好きな人
「好きなんです」
「それはどうも。でも、私にはもう好きな人がいるんです」
「や、やっぱり黒崎一護ですか!
「ええ、そうなんです」
「ガッデム黒崎一護ーーーーーー!」
青い空に、男子生徒の大声がしみわたっていった。
藍染の企みが発覚した後。
現世組として派遣されたルキアは、堂々と一護の家で寝泊まりすることができるようになった。
遊子と夏梨の部屋を宛がわれたルキアは、家族の視線が集まるのも構わずに堂々と一護の部屋で寝泊まりしていた。
「勘弁してくれよ・・・・・・・」
一護は、風呂からあがって、さぁ寝ようとして自分の部屋に戻ったら、ベッドに眠っているルキアを見つけて、溜息をついていた。
ルキアも風呂上がりなのだろう。傍にいると、いい匂いがした。
一護のパジャマを勝手にきて、ちょっとめくれていて白い腹部が見えた。細い体をしているし、肌の色は白いし、紫水晶の瞳をもつルキアはかなりの美少女だ。
「ん・・・・一護・・・・・」
「なんの夢見てやがんだ」
そっと、ルキアの髪に触れてみる。まだ乾ききっていなくて、湿っていた。
桜色の唇に指をはわせてみると、ルキアはくすぐったそうに身を捩った。
「何してるんだ、俺・・・・・」:
ルキアを尸魂界で奪還して、処刑を中止させた頃から、ルキアのことが常に頭をよぎるようになっていた。
一人で処理するときも、ルキアを思っていた。
「ルキア・・・・・」
多分ではなく、確実に、一護はルキアのことが好きになっていた。
その日も、当たり前のようにルキアを腕の中で抱いて寝た。まだ、好きとさえ告げていないのに、まるで恋人同士みたいだなと思いながらも、眠りに落ちていった。
次の日、男子生徒に果たし状をもらって、屋上まできていた。
「おのれ黒崎一護!井上織姫さんという存在がありながら、朽木ルキアさんにまで想いを寄せられるとは、言語同断!たたんでくれる!」
殴りかかってくるのを、ひょいと避けて、その背中を蹴っ飛ばすと、男子生徒は屋上のコンクリートの上に転がった。
「なんだよ、ルキアに想いを寄せられるって」
男子生徒は泣き出した。
「朽木さんがいったんだ!告白して断られたから、黒崎一護が好きなのかといったらそうなんですって答えたから!お前をしばいてやろうと・・・・・・」
「はぁ?」
一護は、教室に戻るとルキアににじり寄った。
「おいルキア。お前、告白されたら俺が好きっていいふらしてるそうじゃねーか」
「あらー黒崎君、何を言っているのかしらー」
ルキアは、他の生徒もいるのでいつものように、猫を被っていた。
「こい!」
注目されるのが鬱陶しいので、ルキアを連れて屋上にくる。
「お前な、告白された時・・・・」
「一護が好きだから、そう言っている。なにか問題でもあるのか?」
首を傾げられて、一護は真っ赤になった。
「な、な、な・・・・・・俺が好きだと!」
「そうだ。私は恋愛感情でお前のことを好いておる。何か問題でもあるのか?」
「ありまくりだばかやろう!」
啓吾と水色が、屋上の扉の影に隠れて聞き耳を立てていたが、バランスを崩して一護の近くで倒れた。
「お前ら・・・・・・」
「き、きのせいだから」
「そうそう」
そう言って、二人は逃げるように去って行った。多分、今頃クラス中にルキアは一護のことが好きだとわめいているだろう。
「はぁ・・・・・もういい」
「そういう貴様はどうなのだ。私のことが好きなのであろう?」
自信に満ち溢れていた声だった。
一護も、隠す必要はないかと、ルキアを見つめた。
「俺も、お前のことが好きだ・・・・って。その携帯もしかして!」
白哉専門の携帯をとりだして、ボタンを押す。
「兄様、一護と思いが通じ合いました」
ゆらりと、殺気のこもった霊圧を感じて、一護は後ろを振り返った。
「だああああああああ、なんでいやがるううううううう!」
「兄が、ルキアと好きだというのなら、その覚悟を見せろ」
斬魄刀をぬいた白哉に、追いまわされる一護。
その姿を見て、ルキアは呟いた。
「一護と兄様は仲がよいなぁ」
「どこがだあああああああああ」
一護は、休憩時間が終わっても帰ってこなかった。
「それはどうも。でも、私にはもう好きな人がいるんです」
「や、やっぱり黒崎一護ですか!
