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熱あった。

京楽が、朝から服をきて、浮竹のパンツを頭に被らずに、予習をしていた。

浮竹は、いつ変態が出るのだろうとみていたが、そのまま学院に登校した。

「浮竹、今日は天気がいいねぇ」

「あ、ああ、そうだな」

朝食を食堂で一緒にとり、座学の授業もさぼらずに真剣に京楽は受けていた。

昼休みになって、あまりにも京楽らしくないので、どうしたのかと思った。

「京楽、お前熱でもあるんじゃないか。変態じゃないお前なんておかしい」

「やだなぁ、ボクはいつでもこうだよ。浮竹、君が嫌がることはしない。愛してるよ」

真剣な表情の愛の告白に、浮竹が赤くなる。

「お前、やっぱりおかしい」

「そんなことないよ?」

「熱でもあるんじゃ‥‥‥‥ってほんとにあったあああああ」

京楽は、高熱を出していた。

なので、行動が普通だったのだ。

保健室に連れていき、体温計で測ると42度をこえそうになっていた。

「これはやばい」

「え、ボクどこも悪くないよ?」

そう言う京楽をベッドに寝かしつけて、氷枕を作り、氷嚢もつくって京楽の熱を少しでも下げようとする。

「ねぇ、浮竹はボクのこと好き?」

「黙って寝てろ」

「好きなのかどうかだけ言ってよ」

「ああ、好きだ」

「恋愛感情で?」

「ああ」

浮竹は、京楽に回道をかけて、少しでも熱が下がるように努力していると、やっと熱は下がっていき、京楽は眠ってしまった。

「はぁ‥‥今日のことは、覚えていないよな?」

眠る京楽に、浮竹は自分から触れるだけのキスをする。

そのまま数時間が経ち、下校時間になった。

京楽は回復していて、浮竹が気づくと頭に浮竹のパンツを被っていた。

「浮竹、ボクいい夢みたんだ。君と相思相愛でズキューンバキューンする夢。さぁ、夢を現実にしよう!」

襲いかかってくる京楽にアッパーを綺麗にかます浮竹。

「ぬうう、頭が痛い」

「京楽、まだ熱が?」

浮竹が京楽の額に手をあてると、熱は引いていた。

「ふふ、浮竹捕まえた」

「ひ、卑怯だぞ」

「ボクのズキューンでバキューンしよ?」

「誰がするかああああ!!!」

京楽を蹴り倒す。

京楽はすぐに復活する。

「ああ、もうこんな時間だ。夕飯食べに行こ」

変態の京楽は、通常モードになっていた。

ただ、頭に浮竹のパンツを被ったままだが。

頭のパンツを没収すると、京楽はごそごそして、懐から予備の浮竹のパンツを出して頭に被った。

その姿のまま、食堂に行く。

もうみんな、変態京楽に慣れてしまっているので、京楽の頭に浮竹のパンツがあっても何も言わない。

「ああ、京楽と浮竹。病欠だったそうだな。課題、出てたから渡しておくな?」

特進クラスの、友人の一人に、課題のプリントをもらい、浮竹は礼を言う。

「すまん、助かった」

「京楽が病欠とは珍しいな?すごい熱があったそうだけど、大丈夫なのか‥‥‥って、聞くだけ野暮だな。浮竹と仲良くしろよ?」

「仲良くしろだって」

「くっつくな!暑苦しい」

「まぁまぁ、そう言わずに」

浮竹の腰を抱いたところで、浮竹が京楽のけつを蹴る。

「あいたたた。まぁいいか。夕飯食べて、バキューンズキューンしに、寮の部屋に戻ろう?」

今日は、天ぷら定食だった。

京楽は、自分の分のエビの天ぷらを浮竹にあげる。

「今日の、看病してくれたお礼、ね?」

「あ、ありがとう‥‥‥」

浮竹は、僅かに赤くなる。

「お前が熱出してた時、普通すぎて対応に困った。お前はいつも通りでいろ」

「つ、つまりはボクのフルチンが見たいと!?」

「誰もそんなこと言っとらんわああああ」

今日も、浮竹と京楽は仲がいい。



寮の部屋に戻ると、京楽は院生の服を脱いでベッドに横になり、ぽんぽんと自分の隣を叩く。

「おいで?」

「誰がいくか」

「まぁそう言わずに。ボクにダイブしておいで」

「風呂入ってくる」

「あ、ボクも一緒に入る!」

「お前は後から入れ!」

脱衣所には鍵がかけれるようにしてあるので、浮竹は鍵をかけて京楽の覗きを防ぐ。

「はぁ‥‥」

今日はなんだかおかしい。

浮竹も、自分が熱でもあるんじゃないかと思ったら、本当に熱があった。

風呂からあがると、京楽もまた熱を出してダウンしていた。

「風邪、だな」

熱だけでなく、頭痛と喉も痛みだしてきた。

京楽からうつったのだろう。

それから3日、浮竹と京楽は風邪でダウンして、友人に食事を作ってもらったり、授業のノートを見せてもらったりして過ごすのだった。

やがて、全回復すると。

「愛しのマイハニーー!」

そう叫んで、浮竹のパンツを頭に被り、パンツ一丁の恰好の京楽がいた。

「誰がマイハニーだ!」

それにつっこむように、京楽に蹴りを決める浮竹の姿があった。




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