桜のあやかしと共に61
「前回のリベンジだ」
浮竹は、前に女体化するという怪しい薬を作って、皆で飲んでしまい、10日ほど女性として過ごさねばいけなかった。
もう、怪しい薬はこりて作らないだろうと、浮竹のマンドラゴラを植えている畑も、京楽は放置しっぱなしであった。
甘かった。
浮竹は、マンドラゴラを基本に、また西洋の魔女からドラゴンの血と世界樹の雫を手に入れて、そこに人間の処女の血(西洋の吸血鬼からわけてもらった)をぶちこみ、モレ草もいれた。
今回のモレ草は、その効果を発揮しないように調合した。
あといろんな薬草や液体を混ぜて、虹色に輝く液体を作り出す。
「完成だ。若返りの薬っていうか、子供になる薬。これを京楽と白哉に飲ませよう」
くくくと、邪悪に微笑む浮竹がそこにいた。
「京楽、白哉、お茶にしないか」
「いいけど‥‥そのカップの中のお茶、なんで虹色に輝いてるの?」
京楽が、女体化の件があったので、警戒していた。
「俺が作った疲労回復のお茶だ!」
「どれ、もらおう」
白哉がまず飲んだ。
何も起こらない。
「じゃあ、ボクも‥‥‥なんて言うと思った?」
京楽は、虹色のお茶を口に含むと、口移しで浮竹の飲ませた。
「ぎゃあああああ。なんちゅーことしてくれるんだ!お前を子供にするつもりが!」
ぼふんと音をたてて、まずは白哉が8歳くらいの子供になった。都合のいいことに、衣服も縮んでいた。
「もぎゃああ、俺まで子供にいいいい」
浮竹も、ぼふんと音をたてて子供になる。
「十四郎?マンドラゴラ、全部処分するね?」
「うわあああ、やめてくれええ。丹精こめて育てたんだ。いろんな薬を作る基本になるんだぞ」
「余計、放置できないね。ボクを子供にしてどうするつもりだったのさ」
「そりゃ、かいわがるに決まっているだろう」
「浮竹、兄のせいで私まで子供になったのだが」
白哉は、まるでビスクドールのようなかわいい女の子に見えた。浮竹も、女の子に見える。
「言っておくが、こんな見た目でも男のままだからな」
「浮竹、兄は‥‥」
「おお、白哉かわいい。写真とろう、写真」
「かわいいのは、浮竹、兄だ」
白哉は、困ったように浮竹と手を繋ぐ。
「十四郎、あんまり白哉くんを巻き込んでいると、反抗期くるよ」
「俺の白哉に反抗期など存在しない」
「反抗期をしていいのなら、する。浮竹を放置して、恋次のところに行ってくる」
「うわあああん、俺の白哉が反抗期にいいいい」
白哉は、最低限の荷物だけをもって、35階のベランダの窓から飛び降りていった。
「だから、何故に飛び降りるの。玄関使ってよ」
浮竹は、京楽の意識が白哉に向いている隙に、逃げだそうとして捕まえられた。
「十四郎、どこに行くつもり?」
「鴆の京楽に、解毒剤作りにもらいに‥‥‥」
「ふふふ、ボクがこんなにかわいくなった十四郎を、すぐに元に戻すとでも?」
「京楽、おちつけ!もぎゃああ、ひげがいたいいいい」
京楽に頬ずりされて、浮竹は悲鳴をあげる。
「さぁ、洋服買いにいこうか」
「簡便してくれええ」
京楽は、浮竹を抱き上げて、ショッピングセンターに出かける。
「あらかわいい。親子かしら」
そんな通りすがりの言葉を聞いて、京楽がクスクス笑う。
「ボクたち、恋人同士なのに、今は親子に見えるみたい」
「そんなことはどうでもいい。鴆の京楽のところにいかないと、解毒剤ないんだぞ」
「ふふふ、せかっくこんなにかわいくなったんだから、楽しませてよ」
京楽は、子供服のコーナーにくると、あれだこれだと、浮竹を着せ替え人形状態にする。
「京楽、まさか全部買うのか?」
「そうだよ」
「解毒剤を飲んだら、もう着れないんだぞ」
「その時は、児童施設にでも寄付するよ」
京楽は、クレジットカードで一括払いでいろんな服を買った。
「で、なんでワンピースなんだ!俺は女の子じゃないぞ!」
「女の子みたいにかわいいから、ついね。長い髪はツインテールにしよう」
京楽の好き放題にさせられて、浮竹はストレスが溜まっていく。
なので、子供であることを楽しむことにした。
「遊園地いきたい、京楽」
