30話補完小説
「よくやった、雨竜」
ユーハバッハは、静かにそう言った。
一護は、石田雨竜を睨んでいた。
「陛下の邪魔をするな、黒崎」
「なんの真似だってきいてるんだよ、石田!!!」
喉が張り裂けそうな声を出す。
なぜ、なぜ、なぜ。
仲間だったはすだ。友人だったはすだ。
「石田・・・・・・」
「動くなよ、全員だ。全員その場から少しでも動いたら、撃つ」
一護は真っ先に動いた。
「撃つと言った」
「ふざけてんじゃねぇぞ!俺らがなんのためにここへ来たのか分かってんのかよ!」
「聞いていた。陛下を止めるためだろう。それをさせないと言っているんだ」
一護は、唇を噛み切った。
「知らねぇのか!そいつを止めねぇと、尸魂界も現世も虚圏もみんな消えてなくなっちまうんだぞ!」
「それを知らずに、ここにいると思っているのか?」
石田はたんたんとしていた。
「・・・・・・知ってんのかよ」
一護は、斬魄刀を強く握る。
「俺たちが来た理由も知って、戦う理由も知ってて、それでなんで・・・・・!!!」
石田。
なんでだ、石田。
俺たちは仲間で、友達で・・・・。
「なんでお前はまだそこにいるんだよ!!」
「僕が滅却師だからだ」
その一言が全てだった。
「石田ああああ!!!」
「僕の覚悟だ。さぁ、黒崎、どうする?」
石田は、力を解放した。
「月牙十字衝!」
一護は、クロスさせた月牙天衝を放つ。
それを、石田の弓の矢が迎え撃つ。
「石田ああああ!!!」
「甘いな、黒崎。僕を殺そうとしないその甘さが、命取りだ」
放たれた月牙十字衝は、石田の体をかすめて遠くへと飛んでいく。
「俺は滅却師。お前は死神。元々、敵対関係だ。死神など、この世界にいらない」
「石田・・・・・」
ぼろぼろになった一護が、空から、霊王宮から落ちていく。
落ちていく。
落ちて。
霊王の右腕であるミミハギ様を神掛した浮竹は限界を迎えようとしていた。
びくびくと、黒ずんだ体がはねる。
「危険です、もう無理です、これ以上は!」
虎徹勇音副隊長が止めようとするのを、虎徹清音3席が止める。
「浮竹隊長・・・・・」
ルキアは、浮竹を見ていられないとばかりに、顔を伏せた。
「石田・・・・・・」
空から落ちながら、一護は思う。
石田とは、相容れられなかったのだろうか。
和解する術はなかったのだろうか。
「滅却師がんだ、死神がなんだっつうんだ!」
石田、石田、石田。
お前は、滅却師で、俺の仲間で、俺の友達だ。
絶対に、諦めない。
お前の目を、覚まさせてやる。
一人の滅却師と死神は、争い合い、答えは闇の中であった。
ユーハバッハは、静かにそう言った。
一護は、石田雨竜を睨んでいた。
「陛下の邪魔をするな、黒崎」
「なんの真似だってきいてるんだよ、石田!!!」
喉が張り裂けそうな声を出す。
なぜ、なぜ、なぜ。
仲間だったはすだ。友人だったはすだ。
「石田・・・・・・」
「動くなよ、全員だ。全員その場から少しでも動いたら、撃つ」
一護は真っ先に動いた。
「撃つと言った」
「ふざけてんじゃねぇぞ!俺らがなんのためにここへ来たのか分かってんのかよ!」
「聞いていた。陛下を止めるためだろう。それをさせないと言っているんだ」
一護は、唇を噛み切った。
「知らねぇのか!そいつを止めねぇと、尸魂界も現世も虚圏もみんな消えてなくなっちまうんだぞ!」
「それを知らずに、ここにいると思っているのか?」
石田はたんたんとしていた。
「・・・・・・知ってんのかよ」
一護は、斬魄刀を強く握る。
「俺たちが来た理由も知って、戦う理由も知ってて、それでなんで・・・・・!!!」
石田。
なんでだ、石田。
俺たちは仲間で、友達で・・・・。
「なんでお前はまだそこにいるんだよ!!」
「僕が滅却師だからだ」
その一言が全てだった。
「石田ああああ!!!」
「僕の覚悟だ。さぁ、黒崎、どうする?」
石田は、力を解放した。
「月牙十字衝!」
一護は、クロスさせた月牙天衝を放つ。
それを、石田の弓の矢が迎え撃つ。
「石田ああああ!!!」
「甘いな、黒崎。僕を殺そうとしないその甘さが、命取りだ」
放たれた月牙十字衝は、石田の体をかすめて遠くへと飛んでいく。
「俺は滅却師。お前は死神。元々、敵対関係だ。死神など、この世界にいらない」
「石田・・・・・」
ぼろぼろになった一護が、空から、霊王宮から落ちていく。
落ちていく。
落ちて。
霊王の右腕であるミミハギ様を神掛した浮竹は限界を迎えようとしていた。
びくびくと、黒ずんだ体がはねる。
「危険です、もう無理です、これ以上は!」
虎徹勇音副隊長が止めようとするのを、虎徹清音3席が止める。
「浮竹隊長・・・・・」
ルキアは、浮竹を見ていられないとばかりに、顔を伏せた。
「石田・・・・・・」
空から落ちながら、一護は思う。
石田とは、相容れられなかったのだろうか。
和解する術はなかったのだろうか。
「滅却師がんだ、死神がなんだっつうんだ!」
石田、石田、石田。
お前は、滅却師で、俺の仲間で、俺の友達だ。
絶対に、諦めない。
お前の目を、覚まさせてやる。
一人の滅却師と死神は、争い合い、答えは闇の中であった。
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