は今のままでもいいけど、服買いにいこうか」

浮竹と京楽は、背も大分縮んでいた。それでも170近いが。

外に出るを嫌がる浮竹をなんとか宥めて、外に連れだす。

百貨店に向かうが、行きかう人々は二人を見て、振り返る。

こそっと、声が聞こえてきた。

「見ろよ、すげー美女。巨乳すげぇ。あっちはツルペタだけどすげー美少女。一度やってみたい」

「誰がツルペタだ!」

浮竹が叫ぶ。

好きでツルペタになったわけじゃない。どうせなら、京楽のようなぼんきゅっぼんな美女になりたかった。

京楽は、クレジットカードでまず自分の服を買った。

ワイルド系な装いだった。

そして嫌がる浮竹を連れて、ゴシックロリータの店にはいる。

ふわふわのフリルやリボンがいっぱいついた衣装に、かわいいヘッドドレスまでつけられて、まるで生きている動く人形のようだった。

「十四郎、かわいい。かわいすぎて、鼻血出てきた」

西洋のお人形のような浮竹を見て、鼻血を出す京楽に、浮竹が呆れてハンカチをさしだす。

「せっかく女になったんだし、女性限定のスイーツ店にでも行こうか」

「何、スイーツだと!是がひでも行くぞ!」

浮竹と京楽は、並んで手を繋ぎながら歩きだす。

途中で何度もナンパにあったが、無視してスイーツ店までいき、食べ放題なので浮竹は限界まで食べた。

「食べ過ぎた‥‥」

「ホールケーキ丸ごと食べてたしねぇ」

京楽のマンションに帰還して、ラフな服装に変える。

「シャワー浴びておいで。ボクも浴びるから」

「分かった」

浮竹は、女性用のパジャマを手に、バスルームに向かう。

浮竹が入ったのを確認して、京楽も裸になって同じバスルームに入ってきた。

「なんだ。ツルペタの胸でも見たいのか」

「うん」

「へ?」

「女の子同士でも、エッチはできるんだよ?」

「は?」

浮竹は、シャワーを冷水にして京楽にかけた。

「冷たいけど、今の季節にはいいねぇ」

京楽は、浮竹を抱きしめて口づける。

「ふあああん」

ツルペタの胸を撫でて、先端をつまみあげられた。

「ひあ!」

「ふふ、女でも男でも、感じる場所はほとんど同じだね?」

「こうしてやる!」

浮竹は、負けてなるものかと京楽の豊満な胸をもんだ。

「ん、変なかんじだね」

「ひゃん!」

京楽の手が下肢に伸びて、浮竹の秘所をいじる。

「だめええええ」

陰核をつまみあげて、秘所の天井を指でこすってやると、浮竹はいってしまっていた。

「あああ!」

ふと、京楽は悪戯を思いついた子供のような目で、シャワーヘッドを浮竹の秘所にあてて、水力を強にしてお湯をだした。

「ひあああーー!」

浮竹はまたいっていた。

「く、俺ばかり‥‥‥お前も、いけ」

浮竹が、京楽の秘所に指をもぐりこませて、Gスポットを刺激すると、京楽もいっていた。

「んんんん」

「素直に俺みたに喘いだらどうだ」

「それはだめ。でも‥‥あああ、きもちいい、ね」

お互いの秘所を指で刺激しあいながら、何度も達した。

「もう無理。外にいくぞ」

「ボクも、さすがにこれ以上いきたくないね」

お互い、長い髪を乾かして、パジャマに着替える。

『遊びにきたぞ』

「げ、彼岸花の浮竹が!浮竹、元も戻る薬はないの?」

「そんなもの、作ってない。数日で効果が切れるが‥‥」

浮竹と京楽は、気まずそうに彼岸花の精霊の浮竹と鴆の京楽を室内に迎え入れる。



『これまた、かわいい姿になったな?』

彼岸花の精霊の浮竹は、驚きながらも、女体化してしまっている浮竹の頭を撫でる。

「ボクは撫でなくていいよ」

『遠慮するな』

彼岸花の精霊の浮竹は、女体化した京楽の頭も撫でた。

『いつ、元に戻るんだい?』

鴆の京楽の問いに、二人そろって。

「「そのうちに戻る」」

と、はもるのであった。







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