「ええ、そうなんです」
「ガッデム黒崎一護ーーーーーー!」
青い空に、男子生徒の大声がしみわたっていった。
藍染の企みが発覚した後。
現世組として派遣されたルキアは、堂々と一護の家で寝泊まりすることができるようになった。
遊子と夏梨の部屋を宛がわれたルキアは、家族の視線が集まるのも構わずに堂々と一護の部屋で寝泊まりしていた。
「勘弁してくれよ・・・・・・・」
一護は、風呂からあがって、さぁ寝ようとして自分の部屋に戻ったら、ベッドに眠っているルキアを見つけて、溜息をついていた。
ルキアも風呂上がりなのだろう。傍にいると、いい匂いがした。
一護のパジャマを勝手にきて、ちょっとめくれていて白い腹部が見えた。細い体をしているし、肌の色は白いし、紫水晶の瞳をもつルキアはかなりの美少女だ。
「ん・・・・一護・・・・・」
「なんの夢見てやがんだ」
そっと、ルキアの髪に触れてみる。まだ乾ききっていなくて、湿っていた。
桜色の唇に指をはわせてみると、ルキアはくすぐったそうに身を捩った。
「何してるんだ、俺・・・・・」:
ルキアを尸魂界で奪還して、処刑を中止させた頃から、ルキアのことが常に頭をよぎるようになっていた。
一人で処理するときも、ルキアを思っていた。
「ルキア・・・・・」
多分ではなく、確実に、一護はルキアのことが好きになっていた。
その日も、当たり前のようにルキアを腕の中で抱いて寝た。まだ、好きとさえ告げていないのに、まるで恋人同士みたいだなと思いながらも、眠りに落ちていった。
次の日、男子生徒に果たし状をもらって、屋上まできていた。
「おのれ黒崎一護!井上織姫さんという存在がありながら、朽木ルキアさんにまで想いを寄せられるとは、言語同断!たたんでくれる!」
殴りかかってくるのを、ひょいと避けて、その背中を蹴っ飛ばすと、男子生徒は屋上のコンクリートの上に転がった。
「なんだよ、ルキアに想いを寄せられるって」
男子生徒は泣き出した。
「朽木さんがいったんだ!告白して断られたから、黒崎一護が好きなのかといったらそうなんですって答えたから!お前をしばいてやろうと・・・・・・」
「はぁ?」
一護は、教室に戻るとルキアににじり寄った。
「おいルキア。お前、告白されたら俺が好きっていいふらしてるそうじゃねーか」
「あらー黒崎君、何を言っているのかしらー」
ルキアは、他の生徒もいるのでいつものように、猫を被っていた。
「こい!」
注目されるのが鬱陶しいので、ルキアを連れて屋上にくる。
「お前な、告白された時・・・・」
「一護が好きだから、そう言っている。なにか問題でもあるのか?」
首を傾げられて、一護は真っ赤になった。
「な、な、な・・・・・・俺が好きだと!」
「そうだ。私は恋愛感情でお前のことを好いておる。何か問題でもあるのか?」
「ありまくりだばかやろう!」
啓吾と水色が、屋上の扉の影に隠れて聞き耳を立てていたが、バランスを崩して一護の近くで倒れた。
「お前ら・・・・・・」
「き、きのせいだから」
「そうそう」
そう言って、二人は逃げるように去って行った。多分、今頃クラス中にルキアは一護のことが好きだとわめいているだろう。
「はぁ・・・・・もういい」
「そういう貴様はどうなのだ。私のことが好きなのであろう?」
自信に満ち溢れていた声だった。
一護も、隠す必要はないかと、ルキアを見つめた。
「俺も、お前のことが好きだ・・・・って。その携帯もしかして!」
白哉専門の携帯をとりだして、ボタンを押す。
「兄様、一護と思いが通じ合いました」
ゆらりと、殺気のこもった霊圧を感じて、一護は後ろを振り返った。
「だああああああああ、なんでいやがるううううううう!」
「兄が、ルキアと好きだというのなら、その覚悟を見せろ」
斬魄刀をぬいた白哉に、追いまわされる一護。
その姿を見て、ルキアは呟いた。
「一護と兄様は仲がよいなぁ」
「どこがだあああああああああ」
一護は、休憩時間が終わっても帰ってこなかった。
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