ハピバースディ、アレルヤ(1期)後編
くいくい。
ティエリアが、アレルヤの服を引っ張ってくる。
ティエリアは身長が高めだが、それでも絶対的な美貌のせいでとても可憐に見える。上目遣いで、こういってきた。
「これも食え」
それは、生魚にホイップクリームをのせ、苺をのせたものだった。
アレルヤは、危機に陥った。
ティエリアが、一生懸命自分で作ったのだろう。だからって、なんで生魚にホイップクリームと苺!?
期待に彩られた石榴の瞳。
「刹那と一緒に作った」
刹那も、真紅の瞳で上目遣いに見上げてくる。
ブバッ。
アレルヤは鼻血をふいた。
「うわああああ」
「ぎゃあああああ」
刹那とティエリアは、復活したロックオンにしがみつき、ガタガタ振るえていた。
「大丈夫、怖くないからおいで~」
アレルヤは、ティッシュを鼻につめながら、笑顔でティエリアと刹那を手招きする。
二人とも、カクカクしていた。
ぶんぶんと精一杯、首を横に振る。
「ロックオン、助けて」
涙目で、ティエリアがクイクイと、ロックオンの服をひっぱる。
「ロックオン・ストラトス、助けろ」
同じく涙目で、刹那がクイクイと、ロックオンの服をひっぱる。
ブバッ!
ロックオンも鼻血を出した。
「大丈夫ですか、ロックオン!?」
「大丈夫か?」
二人とも、心配してテッシュを無理やり鼻につめて、ロックオンを窒息死させようとしている。
この反応の違いは何?
アレルヤは、涙をキラリと浮かべた。
まぁ、ロックオンはマイスターの中でもリーダーとして年少組にも慕われているから。アレルヤも、人懐こい性格から慕われているのだが、たまに怖い。今みたいなときとか。
「えーと。それ、生魚じゃないから。そうみえる、ゼリーだよ、アレルヤ。食べてごらん」
アレルヤがロックオンに言われ、ティエリアと刹那が作ったという、生魚にしか見えないものをおそるおそる食べると、メロン味のゼリーだった。
「美味しい・・・・」
アレルヤは、驚いた。
生魚にしかみえなかったのに、美味しいメロン味のゼリーだ。ホイップクリームの甘さとまざりあって、とても美味しい。
ロックオンが器用に四人分バースディケーキを切り分ける。アレルヤの分は多めにして。
それぞれ、皿の上に乗せられ、食堂の椅子に座る。
ティエリアはホワイトメロンソーダをコップに注ぐ。他のメンバーは紅茶だった。
じっと、ティエリアがロックオンのケーキを見つめる。
ティエリアは食事に興味というものがない。食べる、という行為すら放っておくと三食ともにゼリー食品と、足りない栄養素はビタミン剤などで補ってしまう。
ロックオンが、わらって自分のケーキとティエリアのケーキととりかえる。
ロックオンのケーキには、特大の苺がのっかっていたのだ。
ティエリアは、フルーツの類は好き嫌いがなかった。
笑顔になって、苺にフォークを突き刺して食べるティエリア。
刹那も、自分のケーキの上にのっかっていた苺をティエリアにあげた。アレルヤも。
ティエリアは上品にちまちまケーキを食べていく。
もらった苺は残しておく。最後に食べるのだ。
「頬に、クリームついてるぞ」
ロックオンが、ティエリアの頬についたホイップクリームを舐めとった。
ティエリアはきょとんとしていた。
刹那とアレルヤは紅くなっている。
ロックオンがつくってくれたケーキは美味しかった。
その日の夜、アレルヤは二十歳を迎えたこともあり、ミス・スメラギと飲んで、飲みすぎて二日酔いになった。
ティエリアが、アレルヤの服を引っ張ってくる。
ティエリアは身長が高めだが、それでも絶対的な美貌のせいでとても可憐に見える。上目遣いで、こういってきた。
「これも食え」
それは、生魚にホイップクリームをのせ、苺をのせたものだった。
アレルヤは、危機に陥った。
ティエリアが、一生懸命自分で作ったのだろう。だからって、なんで生魚にホイップクリームと苺!?
期待に彩られた石榴の瞳。
「刹那と一緒に作った」
刹那も、真紅の瞳で上目遣いに見上げてくる。
ブバッ。
アレルヤは鼻血をふいた。
「うわああああ」
「ぎゃあああああ」
刹那とティエリアは、復活したロックオンにしがみつき、ガタガタ振るえていた。
「大丈夫、怖くないからおいで~」
アレルヤは、ティッシュを鼻につめながら、笑顔でティエリアと刹那を手招きする。
二人とも、カクカクしていた。
ぶんぶんと精一杯、首を横に振る。
「ロックオン、助けて」
涙目で、ティエリアがクイクイと、ロックオンの服をひっぱる。
「ロックオン・ストラトス、助けろ」
同じく涙目で、刹那がクイクイと、ロックオンの服をひっぱる。
ブバッ!
ロックオンも鼻血を出した。
「大丈夫ですか、ロックオン!?」
「大丈夫か?」
二人とも、心配してテッシュを無理やり鼻につめて、ロックオンを窒息死させようとしている。
この反応の違いは何?
アレルヤは、涙をキラリと浮かべた。
まぁ、ロックオンはマイスターの中でもリーダーとして年少組にも慕われているから。アレルヤも、人懐こい性格から慕われているのだが、たまに怖い。今みたいなときとか。
「えーと。それ、生魚じゃないから。そうみえる、ゼリーだよ、アレルヤ。食べてごらん」
アレルヤがロックオンに言われ、ティエリアと刹那が作ったという、生魚にしか見えないものをおそるおそる食べると、メロン味のゼリーだった。
「美味しい・・・・」
アレルヤは、驚いた。
生魚にしかみえなかったのに、美味しいメロン味のゼリーだ。ホイップクリームの甘さとまざりあって、とても美味しい。
ロックオンが器用に四人分バースディケーキを切り分ける。アレルヤの分は多めにして。
それぞれ、皿の上に乗せられ、食堂の椅子に座る。
ティエリアはホワイトメロンソーダをコップに注ぐ。他のメンバーは紅茶だった。
じっと、ティエリアがロックオンのケーキを見つめる。
ティエリアは食事に興味というものがない。食べる、という行為すら放っておくと三食ともにゼリー食品と、足りない栄養素はビタミン剤などで補ってしまう。
ロックオンが、わらって自分のケーキとティエリアのケーキととりかえる。
ロックオンのケーキには、特大の苺がのっかっていたのだ。
ティエリアは、フルーツの類は好き嫌いがなかった。
笑顔になって、苺にフォークを突き刺して食べるティエリア。
刹那も、自分のケーキの上にのっかっていた苺をティエリアにあげた。アレルヤも。
ティエリアは上品にちまちまケーキを食べていく。
もらった苺は残しておく。最後に食べるのだ。
「頬に、クリームついてるぞ」
ロックオンが、ティエリアの頬についたホイップクリームを舐めとった。
ティエリアはきょとんとしていた。
刹那とアレルヤは紅くなっている。
ロックオンがつくってくれたケーキは美味しかった。
その日の夜、アレルヤは二十歳を迎えたこともあり、ミス・スメラギと飲んで、飲みすぎて二日酔いになった。
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