日番谷隊長の受難Ⅵ
浮竹がいるだけで、まるでそこは陽だまりのようで。
太陽のようだと思った。ぽかぽかしていて、優しい気分になれる。
でも、いい加減にしてくれと日番谷は思った。
浮竹がぱったり来なくなったことが寂しくて、いつでも遊びに来いとは確かに言った。でも、できれば浮竹単体がよかった。
浮竹の隣には、べったりと京楽が寄り添っていた。
「聞いてくれ、日番谷隊長」
嫌な予感がしながらも、日番谷は愛用している茶飲みから、茶をすする。
「京楽が1週間に3回しようとするんだ。俺は1回でも十分なのに」
ブーーーー!
日番谷は、お茶を吹き出していた。
「な、なんの話をしてやがる」
「いや、体を重ね合わせるのって結構体力がいるだろう?」
「知るか!」
氷輪丸に手をかける。でも、自制した。
「そういことは、京楽に言いやがれ」
「何度も言った。なのに、週に3回は譲れないって・・・・」
「浮竹ぇ、僕は週3回でも少ないと思っているんだよ」
「京楽隊長の言う通りですよ浮竹隊長!愛しあってるなら、週3くらい当たり前じゃないですか」
「松本副隊長まで・・・・・」
「乱菊ちゃんの言う通りだよ、浮竹。僕たちは恋人同士なんだし、週に3回くらいしてもいいじゃないの」
「でも、もうそんなに若くないんだぞ」
「僕らはまだまだ現役じゃない」
京楽が、被っていた笠をくいっとあげて、浮竹の長い白髪をつかんで口づける。
「俺の体がもたない」
「君が臥せった時や体調の悪い時は1か月だって手を出さない時があるじゃないか。その時の分までと思えばいいよ」
「だからって1週間に3回はないだろ!せめて週2にしろ!」
「週2ならいいんだ。その言葉しっかりと受け止めたからね」
「え?」
ああ、浮竹は墓穴を掘ったな。
日番谷は思った。
「じゃあさっそく今日の夜から。来週までに、今日の夜をあわせ2回ね」
「え、え、え?」
まだ混乱している浮竹を残して、京楽は指でOKサインを出していた。それに応えているのは松本だった。
はめられやがった・・・・。
日番谷は言葉にしない。浮竹が哀れで、その頭を撫でた。
「日番谷隊長!」
かすかに涙をためながら、浮竹が抱き着いてくる。
ふわりと甘い花の香がした。
「浮竹は、何か香水でもつけているのか?」
「いや?何もつけていないが」
シャンプーか石鹸の匂いかと思ったが、不思議なことにそうではないらしい。
それが浮竹の香なんだと思った時には、花天狂骨が、日番谷の首筋を撫でていた。
「日番谷隊長・・・・・浮竹に手を出すのは、許さないよ」
「手なんてだしねぇ」
「じゃあその手はなに?」
日番谷の右手はいつの間にか浮竹の頬にそえられており、浮竹はそれにすり寄っていた。
「おい、浮竹!」
「日番谷隊長、助けてくれ・・・・・・」
「いや、無理だ」
はっきりそう言って、抱き着いてくる浮竹を、とんと肩を押して京楽のほうにやる。
「きゃー浮竹隊長と隊長のからみ写真、とっちゃった!」
「今すぐ消せ、松本」
「ぶー。いくら隊長の頼みでも聞けません」
そういって、携帯をいじって女性死神協会のメルアドに転送してしまった。
「松本おおおおおお!」
「きゃあああああああ!逃げるに決まってるわよ、こんな時は!」
松本が瞬歩で逃げ出した。
「週2なんてあんまりだ、京楽」
「もう無駄だよ。あんまり我儘いうなら、週3にするよ?」
「週2でいい・・・・・・・」
がくりと、肩を落とす浮竹をみる。
嬉しそうな京楽の瞳と、目が合う。
「日番谷隊長が、証人だからね」
「俺を巻き込むな」
「浮竹、大好きだよ・・・・」
「きょうら・・・・・ああっ」
「蒼天に座せ、氷輪丸ーーーーーーー!!!」
氷の龍は天高くまで昇っていった。
太陽のようだと思った。ぽかぽかしていて、優しい気分になれる。
でも、いい加減にしてくれと日番谷は思った。
浮竹がぱったり来なくなったことが寂しくて、いつでも遊びに来いとは確かに言った。でも、できれば浮竹単体がよかった。
浮竹の隣には、べったりと京楽が寄り添っていた。
「聞いてくれ、日番谷隊長」
嫌な予感がしながらも、日番谷は愛用している茶飲みから、茶をすする。
「京楽が1週間に3回しようとするんだ。俺は1回でも十分なのに」
ブーーーー!