「いいよ。行こうか」
子供料金で電車を乗り継ぎ、遊園地にくるとまずはメリーゴーランドに京楽と一緒に乗った。
「ジェットコースターに乗ろう」
「ボク、ジェットコースターはちょっと‥‥‥」
「大人になったら、お前にちょめちょめしてやる」
「まじで?乗る」
浮竹は、ちょろいなと思った。
あとで大変な目にあうのは浮竹なのだが、この時はもう思考も、大人に戻ったらということが概念から消えていた。
昼過ぎになり、レストランに行き、お子様ランチを食べる。
浮竹は、けっこう子供をエンジョイしていた。
「次は映画館に行こう。子供料金で見れる」
ちなみに、京楽はジェットコースターに乗って酔い、グロッキー状態をやっと脱した。
浮竹は、前から見たいと思っていたアニメの映画を見て、感動シーンで泣いていた。
「うううう、アンソニー!」
「キャサリンのほうがかわいそうしょ」
映画の感想を言い合い、夕食も浮竹が子供になってしまったので、レストランでとることにした。
「ホテル、予約してあるから。ちょめちょめしてくれるんでしょう?」
「な、大人に戻ったらだ!こんないたいけな子供を毒牙にかける気か」
「ボクはショタコンじゃないけど、浮竹ならいける」
「許さないからな。性的なことをしたら、1か月禁欲だ!」
「けち」
「けち、じゃないだろ」
ちなみに、泊まったホテルは高級ホテルで、部屋はスイートルームだった。
「ベッドがふかふかだ!」
「君を抱けないのはつらいね。明日、鴆のボクのところにいって、解毒剤作ってもらおうか」
「あ、白夜の分もな」
そうして次の日になり、浮竹と京楽は、キスマークをつけて怒って帰ってきた白哉と一緒に、裏山にいる鴆の京楽のところに行った。
『おやまぁ、かわいい姿になっちゃって』
彼岸花の精霊の浮竹もいた。
『かわいいな、桜の王の俺。子供用の着物もあるぞ」
解毒剤を作るまでの間、浮竹は彼岸花の精霊の浮竹に、着せ替え人形にされた。白哉は結界をはって、かたくなに拒絶した。
「浮竹、兄の作る薬はろくなものがないな。恋次のやつ、子供だというのに盛って襲いかかってきおった。桜の術でボコボコにして帰ってきた」
「白哉、反抗期は終わったか?」
「忘れていた。今日は、もう兄とは口をきかぬ」
「ガーン」
浮竹は大きなショックそ受ける。
『解毒剤、できたよ』
「うわ、ボコボコ泡立ってる‥‥‥まずそうだな?」
『文句いわないで、飲みなさい。飲まないと、そのままもとに戻れないよ』
「それは困る」
「同じく」
浮竹と白哉は、真っ黒なボコボコと泡立つ解毒剤を飲んで、気絶した。
「気絶しちゃったよ?」
『すぐに気が付くよ。その頃には大人に戻っているはずだよ』
数分経ち、浮竹と白哉は無事元の大人の姿に戻って、意識を回復させた。
『つまらない。もっと、子供の桜の王で遊びたかったのに』
彼岸花の精霊の浮竹は、つまらなさそうにする。
「まぁ、薬は実はここにまだあるんだ」
『俺が飲んでみる』
『ちょっと、浮竹!?』
『京楽は見たくないのか?子供の姿になったかわいい俺を。解毒剤はあるんだし、いいだろう?』
そう言って、彼岸花の精霊の浮竹は、薬を飲んで子供になった。
『おお、これはおもしろい。でも、京楽は状態異常を無効化するから、子供にはなれないんだな』
『浮竹、かわいいのは分かったから、元に戻って。ボクの理性がもちそうにないよ』
『ふふふ、いいんだぞ?子供の俺を抱いても』
浮竹と京楽と白哉がひそひそと話す。
「ショタコンだ」
「子供相手に」
「性犯罪だ」
『あああ、もう、早く元に戻って、浮竹!』
その後、浮竹が元に戻る姿を見届けずに、3人は家に帰還する。
「今度は、猫耳と尻尾が生える薬でも作ろうかなぁ」
「十四郎、君もこりないねぇ」
「おもしろいから、いいじゃないか。なぁ、白哉」
白哉は、浮竹を無視した。
それに酷いショックを受けて、浮竹はもう白哉を変な薬には巻き込まないようにしようと思うのだった。
あくまで、思うだけ。
浮竹は、こりない。
それが桜の王の浮竹であった。
