僕はそうして君におちていく8
5回生になり、順調に死神に交じって仕事を請け負い、気づけば6回生の終わりになっていた。
山本総隊長の出した結論は、それぞれ、京楽を8番隊に、浮竹を13番隊の席官にするという結論だった。
意義を申し立てる死神も多かった。
けれど、総隊長である山本元柳斎重國の言葉に、逆らえる者はいなかった。
京楽も浮竹も、納得がいかぬ様子であったが、総隊長の言葉を受理した。
やがて、卒業式の日がきた。
桜の花が満開だった。
「おめでとう、十四郎。父さんは、十四郎なら死神になれるって信じていたぞ」
「母さんも、父さんと同じ思いよ。よく死神になるまでがんばったわね、十四郎」
浮竹には両親が来ていて、泣いて浮竹が死神になることを喜んでいた。
京楽の元には、誰もこなかった。
両親を残して、浮竹は京楽の元に行った。
「京楽は、ご家族の方はきていないのか」
「僕が死神になろうが、あいつらには意味がないのさ」
「じゃあ、一緒に祝いの席で飲もう!」
「いや、君、久しぶりに両親に会えたんでしょ?水を差したら悪いよ」
「何言ってるんだ、京楽。お前はもう、俺の家族みたいなもんじゃないか」
その言葉は、素直にうれしかった。
「なれたらいいね。君と家族に」
「なんなら結婚するか?」
笑って話してくる浮竹の肩に手を回して、京楽はその耳元で囁いた。
「席官の、将来隊長になるかもしれない優良物件だよ。申し込みはお早めに」
頬にキスをされて、浮竹は赤くなった。
「こら、京楽!俺をからかって遊ぶな!」
「あははは、冗談だよ。多めに見てよ。今日は卒業式だよ。酒でも飲んでぱーっとこう。そうだ、君と君の両親も招くから、僕の屋敷においで」
「いいのか」
「うん。居酒屋とかは卒業した死神たちでいっぱいだろうし」
浮竹は、両親と一緒に京楽の館に行った。
学院時代、何度か京楽の館に来た事はあるが、それとは違う別邸のようであった。
「お前、ほんとに金持ちだな。こんな屋敷、まだいくつか所有してるんだろ?」
「うん。金なら腐るほどあるからね。統学院に放り込まれたついでに、屋敷を6つほどもらったよ」
「贅沢の極みだな。まぁ、そんなお前を親友にもてたおかげで、俺は金の苦労はあまりせずに済んだが」
浮竹の両親は、京楽に「息子を頼みます。これからも仲良くしてやってください」とか言っていた。
「僕が君と仲良くやるなんて、今更だよね」
「そうだな。お前とはもう腐れ縁だ」
京楽は鳶色の目を細めて、上等な酒を飲み、御馳走をほうばる浮竹を見ていた。
ああ、汚したい。
あの白い喉に噛みついて、血を啜ったら、浮竹はどんな顔をするんだろう。
浅ましい欲を追い払いながら、自分も酒を飲んだ。
浮竹の両親はいい人だった。
何度も息子を頼みますといって、帰っていった。
「なぁ、京楽。俺は、たまに夢を見るんだ。水晶に閉じ込められている夢を」
「何それ」
「動こうにも、動けないんだ。両手足がなくって、あるはずの心臓もないんだ。でも、生きてるんだ。そして、世界であるんだ」
「そのこと・・・山じいには、話した?」
「いや・・・話してはいけないと、「私」が言っているから・・・・・」
「浮竹?」
「いや、なんでもないんだ。忘れてくれ」
浮竹はそう言って、両親と共に京楽の館を後にした。
卒業してから、数週間の休暇をもらえた。
これが、死神となる前の最後の休みであった。
すでに死神に交じって仕事をしていたので、仕事の手順やら虚退治やらは理解していた。
席官といっても、きっと末席だろうと思っていたが、いきなり5席を用意されていた。
「本当に、山じいも困ったものだね」
「いきなり5席はな・・・・」
休暇もすぐに終わってしまい、まだ心のどこかで院生である感覚のまま、死神となった。
けれど、その忙しさにすぐに自分たちは本物の死神であるのだと実感できた。
浮竹と京楽は、仕事に忙殺されて、あまり会う機会がなくなっていた。
たまに会えば、居酒屋にいって近況を報告しあい、酒を飲んで別れた。
院生時代のほうが、よほど隣にいれた。
院生時代が懐かしかった。
京楽の心の中にはまだ浮竹がいて、浮竹も心の中に京楽がいた。
「なぁ、京楽。もし、隊長になれたら、お前に伝えたいことがあるんだ」
「奇遇だね。僕も、隊長になれたら、伝えたいことがあるよ」
お互いの気持ちをぶつけようと。
2人は、同じ考えであるということに、今だ気づかぬままだった。
