院生時代の部屋26
「はぁ・・・・・・・・」
「どうしたの?生理?」
そう言った京楽の脛を蹴り上げて、浮竹はまた溜息を零した。
「はぁ・・・・・・・」
「ほんとにどうしたのさ」
「京楽」
「なんだい」
「この前、お前が見合いするって言った日に、俺が言ったことは全て忘れろ」
「えー無理。君と約束したもんね(*´з`)卒業してもずっと一緒にいるって」
「脳内から消えてしまええええ」
がくがくと京楽を長い間揺さぶっていると、首が締まったのか、京楽は蒼い顔で泡をふいていた。
そんな京楽をぺっと捨てて、また溜息をつく。
「あんなの、まるでプロポーズしてるみたいじゃないか・・・・・・」
今思いだしも恥ずかしい。
「はぁ・・・・よりによって京楽本人に言うなんて、本当にどうにかしている」
京楽は、周囲に想いが実ったと言いふらしているという。
まだ恋人になることを承知したわけではないけれど、共にいろと言った。半ば強制的な言葉であったが、京楽はそれを喜々として受けいれた。
気づけば季節も深まり、もう冬だった。
そして思いだす。
そういえば、今月は誕生日だったと。
いつも京楽からもらうのは、この前の年は翡翠の髪飾り、その前の年は翡翠の首飾り・・・・・あとは誕生日以外にも、とにかく翡翠ばっかりもたらっている気がする。
翡翠の石にもグレードがあり、京楽が贈ってくる翡翠は極上のもの。全部売りとばせば、屋敷が一件買えるだろう。
「おい、京楽」
「なんだい」
にょきっと復活した京楽は、想い人のためならきっとなんでもするだろう。
「今年誕生日祝いは、翡翠はなしで。金のかかったものもだめだ」
「えー」
「えーじゃない!毎年高価なものを贈られるこっちの身にもなってみろ。お返しが大変なんだからな!」
「お返しなんて、「浮竹」でいいよ」
京楽はベッドの上にたち、床に座っている京楽の脳天を蹴ってやった。
「きゅう」
目を回した京楽を無視する。
そして、今年も誕生日がやってきた。今年でいくつになるか忘れた。尸魂界の人間は、とにかく長い時間を生きる。
現世の人間の年齢でいうと、二十歳前後だろうか。
最も体が活性化する時期だ。今は3回生。6回生になり卒業したら、学院ともおさらばだ。
その日は、夜遅くまで浮竹のための祝宴が開かれた。友人の多い浮竹は、たくさんの贈り物をもらって嬉しそうだった。
京楽も皆にまじって飲んでいた。
酒宴場を貸し切ってくれたのも京楽だった。金持ちだからといっても、あまり任せきりにさせるのは申し訳なくて、浮竹は祝宴が終わると京楽を呼び出した。
「どうしたの?」
「今日は、その、ありがとう!」
背伸びして、口づける。その後、抱き締めた。
「うん。ありがとう」
そのまま自室に戻ると、京楽がこそこそとしだした。まだ0時は回っていなかった。
そういえば、今年はまだ京楽から誕生日プレゼントをもらっていない。今年の夏には、京楽に金もなかったので、一緒のベッドで眠り権利の券を1週間分あげたのを思い出す。
そんなものなら、いいと思ったのだが。
「ジャーン!ハッピーバースディ浮竹!今年の誕生日プレゼントは「僕」だよ!」
ご丁寧にラッピングリボンを巻いた半裸の京楽を、浮竹は蹴り上げた。すでにたっていた股間を。
「のああああああ!愛が痛いいいいいいいいい」
そのまま2発3発と蹴りをいれて、服をなんとかちゃんと着せて、ラッピングリボンでぐるぐる巻きにして、部屋の外に追い出した。
「私はすごい変態です」
とかかれた板を首からぶら下げた京楽は、次の日白目をむいた状態で発見された。
みんな、浮竹の親友の変態だと、京楽を見ては噂した。
京楽が意識を取り戻した時、たくさんの人に囲まれて笑われていた。
「浮竹、誕生日プレゼントの「僕」のどこが気に入らなかったんだい!」
ドアをあけて、浮竹が京楽に部屋に入る許可を与えた。、
「全部だ」
そう言って、浮竹は登校の準備をして一人で学院にいってしまった。
「一人じゃうごけないーー」
ラッピングリボンを通りかかった上級生に、お金を払ってとってもらい、午後から授業に参加する京楽の姿があったとかなかったとか。
「どうしたの?生理?」
