見合いの後に
「隊長・・・・顔が朱い。熱あるんじゃないっすか?」
恋次は、6番隊の執務室で、白哉の額に額を当てた。
「うお、まじで熱あるじゃないですか!そんな涼しい顔していないで、屋敷に戻って寝てください!」
「熱など・・・あるのか?」
自分では分からなかった。
ただ、少し気温が暑いと感じただけだった。
立ち上がろうとして、眩暈をおこしてふらついた。
「危ない!」
恋次がその細い体を抱き寄せる。
「う・・・」
寒気を感じて、だんだん体が熱くなってきた。
「すまぬ、恋次。屋敷までもちそうにない・・・隊首室で寝る」
6番隊の隊首室は、恋次が使っていた。
白哉には屋敷があるし、恋次も席官クラス以上が屋敷を構える住宅街に、一応自分の屋敷をもってういたが、滅多なことがない限り使わない。掃除は時折するが、誰かが住んでいる匂いなど全くしなかった。
隊首室のベッドに、白哉は横になった。
恋次が、いつも自分の額に巻いているタオルのうち、新しいのを1枚だしてきて、水に濡らして白哉の額に置いた。
それから、朽木邸にいき、医者を呼んできた。
「ただ疲労からくるものでございます。解熱剤を飲んで数時間もすれば、熱も直にさがりましょう。薬はここに置いておきますので。白哉様、どうか無理などはなさらずに・・・・」
「薬、飲めそうっすか?」
「無理だ・・・・だるい」
恋次は、解熱剤を口にしてかみ砕くと、水を含んで白哉に口移しで与えた。
「んっ・・・・・」
熱に潤んだ射干玉の瞳に、押し倒しそうになって恋次はおし留まる。
隊長は、今は病人なのだ。
「寝れそうですか」
「ああ。ここはお前の匂いがする。まるで、恋次に抱かれているようだ・・・・・」
熱のせいで、自分が何を言っているのか分からないのかとも思ったが、そこまで重症ではなかった。
「少し、眠る・・・・・・」
スースーと、静かな寝息を立て始めた白哉の髪に手をやると、艶のあるそれは驚くほど柔らかくてサラサラだった。
男とにしては整いすぎた美貌が、今は色を少し失い、動かない。
このままずっと動かないような気がして、頬に手を当てる。
暖かかった。
白哉の顔を、飽きもしないで4時間ほど見つめていた。
「ん・・・・」
「隊長!」
「恋次か。まさか、ずっと私についていたのか?」
「はい」
「退屈であったであろうに」
「そんなことありません。あんたの寝顔を見ていると、自然と穏やかなきもちになれるんです。もう、熱は大丈夫なんすか?」
「ああ、心配をかけた」
つい先日、白哉は見合いをした。
恋次がしゃしゃり出て、めちゃくちゃにしたのだが、あの時の夜はお互いを求め合うように抱いた。
でも、まだ抱き足りないのだ。
「なぁ・・・あんたを今すぐ抱きたいって言ったら、あんたはどうしますか。あの見合いの夜は、長くなると思ったけど、一度しか抱かせてもらえませんでした。ねぇ、隊長・・・」
「一度、なら。今抱いてもいい」
「まじっすか!」
恋次は、白哉を押し倒していた。
「そのように、思い詰めて・・・・すまぬ、あの日は私は緋真を想うあまりお前にあまり構ってやれなかった」
「隊長、好きです」
隊長羽織を脱がせて、死覇装を脱がせていく。
しなやかな筋肉のついた、細い肢体が露わになる。
「あまり、見るな・・・・」
「無理言わないでください」
キスをすると、白哉はもっととねだってきた。
「ん・・・んあ・・・・・」
舌が絡みあう。飲み込み切れなかった唾液が、顎を伝った。
「隊長!好きだ、愛してる!」
あの、見合いの夜を思いだす。
シイナという女は、男腹で子を成せばほぼ100%男児を産むという。上流貴族の姫であるが、4大貴族の白哉と縁続きになれるのであれば、妾でもいいと言っていた。
白哉が唯一愛した人・・・・・今は亡き、緋真によく似ていた。
でも、性格が全然ちがった。
恋次には緋真の性格がどんなものであったかは、白哉がたまに語る思い出話でしか分からないけど、少なくとも恋次のような者に、「下賤」などと言わない。