気づかぬまま、時は過ぎていく。
じょじょに席官の地位をあげて、副隊長になった。
その頃には、浮竹も京楽も、できるだけ傍に居続けようと心がけて、非番の休暇をなるべく重なるようにとった。
「ああ、今度はあの居酒屋で飲もう」
「いや、もっと西にある居酒屋の、この前いったとこのほうがいいよ」
「あの店は高すぎる」
「お金なら、僕が出すから」
死神としての給料は十分にもらっていたけれど、浮竹の場合家族への仕送りと自分の薬代でほとんど消えてしまう。
「お前におごられてばかりだと、なんだか悪い」
「そんなの今更でしょ。学院時代はいつもおごられてたじゃない」
京楽に出世払いして返すといっていた金は、もう返したが、相変わらず浮竹は京楽におごられていた。
「あの頃は、収入がなかったから。でも、今は収入がある」
「でも、仕送りとか薬代で消えてしまうんでしょ?」
「う・・・・・・」
そう言われると、強く言い返せなかった。
始めは、山本総隊長の愛弟子だから、贔屓されていると思われていた2人であったが、実力は確かにあり、8番隊と13番隊でそれぞれ才能を生かし、認められていた。
まだ他の隊には、やっかむ者もいるが、いずれ2人の実力は分かるであろう。
久々に大型の休暇をもらって、2人は現世にきていた。
院生時代に修学旅行できた海のある場所で、夏の暑さもあって2人は海の中に入り、涼んだ。
「体、冷やしたままじゃだめだよ。風邪ひくから」
「分かっている。13番隊に配属されてからも、病弱なのは皆承知の上で扱ってくれる。無理は禁物と隊長にも言われているし・・・・・・」
「じゃあ、今日はあの宿に泊まろうか」
「ああ」
海の近くにできた旅宿は、そこそこに賑わっているように見えた。
温泉もあって、2人は小旅行という形でつかの間の休暇を楽しんだ。
京楽は、浮竹と温泉に入るのを嫌がった。
「どうしたんだ、京楽」
「いや、1人で入ったほうが気が楽になると思って」
「背中流してやる。お前も入れ」
服をぱぱっと脱がされて、京楽は結局、浮竹と一緒に温泉に入った。
久々に見る、浮竹の裸は目の毒だった。
ドクドクと、心拍数が上がるが分かる。
同じ男の体をしていると分かっていても、相手が浮竹というだけで、院生時代から飼いならしていた欲は、もやもやと頭の中を横切る。
「うわ!」
いきなり湯をかけられて、京楽は驚いた。
「ほら、背中流してやるから・・・・お前、そこ、なんでそんな風になってるんだ?」
勃起していた。
「いや、これはね。隣の女の子の湯から、声が漏れててね、想像してたらむらむらしちゃって」
「そうか。まぁ、見なかったことにしてやる」
そのまま、浮竹に背中を洗ってもらい、ついでにと髪を洗ってもらった。
浮竹が見て見ぬふりをしている間にぬいて、すっきりさせた。
おかずはもちろん裸の浮竹だ。
「もういいか?」
「あ、ごめん。もういいよ」
「お前、いつも風呂で抜いていたのか」
「うん」
「花街には行ってるんだろう?遊女は抱かないのか」
花街には今でも通っているが、もう何年も遊女に手を出していなかった。
やけ酒を飲みすぎて、たまに遊女を浮竹と間違って押し倒すことはあったが、基本女は抱いていない。
男が好きなのだろうかと、一度綺麗な色子と夜を共にしてみたけれど、夜通しで囲碁をしたりで、意味がなかった。
僕は、やっぱり浮竹だけが好きなんだ。
改めて実感させられた。
浮竹の長い白髪を見る。
「浮竹、髪伸びたよね」
腰の位置まである浮竹の髪を、京楽が洗いながらそんなことを言うと、浮竹は湯のせいかほんのりピンク色に染まった頬で。
「お前が伸ばせば似合うというから、伸ばしている。それだけだ」
「え・・・・・・・」
「ほら、もうあがるぞ」
「ちょっと、まだ温泉に十分に浸かってないよ」
「明日の朝にまた入ればいい」
その日は、同じ部屋で眠った。
院生時代は、すぐ隣で寝ていたが、こうして隣で寝るのは久しぶりだった。
「ねぇ、そっちのベッドにいっていい?」
「好きにしろ」
「うん」
京楽は、浮竹のベッドに侵入すると、浮竹を抱きよせた。
「君は、変わらないね。声も姿も」
「これでも、院生時代に比べれば男らしくなったんだぞ」
「うん。身長、伸びたよね。筋肉も薄いけど、綺麗についてる」
「くすぐったい」
「ごめんごめん」
2人は、クスクスと笑い合いながら、互いの温度を共有しあった。
隊長になったら。
想いを告げよう。
2人は、そう思うのだった。