日番谷は、お茶を吹き出していた。
「な、なんの話をしてやがる」
「いや、体を重ね合わせるのって結構体力がいるだろう?」
「知るか!」
氷輪丸に手をかける。でも、自制した。
「そういことは、京楽に言いやがれ」
「何度も言った。なのに、週に3回は譲れないって・・・・」
「浮竹ぇ、僕は週3回でも少ないと思っているんだよ」
「京楽隊長の言う通りですよ浮竹隊長!愛しあってるなら、週3くらい当たり前じゃないですか」
「松本副隊長まで・・・・・」
「乱菊ちゃんの言う通りだよ、浮竹。僕たちは恋人同士なんだし、週に3回くらいしてもいいじゃないの」
「でも、もうそんなに若くないんだぞ」
「僕らはまだまだ現役じゃない」
京楽が、被っていた笠をくいっとあげて、浮竹の長い白髪をつかんで口づける。
「俺の体がもたない」
「君が臥せった時や体調の悪い時は1か月だって手を出さない時があるじゃないか。その時の分までと思えばいいよ」
「だからって1週間に3回はないだろ!せめて週2にしろ!」
「週2ならいいんだ。その言葉しっかりと受け止めたからね」
「え?」
ああ、浮竹は墓穴を掘ったな。
日番谷は思った。
「じゃあさっそく今日の夜から。来週までに、今日の夜をあわせ2回ね」
「え、え、え?」
まだ混乱している浮竹を残して、京楽は指でOKサインを出していた。それに応えているのは松本だった。
はめられやがった・・・・。
日番谷は言葉にしない。浮竹が哀れで、その頭を撫でた。
「日番谷隊長!」
かすかに涙をためながら、浮竹が抱き着いてくる。
ふわりと甘い花の香がした。
「浮竹は、何か香水でもつけているのか?」
「いや?何もつけていないが」
シャンプーか石鹸の匂いかと思ったが、不思議なことにそうではないらしい。
それが浮竹の香なんだと思った時には、花天狂骨が、日番谷の首筋を撫でていた。
「日番谷隊長・・・・・浮竹に手を出すのは、許さないよ」
「手なんてだしねぇ」
「じゃあその手はなに?」
日番谷の右手はいつの間にか浮竹の頬にそえられており、浮竹はそれにすり寄っていた。
「おい、浮竹!」
「日番谷隊長、助けてくれ・・・・・・」
「いや、無理だ」
はっきりそう言って、抱き着いてくる浮竹を、とんと肩を押して京楽のほうにやる。
「きゃー浮竹隊長と隊長のからみ写真、とっちゃった!」
「今すぐ消せ、松本」
「ぶー。いくら隊長の頼みでも聞けません」
そういって、携帯をいじって女性死神協会のメルアドに転送してしまった。
「松本おおおおおお!」
「きゃあああああああ!逃げるに決まってるわよ、こんな時は!」
松本が瞬歩で逃げ出した。
「週2なんてあんまりだ、京楽」
「もう無駄だよ。あんまり我儘いうなら、週3にするよ?」
「週2でいい・・・・・・・」
がくりと、肩を落とす浮竹をみる。
嬉しそうな京楽の瞳と、目が合う。
「日番谷隊長が、証人だからね」
「俺を巻き込むな」
「浮竹、大好きだよ・・・・」
「きょうら・・・・・ああっ」
「蒼天に座せ、氷輪丸ーーーーーーー!!!」
氷の龍は天高くまで昇っていった。
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