堕天使と天使外伝3
『お前、やっぱり臭いな』
「キーーー。黒猫の姿で風呂に入れてもらって、まだ1週間しか経ってないよ!」
フェンリルの浮竹は、ヴァンパイアの京楽の住む館で堕天使の京楽の黒猫姿の匂いをかいでいた。
『やっぱり臭い。しみついてるんじゃないか』
「ちょっとどう思う、ヴァンパイアの僕。僕って匂う?」
『いや・・・フローラルな花の香りがするけどね』
ヴァンパイアの京楽の言葉に、堕天使の京楽はそれみたことかと、フェンリルの浮竹を睨んだ。
天使の浮竹は、我感ぜずといった雰囲気で、ドーナツをかじりながらバナナ・オレを飲んでいた。
「このバナナ・オレうまいな。ドーナツもうまい」
『だろう!京楽が作ってくれたんだ!バナナ・オレは作るの俺も手伝った!』
「そうか。えらいな」
『えへへへ~~~』
フェンリルの浮竹は、天使の浮竹の頭を撫でられて、狼の耳をピコピコ動かして、尻尾をばっさばっさと振っていた。
喜んでいる証だった。
『臭い、近寄るな』
黒猫姿の京楽は、嫌がらせにフェンリルの浮竹の肩に飛び乗った。
『うわぁ、何をする!』
「ふふん、匂いをこすりつけてあげよう」
『やめろ、この変態!』
「まぁ、否定しない。京楽は黒猫からに人型に戻る時裸だからな」
天使の浮竹がそう言うと、フェンリルの浮竹は信じられないものを見るように、追い払った黒猫の京楽を見た。
『俺でも、フェンリル姿になって元に戻る時は服を着ているのに・・・・・・この変態!』
「いや、普通獣の姿になったら、裸でしょ」
『こっちくるな!ばっちいのがうつる!』
「ほお。そこまでいう。ばっちいの、うつしてやる。うれうれうれ」
『ぎゃあああああああああああ』
フェンリルの浮竹に、黒猫の京楽はすり寄って体を何度もこすりつけた。
『ちょっと、マーキングはやめてよ。浮竹はボクの血族なんだから。あげないよ』
「こんな性根のひん曲がった浮竹なんてやだ!僕には天使の浮竹がいるもんね!」
『誰の性根がひん曲がってるって?』
フェンリルの浮竹は、フェンリルの姿になり、うなり声をあげた。
『がるるるるる。お前なんて、噛んで・・・噛んだら、ばっちいのがうつるからだめか』
『浮竹、おいで。消毒してあげる』
ヴァンパイアの京楽に抱きしめられて、フェンリルの浮竹は嬉しそうにしていた。
仕方なく、天使の浮竹も黒猫の京楽を抱き上げた。
「僕、フローラルな香りだよね?臭くないよね?」
「フェンリルの俺は上位種だから、お前の精神に染みついている過去の情人とかの匂いが分かるんだろう」
「何それ。やばすぎ。臭いだろうなぁ・・・・何せ、5千人はこえてるからなぁ」
『うわ、そんなに関係をもっているのか。道理で臭いわけだ』
「あくまで、精神の匂いの話でしょ!まるで僕自身が臭いみたいに言わないでよ」
『お前の精神は、根強いラフレシアみたいな匂い。臭い』
「ラフレシア・・・・・・」
『もしくは、1カ月洗わずにはき続けたパンツの匂い』
フェンリルの浮竹の例えに、天使の浮竹が笑った。
「なんだ、その例えは。かいだこと、実際にあるのか?」
『ないけど、そんな匂いな気がする』
「精神にしみついた匂いばかりは、どうにもできないねぇ。浮竹を抱いてるから、それで匂いが変わっていくのを待つしかないね」
『わ!二人とも、やることやってるんだ!』
真っ赤になったフェンリルの浮竹に、釣られて天使の浮竹も赤くなって、どこからか取り出したハリセンで黒猫姿の京楽の頭をはたいた。
「痛い!動物虐待反対!」
「お前がデリカシーのないことを言うからだ!」
『天使の俺、この臭い堕天使の京楽の匂いが染みつかないようにしろよ』
「ああ、分かっている」
『さて、ボクは夕飯を作りにいくけど、君たちはどうする?』
ヴァンパイアの京楽の言葉に、黒猫の京楽がこう言う。
「どこかで人型に戻って服を着て、手伝うよ。これでも料理の腕には自信があるよ」
『知ってるよ。浮竹と天使の浮竹はどうするの?』
ヴァンパイアの京楽の言葉に、フェンリル姿の浮竹が人型に戻って、天使の浮竹の手をとった。
『薔薇園にいって、お土産の薔薇をとってくる!な、いいだろ、天使の俺。薔薇園に行こう』
「ああ、いいぞ」
『決まったね。夕飯ができる頃には、帰ってきなよ』
『分かってる!堕天使の京楽が一緒に作るとまずくなりそうだけど、我慢する!』
「失礼だね!僕は三ツ星レストランのシェフをしていたくらいに、腕は確かなんだよ!」
「フェンリルの俺、薔薇園に行こう。久しぶりにあの見事な薔薇を見たくなった」
『うん!行こう!』
2人の浮竹は、仲良さそうに手を握りあって、薔薇園に行ってしまった。
『ああは言ってるけど、キミのこと嫌いってわけじゃないからね、浮竹は』
「分かってる。でも、ケンカになるか漫才みたいなことになるんだよね」
『まぁ、おいしい夕飯を作って、見返してあげなよ』
「そうする」
その日の晩は、堕天使の京楽の作った豪華なメニューが並ぶのであった。
