誕生日プレゼントは「僕」
「じゃーーん。今年の誕生日プレゼントは「僕」だよー」
その日は、日番谷の誕生日が終わり、1日違いの浮竹が誕生日を祝われている日だった。
たくさんの隊士に囲まれ、たくさんの、持ちきれない誕生日プレゼントに喜ぶ浮竹は、京楽の存在をなかったものとして扱うことにした。
「浮竹隊長・・・・・手編みではありませんがこれを」
「朽木・・・マフラーか。最近寒いからな。大切に使わせせてもらう」
「私は、兄にこれを・・・」
「おお、白哉までくれるのか。これはあったかそうな手袋だ。朽木兄妹は、息もぴったりだな」
ルキアは頬を染めて、白哉は僅かながらに嬉しそうに微笑んだ。
「はいはーい。一般隊士の誕生日プレゼントの列はここですよー」
清音が、一般隊士の贈り物をうけとり、仙太郎がその仕分けをしていた。
とにかく、朗らかで優しい浮竹を慕う中には、他の隊の隊士もいて、日番谷の祝いの人数もすごかったが、その2倍は死神がいただろうか。
祝宴の酒などは、全部京楽がもってくれている。
3時間ほどで酒宴はうちきられ、ただ酒を飲みに来ていた輩も消えていく。
残ったのは、主人公の浮竹、日番谷、松本、白哉、ルキア、放置されている京楽くらいだろうか。
あとは仙太郎と清音が、いろいろ後片付けをしてくれていた。
他の隊長副隊長も祝いにきてくれたのだが、祝いの時間も終わり、帰ってしまった。
後に残ったのは、交流の深い人物たち。
「浮竹隊長~最近執筆が滞りがちなんですよ~~~京楽隊長との絡みをくださいよーー」
「松本ーー!ばかなこというな!」
「あーん隊長のいけずーー」
日番谷と松本は、一心地ついたのでやっと遅めの食事をとりだした。
ルキアと白哉は、仲よく何かの打ち合わせをしていた。
「京楽・・・・・少しはこりたか?」
2時間ほど放置されていた京楽は、涙ながらに頷いた。
「そういえば、院生時代も「僕」をプレゼンゼントしたら散々な目にあわされたね・・・・・・思い出した」
「お前をもらったところで、ろくな目にあいそうにない」
「そんなことないよ。尽くすタイプだよ、僕は。この酒宴だって僕がもったじゃないの」
バチコーンと、ウィンクを飛ばした。
「頼んでもいないのにな」
「いいじゃない。僕はこういう形でも、君のためになるなら金はおしまないよ」
「見返りが何もなければもっと嬉しいんだがな・・・・・」
「そんなぁ。来年は姫はじめする約束でしょ?」
浮竹は、その言葉に顔を朱くする。
「おい、あまり堂々と言うな。恥ずかしい」
「えー浮竹隊長と京楽隊長の姫はじめ・・・・・・・むふふふ、執筆のネタ発見!年明けまで原稿しあげるわよ!」
そう言って、松本は走り去ってしまった。
翡翠の瞳が揺れる。
寒いので、朽木兄妹がくれた手袋とマフラーをした。
日番谷は、まだ食べていた。松本は、食べる時間もおしいのか、持ち帰れるものだけ袋につめて走り去ってしまったままだ。
「日番谷隊長、酒は飲むかい?」
「甘いのなら・・・・」
「じゃあ、俺の果実酒をあけよう」
「おいこれ、去年に京楽からもらったやつじゃないのか?」
『もったいなくて飲まないでいたら、そろそろ賞味期限が切れそうだからな。一人で飲むより、多いほうがいい」
白哉とルキアにも酒を配った。
「乾杯」
皆で乾杯して、酒を飲んだ。
「乾杯」
少し遅れて、ラッピングリボンを外した京楽がやってくる・
「懲りたか?」
「懲りたよ」
京楽も酒を飲んでいた。去年自分がプレゼントしたものを、自分も飲む羽目になるとは思ってもいなかったが。
他の酒もあけて、わいわいと少人数で賑わった。
夜も更けて、日付が変わる。
「では、私も兄様も、ここまでで」
「ああ、ありがとう朽木、それに白哉」
「兄は、風邪をひかぬよう、気をつけろ」
「ああ」
朽木兄妹が去って残ったのは日番谷と京楽だった。
清音と仙太郎には、もう暇(いとま)を出しておいた。
「おいおっさん、浮竹を大事にしろよ」
「分かってるよ、日番谷隊長」
日番谷は少し酔ったのか、ふらついた後、瞬歩で消えてしまった。
「浮竹・・・・・もう日付はすぎてしまったけれど、誕生日おめでとう」
「ありがとう、京楽」
雨乾堂に戻ると、押し倒された。
「誕生日は僕っていったよね?君は僕に溺れるといいよ」
「あっ・・・・」
結局、誕生日は僕というわけのわからないプレゼントで、浮竹はおいしくいただかれてしまうのであった。