山本総隊長の出した結論は、それぞれ、京楽を8番隊に、浮竹を13番隊の席官にするという結論だった。
意義を申し立てる死神も多かった。
けれど、総隊長である山本元柳斎重國の言葉に、逆らえる者はいなかった。
京楽も浮竹も、納得がいかぬ様子であったが、総隊長の言葉を受理した。
やがて、卒業式の日がきた。
桜の花が満開だった。
「おめでとう、十四郎。父さんは、十四郎なら死神になれるって信じていたぞ」
「母さんも、父さんと同じ思いよ。よく死神になるまでがんばったわね、十四郎」
浮竹には両親が来ていて、泣いて浮竹が死神になることを喜んでいた。
京楽の元には、誰もこなかった。
両親を残して、浮竹は京楽の元に行った。
「京楽は、ご家族の方はきていないのか」
「僕が死神になろうが、あいつらには意味がないのさ」
「じゃあ、一緒に祝いの席で飲もう!」
「いや、君、久しぶりに両親に会えたんでしょ?水を差したら悪いよ」
「何言ってるんだ、京楽。お前はもう、俺の家族みたいなもんじゃないか」
その言葉は、素直にうれしかった。
「なれたらいいね。君と家族に」
「なんなら結婚するか?」
笑って話してくる浮竹の肩に手を回して、京楽はその耳元で囁いた。
「席官の、将来隊長になるかもしれない優良物件だよ。申し込みはお早めに」
頬にキスをされて、浮竹は赤くなった。
「こら、京楽!俺をからかって遊ぶな!」
「あははは、冗談だよ。多めに見てよ。今日は卒業式だよ。酒でも飲んでぱーっとこう。そうだ、君と君の両親も招くから、僕の屋敷においで」
「いいのか」
「うん。居酒屋とかは卒業した死神たちでいっぱいだろうし」
浮竹は、両親と一緒に京楽の館に行った。
学院時代、何度か京楽の館に来た事はあるが、それとは違う別邸のようであった。
「お前、ほんとに金持ちだな。こんな屋敷、まだいくつか所有してるんだろ?」
「うん。金なら腐るほどあるからね。統学院に放り込まれたついでに、屋敷を6つほどもらったよ」
「贅沢の極みだな。まぁ、そんなお前を親友にもてたおかげで、俺は金の苦労はあまりせずに済んだが」
浮竹の両親は、京楽に「息子を頼みます。これからも仲良くしてやってください」とか言っていた。
「僕が君と仲良くやるなんて、今更だよね」
「そうだな。お前とはもう腐れ縁だ」
京楽は鳶色の目を細めて、上等な酒を飲み、御馳走をほうばる浮竹を見ていた。
ああ、汚したい。
あの白い喉に噛みついて、血を啜ったら、浮竹はどんな顔をするんだろう。
浅ましい欲を追い払いながら、自分も酒を飲んだ。
浮竹の両親はいい人だった。
何度も息子を頼みますといって、帰っていった。
「なぁ、京楽。俺は、たまに夢を見るんだ。水晶に閉じ込められている夢を」
「何それ」
「動こうにも、動けないんだ。両手足がなくって、あるはずの心臓もないんだ。でも、生きてるんだ。そして、世界であるんだ」
「そのこと・・・山じいには、話した?」
「いや・・・話してはいけないと、「私」が言っているから・・・・・」
「浮竹?」
「いや、なんでもないんだ。忘れてくれ」
浮竹はそう言って、両親と共に京楽の館を後にした。
卒業してから、数週間の休暇をもらえた。
これが、死神となる前の最後の休みであった。
すでに死神に交じって仕事をしていたので、仕事の手順やら虚退治やらは理解していた。
席官といっても、きっと末席だろうと思っていたが、いきなり5席を用意されていた。
「本当に、山じいも困ったものだね」
「いきなり5席はな・・・・」
休暇もすぐに終わってしまい、まだ心のどこかで院生である感覚のまま、死神となった。
けれど、その忙しさにすぐに自分たちは本物の死神であるのだと実感できた。
浮竹と京楽は、仕事に忙殺されて、あまり会う機会がなくなっていた。
たまに会えば、居酒屋にいって近況を報告しあい、酒を飲んで別れた。
院生時代のほうが、よほど隣にいれた。
院生時代が懐かしかった。
京楽の心の中にはまだ浮竹がいて、浮竹も心の中に京楽がいた。
「なぁ、京楽。もし、隊長になれたら、お前に伝えたいことがあるんだ」
「奇遇だね。僕も、隊長になれたら、伝えたいことがあるよ」
お互いの気持ちをぶつけようと。
2人は、同じ考えであるということに、今だ気づかぬままだった。
気づかぬまま、時は過ぎていく。
じょじょに席官の地位をあげて、副隊長になった。
