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ずるい京楽

つい一昨日まで、熱で寝込んでいた。

片付けようと思っていた仕事は、3席の清音と仙太郎の手で処理されてしまった。

京楽は、確かたまった仕事を片付けているはず。

することもないので、浮竹は気軽な気持ちで日番谷のところへ遊びにいくことにした。

「日番谷隊長、いるかい?」

「なんだ暇人」

「そう、暇人なんだ。構ってくれ」

「そこにある茶菓子と茶でも飲んでろ。もう少しで仕事が終わるから」

構ってくれと言われて、否定されないくらいには仲が良かった。

「ああ、実は聞きたいことがあるんだが」

「なんだ?なんでも答えるぞ」

きらきらした翡翠の瞳に罪悪感を覚えつつも、質問していく。

「初恋の相手は?」

「幼馴染の女の子」

日番谷は、何を聞いているんだろうと思いながら、浮竹に質問していく。

「初めてキスは?」

「京楽」

「初めての体験は?」

「京楽」

「今好きな相手は?」

「京楽」

「昔の恋人は?」

「昔から今もずっと京楽」

「今の恋人に不満があるとしたら?」

「すぐ欲情する。週に2回って決めたのに守ろうとしない」

「人生をやり直せるとしたら、伴侶に誰を選ぶ?」

「うーん。京楽」

「京楽に一言いうとしたら」

「愛してる」


「だそうだ、京楽」

10番隊の執務室で、不毛な質問のやりとりを続けていた日番谷。京楽から、その質問の内容を浮竹に聞けば金一封と言われたので、聞いてやったのだ。

正直、執務室を半壊させすぎて、10番隊の懐は痛いことになっていた。

現れた京楽は、浮竹を抱き締めようとした。

でも、浮竹は顔を手で覆って床でゴロゴロしていた。かなり恥ずかしかったのだろう。

2分ほどゴロゴロして、やっと京楽の顔を見る。

「日番谷隊長だから答えていたのに!背後にお前がいるなんてずるいぞ京楽!仕事はどうした!」

「仕事なんて、とっくの昔に終わらせたよ」

京楽は、でれでれとだらしない顔をしていた。

「初恋の相手が僕じゃないっていうのは気にくわないけど、ほとんどの質問に僕だと答えたね・・・・・愛してるよ、浮竹」

「俺をはめたな京楽!ばかあほまぬけ!こっちにくるな!」

「まぁまぁそう言わずに」

にじり寄ってくる京楽に、浮竹は日番谷の後ろに隠れた。

近づいてくる京楽に、浮竹は10番隊の執務室にあったものを投げつけた。

「おい、ここは雨乾堂じゃないんだぞ!勝手に物を投げるな!」

「もう怒った。日番谷隊長と浮気してやる!」

なぜ、そこで近くにいる松本の名を出さないのかが謎だった。

「俺を巻き込むなーーーー!」

「日番谷隊長、覚悟はできているんだろうね?」

「おい、浮竹なんとかしろ!京楽も本気になるな!」

「日番谷隊長、助けてくれーーー」

京楽に腕を掴まれた浮竹が、日番谷の服を掴む。

びりっと音たてて、隊長羽織と死覇装の腕の部分がやぶけた。

それでも、浮竹は日番谷を離そうとしない。

「浮気は許さないよ?」

「ぎゃああああ、こっちにくるなーーー!蒼天に座背氷輪丸ーーーーー!!」


今日も、浮竹と京楽はやらかす。

それに対して、日番谷は斬魄刀を解放させるのであった。





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