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許されたい「天使なんて似合わない」

18R注意
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ベッドに押し倒されて、ティエリアは抗った。
「いや!」
「どうしたんだよ、教官殿。はじめてじゃあるまいに」
「いやです、今はいやです!」
「なら、その気にさせてやるよ」
わざとよく聞こえるように、ティエリアが着ていたパジャマを引き裂いた。
ボタンが弾けとんで、床に転がった。
それを目線で追うティエリアは、ライルをつっぱねる。
「ち」
ライルは、破ったパジャマの布着れで、ティエリアの手首を戒めて、ベッドの柵に固定した。
「きゃあああああ」
「もっと叫べよ。苦しめよ」
「いやあああああ」
涙を零して、顔を左右にふるティエリアの頤をつかんで、無理やり口を開かせると、舌を浸入させてキスをする。いや、キスという優しいものではない。相手の舌を、ライルは噛んだ。
「いっ」
コホコホと、ティエリアは咳き込んだ。
抉られた肉から溢れ出た血が、顎を滴り、ベッドのシーツを汚す。
「ロック、オン」
ライルは自分が血に酔い、さらに凶暴になっていくのが分かった。
ティエリアは、皆の前ではロックオンと呼ぶのに、二人きりの時は必ず「ライル」と呼ぶ。
「そうだよ、俺はロックオン。兄さんだ。兄さんにされてると思っちまえよ」
「そんなの、無理・・・・」
 平らに近い胸を嘗め回して、それから秘所に手を差し入れて、動かすこともなくその狭い内部に欲望をつきいれた。
「いやああ、痛い、痛い!!」
秘所からは、引き裂かれたことによる血が流れ出して、ティエリアの太ももを伝う。
ガクガクと揺さぶり続ける。

このまま、壊したい。
壊れてしまえばいいのに。

自分の欲望のまま、ティエリアを貶め、辱め、犯した。
ティエリアが嫌がるのを無視して、体を揺さぶり続けると、ティエリアは涙を流してずっと虚空を見ていた。

「神は、いません」
「んなの、いるかよ!」

一度ひいて、また奥につきいれて、何度か挿入を繰り返して、そしてティエリアの中で果てた。
しばらく、そのままでいた。
ティエリアの内部は柔らかく、きつく締め付けてきて居心地がいい。
体は最高の部類だろう。
でも、こいつは女じゃない。
男でもない。
中性なんていう、まるて天使みたいなあやふやな性別。
ティエリアの背中にある、GN粒子の光を放つ天使の紋章を、ライルは爪でひっかいた。
「痛い」
そこからも血が流れ出す。
サバイバルナイフを取り出す。
「な、何をするの!?」
「お前なんて、天使なんてにあわねーよ。その紋章、切り取ってやるよ」
「いや!それだけはやめて!ロックオンが愛してくれた証なの、これは。お願いだから。お願い、許して・・・」
泣き崩れたティエリアは、涙をたくさん零して懇願する。
ライルは、少しだけ天使の紋章に傷をつけた。
「・・・・・・・・天使なんか、お前には似合わねぇよ。悪魔だろ」
「違う。人間、です」

ティエリアの戒めを解放して、そのままライルは寝てしまった。
体液でベトベトに汚れたからだの後始末を、痛む体に鞭打って、自分ですることになる。
いつも、ライルに抱かれるとこんなかんじだ。
そこには優しさなんて微塵も存在しない。ただ、欲望をありのままにぶつけられるだけ。
ティエリアはライルの部屋のシャワールームを借りて、身を清めてから、予備のパジャマに着替えて、またソファーベッドに横になった。

「許されたい。ロックオン。僕は、許されますか?」
ティエリアの呼ぶロックオンは、ライルのことか、それともニールのことか。
それを知っているのは、ティエリアだけだった。

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