その日は、日番谷の誕生日が終わり、1日違いの浮竹が誕生日を祝われている日だった。
たくさんの隊士に囲まれ、たくさんの、持ちきれない誕生日プレゼントに喜ぶ浮竹は、京楽の存在をなかったものとして扱うことにした。
「浮竹隊長・・・・・手編みではありませんがこれを」
「朽木・・・マフラーか。最近寒いからな。大切に使わせせてもらう」
「私は、兄にこれを・・・」
「おお、白哉までくれるのか。これはあったかそうな手袋だ。朽木兄妹は、息もぴったりだな」
ルキアは頬を染めて、白哉は僅かながらに嬉しそうに微笑んだ。
「はいはーい。一般隊士の誕生日プレゼントの列はここですよー」
清音が、一般隊士の贈り物をうけとり、仙太郎がその仕分けをしていた。
とにかく、朗らかで優しい浮竹を慕う中には、他の隊の隊士もいて、日番谷の祝いの人数もすごかったが、その2倍は死神がいただろうか。
祝宴の酒などは、全部京楽がもってくれている。
3時間ほどで酒宴はうちきられ、ただ酒を飲みに来ていた輩も消えていく。
残ったのは、主人公の浮竹、日番谷、松本、白哉、ルキア、放置されている京楽くらいだろうか。
あとは仙太郎と清音が、いろいろ後片付けをしてくれていた。
他の隊長副隊長も祝いにきてくれたのだが、祝いの時間も終わり、帰ってしまった。
後に残ったのは、交流の深い人物たち。
「浮竹隊長~最近執筆が滞りがちなんですよ~~~京楽隊長との絡みをくださいよーー」
「松本ーー!ばかなこというな!」
「あーん隊長のいけずーー」
日番谷と松本は、一心地ついたのでやっと遅めの食事をとりだした。
ルキアと白哉は、仲よく何かの打ち合わせをしていた。
「京楽・・・・・少しはこりたか?」
2時間ほど放置されていた京楽は、涙ながらに頷いた。
「そういえば、院生時代も「僕」をプレゼンゼントしたら散々な目にあわされたね・・・・・・思い出した」
「お前をもらったところで、ろくな目にあいそうにない」
「そんなことないよ。尽くすタイプだよ、僕は。この酒宴だって僕がもったじゃないの」
バチコーンと、ウィンクを飛ばした。
「頼んでもいないのにな」
「いいじゃない。僕はこういう形でも、君のためになるなら金はおしまないよ」
「見返りが何もなければもっと嬉しいんだがな・・・・・」
「そんなぁ。来年は姫はじめする約束でしょ?」
浮竹は、その言葉に顔を朱くする。
「おい、あまり堂々と言うな。恥ずかしい」
「えー浮竹隊長と京楽隊長の姫はじめ・・・・・・・むふふふ、執筆のネタ発見!年明けまで原稿しあげるわよ!」
そう言って、松本は走り去ってしまった。
翡翠の瞳が揺れる。
寒いので、朽木兄妹がくれた手袋とマフラーをした。
日番谷は、まだ食べていた。松本は、食べる時間もおしいのか、持ち帰れるものだけ袋につめて走り去ってしまったままだ。
「日番谷隊長、酒は飲むかい?」
「甘いのなら・・・・」
「じゃあ、俺の果実酒をあけよう」
「おいこれ、去年に京楽からもらったやつじゃないのか?」
『もったいなくて飲まないでいたら、そろそろ賞味期限が切れそうだからな。一人で飲むより、多いほうがいい」
白哉とルキアにも酒を配った。
「乾杯」
皆で乾杯して、酒を飲んだ。
「乾杯」
少し遅れて、ラッピングリボンを外した京楽がやってくる・
「懲りたか?」
「懲りたよ」
京楽も酒を飲んでいた。去年自分がプレゼントしたものを、自分も飲む羽目になるとは思ってもいなかったが。
他の酒もあけて、わいわいと少人数で賑わった。
夜も更けて、日付が変わる。
「では、私も兄様も、ここまでで」
「ああ、ありがとう朽木、それに白哉」
「兄は、風邪をひかぬよう、気をつけろ」
「ああ」
朽木兄妹が去って残ったのは日番谷と京楽だった。
清音と仙太郎には、もう暇(いとま)を出しておいた。
「おいおっさん、浮竹を大事にしろよ」
「分かってるよ、日番谷隊長」
日番谷は少し酔ったのか、ふらついた後、瞬歩で消えてしまった。
「浮竹・・・・・もう日付はすぎてしまったけれど、誕生日おめでとう」
「ありがとう、京楽」
雨乾堂に戻ると、押し倒された。
「誕生日は僕っていったよね?君は僕に溺れるといいよ」
「あっ・・・・」
結局、誕生日は僕というわけのわからないプレゼントで、浮竹はおいしくいただかれてしまうのであった。
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