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始祖なる者、ヴァンパイアマスター27

「ここがいいわね」

ガイア王国にある、浮竹の古城から少しいったところにある町の近くに、空いている屋敷があったので、乱菊は世界樹の雫を売った金がまだ残っていたので、その屋敷を買い上げた。

「ふむ、乱菊ちゃんはここに住むんだね?」

「ええ。家具とか、いろいろ出してちょうだい。移動は手伝ってね」

浮竹と京楽は、乱菊の引っ越しを手伝った。

乱菊の魔女の館にあったものは、ほぼ全てアイテムポケットに入れた。

「疲れるな。戦闘人形にも手伝ってもらおう」

浮竹は、自分の血でできた戦闘人形を動かして、屋敷の簡単な掃除をさせて家具を配置させ、一番重要な錬金術に使う鍋や器具などを南向きの部屋の中央に置いた。

「こんな感じでいいか、乱菊?」

「ええ、ありがとう、浮竹さん」

「魔女の里に行かなくても乱菊ちゃんに会えるなんて、嬉しいねぇ」

「そうだな。俺と京楽が遊びにきてもいいだろうか」

「ええ、いいわよ。ただ、お客がきてる時は対応できないかもしれないけど」

「それは分かっている」

「これはお礼よ」

京楽に何かポーションを受け取らせて、耳元でこそこそやっていた。

浮竹はそれに気づかずに、錬金術の鍋の中身を見ていた。

「じゃあ、浮竹、古城に帰ろうか」

「ん、ああ、そうしようか」

「じゃあ、また今度ね、浮竹さん京楽さん」

「近いから、すぐに会えるな」

「ええ、そうね」

そんなやりとりをして、二人は古城に戻っていった。

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「浮竹、新しいワインが届いたんだ。飲んでよ」

「ああ、いただく」

浮竹は中見を飲み干した。浮竹は、ワイングラスを手に、自分の体を抱きしめる。

「浮竹!?」

「お前・・・媚薬入りポーションいれたな・・・」

「ええ、分かる?」

「乱菊の媚薬ポーションは、何度か口にしたからな」

「ええと・・・」

「お返しだ」

浮竹は、媚薬ポーションを口に含んで、原液のまま京楽に飲ませた。

「熱い・・・体が熱くて仕方ないよ」

京楽は、獣のような瞳で浮竹を見た。

浮竹は、その目を見て、ゾクリと感じた。

「ま、待て、せめて寝室で・・・・」

「待てない。今すぐ、君を抱きつぶしたい」

ダイニングルームで、浮竹は京楽に覆いかぶさられていた。

ダイニングテーブルに押し付けられると同時に、京楽の硬くなったものが腰にあたった。

「あ、春水・・・・・」

浮竹は、これからはじまる行為に、情欲に瞳を濡れさせて、自分の唇をペロリと舐めた。

「十四郎、エロすぎ」

京楽は、浮竹の衣服を脱がしていった。

「んっ」

舌と舌を絡み合わせて、乱れていく。

「あ、やっ」

京楽は媚薬の入った体で、自分のものを口に含まれて、浮竹はいつもより感じていた。

「ああ、ああ!」

少しの刺激で、浮竹はいってしまっていた。

「ああ、せっかくダイニングルームだから、蜂蜜でも使おうか」

「や、何を」

ダイニングテーブルの上にあった、調味料などをいれていた籠に、蜂蜜があった。

それを手にとり、浮竹の体に塗っていく。

「やあああ」

それを舐めとる京楽の舌で感じてしまい、浮竹は顔を隠した。

「君の顔がみたい、十四郎」

「あっ」

ダイニングテーブルの上に押し倒されて、京楽は浮竹の手をとって、自分の背中に回させた。

「爪立ててもいいから、顔隠さないで?」

「あああ!」

蜂蜜を舐めとっていく京楽の舌が、浮竹の胸の先端を舐めとる。

「んんん」

「甘いね。君がただでさえ甘いのに、蜂蜜で更に甘い」

京楽は、飢えた獣の瞳で浮竹をじっと見ていた。

「あ、春水・・・・」

浮竹は、京楽の舌が蜂蜜をなめとっていくのを、ただ感じていた。

「ああああ」