「キーーー。黒猫の姿で風呂に入れてもらって、まだ1週間しか経ってないよ!」
フェンリルの浮竹は、ヴァンパイアの京楽の住む館で堕天使の京楽の黒猫姿の匂いをかいでいた。
『やっぱり臭い。しみついてるんじゃないか』
「ちょっとどう思う、ヴァンパイアの僕。僕って匂う?」
『いや・・・フローラルな花の香りがするけどね』
ヴァンパイアの京楽の言葉に、堕天使の京楽はそれみたことかと、フェンリルの浮竹を睨んだ。
天使の浮竹は、我感ぜずといった雰囲気で、ドーナツをかじりながらバナナ・オレを飲んでいた。
「このバナナ・オレうまいな。ドーナツもうまい」
『だろう!京楽が作ってくれたんだ!バナナ・オレは作るの俺も手伝った!』
「そうか。えらいな」
『えへへへ~~~』
フェンリルの浮竹は、天使の浮竹の頭を撫でられて、狼の耳をピコピコ動かして、尻尾をばっさばっさと振っていた。
喜んでいる証だった。
『臭い、近寄るな』
黒猫姿の京楽は、嫌がらせにフェンリルの浮竹の肩に飛び乗った。
『うわぁ、何をする!』
「ふふん、匂いをこすりつけてあげよう」
『やめろ、この変態!』
「まぁ、否定しない。京楽は黒猫からに人型に戻る時裸だからな」
天使の浮竹がそう言うと、フェンリルの浮竹は信じられないものを見るように、追い払った黒猫の京楽を見た。
『俺でも、フェンリル姿になって元に戻る時は服を着ているのに・・・・・・この変態!』
「いや、普通獣の姿になったら、裸でしょ」
『こっちくるな!ばっちいのがうつる!』
「ほお。そこまでいう。ばっちいの、うつしてやる。うれうれうれ」
『ぎゃあああああああああああ』
フェンリルの浮竹に、黒猫の京楽はすり寄って体を何度もこすりつけた。
『ちょっと、マーキングはやめてよ。浮竹はボクの血族なんだから。あげないよ』
「こんな性根のひん曲がった浮竹なんてやだ!僕には天使の浮竹がいるもんね!」
『誰の性根がひん曲がってるって?』
フェンリルの浮竹は、フェンリルの姿になり、うなり声をあげた。
『がるるるるる。お前なんて、噛んで・・・噛んだら、ばっちいのがうつるからだめか』
『浮竹、おいで。消毒してあげる』
ヴァンパイアの京楽に抱きしめられて、フェンリルの浮竹は嬉しそうにしていた。
仕方なく、天使の浮竹も黒猫の京楽を抱き上げた。
「僕、フローラルな香りだよね?臭くないよね?」
「フェンリルの俺は上位種だから、お前の精神に染みついている過去の情人とかの匂いが分かるんだろう」
「何それ。やばすぎ。臭いだろうなぁ・・・・何せ、5千人はこえてるからなぁ」
『うわ、そんなに関係をもっているのか。道理で臭いわけだ』
「あくまで、精神の匂いの話でしょ!まるで僕自身が臭いみたいに言わないでよ」
『お前の精神は、根強いラフレシアみたいな匂い。臭い』
「ラフレシア・・・・・・」
『もしくは、1カ月洗わずにはき続けたパンツの匂い』
フェンリルの浮竹の例えに、天使の浮竹が笑った。
「なんだ、その例えは。かいだこと、実際にあるのか?」
『ないけど、そんな匂いな気がする』
「精神にしみついた匂いばかりは、どうにもできないねぇ。浮竹を抱いてるから、それで匂いが変わっていくのを待つしかないね」
『わ!二人とも、やることやってるんだ!』
真っ赤になったフェンリルの浮竹に、釣られて天使の浮竹も赤くなって、どこからか取り出したハリセンで黒猫姿の京楽の頭をはたいた。
「痛い!動物虐待反対!」
「お前がデリカシーのないことを言うからだ!」
『天使の俺、この臭い堕天使の京楽の匂いが染みつかないようにしろよ』
「ああ、分かっている」
『さて、ボクは夕飯を作りにいくけど、君たちはどうする?』
ヴァンパイアの京楽の言葉に、黒猫の京楽がこう言う。
「どこかで人型に戻って服を着て、手伝うよ。これでも料理の腕には自信があるよ」
『知ってるよ。浮竹と天使の浮竹はどうするの?』
ヴァンパイアの京楽の言葉に、フェンリル姿の浮竹が人型に戻って、天使の浮竹の手をとった。
『薔薇園にいって、お土産の薔薇をとってくる!な、いいだろ、天使の俺。薔薇園に行こう』
「ああ、いいぞ」
『決まったね。夕飯ができる頃には、帰ってきなよ』
『分かってる!堕天使の京楽が一緒に作るとまずくなりそうだけど、我慢する!』
「失礼だね!僕は三ツ星レストランのシェフをしていたくらいに、腕は確かなんだよ!」
「フェンリルの俺、薔薇園に行こう。久しぶりにあの見事な薔薇を見たくなった」
『うん!行こう!』
2人の浮竹は、仲良さそうに手を握りあって、薔薇園に行ってしまった。
『ああは言ってるけど、キミのこと嫌いってわけじゃないからね、浮竹は』
「分かってる。でも、ケンカになるか漫才みたいなことになるんだよね」
『まぁ、おいしい夕飯を作って、見返してあげなよ』
「そうする」
その日の晩は、堕天使の京楽の作った豪華なメニューが並ぶのであった。
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