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犬か猫か

「恋次、兄は大型犬のようだな」

「え、そうっすか?俺全然犬っぽくないっすよ?」

「いや、犬すぎる」

白哉は思う。

お手とお座りはできる。

ただし、けっこう待てができない。

白哉が煽情的な姿をしていたり、そんな言動をすると、白哉は「待て」を発動させるのだが、恋次は見えない大きな犬の尻尾を振って、白哉を押し倒す。

もう、犬すぎる。

「6番隊でとってみたアンケートだ」

紙には、恋次は大型犬か小型犬か野良猫か家猫かという4種がかかれていて、全部の紙に大型犬に〇がついていた。

「ええっ、俺どっちかっていうと家猫っすよ!」

「どこがだ」

「いや、だって‥‥‥」

「よいか、兄は大型犬だ。お手とお座りはできる。だが、待てができない」

「できますよ?」

白哉は、おもむろに隊長羽織を脱いで、死覇装を着くずす。

「た、隊長‥‥‥鎖骨とか見えてます」

「待て」

「隊長、抱かせてください」

「やはり、待てができぬな」

「待てできないでいいっす。隊長が誘って‥‥‥‥」

白哉は、抱きついてきた恋次を抱きしめ返して、ふっと笑う。

やっぱり、恋次は大型犬だ。

ある程度しつけはなっているが「待て」ができない。

そう結論づけるのであった。

キスをしてくる恋次から離れると、恋次は怒られた大型犬のようにしゅんとなる。

「隊長‥‥」

「待てだ、恋次」

「できないっす」

「兄は駄犬か」

「駄犬でもいいっす」

「ま、待てだ。その気はない」

白哉は、完全に恋次のペースに流されている。

「待てはできないでいいっす。隊長、好きです」

「あっ」

恋次が鎖骨に噛みついてきてから、深いキスをしてくる。

白哉の体も熱をもちはじめる。

自分からしかけたこととはいえ、こうまでなるとは思っていなかったので、目を閉じる。

「隊長‥‥‥‥‥」

恋次の鼓動の音が聞こえる。

それが、白哉を安心させた。

「兄は、本当に仕方のないやつだ」

「隊長が誘ってきたんですからね?」

「分かっている」

白哉は、恋次の肩に噛みつく。

「ちなみに、私の場合は高級な家猫というアンケート結果だった」

「隊長は確かに犬より猫っぽいですね」

「まぁ、どうでもよい。続きをするのか?しないのか?」

白哉は、恋次の頬を白い出て撫でる。

「続き、します。褥いきましょう」

「ふ‥‥‥」

夜は、まだはじまったばかりであった。



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