私立ガンダム学園外伝「バカンスを楽しむバカ」⑤
することもなく、予定よりも早く帰ってきてしまったので、みんなで近く島の市場にいくことになった。
ここらへんの人々は、漁業で生計をたてている。丘の人は穀物を栽培したり家畜を放牧したりで生計をたてており、食べ物の物々交換もある、長閑な地方だった。
ガイドが、声をかけてくるその言葉を訳してくれる。
市場は活気に溢れており、見たこともない魚がいろいろと並んでいて、熱帯の魚の鮮やかに、刹那もすぐに機嫌を直してくれた。
「これは、250円だそうです。こっちが300円」
「へえ、こんなに大きいのに。安いね」
「この国は、これが平均ですから。割と産業も進んでいて、後進国というわけでもありません。まぁ、物価の値段がまだ安いんですね」
ガイドは、こと細かに説明してくれた。
サメも並んでいた。フカヒレにする材料のひれがあるので、サメは高値で取引されていた。
「フカヒレの材料にされるため、サメは将来絶滅の危険があるのです」
「うん、知ってる・・・・」
並んでいるサメの量を見て、本当に、とりすぎだと思った。
でも、だからこそフカヒレは価値がある。中華料理の高級食材として。
昨日、メニューに出てきた。
ひれの部分をとったら、あとは肉団子のようにして安くさばくのだという。そのまま、海に捨てる場合もあるという。
「新しいサメがあがったぞーと、人々が騒いでいます。見たこともないサメだと」
サメが並ぶその市場の隅っこで、人が集まっていた。
普段は深海にすむサメがあがったのだという。
巨大だった。
6メートルはあるだろうか。
ガイドもサメに詳しくはないので、種類までは分からなかった。
「写真とろうよ!珍しいし」
「ああ、そうだな」
「たまにはこんな市場でってのもいいかもね」
ティエリアの言葉に、刹那もリジェネも賛成した。三人で、ガイドの人に市場のいろんな人と語ったりしている場面や魚を購入している場面を写真にとってもらった。英語も通じるので、市場に長いこと来ている人は観光客用に売るのと収入になるので、英語を話す人も多い。
現地語もおおいので、ガイドは必要であった。
ニールとライルは、でっかいサメに興味があるらしく、人々に紛れてそのサメを見ていた。
そして、顔を真っ青にした。
一緒にあがったという珍種のサメを見て。
それは、サメらしい。
人々がいうには、サメのエサで釣れたからサメなんだそうだ。
体中にフジツボと海草が生えて、イソギンチャクまで生えていて最初は何か分からなかった。でも、どこかで見たことのある金色の髪が見えた。
「シャークマン!!!」
「シャークゴッド!!」
「シャークマン!!」
人々が、慄いて崇める。
伝説のサメ男が現れたと。
サメを食う、サメ男。サメと一緒に海に住み、サメを乱獲する人々を戒めるため、その神はサメ男となって港にあがり、サメを保護するためにわざと市場に姿をあらわし、人々にサメの牙で襲い掛かるという迷信だった。
人々が逃げ出す。
「え、なに、なに??」
「シャークマンが、伝説の神サメ男が現れたそうです」
「何それ」
「祟られると、人々がいっています」
そのシャークマンは、海草に包まれていた。
「うおおおおおお!少年たちの新鮮な匂いがするううう!!」
海草をずるずると這わせて、四つんばいになり、シャークマンはかさかさと歩きだした。
市場の人たちは、恐怖で皆逃げ出してしまった。ガイドの人も現地出身なので、ガタガタ震えていた。
「シャークマン!どうか、神よ、お鎮まりください!」
「そう、私は伝説のシャークマン!少年たちを食らうサメだ!人魚姫だ!」
サメなのか人魚姫なのかどっちかはっきりしろよ。
ライルとニールは、蹴りをいれた。
「ごふ!眠り姫たち、愛変わらず、つれない」
「きもい変換すんな!」
「なにが愛変わらずだ!!」
動き回っているせいで、体についていたイソギンチャクやフジツボがとれて、海草にまみれただけのハム仮面が現れた!
