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小説掲載プログ
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とある夜

夜の朽木邸の別宅に呼ばれた恋次は、淡い期待を抱きながら、白哉と一緒に食事をした。

朽木家の食事は豪華であるが、食べ残しがない程度の量をそれぞれ出されるので、恋次の中にある貴族の腐った食生活とはまるっきり違った。

他の貴族はどうかは知らないが、朽木家では食べ残しは基本NGらしい。食べれる量だけを出される。

けっこう食べる恋次には、お替りが追加で出されていく。

「恋次、貴様はよく食べるな」

白哉も、見ていて爽快になるほど食べる。

「え、そうっすか。これくらい普通ですけど」

「酒は飲むか?」

「勿論」

それほどアルコール度の高くない、日本酒だった。

「まぁ、飲め」

杯に注がれて、中身をあおると高級酒なのだろう。美味だった。

「隊長も飲んでください」

ほどほどに、白哉は飲んだ。

酔っぱらっていないので、酔って恋次を誘ってくることはなさそうだと、少し残念に思った。酔った白哉は、言動こそつんけんしているがそれは愛らしいのだ。

「この後、いいっすか?」

「もとより、そのつもりで誘った」

白哉は、性欲を覚えると恋次と褥を共にした。

そうだと、最後の酒に、恋次は涅マユリからこっそりもらった媚薬を入れた。

そうとは知らず、白哉はその酒を飲んだ。

「ん・・・・・なんだ、体が熱い・・・・」

即効性と言っていた通り、もう効いてきた。

「隊長・・・・褥にいきましょう」

「あ、ああ・・・・・・・んっ」

着ている服が肌をこするのさえ、刺激になるようで、白哉は甘い声あげた。

「おかしい・・・・・恋次、貴様、まさか私に何か薬も盛ったのではあるまいな?」

「正解。媚薬盛りました」

「貴様!・・・ああっ」

怒る白哉の死覇装に手をさしいれて、胸の先端を触ると、白哉は甘い声をあげた。

「早く褥に行きましょう」

「く、覚えていろ・・・・んんっ」

褥に抱き上げた白哉をおろし、隊長羽織を脱がせて死覇装をはだけさせていく。

細く白い体は、恋次の体とは全然違った。きめ細かい肌は手に吸い付くようで、夢中になってそこかしをを撫でまくった。

「ああ・・・・・・・」

媚薬がきいているせいか、そんな刺激でも白哉には快感になるのだろう。

薄い胸をもみしだくように手を動かし、突起をつまむと、びくりと白哉の体が反応した。

「ひっ」

「感度、やっぱいいけど薬のせいか、いつもより感じてますね」

先端を口に含んで転がしてやると、背中に白哉の手が回された。

「ああ、もう・・・・・いきたい」

「ちょっとまってください」

反応している白哉のものに手をかけて、先端を口で銜えて、鈴口を舌で刺激してやると、あっという間に白哉は精液を放ってしまった。

「あああああ!」

ぜぇぜぇと、荒い息をつく白哉が落ち着くのを待ってから、潤滑油で濡らした指を、つぷりと白哉の体内に侵入させた。

「んああ、あああ・・・・」

指をいれただけでこれだ。ごくりと、恋次は唾を飲み込んだ。

こりこりと、前立腺を刺激してやると、白哉の体はねる。

「ううん!」

何度も何度もそうやっていると、白哉は花茎からだらだらと先走りの液を垂らしていた。

「ああっ、恋次!もう、いやだ・・・・ああ!」

「何言ってるんすか。これからですよ」

指をひきぬいて、猛り狂った己を宛がい、細い白哉の体を一気に貫いた。

「ひああああああああ!」

びくんびくんとはね、逃げる体を褥に縫い留めて、恋次は中を突き上げる。

「すっげ・・・隊長の中、すげぇいい」

「んあう」

