僕はカナリア 籠の中のカナリア
一夜を
一護は、大学に入学後、2か月ほどして一人暮らしをはじめた。
まだ生活面のほとんどは仕送りに頼っているが、住んでいるアパート代くらいはバイトで出せるようになっていた。奨学金を受けているので、大学の学費は卒業して、社会人になったら徐々に返していくつもりだった。
井上とは同じ大学だ。
一度振ったのに、井上も頑固で何度でもアピールしてくる。他に男などいくらでもいるだろうに
一護がいいのだという。
今日も、アパートに井上が来ていた。追い払うわけにもいかず、家の中へ招き入れた。
アピールをしてこなければ、ただのいい異性の友人なのだが。
「久しぶりの現世だな・・・・・一護は引っ越したらしいし」
いつもの黒崎医院の一護の家には、もう一護の霊圧は感じられなかった。一護から地図をもらっていたが、そんなものなくても、一護の霊圧をたどればいい。
集中して、一護の霊圧を探す。ここからほどなく近いところで、一護の霊圧を見つけた。でもその傍に覚えのある霊圧を感じた。
少し不安になりながらも、一護が住むアパートの前にくると、部屋の合鍵はもらっていたので、それで扉をあけて中に入った。
「大好きだよ、黒崎君」
井上がいた。井上に押し倒されよう形で、一護がベッドの上にいた。
「一護・・・・・」
「朽木さん・・・・」
「ルキア!?」
「朽木さんに、黒崎君は渡さない!」
井上は、一護にキスをした。ルキアの目の前で。
「やめろ、井上!」
「ふふ・・・朽木さんと黒崎君は、子供をつくっちゃいけないんでしょ。私が、黒崎君の子供を産んであげる」
それ以上見ていられなくて、聞いていられなくて、ルキア部屋を去った。
アメジストの瞳から、大粒の涙を零して。
絶対に泣かせないと誓ってくれたのに。容易く破られた。それも、浮気という最低な形で。
でも、一護は押し倒されていた。それに、やめろといっていた。
ひとしきり泣いたら、一護が浮気をするような最低なやつではない、という気持ちが沸き上がた。
「事情をきちんと聞かねば・・・・」
こんなところで、喧嘩別れしてそのままなんて嫌だった。
このまま・・・せっかく婚約までして、白哉の許しまで得たのだ。こんなところで終わってなるものかと、ルキアは思った。
走ってきた道を引き返す。
すると、乱れた衣服の井上がいた。
「井上?」
井上は、かっと激高した顔で、ルキアの頬を叩いた。
「あなたがいるから!黒崎君が私をみてくれない!朽木さんなんて、永久に尸魂界にいればいいのに!現世になんかくるな!」
「井上・・・・・・」
かつて、よい友人であった井上の姿はそこになかった。
嫉妬に狂った、醜い人間になり果てていた。
「井上、お前に何を言われようと、私は一護に会いに現世にくる。何度でもだ。そして一護は渡さない。私のものだ」
井上は、そのかわいい顔に憎悪をたぎらせて、走り去ってしまった。
新しいものを築く時には、古いものを取り除かないいけない。
新しく一護と恋人になったからには、一護に言い寄る井上を、友人という枠から捨てる必要があった。少し逡巡したが、以外とんすんなり捨てようという気分になった。
酷い言葉を浴びせられたせいだろうか。
ただ、今は一刻も早く一護に会いたかった。
一護のアパートにくる。部屋に入るといろいろと凄いことになっていた。まるで、台風が過ぎて行ったかのようだ。
「一護」
「ルキア!よかった・・・・あのまま尸魂界に帰ったりしたらどうしようと思ってたんだ」
ふと、ルキアの頬が赤くなっているのを見て、一護が眉を潜めた。
「井上にやられたのか」
「ああ」
「この部屋も井上にやられた。無理やり押し倒して関係を迫ってくるから、拒否したら暴れ出した」
「井上は、一体どうしてしまったのであろうな?」
「俺とルキアが婚約したっての知らせたら、このざまだ」
「井上が、ずっとお前のことを思っていたのは、昔から知っていた。だが、こんなにも酷くなるとは・・・・・・・」
一護も、まさか井上がここまでするとは思っていなかったのだ。
「やっぱ、俺とルキアが婚約したせいか?」
「だろうな。ただの恋人同士ならなんとかできるだろうが、婚約までしてしまったのであれば、強引な手法でしかお前を手に入れられないと思ったのであろう」
「かわいそうな奴だな・・・・・」
一護は、心底同情していた。
ルキアは怒った。
「そもそも、もっときっぱりと貴様が拒絶しないからこうなったのであろう!」
「ちゃんと拒絶した!でも今日が最後だからって、家にあげたらこのざまだ・・」
「井上には悪いが、あれは昔の優しかった井上ではない。嫉妬に狂った、ただの醜い女だ・・・・・・」
