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黒猫の皇妃終章

ルキアは、一護と出会ってから4年目を迎えようとしていた。

もう少女という年ではなくなり、20歳になっていた、

一護も22歳になっていた。

二人は正式に婚姻し、ルキアはソウル帝国の皇妃になった。

最初は黒猫の皇妃と蔑まれていたが、ルキアはかまわなかった。

子供を産むことができるようになった。

子ができないのは、生まれつきの呪いのせいであった。

ルキアは、呪いを解呪された翌月には身籠り、一護と出会って3年と少し経った頃に男児を懐妊し、4年目になった頃に、皇太子を産んだ。

ソウル帝国中が喜び、ルキアの名は一気に世界にとどろいた。

黒猫の亜人でありながら、子を産み、皇妃になったと。

ルキアは、黒猫と白猫の亜人の保護を世界に訴えた。奴隷となっているなら、国で買いとるという形にした。結果、奴隷とされていた黒猫と白猫の亜人のほとんどが解放された。

「ルキア様万歳!一護陛下万歳!」

国中が皇太子の誕生に浮かれた。

一護は皇太子に一勇と名付け、ルキアと一緒に大切にした。



「こら、一勇!」

「べーだ。父様なんか嫌いだ。勉強勉強ばかりで!」

一護は、7歳になった皇太子に、帝王学を学ばせはじめていた。

一勇を産んで3年後、ルキアは女児を出産し、苺花と名付けられた。

「お兄様待って」

「苺花はいいよな。女だから、嫁入り修行すればいいだけだから」

一勇の言葉に、一護が首を横に振る。

「苺花ももう少し大きくなったら、帝王学を学ばせる」

「父様は無茶苦茶だ」

「こら、一勇。言いすぎだ」

「でも、母様」

ルキアは、二人の我が子を抱きしめて、微笑む。

「二人とも、愛しているぞ」

「俺も母様大好き!」

「母様」

「ルキアは俺のものだ!」

一護が、ルキアを奪う。

「ぶーぶー。父様、母様独占しすぎー」

ルキアは困った顔を浮かべる。

「母様はな、父様が大好きなのだ。だから、独占されても構わぬのだ」

「ルキア、愛してる」

「一護、私も愛している」

一護とルキアは、我が子の前でも国民の前でも家臣の前でもラブラブいちゃいいちゃする。

もう、周囲は止めることを諦めた。

「そういえば、もうすぐルキアの誕生日だったな」

「そういえば、そうだったな」

「よし、雪国のスノー王国に子供たちも一緒に旅行に出かけるか」

「国をあけても平気なのか、一護」

「ああ。一週間くらいなら、平気だろ。国は騎士団の団長の恋次が守ってくれるし、浮竹さんや京楽さんもいる」

どこかの国から戦争をもちかけられても、叩き潰す自信があった。

「じゃあ、俺はスノー王国に旅行できるように仕事を調節してくる」

「一護、あまり根を詰めぬようにな」

「ああ」

一護は、執務をささっと終わらせて一週間の休暇をもぎとった。

ルキアと一緒に、スノー王国への滞在許可をもらい、子供たちと一緒に家族旅行に出かけた。皇族なので、護衛がいるのは仕方ないが、国外に家族旅行に行くのは初めてだった。

ルキアは雪を見るのが初めてで、はしゃいで滑って転んだ。

「ルキア、大丈夫か?」

「ああ、大丈夫だ。一面銀世界だな。寒いが、綺麗だ」

「ルキアのほうが、綺麗だぜ?」

「い、一護、恥ずかしい」

「何を今さら」

「うむ、そうだな」

雪だるまをつくったり、かまくらや雪うさぎを作ったり、雪玉の投げ合いもした。

「さすがに寒いな。滞在する宿に戻ろう。確か、温泉がわいているんだったな?」

「ああ。一緒に入るか」

「そうだな」

貸し切り状態なので、子供たちと一緒に入った。

雪国で温泉に入り、旅行を満喫して一護とルキアと子供たちは帰国した。

ルキアは、黒猫の皇妃という異名で知られている。もう、差別的な意味は含まれず、よき皇妃として皇帝である黒崎一護を支えた。

一護とルキアの名は、ソウル帝国でも名君と謡われて長くに渡り語り継がれていくのであった。



           黒猫の皇妃 END

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