恋次を「下賤な死神風情」と言ったあの言葉がきっかけで、白哉はああこのシイナという女はやはり緋真ではないのだと分からせてくれた。
「あっ、恋次」
一度だけと言われているし、熱が下がったばかりなのだ。
あまり、無理はさせられない。
白哉の自分のものと同じ物に見えない花茎に手をかけてしごくと、それがゆっくりと顔をもたげて、先走りの蜜を零した。
「ああああ!」
快感に、頭が支配される。
恋次は、白哉のものを逡巡もせず口に含んだ。
「ひあう!」
ねっとりとした熱い口の中に含まれて、じゅぷじゅぷと口淫されて、白哉はゆっくりではあるが、白濁した液体を恋次の口の中に放っていた。
「んあああ!」
潤滑油を手にとり、指にかけて蕾に指を侵入させる。
「んっ」
中で指をばらばらに動かすと、一つが前立腺を刺激した。
「あう!」
「ここが、いいんすね?」
「ああっ、恋次!」
こりこりと、前立腺を指でひっかいてやった。
「やああああ!」
びくんと、白哉の体が痙攣したが、精液がでていない。ドライのオーガズムでいったとわかり、そんな淫らな身体にしたのが自分だと分かって、恋次は満足そうだった。
全身にキスの雨を降らせると、白哉は夜鴉のように艶のある瞳でこちらを見てきた。
「私を、犯したいのであろう。好きにせよ」
「隊長、あんたって人は・・・・」
ぐちゅりと、音を立てて、穿った。
「あああ!」
深く深く挿入し、引き戻しては浅い部分をくちゃくちゃと音を立てて突き上げた。
「んあああ・・・・・・」
前立腺ばかりをしつこく、ぐちゅりとすりあげると、白哉はだらだらと先走りの蜜を零した。
「ここをこんなにして・・・・悪い子だ・・・・」
「ああ、ああん!」
紐で、白哉の前を戒めた。
「やあ、いきたい!」
「だめ」
突き上げると、びくんと白哉の体がはねた。
一度だけなのだ。
堪能するしかない。
「隊長好きです、愛してます!」
ぐちゃぐちゃと犯していくと、いきたいのにいけなくて、白哉は生理的な涙を滲ませていた。
「イきましょう、一緒に」
「あ、恋次・・・・・」
最奥を突き上げて白哉の中に熱を放つのと、白哉の前の戒めを解いてやるのが同時だった。
体を痙攣させて、長く白哉は射精した。
「ひあああああ!」
快感で頭が真っ白になる。
何も考えられくなって、意識を白哉は手放した。
「隊長・・・・・・」
意識を失った白哉にキスをして、恋次は白哉から引き抜いた。まだ硬さを保っている。あと2回くらいはいけそうだったが、白哉の体がもたないだろう。
引きびいた場所から、トロリと恋次が白哉の中に吐き出した欲望が、白哉の太腿を伝っていった。
ああ。
もっともっと、ぐちゃぐちゃに犯したい。
泣いて、やめてくれと何度も懇願されるくらいに。
恋次は、白哉のイった時の顔を思い浮かべながら、2回ほど自分で抜いて、すっきりした。
白哉を裸のままでいさせるわけにはいかないので、額に置いて横にどけていた濡れたタオルを手にとって、白哉との情事の痕を消し去って、白哉の中に放ったものをかきだしてふいて、死覇装と隊長羽織を着せた。
毛布をかけて、恋次もその横で眠った。
「ん・・・・・・」
白哉が起きた時、夜になっていた。
5時間は意識を飛ばして眠っていたのだ。
ズキリと痛む腰に眉を寄せながら、爆睡している恋次を起こす。
「恋次、恋次、起きよ」
「んー隊長大好きーーー」
「この愚か者!」
真っ赤な紅蓮の髪を思い切りひっぱると、恋次は飛び起きた。
「隊長!」
「恋次、私は朽木邸に戻りたい・・・・だが、足腰が立たぬのだ」
1回だけの交わりであったが、長くしつこかったので、白哉は腰を痛めてしまった。
「俺が送ります!」
横抱きにされて、瞬歩で朽木邸にまで向かう。
「好きだ、恋次」
「!」
あやうく、白哉を落としそうになった。
「隊長、卑怯ですよ!」
「ふふ・・・・・」
かすかな笑みを、白哉は零す。
それは、幸せに満ちた笑みで、恋次が顔を朱くしながら、白哉を朽木邸にまで届けるのであった。