その頃には、浮竹も京楽も、できるだけ傍に居続けようと心がけて、非番の休暇をなるべく重なるようにとった。
「ああ、今度はあの居酒屋で飲もう」
「いや、もっと西にある居酒屋の、この前いったとこのほうがいいよ」
「あの店は高すぎる」
「お金なら、僕が出すから」
死神としての給料は十分にもらっていたけれど、浮竹の場合家族への仕送りと自分の薬代でほとんど消えてしまう。
「お前におごられてばかりだと、なんだか悪い」
「そんなの今更でしょ。学院時代はいつもおごられてたじゃない」
京楽に出世払いして返すといっていた金は、もう返したが、相変わらず浮竹は京楽におごられていた。
「あの頃は、収入がなかったから。でも、今は収入がある」
「でも、仕送りとか薬代で消えてしまうんでしょ?」
「う・・・・・・」
そう言われると、強く言い返せなかった。
始めは、山本総隊長の愛弟子だから、贔屓されていると思われていた2人であったが、実力は確かにあり、8番隊と13番隊でそれぞれ才能を生かし、認められていた。
まだ他の隊には、やっかむ者もいるが、いずれ2人の実力は分かるであろう。
久々に大型の休暇をもらって、2人は現世にきていた。
院生時代に修学旅行できた海のある場所で、夏の暑さもあって2人は海の中に入り、涼んだ。
「体、冷やしたままじゃだめだよ。風邪ひくから」
「分かっている。13番隊に配属されてからも、病弱なのは皆承知の上で扱ってくれる。無理は禁物と隊長にも言われているし・・・・・・」
「じゃあ、今日はあの宿に泊まろうか」
「ああ」
海の近くにできた旅宿は、そこそこに賑わっているように見えた。
温泉もあって、2人は小旅行という形でつかの間の休暇を楽しんだ。
京楽は、浮竹と温泉に入るのを嫌がった。
「どうしたんだ、京楽」
「いや、1人で入ったほうが気が楽になると思って」
「背中流してやる。お前も入れ」
服をぱぱっと脱がされて、京楽は結局、浮竹と一緒に温泉に入った。
久々に見る、浮竹の裸は目の毒だった。
ドクドクと、心拍数が上がるが分かる。
同じ男の体をしていると分かっていても、相手が浮竹というだけで、院生時代から飼いならしていた欲は、もやもやと頭の中を横切る。
「うわ!」
いきなり湯をかけられて、京楽は驚いた。
「ほら、背中流してやるから・・・・お前、そこ、なんでそんな風になってるんだ?」
勃起していた。
「いや、これはね。隣の女の子の湯から、声が漏れててね、想像してたらむらむらしちゃって」
「そうか。まぁ、見なかったことにしてやる」
そのまま、浮竹に背中を洗ってもらい、ついでにと髪を洗ってもらった。
浮竹が見て見ぬふりをしている間にぬいて、すっきりさせた。
おかずはもちろん裸の浮竹だ。
「もういいか?」
「あ、ごめん。もういいよ」
「お前、いつも風呂で抜いていたのか」
「うん」
「花街には行ってるんだろう?遊女は抱かないのか」
花街には今でも通っているが、もう何年も遊女に手を出していなかった。
やけ酒を飲みすぎて、たまに遊女を浮竹と間違って押し倒すことはあったが、基本女は抱いていない。
男が好きなのだろうかと、一度綺麗な色子と夜を共にしてみたけれど、夜通しで囲碁をしたりで、意味がなかった。
僕は、やっぱり浮竹だけが好きなんだ。
改めて実感させられた。
浮竹の長い白髪を見る。
「浮竹、髪伸びたよね」
腰の位置まである浮竹の髪を、京楽が洗いながらそんなことを言うと、浮竹は湯のせいかほんのりピンク色に染まった頬で。
「お前が伸ばせば似合うというから、伸ばしている。それだけだ」
「え・・・・・・・」
「ほら、もうあがるぞ」
「ちょっと、まだ温泉に十分に浸かってないよ」
「明日の朝にまた入ればいい」
その日は、同じ部屋で眠った。
院生時代は、すぐ隣で寝ていたが、こうして隣で寝るのは久しぶりだった。
「ねぇ、そっちのベッドにいっていい?」
「好きにしろ」
「うん」
京楽は、浮竹のベッドに侵入すると、浮竹を抱きよせた。
「君は、変わらないね。声も姿も」
「これでも、院生時代に比べれば男らしくなったんだぞ」
「うん。身長、伸びたよね。筋肉も薄いけど、綺麗についてる」
「くすぐったい」
「ごめんごめん」
2人は、クスクスと笑い合いながら、互いの温度を共有しあった。
隊長になったら。
想いを告げよう。
2人は、そう思うのだった。
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