浮竹は、前に女体化するという怪しい薬を作って、皆で飲んでしまい、10日ほど女性として過ごさねばいけなかった。
もう、怪しい薬はこりて作らないだろうと、浮竹のマンドラゴラを植えている畑も、京楽は放置しっぱなしであった。
甘かった。
浮竹は、マンドラゴラを基本に、また西洋の魔女からドラゴンの血と世界樹の雫を手に入れて、そこに人間の処女の血(西洋の吸血鬼からわけてもらった)をぶちこみ、モレ草もいれた。
今回のモレ草は、その効果を発揮しないように調合した。
あといろんな薬草や液体を混ぜて、虹色に輝く液体を作り出す。
「完成だ。若返りの薬っていうか、子供になる薬。これを京楽と白哉に飲ませよう」
くくくと、邪悪に微笑む浮竹がそこにいた。
「京楽、白哉、お茶にしないか」
「いいけど‥‥そのカップの中のお茶、なんで虹色に輝いてるの?」
京楽が、女体化の件があったので、警戒していた。
「俺が作った疲労回復のお茶だ!」
「どれ、もらおう」
白哉がまず飲んだ。
何も起こらない。
「じゃあ、ボクも‥‥‥なんて言うと思った?」
京楽は、虹色のお茶を口に含むと、口移しで浮竹の飲ませた。
「ぎゃあああああ。なんちゅーことしてくれるんだ!お前を子供にするつもりが!」
ぼふんと音をたてて、まずは白哉が8歳くらいの子供になった。都合のいいことに、衣服も縮んでいた。
「もぎゃああ、俺まで子供にいいいい」
浮竹も、ぼふんと音をたてて子供になる。
「十四郎?マンドラゴラ、全部処分するね?」
「うわあああ、やめてくれええ。丹精こめて育てたんだ。いろんな薬を作る基本になるんだぞ」
「余計、放置できないね。ボクを子供にしてどうするつもりだったのさ」
「そりゃ、かいわがるに決まっているだろう」
「浮竹、兄のせいで私まで子供になったのだが」
白哉は、まるでビスクドールのようなかわいい女の子に見えた。浮竹も、女の子に見える。
「言っておくが、こんな見た目でも男のままだからな」
「浮竹、兄は‥‥」
「おお、白哉かわいい。写真とろう、写真」
「かわいいのは、浮竹、兄だ」
白哉は、困ったように浮竹と手を繋ぐ。
「十四郎、あんまり白哉くんを巻き込んでいると、反抗期くるよ」
「俺の白哉に反抗期など存在しない」
「反抗期をしていいのなら、する。浮竹を放置して、恋次のところに行ってくる」
「うわあああん、俺の白哉が反抗期にいいいい」
白哉は、最低限の荷物だけをもって、35階のベランダの窓から飛び降りていった。
「だから、何故に飛び降りるの。玄関使ってよ」
浮竹は、京楽の意識が白哉に向いている隙に、逃げだそうとして捕まえられた。
「十四郎、どこに行くつもり?」
「鴆の京楽に、解毒剤作りにもらいに‥‥‥」
「ふふふ、ボクがこんなにかわいくなった十四郎を、すぐに元に戻すとでも?」
「京楽、おちつけ!もぎゃああ、ひげがいたいいいい」
京楽に頬ずりされて、浮竹は悲鳴をあげる。
「さぁ、洋服買いにいこうか」
「簡便してくれええ」
京楽は、浮竹を抱き上げて、ショッピングセンターに出かける。
「あらかわいい。親子かしら」
そんな通りすがりの言葉を聞いて、京楽がクスクス笑う。
「ボクたち、恋人同士なのに、今は親子に見えるみたい」
「そんなことはどうでもいい。鴆の京楽のところにいかないと、解毒剤ないんだぞ」
「ふふふ、せかっくこんなにかわいくなったんだから、楽しませてよ」
京楽は、子供服のコーナーにくると、あれだこれだと、浮竹を着せ替え人形状態にする。
「京楽、まさか全部買うのか?」
「そうだよ」
「解毒剤を飲んだら、もう着れないんだぞ」
「その時は、児童施設にでも寄付するよ」
京楽は、クレジットカードで一括払いでいろんな服を買った。
「で、なんでワンピースなんだ!俺は女の子じゃないぞ!」
「女の子みたいにかわいいから、ついね。長い髪はツインテールにしよう」
京楽の好き放題にさせられて、浮竹はストレスが溜まっていく。
なので、子供であることを楽しむことにした。
「遊園地いきたい、京楽」
「いいよ。行こうか」
子供料金で電車を乗り継ぎ、遊園地にくるとまずはメリーゴーランドに京楽と一緒に乗った。