恋次は、6番隊の執務室で、白哉の額に額を当てた。
「うお、まじで熱あるじゃないですか!そんな涼しい顔していないで、屋敷に戻って寝てください!」
「熱など・・・あるのか?」
自分では分からなかった。
ただ、少し気温が暑いと感じただけだった。
立ち上がろうとして、眩暈をおこしてふらついた。
「危ない!」
恋次がその細い体を抱き寄せる。
「う・・・」
寒気を感じて、だんだん体が熱くなってきた。
「すまぬ、恋次。屋敷までもちそうにない・・・隊首室で寝る」
6番隊の隊首室は、恋次が使っていた。
白哉には屋敷があるし、恋次も席官クラス以上が屋敷を構える住宅街に、一応自分の屋敷をもってういたが、滅多なことがない限り使わない。掃除は時折するが、誰かが住んでいる匂いなど全くしなかった。
隊首室のベッドに、白哉は横になった。
恋次が、いつも自分の額に巻いているタオルのうち、新しいのを1枚だしてきて、水に濡らして白哉の額に置いた。
それから、朽木邸にいき、医者を呼んできた。
「ただ疲労からくるものでございます。解熱剤を飲んで数時間もすれば、熱も直にさがりましょう。薬はここに置いておきますので。白哉様、どうか無理などはなさらずに・・・・」
「薬、飲めそうっすか?」
「無理だ・・・・だるい」
恋次は、解熱剤を口にしてかみ砕くと、水を含んで白哉に口移しで与えた。
「んっ・・・・・」
熱に潤んだ射干玉の瞳に、押し倒しそうになって恋次はおし留まる。
隊長は、今は病人なのだ。
「寝れそうですか」
「ああ。ここはお前の匂いがする。まるで、恋次に抱かれているようだ・・・・・」
熱のせいで、自分が何を言っているのか分からないのかとも思ったが、そこまで重症ではなかった。
「少し、眠る・・・・・・」
スースーと、静かな寝息を立て始めた白哉の髪に手をやると、艶のあるそれは驚くほど柔らかくてサラサラだった。
男とにしては整いすぎた美貌が、今は色を少し失い、動かない。
このままずっと動かないような気がして、頬に手を当てる。
暖かかった。
白哉の顔を、飽きもしないで4時間ほど見つめていた。
「ん・・・・」
「隊長!」
「恋次か。まさか、ずっと私についていたのか?」
「はい」
「退屈であったであろうに」
「そんなことありません。あんたの寝顔を見ていると、自然と穏やかなきもちになれるんです。もう、熱は大丈夫なんすか?」
「ああ、心配をかけた」
つい先日、白哉は見合いをした。
恋次がしゃしゃり出て、めちゃくちゃにしたのだが、あの時の夜はお互いを求め合うように抱いた。
でも、まだ抱き足りないのだ。
「なぁ・・・あんたを今すぐ抱きたいって言ったら、あんたはどうしますか。あの見合いの夜は、長くなると思ったけど、一度しか抱かせてもらえませんでした。ねぇ、隊長・・・」
「一度、なら。今抱いてもいい」
「まじっすか!」
恋次は、白哉を押し倒していた。
「そのように、思い詰めて・・・・すまぬ、あの日は私は緋真を想うあまりお前にあまり構ってやれなかった」
「隊長、好きです」
隊長羽織を脱がせて、死覇装を脱がせていく。
しなやかな筋肉のついた、細い肢体が露わになる。
「あまり、見るな・・・・」
「無理言わないでください」
キスをすると、白哉はもっととねだってきた。
「ん・・・んあ・・・・・」
舌が絡みあう。飲み込み切れなかった唾液が、顎を伝った。
「隊長!好きだ、愛してる!」
あの、見合いの夜を思いだす。
シイナという女は、男腹で子を成せばほぼ100%男児を産むという。上流貴族の姫であるが、4大貴族の白哉と縁続きになれるのであれば、妾でもいいと言っていた。
白哉が唯一愛した人・・・・・今は亡き、緋真によく似ていた。
でも、性格が全然ちがった。
恋次には緋真の性格がどんなものであったかは、白哉がたまに語る思い出話でしか分からないけど、少なくとも恋次のような者に、「下賤」などと言わない。
恋次を「下賤な死神風情」と言ったあの言葉がきっかけで、白哉はああこのシイナという女はやはり緋真ではないのだと分からせてくれた。
