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え、生きてる?8

霊王宮には、召喚儀式というものがある。

霊王となった者が、下界の愛しい者を召喚転移させる儀式である。

召喚儀式は、そもそも存在しなかった。

長い間水晶に閉じ込められていた者を霊王としていたので、周りの世話をする者もいなかった。

新たに霊王となった浮竹のために、召喚儀式は形を整えて、身の回りの世話をしたりする者を集め、霊王宮を改装して人が住める場所にした。

浮竹は霊王として少しだけ君臨していたが、京楽の手によりクローンが自殺をして、霊王である浮竹は自殺をしたと周囲に思いこませて、霊王は再びいなくなってしまった。

流魂街の幼子が、次の霊王に選ばれた。

浮竹は生きていたが、もう霊王になるつもりもなかったし、幼子がいたので悪かったが生贄のように幼子に霊王になってもらった。

だが、幼子は霊圧はすさまじいものの、体ができあがっていなかったため、霊王であることの負荷に耐え切れず、1年で他界してしまった。

また、霊王がいなくなった。

ユーハバッハの遺骸を霊王の代わりにしばしの間することはできたが、霊王は必要だった。

霊王を一度やめたが、まだ霊王の残滓をその身に残している浮竹が、再び霊王に選ばれた。

浮竹は、霊王になりたくなかった。

しかし、体に残る霊王の残滓、ミミハギ様のせいで、浮竹は意識を混濁させながら霊王として再び霊王宮にきていた。

霊王になったとき、体の奥にあるミミハギ様は再び眠りにつき、浮竹は霊王となる条件として京楽を月に2回以上、召喚儀式で霊王宮に来させることにした。

周囲は反対したが、そうしなければ霊王をやめると言い出すので、仕方なく了承した。

「浮竹、元気?」

「ああ。京楽も変わりないか」

京楽を召喚して、浮竹は自分の部屋に京楽を入れると、そのまま零番隊の者たちを下がらせた。

「んっ・・・・・」

唇を重ね合わせて、浮竹は京楽から、浮竹の中にある霊王の残滓の取り出し方があることを聞くのだが、それは死と隣合わせの行為で、浮竹はやりたかったが、京楽がだめだと言い出して、結局、涅マユリから聞いた霊王の残滓の取り出しの方法は封印されることになった。

「お前とこうして会えるなら、俺は世界が俺を霊王として必要としているなら、このまま霊王であろうと思う」

「浮竹・・・・・」

「前みたいに、毎日会うことはかなわないが、隊長時代の忙しい頃も月に数回会うだけの頃もあった。あの時のように思えば、霊王でいてもいいかもしれないと思うようになった。一度は逃げ出したが、もう俺は逃げない。霊王の残滓など飼いならして、もう乗っ取られないようにする」

浮竹は、再び霊王になる前に、意識が霊王の残滓と混濁して、自分でも何をしているのか、何をしゃべっているのか分からない時があった。

霊王の残滓、ミミハギ様は静止を司る。

一度神掛けをして手放したミミハギ様であるが、浮竹が霊王となるために地獄から追い出されて、死をこえて復活した頃には、浮竹の中にはまたミミハギ様がいた。

それは霊王の残滓。

霊王の右腕だったミミハギ様は、浮竹を霊王にすべく霊圧を変化させていた。

ミミハギ様は、もう何をしても離れない。

ならば、うまく付き合っていくしかない。

かつて死を迎える前に、肺の病と付き合いながら生きていたように、ミミハギ様を宿らせたまま、肺の病はなくなったが、病弱であることには変わらないが一緒に生きていくしかない。



