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血と聖水と名において8

血の帝国、ヴァンパイアだけの楽園ブラッディアの皇帝の座が空位であった。

そこで、血の帝国の長老たちは、相談しあって三人のヴァンパイアマスターからより優れた者を選び、皇帝とすることにした。

浮竹の父、藍染惣右介 、黒崎一護の三人が、ヴァンパイアマスターであり、ブラッディア帝国の皇位継承権をもっていた。

藍染は、浮竹の父から浮竹の存在を知り、手元に欲しがっていた。

黒崎一護は、何かわからないまま巻き込まれた。絶大な力をもっているが、制御があまりできなくて暴走しがちなので、浮竹の父が、浮竹と京楽を紹介して力の制御の仕方を教えるようにと言ってきた。

その黒崎一護は、朽木ルキアに怒られていた。

朽木ルキアは、元々浮竹を育てたメイドで、浮竹の父失踪後は、浮竹の血で作りだされて管理されているが、一応一人のヴァンパイア扱いであった。

「ルキアって呼んでいいか?」

「好きにするがよい、たわけが」

「ルキア、花嫁にならないか?」

「な、まだ会ったばかりだ!なるわけがなかろう」

そうこうしている間に、浮竹と京楽が帰ってくる。

「浮竹殿、怪しい黒崎一護となるの人物がきています」

浮竹rは、ルキアの頭を撫でた。

「留守番ご苦労さま。一護くんは客人だ」

「そうなのですか」

「あ、浮竹さんと京楽さんか?力の制御の仕方教えてくれるっていう」

「ああ、そうだ。俺の父の紹介では断れないしな」

「居候がいると、しっぽりできない。いや、結界をはってしっぽり・・・・・:」

「だアホが!」

浮竹は、ハリセンで京楽をしばいた。

「はは。にぎやかですね。あのヴァンパイアマスターの息子って聞いてたから、もっと堅物イメージしてました」

「父は元気にしていたか?」

「元気すぎてハンター倒しまくってましたよ。殺してはいなかったけど」

「父らしいな。余計な殺生は好まない。明日から、びしばし鍛えていくからそのつもりで、今日は長旅で疲れただろう。ゆっくり休んでくれ」

「ルキア、話し相手になってくれ」

「ルキアを気に入ったのか?花嫁にしてもいいいぞ」

「浮竹殿!」

ルキアは、顔を赤くして叫ぶ。

「私には、浮竹殿を世話する責任があります」

「いや、俺は別にいいぞ。自分のことは自分でできるしな」

「か、解雇ですか?」

「いや、そうじゃない。幸せを見つけてほしいだけだ」

浮竹は。またルキアの頭を撫でた。

「黒崎一護、時間をやる。私が花嫁になってもいいという力をもっていたら、花嫁になってやろう」

「まじか。がんばるぞ!」

次の日から、一護の特訓が始まった。

まずは魔力をコントロールするために、精神集中からはじめる。

「足痛くなってきた」

「少し休憩しようか。10分だけ」

「うげー。座禅で5時間もなんてきつい」

「文句を言うな。ルキアを花嫁にしたいんだろう、力の制御くらいできないでどうする」

精神集中が終わると、京楽との実戦がまっていた。

「わぁ、京楽さん強すぎじゃね?」

「まぁ、一応S級ハンターだしね?」

京楽は加減しなはら、一護を攻撃する。一護はめきめきと力をつけて、はじめは敗戦一方だったが、勝利するようになってきた。

「うん、その調子。汗かいたでしょ、はいハンカチ」

京楽が渡したのは、間違って浮竹のパンツだった。

「パンツなんすけど」

「ああ、ボクのコレクションが。これは失礼。ハンカチはこっちだよ」

それも、浮竹のパンツだった。

「浮竹さん、京楽さんって・・・・・・」

「何も言うな。分かってる」

そうして、その日の修業は終わった。

一護は時間をみつけると、ルキアを口説いた。ルキアもまんざらではなさそうで、いずれ花嫁にいってしまうだろう。

家事全般は京楽ができるので、特に問題はなかった。

月1で他のメイドを雇うし。

「今日の修業をはじめるぞ。この岩を、素手でくだくのが最終目標だ」

「それくらい、できますよ?手に魔力まとって・・・・・・」

一護は、簡単に岩を砕いてしまった。

「む、やるな」

「浮竹さんの教え方がいいからっす」

「じゃあ、京楽と俺とで実践訓練をしよう」

「げ、二人も相手!?京楽さんだけでも厄介なのに」

「文句を言うな。強くなりたいんだろう?力の制御はもう大分できるようになってるみたいだし」

一護が館にきてから一か月が経とうとしていた。

「本気でこい。こちらも本気でいく」

浮竹は持っているすべての精霊を召喚する。その数の多さに、一護はあっけなく負けてしまう。

「使役魔全部召喚とかチートっすよ!」

「むう。じゃあ、フェンリルとフェニックスだけにしておく」

「ボクの存在も忘れないでね!」

京楽は、聖剣で一護に切りかかる。

一護はそれを余裕でよけて、鬼火を作り出すと京楽に向かってなげた。

一護は魔法が使えた。魔法の使える者は少ない。

浮竹の父も魔法を使えた。浮竹の精霊使いも、分類すれば魔法に入る。

「行くぞ!」

「行くよ!」

修業して1か月。黒崎一護は、二人に勝てるようになっていた。


「じゃあ、卒業を祝って乾杯」

「乾杯」

「いいんすか。こんなごちそう・・・・・・」

「今日は一護君の卒業の日だから、好きなだけ飲んで食べてくれ」

その場には、ルキアもいた。

ルキアは一護の花嫁になる決意をした。それを浮竹に伝えると、浮竹はとても喜んだ。

「ルキアのこと、頼む。幸せにしてやってくれ。マスター権限は、一護くんに譲っておいた」

ルキアは血でできたヴァンパイアだ。マスターがいないと存在できない。

今は、一護の血で体を作っていた。

「浮竹、今日こそしっぽり」

「しない。一護くんが出立したら、しっぽりしてもいい」

「え、まじで。一護くん、早くいなくなって」

一護は苦笑する。

その日は卒業を祝ってパーティーをして、次の日に一護はルキアを花嫁にして契り、一緒に血の帝国ブラッディアに旅立っていった。

「ルキアちゃんがいなくなると、寂しくなるねぇ」

「血液で他のメイドを作ろう」

浮竹は、自分の血からメイドを作り出す。

「お呼びでしょうか、ご主人様」

「浮竹でいい。こっちは京楽」

「では、浮竹様と京楽様とお呼びいたします」

「お前の名は、伊勢七緒。母様のメイドをしていた頃のメイドだった。覚えているか?」

「はい。聖女のお方ですね」

「一からメイドを作るのは苦労するからな」

京楽が残念がる。

「くすん。浮竹と二人暮らしのしっぽり計画が」

「お前は、いい加減しっぽりから離れろ」

「うん、無理」

にこやかに断言する京楽を、浮竹はハリセンでなぐりまくるのであった。












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