もきゅ!
「ジャボテンダーアタック!」
ティエリアは紫紺の髪をサラサラと空気に流して、愛しのジャボテンダーさんを思い切り振り上げて、ロックオンに振り落ろしたかと思うと、今度はジャボテンダーでまるでバットのように空気を切った。
ガスっと最初に鈍い音が響いたかと思うと、次はすごい悲鳴が室内にこだます。
「ぎゃああああああ(>'A`)>ア゙ー!!」
床に倒れて、身悶えているロックオンは床を手でたたいて、もう片方の手で急所をおさえていた。
普通のぬいぐるみやら抱き枕のジャボテンダーならいいが、このジャボテンダー、中身に鉛が入っていた。そんな重い物をよくティエリアが振り上げることができるものだと普通は感心するのだが、頭の部分にだけ鉛が入って強化されているので、頭部以外はさして重くはない。
ティエリアにだって振り回して遊ぶことができる。
いつもの愛しいジャボテンダーとはまた違う、運動用の(どんなだ)ジャボテンダーである。
地上が嫌いな上に、訓練は受けれども他のマイスター、特にアレルヤのように身体を動かすことをあまり好まないティエリアのために、ロックオンが運動不足解消にとお手製で作った、いわば遊び道具なのであるが。
ぶんぶん振り回していれば、それで筋肉が動いて運動不足の解消となる。
それが、めりこんだ。
どこにって、ロックオンの急所、股間に。
そりゃ男だから痛いったらありゃしない。
その痛みを言葉に表すならまさしく(>'A`)>ア゙ー!!ってかんじだろう。
「ロックオン?ピクピクしてますね。大丈夫ですか?」
つんつんと、ティエリアが指でロックオンをつつくが、ロックオンは痛みのあまりに意識が遠のきかけていた。ジャボテンダーで股間を殴られて、気絶とかまじでありえないぜと胸中で悲鳴をあげる。
この痛みがティエリアにわかるのならと思うけれど、男でも女でもない中性のティエリアが分かるはずもなくて。
「踏んでいいですか?」
問いかける前に、すでに倒れたロックオンを踏んでいたティエリア。むぎゅむぎゅとその引き締まったロックオンの筋肉を踏む感触が心地よいらしい。ちなみに裸足である。
垣間見えるだけなら、ティエリアがロックオンの体を足でもみほぐしているようにも見えるけど、ただの興味本位で踏んでるだけときた。
「ぎぶ・・・・」
「ギブ&テイクですね?もう一発ほしいってことですね?」
これのどこがギブ&テイクだと、そこに刹那がいれば必ずつっこんだことだろう。アレルヤでもつっこみそうだ。
ティエリアは爽やかに、運動解消用のジャボテンダーでなんとか立ち上がりかけていたロックオンの股間をもう一回強打した。
「もきゅ!」
変な声が口からとびでる。そして、ロックオンはまさに音にするならバターン!と爽快な音を立てて床に沈んだ。白目をむいている。いつもの甘いマスクもこれでは台無しであるが、愛という名のスクリーンがかかっているティエリアには、いつものかっこいいロックオンが眠っているようにしか見えなかった。
ほんと、愛って恐ろしい。
翌日、ロックオンの部屋には「運動用のジャボテンダーで急所強打禁止」と二人以外が見たら、爆笑しそうな張り紙がされていましたとさ。
ティエリアは紫紺の髪をサラサラと空気に流して、愛しのジャボテンダーさんを思い切り振り上げて、ロックオンに振り落ろしたかと思うと、今度はジャボテンダーでまるでバットのように空気を切った。
ガスっと最初に鈍い音が響いたかと思うと、次はすごい悲鳴が室内にこだます。
「ぎゃああああああ(>'A`)>ア゙ー!!」
床に倒れて、身悶えているロックオンは床を手でたたいて、もう片方の手で急所をおさえていた。
普通のぬいぐるみやら抱き枕のジャボテンダーならいいが、このジャボテンダー、中身に鉛が入っていた。そんな重い物をよくティエリアが振り上げることができるものだと普通は感心するのだが、頭の部分にだけ鉛が入って強化されているので、頭部以外はさして重くはない。
ティエリアにだって振り回して遊ぶことができる。
いつもの愛しいジャボテンダーとはまた違う、運動用の(どんなだ)ジャボテンダーである。
地上が嫌いな上に、訓練は受けれども他のマイスター、特にアレルヤのように身体を動かすことをあまり好まないティエリアのために、ロックオンが運動不足解消にとお手製で作った、いわば遊び道具なのであるが。
ぶんぶん振り回していれば、それで筋肉が動いて運動不足の解消となる。
それが、めりこんだ。
どこにって、ロックオンの急所、股間に。
そりゃ男だから痛いったらありゃしない。
その痛みを言葉に表すならまさしく(>'A`)>ア゙ー!!ってかんじだろう。
「ロックオン?ピクピクしてますね。大丈夫ですか?」
つんつんと、ティエリアが指でロックオンをつつくが、ロックオンは痛みのあまりに意識が遠のきかけていた。ジャボテンダーで股間を殴られて、気絶とかまじでありえないぜと胸中で悲鳴をあげる。
この痛みがティエリアにわかるのならと思うけれど、男でも女でもない中性のティエリアが分かるはずもなくて。
「踏んでいいですか?」
問いかける前に、すでに倒れたロックオンを踏んでいたティエリア。むぎゅむぎゅとその引き締まったロックオンの筋肉を踏む感触が心地よいらしい。ちなみに裸足である。
垣間見えるだけなら、ティエリアがロックオンの体を足でもみほぐしているようにも見えるけど、ただの興味本位で踏んでるだけときた。
「ぎぶ・・・・」
「ギブ&テイクですね?もう一発ほしいってことですね?」
これのどこがギブ&テイクだと、そこに刹那がいれば必ずつっこんだことだろう。アレルヤでもつっこみそうだ。
ティエリアは爽やかに、運動解消用のジャボテンダーでなんとか立ち上がりかけていたロックオンの股間をもう一回強打した。
「もきゅ!」
変な声が口からとびでる。そして、ロックオンはまさに音にするならバターン!と爽快な音を立てて床に沈んだ。白目をむいている。いつもの甘いマスクもこれでは台無しであるが、愛という名のスクリーンがかかっているティエリアには、いつものかっこいいロックオンが眠っているようにしか見えなかった。
ほんと、愛って恐ろしい。
翌日、ロックオンの部屋には「運動用のジャボテンダーで急所強打禁止」と二人以外が見たら、爆笑しそうな張り紙がされていましたとさ。
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