19話補完小説「無邪気に殺す者達」
リボンズが、はじめてリジェネに手をあげた。
リジェネ自身、驚いていた。リボンズは自分に執着しているという自負が根底にあったのだ。それを覆された。別に、捨てられてもどうでもいい。
だが、破棄されるとなると話は変わってくる。
自分の意思で行動できない。
まさか、リボンズに王留美にヴェーダのポイントを標したメモを渡し、それをCBに届けるよう後押ししたのがばれていたなんて。
こうなれば、もうおしまいだ。
「ああ、ネーナかい?もう、王留美とのお遊びも終わりだよ。僕の創造主様にばれてしまってね・・・ビンタをくらったよ、生れて初めて。いたくお怒りのようで・・・次にこんな真似をしたら、消すと言葉なく言われたよ」
「きゃはははは、何それ!あんたでも、リボンズにかなわないんだ!」
通信先のネーナは、イノベイターではないが、同じ細胞を持っているために、イノベイターに似た作りになっていて、まぁイノベイターと人間のハーフといったところだろうか。
「もう、茶番はおしまいだ。王留美に存在価値はない」
「マジ?やちゃっていいわけ?ねぇ、殺してもいいの?殺してもいいの?殺してもいいの?」
何度も聞いてくるネーナは、精神の何処かが完全に壊れている。特に、嗜虐的な部分が真っ先に出る傾向があって、扱うにも少し注意がいる。
「お嬢様、用済みなんだぁ。へぇ。ニィニィズを殺した奴と同じお嬢様・・・富も権力も地位も名声も美貌も若さも・・・全てそろっているお嬢様が。きゃははははは、さいっこう!!」
「ネーナ、ちゃんと聞いているかい?」
「聞いてるわよ。やっと殺せるんだぁ。ああ、あたし幸せかも」
通信先で、ネーナはうっとりと呟いている。
「殺し方は、あたしの好きなようにやってもいいよね?」
「ああ、好きにするといい」
リジェネは氷の花のような美貌を、艶やかに微笑ませる。歴史から、一人の人間がまた姿を消す。それが財政界で大物であるというだけだ。
「王留美か・・・・」
一人ごちる。いつも、リジェネの傍によくいた。
最近気づくと、王留美の存在がリジェネの心を占めていた。
「ばかばか、しい」
この感情が、恋などということは決して認めない。
なぜなら、僕はイノベイターで王留美は下等な人間だから。王留美も、リジェネの美貌に酔い、そしてリボンズにうまく組みいろうと、リボンズのお気に入りであるリジェネに近づいてきただけだ。
お互いを利用しあっていた。
「さようなら、王留美」
リジェネはリボンズに殴られ、フレームが少し歪んでしまった眼鏡を捨てる。
「きゃはははは!!死んじゃいなよ!きゃははははは!死ね死ね死ね死ね死ね!!!お嬢様ぁ、世界から消えちゃってください。きゃはははははは!!」
ガンダムに乗ったネーナが、そのイノベイターの能力で王留美の乗った宇宙船を支配下に置き、脱出もできなくしてから、絶望の時間を与えて、ゆっくりとビールライフルの引き金をひいて、そのあとはもう完全に宇宙船が爆破しても、狂ったようにビールライフルでうち続けるネーナ。
「お嬢様ぁ、どうですかぁ?弱者の味は?美味しいでしょ?あーっはっはっはっは」
「ネーナ・・・・・少し、やりすぎではないかい?」
「あら、リジェネ。お嬢様のことが好きだったの?」
「バカなことを。誰が、下等な人間など好きになるものか。僕が好きなのは、ティエリア・アーデただ一人だよ」
「リジェネも狂ってる~。キャハッ」
「君ほどではないと思うがね」
通信は切れた。
「あーあー。お嬢様殺しちゃったぁ。しばらくつまんないなぁ」
ネーナは、子供のように無邪気に笑うのであった。
リジェネ自身、驚いていた。リボンズは自分に執着しているという自負が根底にあったのだ。それを覆された。別に、捨てられてもどうでもいい。
だが、破棄されるとなると話は変わってくる。
自分の意思で行動できない。
まさか、リボンズに王留美にヴェーダのポイントを標したメモを渡し、それをCBに届けるよう後押ししたのがばれていたなんて。
こうなれば、もうおしまいだ。
「ああ、ネーナかい?もう、王留美とのお遊びも終わりだよ。僕の創造主様にばれてしまってね・・・ビンタをくらったよ、生れて初めて。いたくお怒りのようで・・・次にこんな真似をしたら、消すと言葉なく言われたよ」
「きゃはははは、何それ!あんたでも、リボンズにかなわないんだ!」
通信先のネーナは、イノベイターではないが、同じ細胞を持っているために、イノベイターに似た作りになっていて、まぁイノベイターと人間のハーフといったところだろうか。
「もう、茶番はおしまいだ。王留美に存在価値はない」
「マジ?やちゃっていいわけ?ねぇ、殺してもいいの?殺してもいいの?殺してもいいの?」
何度も聞いてくるネーナは、精神の何処かが完全に壊れている。特に、嗜虐的な部分が真っ先に出る傾向があって、扱うにも少し注意がいる。
「お嬢様、用済みなんだぁ。へぇ。ニィニィズを殺した奴と同じお嬢様・・・富も権力も地位も名声も美貌も若さも・・・全てそろっているお嬢様が。きゃははははは、さいっこう!!」
「ネーナ、ちゃんと聞いているかい?」
「聞いてるわよ。やっと殺せるんだぁ。ああ、あたし幸せかも」
通信先で、ネーナはうっとりと呟いている。
「殺し方は、あたしの好きなようにやってもいいよね?」
「ああ、好きにするといい」
リジェネは氷の花のような美貌を、艶やかに微笑ませる。歴史から、一人の人間がまた姿を消す。それが財政界で大物であるというだけだ。
「王留美か・・・・」
一人ごちる。いつも、リジェネの傍によくいた。
最近気づくと、王留美の存在がリジェネの心を占めていた。
「ばかばか、しい」
この感情が、恋などということは決して認めない。
なぜなら、僕はイノベイターで王留美は下等な人間だから。王留美も、リジェネの美貌に酔い、そしてリボンズにうまく組みいろうと、リボンズのお気に入りであるリジェネに近づいてきただけだ。
お互いを利用しあっていた。
「さようなら、王留美」
リジェネはリボンズに殴られ、フレームが少し歪んでしまった眼鏡を捨てる。
「きゃはははは!!死んじゃいなよ!きゃははははは!死ね死ね死ね死ね死ね!!!お嬢様ぁ、世界から消えちゃってください。きゃはははははは!!」
ガンダムに乗ったネーナが、そのイノベイターの能力で王留美の乗った宇宙船を支配下に置き、脱出もできなくしてから、絶望の時間を与えて、ゆっくりとビールライフルの引き金をひいて、そのあとはもう完全に宇宙船が爆破しても、狂ったようにビールライフルでうち続けるネーナ。
「お嬢様ぁ、どうですかぁ?弱者の味は?美味しいでしょ?あーっはっはっはっは」
「ネーナ・・・・・少し、やりすぎではないかい?」
「あら、リジェネ。お嬢様のことが好きだったの?」
「バカなことを。誰が、下等な人間など好きになるものか。僕が好きなのは、ティエリア・アーデただ一人だよ」
「リジェネも狂ってる~。キャハッ」
「君ほどではないと思うがね」
通信は切れた。
「あーあー。お嬢様殺しちゃったぁ。しばらくつまんないなぁ」
ネーナは、子供のように無邪気に笑うのであった。
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