マイスターたちは、精神的に4500のダメージを負った。
「少年!!!はぁはぁ、会いたくて海を漂流していたら、サメに食われかけたので、胃液で溶かした!私は酸性の男!」
「人間やめてこい!!」
「もともと人間やめてるだろ、兄さん、冷静になれ」
「そ、そうだな。こいつ人間終わってるもんな」
刹那は、ゆらりと立ち上がった。
その姿は、まるで陽炎のようであった。
「アイラブユー!少年!!!」
「アイキルユー、ハム仮面」
I kill you 私はお前を殺す(直訳)
サメのヒレをとるナタを取り出して、刹那はニタリと笑うと、愛をしつこいほど囁くはむ仮面の頭を。
ゴッ、ガッ、ガガガガ、ゴツゴツ。
血まみれになったシャークマンは、そのまま海に流された。シャークマンは、海から出たあらぶる神。海に戻すのが一番なのだ。
そう、キャッチ&リリースだ。
刹那は、シャークマンを退治した英雄として、現地でちょっとした名の知られた存在になったという。
ここらへんの人々は、漁業で生計をたてている。丘の人は穀物を栽培したり家畜を放牧したりで生計をたてており、食べ物の物々交換もある、長閑な地方だった。
ガイドが、声をかけてくるその言葉を訳してくれる。
市場は活気に溢れており、見たこともない魚がいろいろと並んでいて、熱帯の魚の鮮やかに、刹那もすぐに機嫌を直してくれた。
「これは、250円だそうです。こっちが300円」
「へえ、こんなに大きいのに。安いね」
「この国は、これが平均ですから。割と産業も進んでいて、後進国というわけでもありません。まぁ、物価の値段がまだ安いんですね」
ガイドは、こと細かに説明してくれた。
サメも並んでいた。フカヒレにする材料のひれがあるので、サメは高値で取引されていた。
「フカヒレの材料にされるため、サメは将来絶滅の危険があるのです」
「うん、知ってる・・・・」
並んでいるサメの量を見て、本当に、とりすぎだと思った。
でも、だからこそフカヒレは価値がある。中華料理の高級食材として。
昨日、メニューに出てきた。
ひれの部分をとったら、あとは肉団子のようにして安くさばくのだという。そのまま、海に捨てる場合もあるという。
「新しいサメがあがったぞーと、人々が騒いでいます。見たこともないサメだと」
サメが並ぶその市場の隅っこで、人が集まっていた。
普段は深海にすむサメがあがったのだという。
巨大だった。
6メートルはあるだろうか。
ガイドもサメに詳しくはないので、種類までは分からなかった。
「写真とろうよ!珍しいし」
「ああ、そうだな」
「たまにはこんな市場でってのもいいかもね」
ティエリアの言葉に、刹那もリジェネも賛成した。三人で、ガイドの人に市場のいろんな人と語ったりしている場面や魚を購入している場面を写真にとってもらった。英語も通じるので、市場に長いこと来ている人は観光客用に売るのと収入になるので、英語を話す人も多い。
現地語もおおいので、ガイドは必要であった。
ニールとライルは、でっかいサメに興味があるらしく、人々に紛れてそのサメを見ていた。
そして、顔を真っ青にした。
一緒にあがったという珍種のサメを見て。
それは、サメらしい。
人々がいうには、サメのエサで釣れたからサメなんだそうだ。
体中にフジツボと海草が生えて、イソギンチャクまで生えていて最初は何か分からなかった。でも、どこかで見たことのある金色の髪が見えた。
「シャークマン!!!」
「シャークゴッド!!」
「シャークマン!!」
人々が、慄いて崇める。
伝説のサメ男が現れたと。
サメを食う、サメ男。サメと一緒に海に住み、サメを乱獲する人々を戒めるため、その神はサメ男となって港にあがり、サメを保護するためにわざと市場に姿をあらわし、人々にサメの牙で襲い掛かるという迷信だった。
人々が逃げ出す。
「え、なに、なに??」
「シャークマンが、伝説の神サメ男が現れたそうです」
「何それ」
「祟られると、人々がいっています」
そのシャークマンは、海草に包まれていた。
「うおおおおおお!少年たちの新鮮な匂いがするううう!!」
海草をずるずると這わせて、四つんばいになり、シャークマンはかさかさと歩きだした。
市場の人たちは、恐怖で皆逃げ出してしまった。ガイドの人も現地出身なので、ガタガタ震えていた。
「シャークマン!どうか、神よ、お鎮まりください!」
「そう、私は伝説のシャークマン!少年たちを食らうサメだ!人魚姫だ!」
サメなのか人魚姫なのかどっちかはっきりしろよ。
ライルとニールは、蹴りをいれた。
「ごふ!眠り姫たち、愛変わらず、つれない」
「きもい変換すんな!」
「なにが愛変わらずだ!!」
動き回っているせいで、体についていたイソギンチャクやフジツボがとれて、海草にまみれただけのハム仮面が現れた!
マイスターたちは、精神的に4500のダメージを負った。
「少年!!!はぁはぁ、会いたくて海を漂流していたら、サメに食われかけたので、胃液で溶かした!私は酸性の男!」
「人間やめてこい!!」
「もともと人間やめてるだろ、兄さん、冷静になれ」
「そ、そうだな。こいつ人間終わってるもんな」
刹那は、ゆらりと立ち上がった。
その姿は、まるで陽炎のようであった。
「アイラブユー!少年!!!」
「アイキルユー、ハム仮面」
I kill you 私はお前を殺す(直訳)
サメのヒレをとるナタを取り出して、刹那はニタリと笑うと、愛をしつこいほど囁くはむ仮面の頭を。
ゴッ、ガッ、ガガガガ、ゴツゴツ。
血まみれになったシャークマンは、そのまま海に流された。シャークマンは、海から出たあらぶる神。海に戻すのが一番なのだ。
そう、キャッチ&リリースだ。
刹那は、シャークマンを退治した英雄として、現地でちょっとした名の知られた存在になったという。
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