挿入と同時に弾けてしまった白哉は、射精の余韻に浸る間もなく、刺激をあたえられる。

「あ、あ、あ・・・・・・」

恋次にしがみつきながら、その背中に整った爪をたてた。

「爪立てていいから、もっと乱れてください」

「ああん・・・・んあ、ひあっ」

ずちゅずちゅと、中を侵されて、声が漏れる。

「んあ・・・・・ひう」

前立腺をこすりあげあれると、白哉はそのたびにビクンと体を痙攣させた。

「ああ・・・・オーガズムでいっちゃいました?」

「オーガ・・・ズム?」

「射精しないでいくこと。さっきから、いきっぱなしですね」

「ひっ・・・いやぁっ」

「いやじゃないでしょ?ここをこんなにして・・・・」

また立ちあがた花茎を手でしごかれて、3度目になる射精を迎えた。

「いああああ!やっ、やぁっ・・・おかしくなる」

「そしたら責任とるから・・・・もっといっちゃってください」

びくんびくんと、ドライでまたいってしまった。

「ひうっ」

敏感になりすぎた体は、突き上げるたび反応した。

「あ、あ、あ・・・・」

もう、自分が何を言っているのが白哉は分かっていなかった。

何度も最奥を突き上げ、何度も白哉をいかせてから、やっと恋次は白濁した液体を白哉の中に注ぎ込んだ。

「まだ、終わりじゃないっすよ。俺、まだ1回目なんで」

「うあ・・・・・・」

白哉を攻めて、やめてくれと懇願されるまで抱いた。

3回目の欲望を注ぎ込んで、やっと恋次も満足した。

「ああ・・・・・うあああ・・・・・・・あああ・・・・・・」

半分狂ったオルゴールのような白哉も、恋次が満足したと同時に意識を失った。


「ん・・・・・」

3時間ほど意識を失っていた。

「あっ・・・・・」

まだ媚薬が効いているようで、白哉は朱くなりながら、身を隠した。

恋次も起きた。

「ああ・・・・まだ、媚薬残ってるんすか。もう挿入はできないけど、かわいがってあげます」

「んあああ」

花茎に手をかけらて、もう出すものなどないのに何度もしごかれた。

「もうよい・・・・・放っておいてくれ」

「でも、辛いでしょう?」

「ひあ・・・・あ、あ・・貴様が触るから・・・辛いのだ。薬も、大分ぬけてきた」

「そうっすか。じゃあ湯浴みにいきますか」

「ううん・・・・・あっあっ・・・・・あとで、後でよい」

全身を這う恋次の手に喘ぎ声をもらしつつ、白哉はまた意識を失った。

「うん・・・・・?」

次に起きると、媚薬は抜けていた。

「湯あみする」

寝ていた恋次も起き出す。

「一人じゃ、立つのつらいでしょう。一緒に入りましょう」

「もう、手を出してくるなよ」

「流石に、俺ももう出ません」

結局、白哉が意識を失う前に4回目の射精を白哉の中に放った恋次だ。

よろける体の白哉を支えて、湯殿に入ると身を清めた。

「寝る」

シーツを変えた褥で、白哉はそういうと恋次のことを無視して、大分疲れたのがすぐに深い眠りに入っていった。

恋次も、白哉を抱き締めながら眠った。


次の日、起きると白哉に往復ビンタをかまされた。

「すんません・・・・調子に乗りました」

「媚薬など・・・・今後、使うな」

「はい」

「昨日のお前はしつこかった。しつこいのは嫌いだ」

「すんません」

白哉は怒ってはいたが、そんなに激しく怒ってはいなかった。

「昨日、よかったっすか?」

その問いに、白哉は真っ赤になってそっぽをむいた。

ああ、なんだかんだでこの人も楽しんでいたんだ。そう分かって、恋次の罪悪感も軽くなる。

「昨日のことなど、忘れろ」

「はい」

言葉では、そうしておいた。

でも、乱れに乱れた白哉の妖艶な姿は、しばらくの間脳裏から離れそうになかった。

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