花街恋話5
「翡翠」
名を呼ばれて、振り返る。
幾人かの職人を呼んでやってきた京楽を、浮竹は不思議そうな目で見た。
「この前、君専用の着物を作ってあげるって言ったでしょ。その採寸を図りにきたんだ」
身長と、胸や腰や臀部などの数値をメモする職人。
「女物と男物、どっちも作らせるから。そうだね、大体3着くらいになる。両方の服を合わせると6着かな」
「そんなに作ってもらわなくても、着る物に困ってはいない」
「だって君の服、胸元とか肩とか露出して・・・・いかにも遊女か色子ですって服じゃないか。この前祭りで男に絡まれた時も、あの男、君の露出した肌を見ていた。僕以外に見せたくない」
「京楽は、俺を独り占めしたいのか?」
冗談のつもりで言ったのに、頷かれた。
「翡翠、君は僕のものだ」
「京楽・・・」
採寸が終わり、解放されると、浮竹は京楽に抱き着いた。
「京楽は、俺のものだ・・・・・」
「では、巨楽の旦那、すぐに帰って着物制作に取り掛かりますので」
「ああ、頼むよ」
そのまま、貪りあうように口づけを繰り返した。
「んっ・・・」
「翡翠の部屋にいこう」
「ああ・・・」
浮竹は、京楽の寵愛を受けているせいで、色子なのに部屋もちだった。扱いは花魁なみ。
「あっ・・・・」
「綺麗な肌だね」
真っ白ですべすべの肌を触り、やんわりとキスマークを残す。
「んっ」
肩より少し長くなった髪に飾ってあった、簪がしゃらんと音をたてて外れた。
「愛してるよ、翡翠」
「俺も愛してる、京楽っ!」
全身の輪郭を確かめるように愛撫された。
胸の先端を指で弾かれ、つままれ、舌で転がしていると、浮竹が甘ったるい吐息を吐いた。
「ああっ」
潤滑液を取り出して、指にかけてから浮竹の体内に入れる。
「んっ」
何度も何度も前立腺をすりあげられて、浮竹の花茎が反応した。
それに直接手をかける。
「んああっ」
呆気なく、射精してしまった。
それは、京楽の頬にとんだ。
「す、すまない京楽っ」
京楽は、笑ってそれを手で拭ってなめとった。
「君の中に入っていいかい?」
「いいぞ。滅茶苦茶にしていいから・・・・・」
「じゃあ、立って?」
「?」
壁に押し付けられて、立ったまま挿入された。
「ああっ」
いつもと違う体位に戸惑いを覚えながらも、京楽に貫かれて甘い声をあげる。
「あんっ」
壁に縋りついた。
ぱんぱんと、腰と腰をぶつけ合う音と、じゅぷじゅぷと結合部が粟立つ音がした。
「一度、中でだすよ?いいかい?」
「奥に注げ」
「言われなくても」
最奥にたたきつけて、京楽は欲望をぶちまけた。
じんわりと、腹の奥で弾けた熱を感じて、浮竹が求める。
「もっと・・・・もっと俺を、京楽の色で染め上げてっ」
「可愛いことを言うね」
そのまま、2ラウンド目に入った。
褥に横にされたと思ったら、京楽が下になり、浮竹が上になった。
「ほら、自分で入れてごらん」
「んっ・・・・・」
とろとろに溶けたその場所は、大きな京楽の一物を飲み込んで、奥へ奥へとおしやる。
「ああっ」
下から一気に突き上げられて、浮竹は白い髪を宙に乱した。
「あ、あ、ああああああ!」
ず、ず、ずと、体内に入っては出てを繰り返す。騎乗位から、そのまま突き上げられて後ろに倒れこんだ。
「ひあんっ」
体内で、ぐりっと抉られる。
目がちかちかする。頭がスパークして、何も考えられなくなる。世界は真っ白だ。
オーガズムでいくことを覚えた。
まだ13歳なのに。