浮竹の勃ちあがったものにも蜂蜜は垂らされていた。

全体の蜂蜜を舐めとるように、丁寧に舐められた。

「ああ、あ!」

浮竹のものが次第に硬くなっていき、とろとろと先走りの蜜を零した。

「我慢しなくていいんだよ、十四郎」

「ああ!」

浮竹は、京楽の口の中に精液を吐き出していた。

「ああ、君の体液は蜂蜜に負けないくらいに甘い」

浮竹の精液を舌で味わってから、京楽はそれを嚥下した。

「あ、春水、春水」

「ちょっと待ってね。ローションとってくる」

一人残された浮竹は、熱い体を持て余す。

「ただいま」

「春水・・・・・」

「どしたの」

「俺を置いていかないでくれ」

「今日はもう、ずっと一緒だから、安心して?」

ローションを、下腹部から蕾かけて垂らされた。

「あ、冷たい」

「慣らしていくね?」

「ん・・・・・ああ!」

京楽の指が入ってくる。

それだけで、浮竹はいきそうになっていた。何とか我慢した。

「ああ、あ、あ」

ぐちゅりぐちゅりと中を解していく京楽の指が前立腺に触れる。

「やあああ」

「ここは、後で、ね?」

また、獣の視線で見られた。

「僕も限界だよ。君に媚薬の原液もられたせいで、いつでも弾けそうだ」

浮竹の中に侵入しただけで、京楽のものは弾けていた。

「ん、やっぱり奥までは無理だったね」

「やあっ」

浅い部分を犯されて、もっと奥にと浮竹の中が誘ってくる。

「君のここは吸い付いて僕を離さない」

「やあ、言うな・・・・・」

前立腺をすりあげて入ってきた京楽のものに、浮竹が精を放っていた。

「ああああ!!」

「僕は、君のせいで何度でもいけそうだ。責任もって、付き合ってもらうからね?」

「やああああ」

最奥の結腸にまで侵入されて、浮竹はオーガズムでいっていた。

「ああ、あああ!!!」

何度も出入りを繰り返す京楽の熱を胎の奥で受け止めて、浮竹は満足気に微笑んだ。


「あ、やああ、もう、いきたくない」

「君が、媚薬のポーションを原液で僕に飲ませるから・・・」

もう、京楽は7回以上も浮竹の中に精液を流し込んでいた。

「ああ、やだああ!」

壁に押し付けられて、立ったまま犯されていた。

「やあ、いきたくない、もうやだあっ」

ぐちゅりと音を立てて、京楽のものが出入りする。

京楽のものは一向に萎えることなく、浮竹を貫いた。

「あああ!」

京楽は、浮竹の肩に噛みついて吸血した。

「やああ、いきすぎて、頭が変になるううう」

浮竹は泣いていた。

かわいそうとは思ったが、体を支配する熱はまだ収まってくれない。

何度か浮竹を突き上げると、浮竹は泣きながら京楽を締め付けた。

「んっ・・・・これが最後だから。しっかり、受け止めてね?」

「ああああ!!!」

ぷしゅわああと、浮竹は勢いよく潮をふきだした。

京楽は、最後の一滴までを浮竹の中に注ぎ込んだ。

浮竹の中から出ていくと、ダイニングルームの床に白い水たまりができた。

それは全部、京楽の精液であった。

「こんなに出しちゃったよ」

「やあ、ばかあ」

寝室でなくてよかったと、京楽は思った。

ベッドだと、マットレスまで使い物にならくなりそうな量の精液だった。

「あああ・・・・・」

最後の仕上げとばかりに、首に噛みつかれて血を吸われて、浮竹は意識を失った。

浮竹を抱きつぶした京楽は、満足そうに浮竹の白い長い髪を撫でた。

風呂に入り、身を清めてから浮竹に衣服を着せてやり、寝室のベッドに横たえる。

長時間京楽に犯された浮竹は、幸せなまどろみの中にいるようで、疲れてもいるのか起きる気配はなかった。

「おやすみ、十四郎」

額にキスをちゅっとして、京楽の眠りについた。

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「ん・・・浮竹?」

朝起きると、浮竹の姿がなかった。

そういうのは珍しくて、また藍染に攫われたのかと京楽は気が気でなくて、ダイニングルームにまでやってきた。