「京楽、会いたかった」

浮竹は、京楽に抱き着いて、その胸に顔を埋めた。

「浮竹・・・・」

「好きだ。愛してる、春水」

「うん。ボクも愛してるよ、十四郎」

何度も口づけを繰り返して、互いの服に手をかけると、どちらともなしに衣服を脱がせていく。

「あ・・・・」

「ねぇ、霊王になっちゃったのに、こんなことして平気?」

「今さらだろう」

「それもそうだね」

すでに、お互いもう途中でやめることなどできないくらい、昂っていた。

「んあっ」

京楽は、浮竹のものをしごくと、当たり前のように口にふくむ。

「あああっ」

愛撫され、刺激を与えられて浮竹は数秒で精液を弾けさせていた。

「んっ」

京楽は、こっそりもってきていた潤滑油を指に塗ると、丹念に浮竹の蕾をほぐしていく。

「あああ!!!」

前立腺を刺激されて、浮竹は体を痙攣させる。

「あ!」

京楽は己のものにも潤滑油を塗りつけて、浮竹の中に入っていく。

「痛い?」

「少し、だけ。お前と一つになれている快楽のほうが強い」

京楽は、浮竹を一気に貫くと、揺さぶった。

「ひああああ!!!」

「もっと、ボクを求めて?」

「あ、春水。もっと、もっと奥にこい。奥で、お前の子種をぶちまけてくれ」

浮竹は、熱にうなされているかのように囁いた。

「もっと奥までって、こう?」

ずちゅっと、最奥まで侵入してきた熱に、浮竹が恍惚となる。

「あ、もっと・・・・・」

唇をペロリと舐める妖艶な仕草に、京楽もあおられて、浮竹の奥を抉りながら、体液を浮竹の最奥に注ぎ込んでいた。

「あ、きてる、お前の子種が俺の中で」

「孕んじゃう?」

「あ、孕む。もっと・・・・・」

求められるままにお互いを貪りあって、二人は体を重ねた。

身を清めて、後始末もして、衣服を整えた浮竹は、京楽に抱きしめられていた。

「君を放したくない。このまま、連れて帰りたい」

「だめだ。俺は霊王だ。霊王宮からは出れない」

風呂に入り、二人でごろごろとベッドに横たわる。

「今日は、もう寝る・・・京楽は、あさってまで霊王宮にいられるから、その間俺の相手をしろ」

「はいはい」

浮竹は、滑るように眠りに落ちていく。

その隣で、京楽も浮竹を抱きしめながら眠りに落ちていった。

「京楽、起きろ。朝だぞ」

「んー、浮竹もっと寝かせて・・・・・」

「俺と一緒にいる時間が短くなるぞ」

ばっと、京楽が起き上がる。

「浮竹、今何時?」

「9時だが」

「あああ、七緒ちゃんに仕事休むって伝えてない」

「俺が地獄蝶を飛ばしておこう」

「ありがとう」

京楽の霊圧では、下界まで地獄蝶を飛ばすと霊圧がごっそりもっていかれて、すごく疲れるのだ。

一度、霊王になるために霊王宮にあがった浮竹の元まで地獄蝶を飛ばしたが、その時は浮竹の見えない霊圧の手助けがあってできた。

「今日は何をする?」

「んー、ボクは霊王宮にくるのは久しぶりだし、いろいろと変わってるから、霊王宮を見て回りたいな」

「そうか。じゃあ、俺が案内しよう」

浮竹が、霊王になって数日でなじんでしまった霊王宮を案内してくれた。

中庭があって、一面にネモフィラの青い花が咲き乱れていて、中心に大きな桜の木があり、季節ではないのに咲き乱れていた。

「先代の幼子の霊王が好きだった場所だ。俺も好きなんだ」

「綺麗だね」

「昼食はここでとるか」

「いいねぇ」

「あと、これを渡しておく。俺専用の伝令神機だ。霊王宮に来れない間は、これで連絡を取り合おう」

「お、地獄蝶じゃ限度があるからね。助かるよ」

京楽は、浮竹から専用の伝令神機を受け取って、大事そうに懐にしまいこむ。

昼食を中庭でとって、だらだらと時間を過ごしていたら、別れの時間はあっという間にきてしまった。

「また、2週間後にくるから!」

「ああ。伝令神機でメールを送る」

再び霊王になった浮竹を、京楽は受け入れていた。

浮竹を霊王から引きずり下ろすことはできるが、次の霊王が見つからないという問題がある。

それに、浮竹は霊王の残滓を飼いならしていて、京楽の前では全く混濁した様子などなかった。

霊王になる前に、霊王であると京楽を拒絶した浮竹はもういなかった。

「浮竹・・・君は、このまま霊王で居続けるの?」

それは、本当に意味でのミミハギ様の静止。

霊王である限り、年をとることはない。

いつか、全てが壊れる前に、浮竹を取り返そうと静かに決意する京楽であった。

ただ、今は静かに二人でいられる時間を大切にしよう。

浮竹が、いつまで霊王として君臨するのか、今はまだ誰にもわからなかった。







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