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小説掲載プログ
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え、生きてる?6

「んー。京楽春水。こうでもない、ああでもない・・・・・」

その日、浮竹は書初めをしていた。

和紙に京楽の名前を書いて、こうでもないああでもないと、失敗作をくしゃくしゃに丸めて捨てていく。

「何してるの、浮竹」

「ああ。お前の名前を書いた掛け軸を作ろうと思ってな」

「なんでボクの名前・・・・・しかも掛け軸」

浮竹は髪を切った。

といっても、腰の位置あたりでだが。

願掛けをしていた。半年ずっといられたら、髪を切ると。

少し長くなった髪をいっそ短髪にしようかと京楽に相談したら、長い髪が綺麗でもったいないと泣きつかれて、結局いつもの隊長時代の髪の長さにした。

浮竹の今の住まいは、京楽の屋敷だ。

広い部屋を与えられていたが、いつも京楽の部屋に転がり込むので、あまり浮竹の部屋に私物はなかった。

今も、京楽の部屋で書初めをしていた。

「謎な行動は今にはじまったことじゃないから、まぁ別にいいけど。おはぎあるよ。食べる?」

「おはぎ?食う!」

浮竹はおはぎが大好きだ。

あれほど夢中になっていた書初めを放置して、おはぎを食べる。

「ああ、いいねぇ。平和で」

京楽は、今日は非番だった。浮竹も、京楽の仕事の補佐をしているので、休みだった。

「たまには、散策でもしてみる?」

「いや、家でごろごろして・・・・お前を食べたい」

「へ?」

京楽は、押し倒されていた。

「あのー、浮竹」

「たまにはいいだろう。俺がお前を抱いても」

「え、それはいやだなぁ」

「なんでだ」

浮竹は、京楽の衣服を脱がしていく。

そして、自分の衣服も脱いだ。

「マジで?」

「マジで・・・・でも、もじゃもじゃのお前の体見てたら、やる気なくなってきた」

「そうこなくっちゃ」

京楽は、浮竹を押し倒した。

それから布団をしいて、その上に浮竹を寝かせる。

「なんでだろう。お前を抱きたいのに、体はお前を欲しがって胎の奥がきゅんきゅんしてる」

「えろ・・・・・」

唇を舐める浮竹に、京楽はごくりと唾を飲む。

「いただきます」

「ごちそうさま」

「いや、早いから」

京楽は、浮竹の平らな胸を撫でると、先端を甘噛みした。

「あっ」

「いいね、もっと声だして?」

「あああ!」

下をいきなり触られて、浮竹はその刺激に耐える。

「すぐにいかせてあげる」

京楽は、戸惑いもなしに浮竹のものを口に含んで、愛撫する。

「ひあああああ!!」

ローションで濡れた指が、体内に入ってきて、こりこりと前立腺を抉り、浮竹は中いきと同時に精液を京楽の口の中に吐き出していた。

「なんでか、君の精子って霊子含んでるんだよね・・・・」

「一時であれ、俺は霊王だったからな」

「今は、ただの浮竹十四郎だね」

「そうだな。霊王になることから逃げだして放棄した」

「そんな君が、狂おしいほどに愛しいよ。死に戻りしたからって、霊王になる必要なんてなかったんだ」

今の霊王は、流魂街出身の幼い少年だ。

その霊王がいなくても、世界はユーハバッハの亡骸を霊王の身代わりとすることで成り立っている。

「いああああああああ!!!!」

ごりっと奥を抉られて、浮竹はまた中いきをしていた。

「はぁはぁ・・・・・・・・」

久しぶりにすごく気持ちがいい感覚がして、息が荒くなる。

「大丈夫?辛いようなら、止めるけど」

「あ、お前の子種を俺の胎の奥にくれ」

「分かったよ」

ズチュリと侵入してきた京楽の熱は、浮竹の最奥を穿ち、そこにたっぷりと精子を注ぎ込む。

「あ、足りない・・・もっと。愛してる、春水」

「我がままなお姫様だ・・・・もっと愛してあげるよ、十四郎」

「ひゃん!」

京楽が、中を抉りながら、浮竹のものをしごくので、甲高い声が出た。

「同時は、だめえええ」

「いいの、間違いでしょ?」

「いあああああああ!!あああ!!」

浮竹は、背をしならせて長いオーガズムに襲われる。同時に、精液を吐き出していた。

「あ、ああ・・・・・・」

もう何も吐き出すものがないが、京楽の攻めは続いていた。

「ほら、もっと奥にだしてあげるから」

「あ、やあああん」

「欲しいんでしょ?」

「あ、欲しい」

「じゃあ、たっぷり注いであげるからね」

京楽は、浮竹がぐったりするまで抱いた。

後始末を終えて、風呂に入り、浮竹はまた書初めを始める。

京楽のスケベと書かれていた。

「よし、完成だ。掛け軸にして飾ろう」

「ええ、京楽スケベって文字を!?」

「そうだ。本当のことしか書いていないし、いいだろう?」

「どこに飾るの?」

「応接間・・・・・・」

「はい、アウトーーー」

「仕方ない、俺の部屋に飾る」

「それなら、うん、まぁぎりぎり許せるかな」

愛しい浮竹の好きなようにさせてやりたかった。

一度、浮竹と死に別れた。こうして、京楽の傍にいれるのは、霊王となるために蘇ったからだ。その浮竹を霊王宮から攫い、虚圏に隠して、クローン体を自害させて、霊王である浮竹は死んだ
ものと周囲に思い込ませた。

幼い霊王が即位して、浮竹は用なしになった。

だから、今京楽の傍にいられる。

霊王でなくなっても、命を失うことはなく、いきなり生き返った状態がずっと続いていた。

おまけに肺の病はなくなり、体も健康体になっていた。

浮竹は、京楽だけを見ていた。

京楽は、総隊長として他の者に接するが、浮竹は京楽を独り占めしたかった。

でも、できない。

もどかしいけれど、それが命を再び与えられた使命だと思えば、どうってことなかった。

「よし、この掛け軸はやっぱり応接間に飾ろう」

「簡便してよ~~~」

京楽の情けない声を聞きながら、体の奥で霊王の残滓が叫ぶ。

霊王に再びなれと。

浮竹はそれを拒否する。

いつまで拒否できるのかは、浮竹にも分からなかった。



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