そう言った京楽の脛を蹴り上げて、浮竹はまた溜息を零した。
「はぁ・・・・・・・」
「ほんとにどうしたのさ」
「京楽」
「なんだい」
「この前、お前が見合いするって言った日に、俺が言ったことは全て忘れろ」
「えー無理。君と約束したもんね(*´з`)卒業してもずっと一緒にいるって」
「脳内から消えてしまええええ」
がくがくと京楽を長い間揺さぶっていると、首が締まったのか、京楽は蒼い顔で泡をふいていた。
そんな京楽をぺっと捨てて、また溜息をつく。
「あんなの、まるでプロポーズしてるみたいじゃないか・・・・・・」
今思いだしも恥ずかしい。
「はぁ・・・・よりによって京楽本人に言うなんて、本当にどうにかしている」
京楽は、周囲に想いが実ったと言いふらしているという。
まだ恋人になることを承知したわけではないけれど、共にいろと言った。半ば強制的な言葉であったが、京楽はそれを喜々として受けいれた。
気づけば季節も深まり、もう冬だった。
そして思いだす。
そういえば、今月は誕生日だったと。
いつも京楽からもらうのは、この前の年は翡翠の髪飾り、その前の年は翡翠の首飾り・・・・・あとは誕生日以外にも、とにかく翡翠ばっかりもたらっている気がする。
翡翠の石にもグレードがあり、京楽が贈ってくる翡翠は極上のもの。全部売りとばせば、屋敷が一件買えるだろう。
「おい、京楽」
「なんだい」
にょきっと復活した京楽は、想い人のためならきっとなんでもするだろう。
「今年誕生日祝いは、翡翠はなしで。金のかかったものもだめだ」
「えー」
「えーじゃない!毎年高価なものを贈られるこっちの身にもなってみろ。お返しが大変なんだからな!」
「お返しなんて、「浮竹」でいいよ」
京楽はベッドの上にたち、床に座っている京楽の脳天を蹴ってやった。
「きゅう」
目を回した京楽を無視する。
そして、今年も誕生日がやってきた。今年でいくつになるか忘れた。尸魂界の人間は、とにかく長い時間を生きる。
現世の人間の年齢でいうと、二十歳前後だろうか。
最も体が活性化する時期だ。今は3回生。6回生になり卒業したら、学院ともおさらばだ。
その日は、夜遅くまで浮竹のための祝宴が開かれた。友人の多い浮竹は、たくさんの贈り物をもらって嬉しそうだった。
京楽も皆にまじって飲んでいた。
酒宴場を貸し切ってくれたのも京楽だった。金持ちだからといっても、あまり任せきりにさせるのは申し訳なくて、浮竹は祝宴が終わると京楽を呼び出した。
「どうしたの?」
「今日は、その、ありがとう!」
背伸びして、口づける。その後、抱き締めた。
「うん。ありがとう」
そのまま自室に戻ると、京楽がこそこそとしだした。まだ0時は回っていなかった。
そういえば、今年はまだ京楽から誕生日プレゼントをもらっていない。今年の夏には、京楽に金もなかったので、一緒のベッドで眠り権利の券を1週間分あげたのを思い出す。
そんなものなら、いいと思ったのだが。
「ジャーン!ハッピーバースディ浮竹!今年の誕生日プレゼントは「僕」だよ!」
ご丁寧にラッピングリボンを巻いた半裸の京楽を、浮竹は蹴り上げた。すでにたっていた股間を。
「のああああああ!愛が痛いいいいいいいいい」
そのまま2発3発と蹴りをいれて、服をなんとかちゃんと着せて、ラッピングリボンでぐるぐる巻きにして、部屋の外に追い出した。
「私はすごい変態です」
とかかれた板を首からぶら下げた京楽は、次の日白目をむいた状態で発見された。
みんな、浮竹の親友の変態だと、京楽を見ては噂した。
京楽が意識を取り戻した時、たくさんの人に囲まれて笑われていた。
「浮竹、誕生日プレゼントの「僕」のどこが気に入らなかったんだい!」
ドアをあけて、浮竹が京楽に部屋に入る許可を与えた。、
「全部だ」
そう言って、浮竹は登校の準備をして一人で学院にいってしまった。
「一人じゃうごけないーー」
ラッピングリボンを通りかかった上級生に、お金を払ってとってもらい、午後から授業に参加する京楽の姿があったとかなかったとか。
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