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黒猫の皇妃6

ソウル帝国と平和条約を結んでいる、大国であるエメラルド王国から、皇妃候補してエメラダという名の第一王女が輿入れしてきたのは、新年があけてのことだった。

一護は、最後まで娶らないと言っていたが、平和条約の破棄とソウル帝国へ侵略をちらつかせられて、王女の輿入れを許してしまった。

「一護‥‥‥結婚するのか?」

「まだわかんねぇ。とりあえず、後宮に入れて様子を見る」

エメラダ王女は、優しく気の弱い王女なら一護の気も引けただろうに、傲慢で高飛車で我儘な王女だった。

「あなたが一護様に一番愛されていると噂の、黒猫の亜人の寵姫ね?」

「だから、なんだというのだ」

「ほほほほ、今日から一護様の一番の寵姫はこのあたくしよ。汚らわしい黒猫の亜人なんかの出る幕はないわ。聞けば、元奴隷だそうじゃない。身分の差でも、あたくしに及ばないわね。くわえてあたくしのこの美貌。一護様の皇妃になるのは、このあたくしよ」

「勝手に言っていればいい。私は剣の稽古があるので、これで失礼する」

「あなた、生意気ね」

「だからなんだ」

「侍女たち、このルキアという女を縛りなさい」

「はい」

「はい、エメラダ様」

侍女たちに囲まれるが、ルキアは顔色一つ変えず、捕縛用の縄を剣で切ってしまう。

「きゃああああああああ!!!ルキアという寵姫が、あたくしに剣を向けたわ!侍女たちも見たでしょう?」

「はい、見ましたエメラダ様」

「エメラダ様に、ルキアは剣を向けました」

「なんだ、殺されたいのか?」

ルキアは、本当にエメラダ王女に剣を向ける。

「きゃああああ、殺されるううううう!」

大きな悲鳴をあげて、エメラダ王女は一護の元に助けを求めにいった。

ルキアは、剣を鞘におさめて、後宮の自分の部屋に戻る。

やがて兵士をつれた一護と、エメラダ王女がやってきた。

「さぁ、一護様、皇妃に剣を向けた反逆罪で、この女を始末してください」

「ルキア‥‥‥」

「一護、かまわぬのだぞ。国のためを思うなら、私を切り捨てても、私は貴様を恨まない」

一護は、剣をぬいてルキアのほうに向けたかと思うと、エメラダ王女に向けた。

「お前を皇妃にするつもりはない。ルキアは俺の一番の寵姫だ。お前はこの国では王女でもなんでもなく、ただの一人の寵姫だ。だが、俺はお前のような我儘で高飛車な女は好きじゃにいし、もとの身分で他人を平然と差別し貶めようとする寵姫を愛する気もない。後宮で、このまま俺に相手にされず、朽ちていくといい」

「一護様、何を言っているの”!?私は大国エメラルド王国の第一王女よ!」

「この国では、ただの寵姫だ」

「そんな‥‥‥お父様に言いつけてやる!こんな国、滅んでしまえばいいのよ!」

「エメラダ王女、大国であるがエメラルド王国にソウル帝国はたくさんの食料を供給している。それを絶つ気があるのであれば、国王に泣きつくといい」

一護は、兵士を下がらせて、エメラダ王女の目の前でルキアを抱き寄せる。

「俺が愛しているのは、この騎士でもあり寵姫でもある朽木ルキアただ一人だ」

「一護、本当に戦争になったらどうするのだ!」

「戦争なんておきねーよ。本当に戦争がおきたら、俺は真っ先に国王を殺してやる。俺の剣の腕は、誰にもひけをとらねぇし、ソウル帝国には魔術師がいる。魔術師は一人で一万の兵士に匹敵する。そんな魔術師が、ソウル帝国には三人いる」

「魔術師が三人もですって!そんな話、聞いてないわ!」

「そりゃ、隠してたからな。でも、ルキアを害すなら、俺は魔術師を動かしてエメラルド王国をぶっつぶす」

「ひいいいいい」

一護の脅しに、エメラダ王女は悲鳴をあげる。

「おぼえていなさい!」

エメラダ王女は、荷物と侍女を連れて後宮から飛び出し、エメラルド王国に帰ってしまった。

「ああ、すっきりした」

「一護、貴様、私と国とどっちをとるつもりなのだ!」

「両方だ」

「両方‥‥‥」

ルキアはぽかんとしていた。

「ははは、マヌケな面だな、ルキア。まぁかわいいけど」

「な!」

ルキアは真っ赤になって、一護の足を踏む。

「いててて」

「まったく、貴様という男は」

ルキアは、一番愛していると言われて、嬉しかった。

「私は貴様を愛している、一護」

「俺もお前を愛してる、ルキア」



その日の夜は、閨を共にした。

「ああ、一護!」

「すげー濡れてる。気持ちいいか?」

「あ、もっとお」

一護はルキアの秘所に舌を這わせて、陰核を指でつまみあげる。

「ああああ!」

「かわいい。もっと俺を欲しがれよ、ルキア」

「あ、早くぅ。早く、私の中にこい」

一護は、自分のものをルキアの秘所にあてがうと、一気に一貫いた。

「ひあああああ!」

「ルキア、体の力ぬけ。きつい」

「あ、あ」

胸を愛撫され、口づけられて、ルキアは自然と体から力を抜く。

「子種、いっぱい注いでやるからな。ルキアが人間だったらよかったのに。すぐにでも皇妃にするのにな」

「あ、私は子を産めぬから‥‥‥」

ルキアは黒猫の耳をさわられる。

一護の足に、尻尾を巻きつけた。

「猫耳に尻尾つきとか、すげーもえるけど、代償がでかいなぁ。でも、きっといつかルキアを皇妃にしてみせる」

「んあっ」

中で大きくなった一護を感じて、ルキアは濡れた声を出す。

「あ、あ、あ、一護」

「ルキア‥‥‥‥」

二人は、己を貪りあった。

一護は、週に一度はルキアを抱いた。

けれど、ルキアが子を懐妊することはなかった。

黒猫の亜人は、子を成せない。

皇妃になるには、子を産めなければいけなかった。

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