「ルキア・・・・・」
「どうした?」
「お前の前で、キスするシーンとか見せちまった。悪かった」
「そんなことはどうでもよい。貴様の童貞が無事でよかった」
「ど、どうて・・・・・あのなぁ」
「貴様の童貞は、私がいただく」
一護は真っ赤になった。
二人で部屋の片づけをしてひと心地ついたら、ルキアは一護を煽ってきた。
「私がいなかった間、寂しかったであろう?もっと触ってもよいのだぞ?」
「あのな、ルキア。これでもめっちゃ我慢してるんだぞ。お前と子を成したら、大罪なんだろ?」
「子供を作ればの話だ。避妊していれば問題はなかろう」
「それもそうか・・・愛してる、ルキア」
「私も貴様を愛している」
目覚めると、ルキアの顔があった。
乱れたルキアを思い出し、頭を振って思考を切り替える。自分のものにやっとなった。もう、手放さない。
ルキアを抱き締めて、一護は誓う。
「お前は、俺が守る・・・・・・」
ルキアは、ただ静かに眠っていた。
まだ生活面のほとんどは仕送りに頼っているが、住んでいるアパート代くらいはバイトで出せるようになっていた。奨学金を受けているので、大学の学費は卒業して、社会人になったら徐々に返していくつもりだった。
井上とは同じ大学だ。
一度振ったのに、井上も頑固で何度でもアピールしてくる。他に男などいくらでもいるだろうに
一護がいいのだという。
今日も、アパートに井上が来ていた。追い払うわけにもいかず、家の中へ招き入れた。
アピールをしてこなければ、ただのいい異性の友人なのだが。
「久しぶりの現世だな・・・・・一護は引っ越したらしいし」
いつもの黒崎医院の一護の家には、もう一護の霊圧は感じられなかった。一護から地図をもらっていたが、そんなものなくても、一護の霊圧をたどればいい。
集中して、一護の霊圧を探す。ここからほどなく近いところで、一護の霊圧を見つけた。でもその傍に覚えのある霊圧を感じた。
少し不安になりながらも、一護が住むアパートの前にくると、部屋の合鍵はもらっていたので、それで扉をあけて中に入った。
「大好きだよ、黒崎君」
井上がいた。井上に押し倒されよう形で、一護がベッドの上にいた。
「一護・・・・・」
「朽木さん・・・・」
「ルキア!?」
「朽木さんに、黒崎君は渡さない!」
井上は、一護にキスをした。ルキアの目の前で。
「やめろ、井上!」
「ふふ・・・朽木さんと黒崎君は、子供をつくっちゃいけないんでしょ。私が、黒崎君の子供を産んであげる」
それ以上見ていられなくて、聞いていられなくて、ルキア部屋を去った。
アメジストの瞳から、大粒の涙を零して。
絶対に泣かせないと誓ってくれたのに。容易く破られた。それも、浮気という最低な形で。
でも、一護は押し倒されていた。それに、やめろといっていた。
ひとしきり泣いたら、一護が浮気をするような最低なやつではない、という気持ちが沸き上がた。
「事情をきちんと聞かねば・・・・」
こんなところで、喧嘩別れしてそのままなんて嫌だった。
このまま・・・せっかく婚約までして、白哉の許しまで得たのだ。こんなところで終わってなるものかと、ルキアは思った。
走ってきた道を引き返す。
すると、乱れた衣服の井上がいた。
「井上?」
井上は、かっと激高した顔で、ルキアの頬を叩いた。
「あなたがいるから!黒崎君が私をみてくれない!朽木さんなんて、永久に尸魂界にいればいいのに!現世になんかくるな!」
「井上・・・・・・」
かつて、よい友人であった井上の姿はそこになかった。
嫉妬に狂った、醜い人間になり果てていた。
「井上、お前に何を言われようと、私は一護に会いに現世にくる。何度でもだ。そして一護は渡さない。私のものだ」
井上は、そのかわいい顔に憎悪をたぎらせて、走り去ってしまった。
新しいものを築く時には、古いものを取り除かないいけない。
新しく一護と恋人になったからには、一護に言い寄る井上を、友人という枠から捨てる必要があった。少し逡巡したが、以外とんすんなり捨てようという気分になった。
酷い言葉を浴びせられたせいだろうか。
ただ、今は一刻も早く一護に会いたかった。
一護のアパートにくる。部屋に入るといろいろと凄いことになっていた。まるで、台風が過ぎて行ったかのようだ。
「一護」
「ルキア!よかった・・・・あのまま尸魂界に帰ったりしたらどうしようと思ってたんだ」
ふと、ルキアの頬が赤くなっているのを見て、一護が眉を潜めた。
「井上にやられたのか」
「ああ」
「この部屋も井上にやられた。無理やり押し倒して関係を迫ってくるから、拒否したら暴れ出した」
「井上は、一体どうしてしまったのであろうな?」
