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3か月目のある日

付き合いはじめて、3か月が経った。

何度か逢瀬を繰り返し、現在に至る。井上はというと、最近石田と付き合いだしたという噂が流れていた。それに、一護はほっとする。
井上も、自分の幸せを見つけてくれたようで、よかったと。
無理やり関係を迫ってきたりした井上だが、何故だと問い詰めるようなことも断罪もせずに、そっとしておくと時間の経過と共に、昔の高校時代のような関係を築けるようになった。

まだ井上は一護のことを好きなようだが、ルキアのことに関しては、最近ルキアに謝罪し、一護のことは諦めるといったらしい。

(ルキア、何してる?)

その時の講義時間は空きだった。教授が欠席したので授業がなくなってしまったのだ。

することもないので、携帯でゲームをしていると、ふとルキアから着信があった。他愛もない、
「昼寝していた」そんな内意のメールだった。

(俺は大学の授業だけど、教授が欠席しちまって、暇になった)

(お前の隣にいる)

「うおっ!?」

一護がびっくりするのも無理はない。夏の初めらしい、ピンクのワンピースに麦わら帽子姿のルキアが、一護の隣に座っていたのだ。

(なんでここにいやがる)

(失礼な奴だな。たまった仕事を片付けて、2日ばかりの休暇をもらったのだ。現世にいく恰好のチャンスだと思ってな)

(こっちくるならくるって、最初に教えろ。びっくりして心臓が口から飛び出すかと思った。そのワンピースかわいいな。ルキアによく似合っている。麦わら帽子も、蒼いリボンが鮮やかでいい)

「ふふっ・・・・・・」

隣で、笑い声が漏れた。

(いい加減、普通に話さないか?せっかく現世にいるんだし)

(もう少しこのままでもよかろう。貴様の隣に静かにいれるのが、とても幸せなのだ)

(俺も幸せだよばかやろう)

(今日は貴様のアパートに泊まる)

(また急だな。食材、二人分買って帰るか。親子丼の予定だけど、嫌いじゃねーよ?)

(貴様の手料理は美味いからな。今から夕飯が楽しみだ)

「ルキア」

「なんだ、一護」

「お前、任務とかいいのかよ。虚退治とか」

「全部、空座町を担当している死神に任せてきた。新しく赴任した者で、席官だ。腕は間違いない」

「そうか・・・・・・」

ということは、ルキアは2日ばかり完全にフリーになるのだ。今日はバイトの予定を入れていたが、急遽休みをとった。

明日は、ラッキーなことに土曜日で大学は休みだ。この日もバイトを入れていたが、休むとメールすると、店長の怒りのメールがやってきた。
高校時代から続けているバイトではなく、ラーメン屋でのバイトだった。首になったらなったで、また違うバイトを探せばいい。

一護は料理の腕がいいので、それ関係の仕事には重宝されている。

今のラーメン店でも、接客の他に調理を任されていて、店長の作ったラーメンより美味しいと、評判だった。

「昼、ラーメン食いにいくか?」

「おお、ラーメンか。長い間食したことがないな」

「俺がラーメン屋でバイトしてるの知ってるだろ」

「ああ」

「そこの店のラーメン、けっこう美味いんだぜ。まぁ俺が作るからなんだけどな。今回は店長のラーメンになるが、それもまた美味いんだ」

「そうか、楽しみだな」

1限目が終わり、2限目になった。

広い大学内を、二人で歩く。

「お、一護その子どうしたんだ。めっちゃくちゃ可愛いじゃねーか」」

「俺のフィアンセだ」

「一護!」

一護の友人が話しかけてきたのだが、それに一護は照れもせずにはっきりとそう答えた。まだ恋人だといわれるのだけでも恥ずかしいのに、フィアンセとは。

「まじかよ。こんなかわいい婚約者いたんだ。親が決めたとか?」

「いいや、苦労の末に自力で手に入れた関係だ・・・・・・ふ、いろいろとあったんだ」

「あー、お前、だから井上さん振ったのか。こんなかわいい子がフィアンセなら、井上さんを振ってしまうのも分からなくないな」

一護が井上を振ったという噂は、大学中に広がっていた。

「井上はどうしている?一度謝罪を受けたが、酷い顔をしていた」

「ああ、井上のことなら気にすんな。今は石田と付き合っているらしい」:

「そうか。石田とか・・・・・茶虎はどうしとているんだろうな?」

「なんでも、格闘技始めたらしいぜ。この前、スポーツ新聞に、小さいけど記事が載ってた」

それに、ルキアが反応した。

「今のうちにサインをもらっておくか?きっと、世界でも有名な選手になるぞ」

「気が早すぎだろう」

この数年後、茶虎は本当に世界中に名が知られるようになるのだが、それは別のお話だ。

談笑しながら大学内を移動して、2限目の授業を受けた。世界史で、幸いなことにも少人数制ではなかったので、生徒でないルキアが混じっても、誰も不審に思わなかった。

「ふわ~」

麦わら帽子の蒼リボンを窓から入ってくる風になびかせて、ルキアは眠たそうにしていた。

「少し寝るか?尸魂界で仕事に追われていたんだろ?」

「ああ、そうしてくれ。この2限目の授業中だけ、少し寝かせてもらう。少し睡眠不足でな・・・・おやすみ」

机につっぷして、ルキアは眠っしまった。

チャイムがなって、授業の終わりが告げられると、ルキアが起きた。

「ふーよく寝た。お陰で、頭がすっきりした」

「じゃあ、昼飯にラーメン屋に行こうぜ。この近くなんだ」

「うむ」

他の友人たちに、食堂にいかないかと誘われたが、フィアンセと一緒なんだというと、みんなびっくりして、そしてニヤついて、ヤジを飛ばしてきたりした。

「ヒューヒュー、熱いねお二人とも」

「いいなぁ、フィアンセかぁ。俺もせめて恋人がほしい・・・」

適当にからかわれたが、それにルキアは何も言わなかった。

ラーメン店にいくと、店は繁盛しているのでけっこう客が入っていた。

「お、黒崎じゃねーか。お前、今日は休むって連絡いれときながら、ラーメン食いにくるなんていい度胸だな」

「勘弁してくれよ店長。一応、今の俺は客だぞ」

「はいはい、いらっしゃいませ」

お冷とおしぼりを出されて、店長直伝の味の豚骨ラーメンが運ばれれてきた。

麦わら帽子を脱いだルキアは、おそるおそる口にしたが、食が止まらぬようで、すぐに完食してしまった。

「うむ。美味だな」

「もう食べたのかよ。早いな」

「貴様はもっとゆっくりしていいぞ」

ルキアは、一護の向かいの席で、一護がラーメンを食べる姿をただ見つめていた。

「何みてんだよ」

「お間の傍にいれることが幸せだと思って」

一護は朱くなった。

「好きなだけ見てろ」

やがて食べ終わり、勘定をすませてから大学に戻り、夕方まで講義を受けた。
4限目はドイツ語で、人数制限制だったので、ルキアには悪いが食堂で大人しく待ってもらうことにした、

「かわいいねー。ここの大学の子じゃないでしょ」」

「たまたま、遊びにきているだけですわ」

「どう、この後合コンあるんだけど、こない?」

下心見え見えの男子生徒数人に、ルキアは囲まれていた。

「ルキア、行くぞ」

「お、思ったより早かったな」

「先輩方、この子俺のフィアンセなんで」

「え」

みんな、口をあんぐりと開けていた。

ルキアを伴って、今日の授業は終わりなので、帰路につく。
夕日が綺麗だった。

電車で15分ほどゆられて、空座町につくとスーパーで親子丼を作るための材料を二人分かった。後、お菓子とジュースも。

アパートにつくと、ルキアはベッドに体をなげだした。

「学生というのも、けっこう疲れるものなのだな。私が所属していた学院は、もっと授業がすくなかった」

「まぁ、その代わり生き死にがどうのこうのなる可能性は0だけどな」

「ふむ・・・・」

一護がキッチンに立った。15分ほどして、親子丼ができあがり、二人で食べた。

「美味い・・・・一護の手料理を味わうのも、現世の楽しみの一つだからな」

その後、TVを見て、最近のことについて語り合い、互いに風呂に入った。ルキアはパジャマをもってきていなかったので、一護の服を着た。

すごくぶかぶか、それが可愛くて、一護は邪な思いを振り払うのに必死だった。

「何も遠慮するこはない。抱け」

「ルキア・・・・・」:

ちゃんと避妊して、ルキアを押し倒す。、

「あ・・・・・」

小さな柔らかい胸をもみしだき、胸の突起にかみつくと、ルキアは吐息を零した。

「んんっ」

下着をとりさって、秘所に指をいれると、ルキアの体が強張った。

「優しくするから・・・・」

「分かっておる・・・・」

ぐちゃぐちゃと、水音がした。

「すげー濡れてる」

「言うな、たわけ・・・・・」

一護に貫かれて、ルキアは背をしならせた。

「ああああああ!」

同時に手で陰核をいじられる、

「やあああ」

何度も中を抉られ、貫かれて、アメジストの瞳から涙が零れた。

「一護愛してる」

「俺も愛してる。ルキア・・・・・」

最初が性急だったが、一度精液をコンドームの中に放つと、余裕ができた。

「ああ・・・・・あん」

ルキアをあえがせるために、とろとろになるように優しく抱いた。

2回目の精液を放つころには、ルキアは息も絶え絶えになっていた。

「大丈夫か?」

「何、少し久しぶりすぎて、ついていけなかっただけだ」

「優しくするって言ったのに、ごめんな」

「貴様は十分優しいよ」

キスをしあって、ぬれたタオルで体をぬぐいあい、その日は一つのベッドで二人で抱き合って眠った。

「朝だぞ起きろ一護」

「ん・・・・」

一護が起きると、朝の6時だった。

「あのなぁ、ルキア。俺は毎日8時起きなんだ。あと2時間寝かせろ」

「一護ー腹がすいたー」

「ああもう、寝れたもんじゃねぇ。昨日、あれだけ食った上にお菓子も食ったのに、もう腹が減るのかよ」

「しろたまあんみつが食べたい」

「はいはい。作ってやるから、少し待ってろ」

ルキアの好物のしろたまあんみつが作れるよう、材料は常にストックしてあった。

朝食代わりに甘味ものを味わい、満足そうなルキアに、今日のスケジュールを話す。

「今日は、動物園に行く。それでいいな?」

「ああ。前から楽しみにしていたのだ」

ルキアは、昨日とは違う水色のワンピースを着ていた。今日は麦わら帽子はなしで、赤いリボンで髪を結っていた。

ルキアなりのお洒落なのだろう。

それがよく似合っていてかわいくて、朝からハグをしてキスを何度もした。

「夕食は、スパゲッティがいい・・・・」

「へいへい」

ルキアの、少しの我儘でも叶えてあげたくなる。

一護は、ルキアに口づけながら、今日は動物園でどう時間を過ごそうかと、思案するのであった。











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