京楽色に染め上げられて、淫乱になっていく。
「ああああ!」
京楽もラストスパートをかけてきた。
軽い体重の片足を肩に担ぎ、突き上げられる。
浮竹の花茎が、むくりと反応する。
それを出てしごかれて、内部のいいところばかりを突かれて、浮竹は果てた。
同時に、京楽も果てた。
「はぁはぁ・・・・・喉がかわいた」
「僕は気持ちよかったけど、翡翠はどうだった?」
「すごくよかった。京楽に蹂躙されて、俺は喜んでた。淫乱だな」
「僕色の染め上げられたんだよ」
店の女将に注文して、最近はやっている果実の汁を水で溶かした、天然水をもってきてもらった。濡れたタオルで拭いあって、身ぎれいにはしたけれど、情事の後の雰囲気は消せない。
「あらまぁ、翡翠ったら随分色っぽくなったわねぇ」
女将は、あどけなかった翡翠が、男に抱かれて喜びを覚える様を、満足げに見た。
桃の天然水の入ったペットボトルを2本渡される。
翡翠はそれを飲み干しても、まだ物足りないようだったから、京楽は残っていた自分の分をあげた。
「これ、美味しい・・・・」
果実の天然水シリーズは他にも出ていた。
「今度、違う味の天然水をもってきてあげるね」
「ああ」
「翡翠、これだけは約束して」
「何」
「何があっても、もう死のうとはしないで」
「分かった。この身に何が起きても、自殺はしない」
包帯は最近外すようになった。手首を切った生々しい痕があったから、ずっと隠していたのだ。
それさえ曝け出して、全てを京楽に見せた。
京楽は、浮竹の手首に何度も口づけた。
「一度、4番隊のところに連れてってあげる。傷跡も、綺麗に治してくれるよ」
「本当か?」
浮竹にとって、この傷跡は後悔の証でしかない。治るのなら、治したかった。
名を呼ばれて、振り返る。
幾人かの職人を呼んでやってきた京楽を、浮竹は不思議そうな目で見た。
「この前、君専用の着物を作ってあげるって言ったでしょ。その採寸を図りにきたんだ」
身長と、胸や腰や臀部などの数値をメモする職人。
「女物と男物、どっちも作らせるから。そうだね、大体3着くらいになる。両方の服を合わせると6着かな」
「そんなに作ってもらわなくても、着る物に困ってはいない」
「だって君の服、胸元とか肩とか露出して・・・・いかにも遊女か色子ですって服じゃないか。この前祭りで男に絡まれた時も、あの男、君の露出した肌を見ていた。僕以外に見せたくない」
「京楽は、俺を独り占めしたいのか?」
冗談のつもりで言ったのに、頷かれた。
「翡翠、君は僕のものだ」
「京楽・・・」
採寸が終わり、解放されると、浮竹は京楽に抱き着いた。
「京楽は、俺のものだ・・・・・」
「では、巨楽の旦那、すぐに帰って着物制作に取り掛かりますので」
「ああ、頼むよ」
そのまま、貪りあうように口づけを繰り返した。
「んっ・・・」
「翡翠の部屋にいこう」
「ああ・・・」
浮竹は、京楽の寵愛を受けているせいで、色子なのに部屋もちだった。扱いは花魁なみ。
「あっ・・・・」
「綺麗な肌だね」
真っ白ですべすべの肌を触り、やんわりとキスマークを残す。
「んっ」
肩より少し長くなった髪に飾ってあった、簪がしゃらんと音をたてて外れた。
「愛してるよ、翡翠」
「俺も愛してる、京楽っ!」
全身の輪郭を確かめるように愛撫された。
胸の先端を指で弾かれ、つままれ、舌で転がしていると、浮竹が甘ったるい吐息を吐いた。
「ああっ」
潤滑液を取り出して、指にかけてから浮竹の体内に入れる。
「んっ」