「俺とルキアが婚約したっての知らせたら、このざまだ」
「井上が、ずっとお前のことを思っていたのは、昔から知っていた。だが、こんなにも酷くなるとは・・・・・・・」
一護も、まさか井上がここまでするとは思っていなかったのだ。
「やっぱ、俺とルキアが婚約したせいか?」
「だろうな。ただの恋人同士ならなんとかできるだろうが、婚約までしてしまったのであれば、強引な手法でしかお前を手に入れられないと思ったのであろう」
「かわいそうな奴だな・・・・・」
一護は、心底同情していた。
ルキアは怒った。
「そもそも、もっときっぱりと貴様が拒絶しないからこうなったのであろう!」
「ちゃんと拒絶した!でも今日が最後だからって、家にあげたらこのざまだ・・」
「井上には悪いが、あれは昔の優しかった井上ではない。嫉妬に狂った、ただの醜い女だ・・・・・・」
「ルキア・・・・・」
「どうした?」
「お前の前で、キスするシーンとか見せちまった。悪かった」
「そんなことはどうでもよい。貴様の童貞が無事でよかった」
「ど、どうて・・・・・あのなぁ」
「貴様の童貞は、私がいただく」
一護は真っ赤になった。
二人で部屋の片づけをしてひと心地ついたら、ルキアは一護を煽ってきた。
「私がいなかった間、寂しかったであろう?もっと触ってもよいのだぞ?」
「あのな、ルキア。これでもめっちゃ我慢してるんだぞ。お前と子を成したら、大罪なんだろ?」
「子供を作ればの話だ。避妊していれば問題はなかろう」
「それもそうか・・・愛してる、ルキア」
「私も貴様を愛している」
ルキアを、ベッドに押し倒すと、少し不安げに、アメジストの瞳が揺れた。
「俺も初めてだから、きもちよくさせることができるかどうか、分からないけど・・・・・」
「その気持ちだけで、十分だ。来い」
一護は、着ていた服を脱ぎすてた。ルキアが着ていた、一護のパジャマを脱がせていく。
白い肌が露わになった。少ししか膨らみのない胸を隠すようにしているルキアを、キスでとろかせて、そっと手を外される。
「小さいと思ってるだろ?でも、俺はこれくらいがちょうどいいと思う」
「貴様は貧乳が好きなのか」
「あのな。お前だから好きなんだよ。お前が貧乳だろうが巨乳だろうが関係ない」
「ふわっ・・・・くすぐったい」
胸を撫でると、ルキアはくすぐったそうにしていた。
それから、少し力をいれて揉んでみた。
「ああっ」
胸の突起にふれると、ルキアの声が高くなった。
指で弾いたり、舌で舐めあげて転がしたりしているうちに、一護のものも反応しだした。
「硬いな・・・・・・私で、欲情しているのか?」
「当たり前だろ。好きな相手のあられもない姿を見てるんだ、欲情しないほうがおかしい」
下着をとりさり、完全に全裸にした。その体の細さに、驚いた。
「ちゃんと食ってるか?」
「食べておる」
秘所に、そっと指で触れる。そこは暑くてねっとりしていて、すでに愛液で濡れていた。
「指、いれるから」
「んあっ!」
指で、秘所のひだのところ・・・・前立腺があるところを重点的に攻めた。
陰核も指でいじると、ルキアがのけぞった。
「あああああああああ!!」
「いったのか?」
「ばか、いちいち聞くな!」
そのまま、コンドームをかぶせた己を、一護はゆっくりとルキアの秘所にいれた。
「ああ!」
ぶちぶちという感触があった。処女膜が、破れたのだ。
血を流す箇所を気遣いながらも、一護も限界が近かったので、前立腺をすりあげるように、突き上げた。
「やああああああ!」
逃げようとするルキアの動きを制して、何度か突き上げると、一護もコンドームの中に精液を放った。
「ああ・・・・・・」
ゆるく浅く挿入すると、ルキアがきもちよさそうな声を出した。だから二度目がそこばかり責めた。
「あん」
「ルキア・・・・・好きだ」
「私もだ、一護・・・・やっと、お互い一つになれたのだな。もう、貴様は私のものだ」
「そういうお前は、俺のものだ」
何度か突き上げて、同時に陰核をいじると、ルキアは2回目の絶頂に達した。
「いあああああああああああ!!!」
ぜぇぜぇと、荒い呼吸を繰り返すルキアを気遣いながら、突き上げて一護も二度目の精液を放った。
それからは、貪りあうように求めあった。
目覚めると、ルキアの顔があった。
乱れたルキアを思い出し、頭を振って思考を切り替える。自分のものにやっとなった。もう、手放さない。
ルキアを抱き締めて、一護は誓う。
「お前は、俺が守る・・・・・・」
ルキアは、ただ静かに眠っていた。
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