「あっ、恋次」
一度だけと言われているし、熱が下がったばかりなのだ。
あまり、無理はさせられない。
白哉の自分のものと同じ物に見えない花茎に手をかけてしごくと、それがゆっくりと顔をもたげて、先走りの蜜を零した。
「ああああ!」
快感に、頭が支配される。
恋次は、白哉のものを逡巡もせず口に含んだ。
「ひあう!」
ねっとりとした熱い口の中に含まれて、じゅぷじゅぷと口淫されて、白哉はゆっくりではあるが、白濁した液体を恋次の口の中に放っていた。
「んあああ!」
潤滑油を手にとり、指にかけて蕾に指を侵入させる。
「んっ」
中で指をばらばらに動かすと、一つが前立腺を刺激した。
「あう!」
「ここが、いいんすね?」
「ああっ、恋次!」
こりこりと、前立腺を指でひっかいてやった。
「やああああ!」
びくんと、白哉の体が痙攣したが、精液がでていない。ドライのオーガズムでいったとわかり、そんな淫らな身体にしたのが自分だと分かって、恋次は満足そうだった。
全身にキスの雨を降らせると、白哉は夜鴉のように艶のある瞳でこちらを見てきた。
「私を、犯したいのであろう。好きにせよ」
「隊長、あんたって人は・・・・」
ぐちゅりと、音を立てて、穿った。
「あああ!」
深く深く挿入し、引き戻しては浅い部分をくちゃくちゃと音を立てて突き上げた。
「んあああ・・・・・・」
前立腺ばかりをしつこく、ぐちゅりとすりあげると、白哉はだらだらと先走りの蜜を零した。
「ここをこんなにして・・・・悪い子だ・・・・」
「ああ、ああん!」
紐で、白哉の前を戒めた。
「やあ、いきたい!」
「だめ」
突き上げると、びくんと白哉の体がはねた。
一度だけなのだ。
堪能するしかない。
「隊長好きです、愛してます!」
ぐちゃぐちゃと犯していくと、いきたいのにいけなくて、白哉は生理的な涙を滲ませていた。
「イきましょう、一緒に」
「あ、恋次・・・・・」
最奥を突き上げて白哉の中に熱を放つのと、白哉の前の戒めを解いてやるのが同時だった。
体を痙攣させて、長く白哉は射精した。
「ひあああああ!」
快感で頭が真っ白になる。
何も考えられくなって、意識を白哉は手放した。
「隊長・・・・・・」
意識を失った白哉にキスをして、恋次は白哉から引き抜いた。まだ硬さを保っている。あと2回くらいはいけそうだったが、白哉の体がもたないだろう。
引きびいた場所から、トロリと恋次が白哉の中に吐き出した欲望が、白哉の太腿を伝っていった。
ああ。
もっともっと、ぐちゃぐちゃに犯したい。
泣いて、やめてくれと何度も懇願されるくらいに。
恋次は、白哉のイった時の顔を思い浮かべながら、2回ほど自分で抜いて、すっきりした。
白哉を裸のままでいさせるわけにはいかないので、額に置いて横にどけていた濡れたタオルを手にとって、白哉との情事の痕を消し去って、白哉の中に放ったものをかきだしてふいて、死覇装と隊長羽織を着せた。
毛布をかけて、恋次もその横で眠った。
「ん・・・・・・」
白哉が起きた時、夜になっていた。
5時間は意識を飛ばして眠っていたのだ。
ズキリと痛む腰に眉を寄せながら、爆睡している恋次を起こす。
「恋次、恋次、起きよ」
「んー隊長大好きーーー」
「この愚か者!」
真っ赤な紅蓮の髪を思い切りひっぱると、恋次は飛び起きた。
「隊長!」
「恋次、私は朽木邸に戻りたい・・・・だが、足腰が立たぬのだ」
1回だけの交わりであったが、長くしつこかったので、白哉は腰を痛めてしまった。
「俺が送ります!」
横抱きにされて、瞬歩で朽木邸にまで向かう。
「好きだ、恋次」
「!」
あやうく、白哉を落としそうになった。
「隊長、卑怯ですよ!」
「ふふ・・・・・」
かすかな笑みを、白哉は零す。
それは、幸せに満ちた笑みで、恋次が顔を朱くしながら、白哉を朽木邸にまで届けるのであった。
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