そこには、ダイニングルームを隅々まで綺麗にする戦闘人形と、それを操っている浮竹がいた。

「よかった、浮竹、無事だったんだ」

「よくない。ダイニングルームなんかで抱きやがって。おまけに蜂蜜も使ったから、テーブルも床もべとべとだ」

「ごめんごめん」

「食べ物を粗末にするな」

「でも、浮竹もよさそうだったじゃない」

浮竹は赤くなって、ハリセンで何度も京楽の頭を殴った。

「ごめん、ごめん」

「乱菊の媚薬ポーションは処分したからな」

「ええっ!せっかくもらったのに」

「おまえが媚薬を飲むとどうなるのか分かった。俺の身がもたない」

「まぁ、加減できなくなっちゃうからね」

「朝食の用意はできてある。ダイニングルームは掃除中だから、キッチンで食べよう」

キッチンにも、テーブルと椅子は備わっていた。

「さて、今日はどうする?」

「薔薇祭りが近いだろう。薔薇をいろいろ咲かせようと思う」

「ああ、薔薇祭りね」

それは、血の帝国の祭りだった。

薔薇の魔法を使い、薔薇を愛するブラッディ・ネイが作り出した祭りであった。

いろんな品種の薔薇を咲かせて、ワインを飲んで料理を食べる。

血の帝国では数少ない祭りの一つだ。

「青い薔薇を咲かせよう」

「浮竹が発見した青い薔薇は、今じゃブラッディ・ネイのお気に入りだもんね」

ブラディカを眠らせる時、棺に青い薔薇をしきつめた。青い薔薇は、ダンジョンでしか咲かなくて、人間社会にもヴァンパイアの世界にも存在しなかった。

2株だけ、妹のために持ち帰った青い薔薇は、今や青い薔薇のアーチを作るほどに、血の帝国で普及していた。

最も、高価であるでの、ブラッディ・ネイの宮殿や皇族貴族の薔薇園くらにしか存在しないが。

浮竹の古城にも、小さいが薔薇園があった。

まだ開花に至っていない青い薔薇の蕾に魔力を注ぎ込むと、綺麗に開花した。

「綺麗だね」

「ああ。青い薔薇は、人間世界では不可能と言われていた。それが、魔力のたまるダンジョンで青くなったんだ。元々は紫色だったと思う」

青い薔薇を世界ではじめて見つけたのは、浮竹だ。

人間に話すと、全てとられると思い、自分の薔薇園で育てる分だけを持って帰った。

ブラディカが休眠に入る際、その青い薔薇をつみとってしきつめたのだが、数が足りずにダンジョンの群生地でいくつか摘み取った。

ブラッディ・ネイへのお土産にもした。

「薔薇祭りか・・・・綺麗な薔薇がいっぱいあるといいね?」

「そうだな」

薔薇祭りまで、あと3日だった。

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魔女の里は、不穏な空気を抱えていた。

魔女ハルキュリアも、始祖のローデン・ファルストルもいなくなった。

猫の魔女、松本乱菊もだった。

「君の名は?」

藍染は、魔女の里に分身体を飛ばしていた。

「魔女エスタニシア。氷結の魔女」

「君に、始祖ヴァンパイアを封印できる魔法を教えてあげよう・・・・エターナルアイシクルワールド。これが、その呪文と効果を書いた、魔法書だ」

かつて、自分が受けた封印の魔法を、エスタニシアに教えると、彼女が首を横に振った。

「魔力が足りないわ。とてもじゃないけど、使えないわ」

「魔力なら、ほら、魔女の里中にあるじゃないか」

藍染は、魔女たちから魔力を吸い上げると、それをエスタニシアに与えた。

「いいかい、これは君たち魔女の総意だ。始祖ヴァンパイアを、封印せよ」

「封印せよ」

「封印を」

魔女会議が開かれた。

もう、藍染の姿はなかった。

「始祖ヴァンパイア、浮竹十四郎を、この魔女の里の魔女たちから吸い上げた魔力で、封印せよ!」

魔女の里の不穏な空気は、濃密になって動きだす。

浮竹も京楽もそれを知らず、薔薇祭りのために血の帝国に旅立つのであった。

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