「ジェットコースターに乗ろう」
「ボク、ジェットコースターはちょっと‥‥‥」
「大人になったら、お前にちょめちょめしてやる」
「まじで?乗る」
浮竹は、ちょろいなと思った。
あとで大変な目にあうのは浮竹なのだが、この時はもう思考も、大人に戻ったらということが概念から消えていた。
昼過ぎになり、レストランに行き、お子様ランチを食べる。
浮竹は、けっこう子供をエンジョイしていた。
「次は映画館に行こう。子供料金で見れる」
ちなみに、京楽はジェットコースターに乗って酔い、グロッキー状態をやっと脱した。
浮竹は、前から見たいと思っていたアニメの映画を見て、感動シーンで泣いていた。
「うううう、アンソニー!」
「キャサリンのほうがかわいそうしょ」
映画の感想を言い合い、夕食も浮竹が子供になってしまったので、レストランでとることにした。
「ホテル、予約してあるから。ちょめちょめしてくれるんでしょう?」
「な、大人に戻ったらだ!こんないたいけな子供を毒牙にかける気か」
「ボクはショタコンじゃないけど、浮竹ならいける」
「許さないからな。性的なことをしたら、1か月禁欲だ!」
「けち」
「けち、じゃないだろ」
ちなみに、泊まったホテルは高級ホテルで、部屋はスイートルームだった。
「ベッドがふかふかだ!」
「君を抱けないのはつらいね。明日、鴆のボクのところにいって、解毒剤作ってもらおうか」
「あ、白夜の分もな」
そうして次の日になり、浮竹と京楽は、キスマークをつけて怒って帰ってきた白哉と一緒に、裏山にいる鴆の京楽のところに行った。
『おやまぁ、かわいい姿になっちゃって』
彼岸花の精霊の浮竹もいた。
『かわいいな、桜の王の俺。子供用の着物もあるぞ」
解毒剤を作るまでの間、浮竹は彼岸花の精霊の浮竹に、着せ替え人形にされた。白哉は結界をはって、かたくなに拒絶した。
「浮竹、兄の作る薬はろくなものがないな。恋次のやつ、子供だというのに盛って襲いかかってきおった。桜の術でボコボコにして帰ってきた」
「白哉、反抗期は終わったか?」
「忘れていた。今日は、もう兄とは口をきかぬ」
「ガーン」
浮竹は大きなショックそ受ける。
『解毒剤、できたよ』
「うわ、ボコボコ泡立ってる‥‥‥まずそうだな?」
『文句いわないで、飲みなさい。飲まないと、そのままもとに戻れないよ』
「それは困る」
「同じく」
浮竹と白哉は、真っ黒なボコボコと泡立つ解毒剤を飲んで、気絶した。
「気絶しちゃったよ?」
『すぐに気が付くよ。その頃には大人に戻っているはずだよ』
数分経ち、浮竹と白哉は無事元の大人の姿に戻って、意識を回復させた。
『つまらない。もっと、子供の桜の王で遊びたかったのに』
彼岸花の精霊の浮竹は、つまらなさそうにする。
「まぁ、薬は実はここにまだあるんだ」
『俺が飲んでみる』
『ちょっと、浮竹!?』
『京楽は見たくないのか?子供の姿になったかわいい俺を。解毒剤はあるんだし、いいだろう?』
そう言って、彼岸花の精霊の浮竹は、薬を飲んで子供になった。
『おお、これはおもしろい。でも、京楽は状態異常を無効化するから、子供にはなれないんだな』
『浮竹、かわいいのは分かったから、元に戻って。ボクの理性がもちそうにないよ』
『ふふふ、いいんだぞ?子供の俺を抱いても』
浮竹と京楽と白哉がひそひそと話す。
「ショタコンだ」
「子供相手に」
「性犯罪だ」
『あああ、もう、早く元に戻って、浮竹!』
その後、浮竹が元に戻る姿を見届けずに、3人は家に帰還する。
「今度は、猫耳と尻尾が生える薬でも作ろうかなぁ」
「十四郎、君もこりないねぇ」
「おもしろいから、いいじゃないか。なぁ、白哉」
白哉は、浮竹を無視した。
それに酷いショックを受けて、浮竹はもう白哉を変な薬には巻き込まないようにしようと思うのだった。
あくまで、思うだけ。
浮竹は、こりない。
それが桜の王の浮竹であった。
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