何度も何度も前立腺をすりあげられて、浮竹の花茎が反応した。
それに直接手をかける。
「んああっ」
呆気なく、射精してしまった。
それは、京楽の頬にとんだ。
「す、すまない京楽っ」
京楽は、笑ってそれを手で拭ってなめとった。
「君の中に入っていいかい?」
「いいぞ。滅茶苦茶にしていいから・・・・・」
「じゃあ、立って?」
「?」
壁に押し付けられて、立ったまま挿入された。
「ああっ」
いつもと違う体位に戸惑いを覚えながらも、京楽に貫かれて甘い声をあげる。
「あんっ」
壁に縋りついた。
ぱんぱんと、腰と腰をぶつけ合う音と、じゅぷじゅぷと結合部が粟立つ音がした。
「一度、中でだすよ?いいかい?」
「奥に注げ」
「言われなくても」
最奥にたたきつけて、京楽は欲望をぶちまけた。
じんわりと、腹の奥で弾けた熱を感じて、浮竹が求める。
「もっと・・・・もっと俺を、京楽の色で染め上げてっ」
「可愛いことを言うね」
そのまま、2ラウンド目に入った。
褥に横にされたと思ったら、京楽が下になり、浮竹が上になった。
「ほら、自分で入れてごらん」
「んっ・・・・・」
とろとろに溶けたその場所は、大きな京楽の一物を飲み込んで、奥へ奥へとおしやる。
「ああっ」
下から一気に突き上げられて、浮竹は白い髪を宙に乱した。
「あ、あ、ああああああ!」
ず、ず、ずと、体内に入っては出てを繰り返す。騎乗位から、そのまま突き上げられて後ろに倒れこんだ。
「ひあんっ」
体内で、ぐりっと抉られる。
目がちかちかする。頭がスパークして、何も考えられなくなる。世界は真っ白だ。
オーガズムでいくことを覚えた。
まだ13歳なのに。
京楽色に染め上げられて、淫乱になっていく。
「ああああ!」
京楽もラストスパートをかけてきた。
軽い体重の片足を肩に担ぎ、突き上げられる。
浮竹の花茎が、むくりと反応する。
それを出てしごかれて、内部のいいところばかりを突かれて、浮竹は果てた。
同時に、京楽も果てた。
「はぁはぁ・・・・・喉がかわいた」
「僕は気持ちよかったけど、翡翠はどうだった?」
「すごくよかった。京楽に蹂躙されて、俺は喜んでた。淫乱だな」
「僕色の染め上げられたんだよ」
店の女将に注文して、最近はやっている果実の汁を水で溶かした、天然水をもってきてもらった。濡れたタオルで拭いあって、身ぎれいにはしたけれど、情事の後の雰囲気は消せない。
「あらまぁ、翡翠ったら随分色っぽくなったわねぇ」
女将は、あどけなかった翡翠が、男に抱かれて喜びを覚える様を、満足げに見た。
桃の天然水の入ったペットボトルを2本渡される。
翡翠はそれを飲み干しても、まだ物足りないようだったから、京楽は残っていた自分の分をあげた。
「これ、美味しい・・・・」
果実の天然水シリーズは他にも出ていた。
「今度、違う味の天然水をもってきてあげるね」
「ああ」
「翡翠、これだけは約束して」
「何」
「何があっても、もう死のうとはしないで」
「分かった。この身に何が起きても、自殺はしない」
包帯は最近外すようになった。手首を切った生々しい痕があったから、ずっと隠していたのだ。
それさえ曝け出して、全てを京楽に見せた。
京楽は、浮竹の手首に何度も口づけた。
「一度、4番隊のところに連れてってあげる。傷跡も、綺麗に治してくれるよ」
「本当か?」
浮竹にとって、この傷跡は後悔の証でしかない。治るのなら、治したかった。
PR
- トラックバックURLはこちら