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え、生きてる?2

浮竹が生き返って一カ月が過ぎた。

京楽は、浮竹が一人で出歩くのを禁止していたのだが、浮竹が隙を見て逃げ出すので、専用の伝令神機を与えて、一人の行動を許すことにした。

ただし、ちょくちょく連絡をいれなければならない。

「京楽のやつ、過保護になったなぁ」

「兄は、その京楽を追いて私に会いにきていいのか?」

「ああ、白哉。お前は一番隊隊舎にあまりこないから、顔が見たくてな」

「兄が連絡をよこせば、顔くらいは出す」

「いやあ、京楽がいるとあいつ嫉妬するから、親密に語り合えないだろう」

浮竹は、自分がいない間の京楽がどうだったのかとか、今の京楽をどう思うだとか質問してきた。

「全ては、兄次第だ。京楽が兄に執着しているのは知っている。兄がいるから、今は生きているといったかんじだな。兄がいなかった頃は、いつも哀しく孤独な目をしていた」

「そうか。白哉、貴重な時間をすまないな」

「いや・・・・おみやげに、わかめ大使を持っていけ」

大量に渡されたわかめ大使を食べながら、浮竹は次に冬獅郎のところにきた。

「日番谷隊長」

「なんだ、浮竹か。京楽はどうした。いつも一緒だろう」

「いや、一人で行動したくてな。一人の外出禁止令出されてたから、隙をついて逃げ出したら、溜息をつかれて、専用の伝令神機を与えてちょくちょく電話するかわりに、一人の行動を許された」

「京楽のやつ、少し病んでないか?仲はいいが、一人の行動を禁止するなんて、きっと浮竹、お前を失うことを恐れているんだろう」

「そうだろうな。まぁ日番谷隊長は年月が経っても変わらないので安心した」

「おい、身長のこと言ってるんじゃねぇだろうな?」

「え、いや、さぁ?」

「蒼天に座せ、氷輪丸!!!

「のあああああああ」

浮竹は吹っ飛んでいった。



「やれやれ・・・・今度日番谷隊長に会ったら、謝るか」

伝令神機で、京楽に電話を入れる。

「今、自分の墓の前だ。老舗で買ったおはぎを食べてる」

「そうかい。そのまま、そこにいてよ」

「ん、ああ」

数分して、京楽が姿を現した。

「京楽、仕事は?」

「そんなの、君より大事なものなんて他にはない。さぁ、今日はもう帰ろう」

「ん・・・・ああ、そうだな」

京楽に、これ以上余計な気を遣ってほしくなかった。

「どうして、浮竹の中には霊王の残滓があるんだろうね?」

「さぁ、分からない」

そんな会話をしながら、一番隊隊舎に戻る。仕事を終えて、二人で京楽の屋敷に戻り、夜になった。

「ん・・・・・・」

浮竹は、京楽に口づけられていた。

「白哉君と冬獅郎君のところに行ってたでしょ」

「だめか?」

「だめじゃないけど、僕が嫉妬するの、覚えててね?」

「んっ・・ああああ!!」

京楽は、浮竹のものに手をはわせて、そして口に含んで舐めた。

「やああああ」

生き返ってから抱かれたのは数回。

どれも、お互いを気遣いあうセックスで、無理なことはしてこなかった。

「やああ、いかせてええ」

「だめ。ボクから逃げ出した罰だよ」

根本と紐で戒めて、京楽はローションをとりだすと、浮竹の蕾にぬりこみ、指を入れる。

「やあああ、いきたい、いきたい」

「いく時は、一緒にね?」

「ひああああ」

指をずるりと引き抜かれて、比べ物にならない質量の熱に犯される。

最奥をごりごりとけずられて、ビクンと浮竹の体がはねた。

「ふふ、中いきしちゃった?まだいれただけだよ」

「やああ、いやあああ」

「浮竹、愛してるよ。乱れた浮竹を見れるのは、ボクだけだ」

京楽は、昔から浮竹を愛していたが、独占欲の塊のようではなかった。今は、独占欲の塊だ。

「ああああ!!」

ごりっと奥に侵入され、抉られて、浮竹はまたしても中いきしていた。京楽も、熱を浮竹の胎の奥に放つ。

「一緒に、ね?」

「ひああああああ!!」

根元を戒められていた紐を解かれて、ビュルビュルと大量の精液を浮竹は巻き散らかした。

「あーあ、こんなに濡らして。いけない子だ」

「あ、春水・・・もっとちょうだい」

浮竹は、自分の唇をペロリと舐めた。

浮竹が欲情している時よくする仕草だった。

「十四郎、愛してるよ」

「春水、俺も愛してる」

浮竹は、自分から足を開いて京楽を受け入れる。

京楽は、萎えることの知らない己で浮竹を穿ち、挿入して突き上げた。

「あ、ああ、あ!」

「気持ちいい?」

「ああ、気持ちいい・・・・・」

「じゃあこれはどう?」

奥をぐりぐりすると、びくんと浮竹の背が弓なりになる。

「あああ、やあああ」

「また、中いきしちゃったね。ボクもそろそろ限界だよ。全部君の中で出すよ。孕むほど受け止めてね」

「あ、春水、春水」

「愛してるよ、十四郎」

口づけをしあいながら、お互いに精液を吐き出していた。



「ごめん、ちょっと激しかったね」

足腰が立たなくなった浮竹を湯殿に連れて行き、中に出したものをかき出して、体と髪を洗ってやった。

「昔は、いつもこんなかんじだっただろう」

「そうだね。でも、君が幻のように消えてしまう気がして、今までのセックスは薄いのしかしてこなかったから、驚いたでしょ」

「まぁな。いつも一度きりで終わるし、俺を気遣うし・・・・まるで、京楽の偽物みたいな抱き方だった。むしろ、今日みたいな抱かれかたの方が安心する」

「髪かわかして、寝ようか。一緒の布団で」

「お前はでかいから、布団からはみ出すぞ?」

「特注の作らせたから」

「ふふ、そうか」

浮竹と京楽は、一緒に抱きしめ合って眠った。

まだ、浮竹の中にある霊王の残滓は、鼓動を初めていた。













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