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お正月

新勇者は、いつものように魔王城にきて昼飯をたかっていた。

パーティーメンバーも当たり前のように昼飯を食べていた。

魔王である浮竹も、勇者京楽も、もう慣れてしまったので文句も言わない。ただ、昼食とお茶の時間まではいいが、夕食までたかりにきたらさすがに止めるが。

「ふはははは!自然であるのが一番だ!」

新勇者は、毛根が死滅しているのでハゲだった。

自然が一番といいながら、アフロのかつらをかぶっていた。

「カラミティファイア」

浮竹がアフロのかつらを燃やすと、新勇者は涙を流しながら金色のアフロのかつらをアイテムポケットから取り出してかぶった。

「カラミティファイア」

それも燃やすと、新勇者は浮竹に向かって叫ぶ。

「なぜ、俺のアフロを燃やす!」

「お前が新勇者だからだ」

「あふん!魔王さえも虜にする俺・・・・なんて罪深い。この美しい外見のせいで、俺は魔王さえも惑わしてしまっている」

「きもいこと、言わないでくれる?」

本当の勇者である京楽が、新勇者のピンクのアフロのかつらを切った。

「もぎゃあああ、頭皮もちょっとかすめた!」

頭からちょっと血を流して、新勇者は「ヒール、ヒール」と回復魔法をかけまくる。

「そういえば、もう正月だね。お年玉あげるから、新勇者パーティー、こっちにおいで。新勇者にはお年玉はなしね」

「差別だあああああ!!!」

新勇者も、何気にお年玉をもらう列の最後に並んだ。

「お、金貨100枚もあるにゃん。勇者は気前がいいにゃん」

獣人盗賊が、もらったお年玉の袋をあけて、喜んでいた。

女僧侶、少年魔法使い、青年戦士もそれぞれ金貨100枚をもらった。

最後に並んだ新勇者に、京楽は仕方ないとばかりにお年玉をあげた。

「銅貨10枚!?他のメンバーと差がありすぎるだろ!」

新勇者は文句を言うが、浮竹がこう言った。

「折れたお前の人工聖剣エクスカリバーを元に戻してやるのに金貨200枚がかかった。それを全部払えるなら、金貨100枚をやろう」

「うおおおお、金貨200枚なんてもってない!財布には銀貨3枚しか入ってない!」

「じゃあ、銅貨10枚で我慢することだ。フルチンになってフラダンスを踊ったら、金貨200枚やろう」

「まじか!約束だぞ!」

新勇者は恥というものがないので、すぐにフルチンになるとフラダンスを踊りだした。

「カラミティファイア!」

浮竹は、新勇者の股間に向かって魔法を放つ。

「もぎゃああああああ!俺のいちもつが、灰に!」

「くくく・・・・ユニークスキル不幸なる者がある限り、お前は不幸な目にあい続けるのだ。なくても、あい続けるけどな」

ヒールヒールと、なんとか股間のいちもつを復活させる。

「く、俺のユニークスキル不幸なる者をお前にくれてやる!」

前も一度そうしたように、新勇者は自分のスキルを浮竹に与えた。

すると、不幸なる者は幸福なる者になってしまうのであった。

それをはぎとって再び自分のものにすると、前はすぐに不幸なる者に戻ったスキルが幸福なる者のままだった。

その効果か、浮竹が金貨200枚をくれた。

「フルチンでフラダンスした褒美の金だ。あと、お年玉として金貨150枚をやろう」

「ちょっと、浮竹、しっかりして!幸福なる者のスキルで、洗脳されてるよ!」

「え、あ、俺はなぜ新勇者にお年玉を・・・・・・」

「ふははははは!もらったからな!金貨350枚は俺のものだ!」

パンツ一丁で、高笑いをする新勇者は、幸福なる者のスキルの偉大さに感激して、パーティーメンバーからそれぞれ一人につき金貨30枚をお年玉としてもらった。

「幸福なる者・・・俺にふさわしい」

「やっかいなスキルだね。剥奪させてもらうからね!」

京楽は、聖剣エクスカリバーでスキルをはぎ取った。

「うわあああ!俺の偉大なスキルがあああ!!!」

「君にはこれがお似合いだよ」

スキル「ただの石」を与えられた。

ただの石のような存在感になってしまうスキルであった。

「哀れだから、あげた金貨はそのままにしておこう」

「浮竹、いいの?」

「ああ。どうせ、仲間うちで争う」

その通りで、新勇者パーティーはお年玉30枚を返せと新勇者をもみくちゃにして、ぼこぼこにして、浮竹があげた金貨350枚も奪われていった。

「うわあああん、文無しだああああ」

銅貨10枚だけが、かろうじで残された。

自分の股間に向けて、またヒールヒールと連打する。

パールホワイト色のアフロをかぶり、パンツ一丁の新勇者に、新年のあいさつだと浮竹はアルティメットジャッジメントの魔法を放った。

「アルティメットジャッジメント!」

正義の鉄槌が、新勇者をもみくちゃにして、新勇者は魔法の勢いでふきとんで、お星さまになった。

「さぁ、新勇者パーティーも、新勇者と同じ道をたどるか?」

浮竹がアルティメットジャッジメントの魔法を新勇者パーティーに向けるので、新勇者パーティはこそこそと逃げていく。

「はぁ、やっと京楽と二人きりになれた」

「浮竹、そんなにボクと二人きりになりたかったの?」

「だって、新年なのに新勇者パーティーはくるし、新勇者もくるし・・・・」

「姫はじめ、しよっか」

京楽の言葉に、浮竹は真っ赤になる。

「な、京楽・・・・・・」

「いやかい?」

「いやじゃ、ない・・・・・・」

二人は、手を握りあいながら、寝室へと向かうのであった。




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