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それ行け浮竹さん 夏コミ

「暇だ―日番谷隊長構ってくれー」

「ああそうか。あいにく俺は仕事で忙しい。松本とでも遊んでいろ」

「分かった。おーい松本ー」

「はーい」

浮竹は、懐から何かを取り出した。

「ここに、うちの13番隊が撮った日番谷隊長の丸秘写真があるのだが」

「えええ!ぜひください!」

「くぉらああああ、浮竹ー!盗撮かーー!」

日番谷が、浮竹から写真を奪う。

寝ている写真がほとんどだった。でも、中には着替えてる写写真とかも含まれていて、日番谷の中でNGとなった。

「燃やす」

鬼道で、日番谷はその写真の燃やしてしまった。

「ああ!私まだ見てないのに!」

「ネガがあるから、いくらでも焼き回しできるぞ。今度、13番隊にとりにおいで」

「浮竹ーーー!!」

日番谷が、浮竹の死覇装の襟を掴みたそうにしていたが、身長差があるために、鳩尾に拳を軽く入れておいた。

「ぐふっ」

浮竹が吐血する。

「おい、発作か!?」

「いや、こういう時は血をだしたほうがいのかと思って。自分の意思で吐血できたりするんだぞ。便利だろ」

「便利とかじゃねーだろ!ほんとに発作起こしたらどうするんだ!演技で吐血とかやめろ!」

「日番谷隊長は優しいなぁ」

頭を撫でられて、日番谷は照れ隠しにその手を追い払った。

「今日は、京楽はいないのか?」

「いるぞ。あそこの壁に」

執務室の窓がある壁に、京楽がへばりついて中の様子を窺っていた。

「気味悪いから、やめさせろ」

「おーい京楽、日番谷隊長がお前と遊びたいって」

「おい、誰もンなこと言ってねぇだろ!」

「まぁまぁ」

京楽は、10番隊の執務室にくると、ふっと笑って浮竹の傍にきた。

「日番谷隊長も、僕を必要とする日がきたんだね」

「ただの浮竹の狂言だ。京楽なんてどうでもいい」

「ひどい!僕とのことは遊びだったのね!」

その台詞に、腐った思考の持ち主の松本が反応する。

「こ、これは禁断の京楽隊長×日番谷隊長!?」

「こら松本、なんでも腐った目と思考で考えるな!

日番谷が叫ぶと、松本も頷いた。

「やっぱ、京楽隊長×浮竹隊長に勝てるカップリングはそうそうないわね・・・・」

もはや、松本の考えを訂正する者もいない。

京楽と浮竹ができているのは瀞霊廷中で知られていたし、二人はその仲を隠そうともしていないのだ。

「今年の夏コミも京浮だわ~。あとは日番谷隊長総受けで・・・」

背筋に寒気が走って、日番谷は松本の夏コミの内容につっこんだ。

「総受けはやめろ!せめて浮竹とにしろ!」

「きゃあ、ここでまさかの告白!?」

「日番谷隊長、うちの浮竹はあげないよ」

「そういう意味で言ってるんじゃない!例えだ例え!総受けにされるよりは、誰と固定のほうがいい。何せ松本のことだ、総受けとかいいながら触手とかだしてくる」

「乱菊ちゃんが夏コミの原稿書くのを止めればいじゃない」

「そんなことで止めれるなら苦労せんわ!」

「日番谷隊長も大変だな」

浮竹の言葉に、日番谷もほろりときた。

「分かってくれるか浮竹。このくそ腐女子は仕事はしねーわ、仕事中に酒は飲むは、仕事そっちのけで同人誌の原稿を書くわ・・・・・」

「ここに、実は日番谷隊長総受けの本のサンプルが・・・・」

松本の言葉に、日番谷は斬魄刀を抜いた。

「うおおおおおおお!蒼天に座せ氷輪丸!」

「ぎゃああああああああ」

吹っ飛んでいく松本と、瞬歩でかわした京楽と浮竹は、落ちてきた日番谷総受のサンプル本を見た。

「あーこりゃ日番谷隊長、見ない方がいいよ」

まじめに京楽が言って、浮竹も頷いた。

鬼道でサンプル本を燃やしていく。

「藍染と一護君とたちと×××の×××だから」

「蒼天に座せ、氷輪丸!」

説明した京楽もふっとばした。

「どうどう。落ち着け、日番谷隊長。なんとか本を出さないように妨害するしかないな」

「こうなったら、松本の伝令神機もパソコンもぶっ壊してやる」

しかし、何処に隠してあったのか、原稿は残っていて、夏コミには日番谷の総受本が出て、松本はがっぽり稼いだ。

「隊長のお陰で稼げました~」

「卍解、大紅蓮氷輪丸!」

「ぎゃあああああああああ」

こりない松本は、冬コミも日番谷総受本も出そうと思いながら、氷漬けになっていた。





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